IO Interactiveから2026年5月27日に発売を予定しているPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch2/PC(Steam)用タイトル『007 First Light(007 ファーストライト)』は、映画『007』シリーズを題材に、若かりし頃のジェームズ・ボンドを描いた作品。

本作を中国の上海にてBilibiliが開催したメディア向けイベント「Bilibili First Look Games」で約3時間ほどの試遊ができたので、映画原作ゲームとしての魅力や豊富な選択肢のあるスパイアクションの数々をお届けします。
導入からオープニングへの流れは映画と同じ没入感
映画『007』シリーズを題材に、映画とは異なる物語が展開する『007 First Light(007 ファーストライト)』。
映画ではこれまでさまざまな俳優がジェームズ・ボンドを演じているものの、共通して紳士的で色気のある大人の男のイメージでしたが、本作のジェームズ・ボンドは少しやんちゃで熱い感情を常にまとう捜査員になりたての20代の青年が主人公でした。

ゲーム冒頭。なんの説明もなく襲撃され不時着する軍用ヘリのシーンから始まり、部隊は主人公を残しほぼ全滅。傷を負いながらも仲間を求めて歩いた先で襲撃してきた敵の基地に遭遇し、そこに囚われている諜報員たちを救出する流れに。
冒頭のミッションがすべて終わり、カットシーンで格好良くチャプターエンドかと思いきやオープニングがスタート。
ダニエル・クレイグ出演作品のような本編で関係のあるアイテムや人物がシルエットで浮かぶイメージのオープニングと歌が流れてきて、この冒頭から息つく暇のない起承転結の起がはじまった慌ただしい感じとオープニング、本家の映画さながらの素晴らしい導入でした。

そういった点でも映画を観ているかのような雰囲気作りを徹底している感触はしましたし、映画ファンとしても『007』の雰囲気を端々に感じたので序盤から大きな期待を持ってプレイに臨みました。
見つかっても終わりじゃないボンドらしさのあるアクションの多彩な選択肢
試遊はゲーム冒頭、チュートリアル、本格的なアクションを試せる3つチャプターで別れており、それらを順にプレイ。
チュートリアルでは仲間の諜報員たちと訓練に励む様子が描かれ、実践形式でさまざまなガジェットの使い方や本作のゲーム性を学びました。

特筆すべきは最初から銃は撃てず、基本がスニーキングなこと。敵が発砲してきたらこちらに銃の使用許可が下りること。
そして敵に見つかってもすぐ攻撃されるのではなく、「ここでなにしてる!?」といった会話に対して「掃除の者ですよ」のようなハッタリを効かせるやり取りがあること。


ステルス性のあるゲームは発見されたらアウトなイメージがあったので、この敵に見つかっても会話でやり過ごせる、油断させられるのも映画的で新鮮な体験でした。

基本は武器を持たない本作ジェームズ・ボンドですが、ガジェットで状況を切り開いていく楽しさがあります。
例えば、周囲の敵の位置やガジェット対象の機器を強調表示する"Qレンズ"というコンタクトレンズのようなツール。
監視カメラや電子機器などのオブジェクトをハッキングできる"Qウォッチ"や、ワイヤーや金属、錠前を焼き切れるレーザー、煙幕を発生させられるスモークデバイスなど、映画もびっくりのあらゆる装置でスニーキングが楽しめました。


これらのガジェットは使い放題ではなく、電力や溶剤などそれぞれ専用のリソースを消費します。
これらはエリア内に細かく点在しているので回収は容易なのですが、ガジェットを多用しているとあっという間になくなってしまうので、ガジェットの使い方とリソース管理を組み立てながらスマートに突破する方法を考えている瞬間が、ゲーム的で非常に楽しかったですね。
結局、見つかって格闘戦になってしまっても「映画のボンドもそうだったし、それっぽいからいいか」と受け入れられる感じもジェームズ・ボンド像の広さ故なのかなぁと思います。

究極的には本作は完璧なステルスで問題を解決してもいいし、見つかって派手に格闘戦や銃撃戦を繰り広げても良いという自由さが魅力なのだと思いました。
実際、施設のカードキーを所持している人物の注意をガジェットでそらし、カードキーを盗むことも可能な一方で、格闘戦で気絶させてからも盗めます。
この遊び方の広さ、楽しみ方の選択肢の多さはかなり良い点ではないでしょうか。


選択肢の広さという点ではメインミッションの進行もかなり自由。とあるチャプターでは、会場に潜入するための手段がいくつか提示されており、例えば女編集長の話を盗み聞きし、カメラマンになりきって近づき施設に侵入するのが1つ目のルート。


2つ目は警備員の配置スケジュールを見て、配置転換の隙をうかがって施設に潜入したりと、いろいろな手段を通じて物語を進行できるように設計されているのは素晴らしいの一言。


ある意味、自分なりに『007』の物語を演出できるような、自分というジェームズ・ボンドならこうやって突破するというなりきりも原作もののタイトルの醍醐味だと思います。
グローバルブランドマネージャーのLaurine Deschamps氏へのメールインタビュー
グローバルブランドマネージャを務めるLaurine Deschamps氏に、イベントに参加したゲームメディアで取りまとめた簡単なメールインタビューを答えていただきました。

――26歳という若い年齢のジェームズ・ボンドが主人公となる『007 First Light』ですが、どうしてこの年齢のジェームズ・ボンドを描いたのでしょうか?
Laurine
これまでのさまざまな時代におけるボンド像には敬意を払い、その魅力を認めていますが、同時にオリジナルのボンドを再構築することで、新たな可能性が広がるとも感じていました。これにより、私たちが描きたい物語を語ることができるだけでなく、秘密諜報員としての彼の人生の中でも、これまであまり描かれてこなかった側面を掘り下げることが可能になりました。
本作は新たな切り口で描かれるボンドの物語であり、プレイヤーの皆さんにもこのキャラクターを好きになっていただければと願っています。
――『007』シリーズはこれまで数多くの映画作品が制作され、ジェームズ・ボンドというキャラクターは複数の俳優によって演じられてきました。いわば完成された人物像とも言えますが、本作ではこれまでのボンド像とどのような差別化を図っているのでしょうか。
本作は新たな切り口で描かれるボンドの物語であり、プレイヤーの皆さんにもこのキャラクターを好きになっていただければと願っています。
――『007』シリーズはこれまで数多くの映画作品が制作され、ジェームズ・ボンドというキャラクターは複数の俳優によって演じられてきました。いわば完成された人物像とも言えますが、本作ではこれまでのボンド像とどのような差別化を図っているのでしょうか。
Laurine
外見については、原作であるイアン・フレミングの描写に直接インスピレーションを受けており、色白の肌、青い目、黒髪といった特徴に加え、傷跡も再現しています。
一方で、このジェームズ・ボンドは過去のどの映像作品にも基づいていません。本作に登場するのは、これまでで最も若いボンドであり、まだ洗練された伝説的スパイではありません。彼はすでに魅力や機知、勇気といった資質を備えていますが、MI6の諜報員としての訓練はまだこれからという段階です。
一方で、このジェームズ・ボンドは過去のどの映像作品にも基づいていません。本作に登場するのは、これまでで最も若いボンドであり、まだ洗練された伝説的スパイではありません。彼はすでに魅力や機知、勇気といった資質を備えていますが、MI6の諜報員としての訓練はまだこれからという段階です。

――開発チームとして考える「理想のボンド像」とはどのようなものですか。プレイヤーに「この瞬間がいちばんボンドらしい」と感じてほしいシーンや体験があれば教えてください。
Laurine
シリーズのファンである私たちは、それぞれに「ジェームズ・ボンドとは何か」という独自の解釈を持っています。本作では、世界各地を舞台にした冒険や乗り物、ガジェット、敵や味方、そしてテーマソングといった、シリーズを象徴する要素をすべて盛り込んでいます。
ですので、「どの瞬間が見どころか」という問いに対しては――ゲームのあらゆる瞬間がそうだと言えれば嬉しいですね。
ボンド以外のキャラクター(MやQなど)はどのような立ち位置で登場しますか。従来ファンへのサービスと新規向けの分かりやすさのバランスはどのように取っていますか
ですので、「どの瞬間が見どころか」という問いに対しては――ゲームのあらゆる瞬間がそうだと言えれば嬉しいですね。
ボンド以外のキャラクター(MやQなど)はどのような立ち位置で登場しますか。従来ファンへのサービスと新規向けの分かりやすさのバランスはどのように取っていますか
Laurine
『007 First Light』では、シリーズでおなじみのキャラクターたちはもちろん、新たなキャラクターも登場します。MやQといった人物は、映画と同様の役割を担いつつ、本作ならではの解釈が加えられています。
また、オリジンストーリーで再構築しているため、これらのキャラクターを新たに紹介し直すことが可能になりました。というのも、本作ではボンド自身が彼らと初めて出会うことになるからです。
――今回の試遊では叶わなかった派手なカーチェイスについても教えて下さい。
また、オリジンストーリーで再構築しているため、これらのキャラクターを新たに紹介し直すことが可能になりました。というのも、本作ではボンド自身が彼らと初めて出会うことになるからです。
――今回の試遊では叶わなかった派手なカーチェイスについても教えて下さい。
Laurine
ボンド体験において、車は欠かせない要素です。トレーラーでもご覧いただける通り、『007 First Light』ではビークルが大きな役割を担っています。
本作では、オンロード・オフロードの両方において、シリーズ作品に匹敵するほど映画的でスリリング、かつ危険性を感じさせるドライビングシーンの実現に力を入れました。これらのカーチェイスは、プレイヤーが常に限界ギリギリのコントロールを求められるよう設計されており、一つひとつの操作が重要になります。ほんのわずかなミスが、生死を分ける結果につながることもあるのです。
本作では、オンロード・オフロードの両方において、シリーズ作品に匹敵するほど映画的でスリリング、かつ危険性を感じさせるドライビングシーンの実現に力を入れました。これらのカーチェイスは、プレイヤーが常に限界ギリギリのコントロールを求められるよう設計されており、一つひとつの操作が重要になります。ほんのわずかなミスが、生死を分ける結果につながることもあるのです。

――今回の試遊では、さまざまな手段で特定エリアに潜入し、目標を達成していく設計がどこかHitmanシリーズを思わせつつ、同時に異なる体験であると感じられました。開発者の視点から見て、本作とHitmanシリーズとの最大の違いといえばどこにあるのでしょうか。
Laurine
『007 First Light』は『Hitman: World of Assassination』を手がけたスタジオが開発していますが、その体験は構造面でもトーン面でも大きく異なります。
『Hitman』は、忍耐力や精密さ、そして綿密な計画を重視する作品です。プレイヤーが時間をかけて状況を分析し、完璧な戦略を実行することで報われる設計になっています。一方『007 First Light』では、まったく異なる体験を目指しています。ボンドも同じくスパイではありますが、その世界はよりテンポが速く、よりダイナミックで、勢いに満ちたものです。
『Hitman』は、忍耐力や精密さ、そして綿密な計画を重視する作品です。プレイヤーが時間をかけて状況を分析し、完璧な戦略を実行することで報われる設計になっています。一方『007 First Light』では、まったく異なる体験を目指しています。ボンドも同じくスパイではありますが、その世界はよりテンポが速く、よりダイナミックで、勢いに満ちたものです。

ミッションへのアプローチには引き続き複数のルートや選択肢を用意していますが、ゲームプレイはより映画的なアクションに重点を置いています。ステルスと派手な演出の間をシームレスに行き来し、プレッシャー下での即興的な判断が求められる場面も多くなっています。
物語面においても、『007 First Light』は『Hitman』よりガイド性が強く、ストーリー主導の構成となっています。明確な物語の軸を持つオリジンストーリーを描き、魅力的なキャラクターや緻密に設計されたテンポを通じて、没入感のある体験を提供します。これは、「スパイ活動」「スタイル」「危険」「世界規模のスケール感」といったボンド作品の核となる要素に根ざしたシングルプレイヤーの旅です。
要するに、両作品はいずれもプレイヤーの主体性と没入感を重視している点では共通していますが、『007 First Light』はまったく異なる体験として設計されています。プレイヤーに新たなボンドの冒険を体験してもらうと同時に、さまざまな方法でゲームを進められる自由度も提供しています。
――シリーズファンと初めて007に触れるプレイヤー、それぞれにどのような体験を届けたいですか。
Laurine
総じて『007 First Light』は、長年のシリーズファンの方々はもちろん、これまでボンド作品や「007」シリーズに触れたことがない新たなプレイヤー層にも楽しんでいただける作品にしたいと考えています。
そしてプレイヤーの皆さんには、ボンドが“007”の称号を手にするまでの道のりを追い、その過程にワクワクしていただければ嬉しいです。
日本のプレイヤーたちや、007シリーズのファンのみなさんに一言メッセージをお願いします!
そしてプレイヤーの皆さんには、ボンドが“007”の称号を手にするまでの道のりを追い、その過程にワクワクしていただければ嬉しいです。
日本のプレイヤーたちや、007シリーズのファンのみなさんに一言メッセージをお願いします!
Laurine
日本の007ファンの皆さん、そしてすべてのプレイヤーの皆さんに、ゲームとしてボンドが再び登場する本作をお届けできることを大変嬉しく思います。
世界で最も有名なスパイの完全オリジナルかつ再構築された物語を制作しましたので、ぜひ5月27日にその内容を体験していただけることを楽しみにしています。
世界で最も有名なスパイの完全オリジナルかつ再構築された物語を制作しましたので、ぜひ5月27日にその内容を体験していただけることを楽しみにしています。
