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また1人、電撃オンラインスタッフ が『にほんの田舎ぐらし』にやられました…自給自足のスローライフかと思いきや朝4時から働くファストライフ!?【おすすめ度:8点/電撃インディー#1429】

文:kent

公開日時:

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、ジー・モードより配信中のシミュレーションゲーム『にほんの田舎ぐらし』のプレイレビューをお届けします。


 『にほんの田舎ぐらし』は電撃インディーでもすでにレビューや読者レビューを掲載していたり、電撃インディーが認定する今月の神インディーゲームを紹介する番組でも“初夏に遊びたいインディーゲーム12選”のうちの1つとして、まりぞうさんもプッシュするぐらい電撃オンライン編集部内でもプチブームが起こっているゲームです。


 そんな本作に筆者も興味を持ってプレイしてみたら...これが見事にハマってしまいました! 1度プレイしたらやめどきが分からない、忙しい(?)田舎ぐらしのシミュレーションゲームを紹介していきます。

 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!


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『にほんの田舎ぐらし』は忙しくも温かい日常を味わえる名作【おすすめ度:8点】


 本作は、都会の喧騒から離れて自然豊かな古い村へと移り住んだ主人公が、自給自足の生活を送りながら村を少しずつ復興させていくシミュレーションゲームです。


 ドット絵で描かれた温かみのあるグラフィックと、川のせせらぎや鳥のさえずりなどの環境音が、プレイヤーをノスタルジックな世界へと誘ってくれます。

 春夏秋冬と季節の移ろいを感じながら、のんびりとした田舎ぐらしを満喫できる……そんなスローライフを求めている方には、ぜひプレイしていただきたい一作です。

田舎での自給自足のスローライフが始まった...?


 ゲームが始まると、まずはボロボロになった古民家の掃除や、荒れ果てた庭の手入れといった作業からスタートします。


 チュートリアルを兼ねた序盤のプレイでは、「あぁ、なんて穏やかな時間が流れているんだ」と誰もが思うことでしょう。

 縁側でのんびりお茶を飲んだり、川で魚を釣ったりと、思い描いていたとおりの理想的な田舎での自給自足スローライフが始まった……かに思えました。

 しかし、プレイを進めていくうちに、ある恐るべき事実に気がつきます。それは、「ちょっとした行動であっという間に時間が過ぎていく」ということです。

 本作は画面右上に、今何月なのか、何時なのかが表示されていますが、その時間の流れがかなり早く、プレイヤーが何か行動を起こすたびに(あるいは作業中に)ゲーム内の時間が経過していきます。

 庭に生い茂った雑草を刈り取る、落ちているゴミを拾って捨てる、家の中を掃除する。

 そんな何気ない日常のアクションひとつひとつ行っていると、気がついた時には時計の針が大きく進んでいます。

 たとえば、村にモノを売りに来てくれるおばあちゃんがいるのですが、彼女が休めるようにベンチを作ってあげるというイベントがあります。


 「ちょっとベンチを作るだけだから」と軽く考えていたのですが、木材や釘などの材料を集め、トントンと作っているだけで、かなりの時間が経ってしまっていました。


 「あれ? ベンチを作っただけでもう昼に……?」と、早々に田舎ぐらしの洗礼を浴びることになります。

 時間の流れがゆっくり進むどころか、むしろ現実よりも1日が早く感じられるほど。何をするにも時間と手間がかかる、それが田舎ぐらしのリアルなのかもしれません。

やりたいことが増えていく...分刻みのスケジュール管理が重要に


 ゲームが進むにつれて、主人公ができることはどんどん増えていきます。

 最初は庭に畑すらなかったのですが、クワで土地を耕して畑を作ると、いよいよ本格的な自給自足生活が幕を開けます。


 おばあちゃんから買った野菜や穀物の種を植え、収穫を心待ちにする日々。しかし、ここでまたしても“時間”と“労力”の壁が立ちはだかります。

 畑の野菜には、毎日じょうろで1つ1つ丁寧に水をあげなければなりません。最初は小さな畑だったので苦になりませんでしたが、畑を拡張していくと水やりの作業だけでも結構な時間を取られます。

 うっかり水やりを忘れると作物が枯れてしまうため、朝起きると真っ先に畑へ向かうのが日課になります。

 いつしか、「すべての畑に水をあげないと外出できない体」になっている自分がそこにいました。

 スローライフを楽しみに来たはずなのに、完全に農作業のルーティンに縛られています(笑)。

 ちなみに、雨が降っている日は水やりをする必要がないのでいつもは嫌な雨も、自給自足の生活では恵みの雨になります。


 さらに、手入れが必要なのは自分の家や畑だけではありません。本作の舞台となる村自体が過疎化で古くなっており、至る所がボロボロの状態です。

 神社の境内の掃除や修繕、村人たちの家の修理、壊れた橋の架け替えなど、村を復興させるためのミッションが次々と舞い込んできます。


 できることが増えていくと、「今日は畑の水やりをした後に、山へ行って木材を集めて、午後から神社の修理をして、夕方は川で魚を釣って……」と、スケジュール帳が真っ黒になるほど1日の予定が詰め込まれていきます。

 家だけでなく村中を駆け回り、ゆっくりとしている時間なんてすっかりなくなってしまいました。


 のんびりとしたスローライフを楽しむのかと思いきや、朝4時に起床して夜中まで働き詰めという、割と分刻みのスケジュールで動く“ファストライフ”だったのです!

 しかし、不思議なことにそれがたまらなく楽しい、そう思えるゲームでした。

 限られた活動時間(体力)のなかで、「今日は何をやろうか」と計画を立て、効率よくタスクをこなしていく達成感。

 一生懸命働いた結果として得られる報酬や、村の景観が少しずつきれいになっていく喜び。

 そして何より、手助けをした村人たちと少しずつ仲良くなり、過疎の村に活気が戻っていく過程を見ていると、言葉では言い表せないほどの充実感に包まれます。

 朝から晩まで泥だらけになって働き、夜は心地よい疲労感とともに布団に飛び込む。

 そんな忙しくも充実した毎日が楽しくて、気がつけば「あと1日だけ……」とプレイを続けてしまう強烈な中毒性があります。


 『にほんの田舎ぐらし』は、のんびりとしたスローライフを期待してプレイすると、その忙しさに面食らうかもしれません。

 しかし、その“忙しさ”こそが本作の最大の魅力であり、自給自足の楽しさと村おこしの達成感を存分に味わえる傑作インディーゲームです。

 朝4時起きのハードな(でも最高に楽しい)田舎ぐらしが、あなたを待っています!


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