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『ぽこ あ ポケモン』はポケモンとの会話や暮らしで新しい魅力に気付く、優しさが育まれる癒しゲー【おすすめ度:10点/電撃の激押し神ゲー2026夏】

文:やすちか

公開日時:

最終更新:

 電撃オンライン編集部スタッフが、実際に遊んだうえでオススメ作品をプッシュする特集企画"電撃の激押し神ゲー2026 夏"。

 この記事では2026年3月5日に発売したNintendo Switch 2ソフト『ぽこ あ ポケモン(以下ぽこポケ)』の魅力をやすちかが語ります。

『ぽこ あ ポケモン』はポケモンと一緒に暮らす新しい体験を味わえるスローライフ・サンドボックスゲーム


 『ぽこポケ』は(株)ポケモン、ゲームフリーク、コーエーテクモゲームスの3社が共同で企画および開発を行った、『ポケットモンスター』シリーズ初のスローライフ・サンドボックスゲームです。

 もはや語るまでもない『ポケットモンスター』シリーズ。ポケモンとの冒険やバトルを楽しむ作品が数多く登場してきましたが、『ぽこ あ ポケモン』は、これまでとは少し違った方向からポケモンの魅力を再確認できる作品です。

 本作の魅力は、ポケモンを戦わせるのではなく、日常を眺めて一緒に時間を過ごせること。プレイヤーはポケモンたちが暮らす世界の中で、さまざまな行動を見守りながら、自分だけの街を作っていきます。

 普段は冒険の仲間として頼もしい存在だったポケモンたちが、戦いとは関係ない場所でどんな表情を見せるのか。本作では、そんな“ポケモンの暮らし”にスポットが当てられています。

ほんわかスローライフと思っていたらまさかの世界観!?


 『ぽこ あ ポケモン』は、ポケモンたちと触れ合いながら街を発展させていく、箱庭型のゲームです。

 主人公はメタモン。暗い洞窟の中で目覚めたメタモンは、トレーナーを思い出してその姿を真似ます。

 そして、洞窟で出会ったモジャンボ博士と一緒に外へと出るのですが…、目の前に広がるのは建物が崩れ、木や草が枯れ果てた世界でした…。

 果たしてこの世界に何があったのか? ニンゲンたちはどこへ行ったのか? という導入に、まず驚かされました。ポケモンが飛び出してくる“くさむら”がない!


 ゆる~いビジュアルのメタモンが主人公の、ほのぼのゆるゆるスローライフゲームだと思っていたんです。始まってみると寂しい荒野に倒れたゼニガメが1匹…。いきなりハードな展開すぎる。

 ゼニガメに話しかけるとメタモンは“みずでっぽう”を覚え、口から水を吐き出せるようになります。水をかけるとゼニガメや周りの草木も元気になり、緑の草が4つなどの特定の組み合わせで配置されると、ポケモンの生息地が出来上がります。そして生息地ごとにポケモンがやって来るわけです。

 これがもう、楽しい楽しい! 最初は簡単に草木に水をかけて復活させた生息地だけで、すぐにポケモンが出現します。出現したフシギダネからは"このは"、ストライクからは"いあいぎり"を教えてもらえます。

▲ほかにもさまざまなとくぎを使いこなせるようになります。

 これらのとくぎを覚えることでメタモンのできることも増え、新たな生息地を作れるようになります。このサイクルが楽しすぎて止まりません!

 ポケモンの気配から生息地がわかると、そこに出現するポケモンがシルエットで表示されるので、それを当てるのも楽しいです。

 出現候補が何匹かいるときは、何が出現するかもワクワクします。生息地の条件も徐々に難しくなっていくので、ついつい素材集めやアイテム作成に夢中になってしまいます。


 寂しかった荒野にどんどんポケモンが増え、ニンゲンに擬態できるメタモンはその能力を活かして家具などのアイテムを作成し、より良い住みかを作ります。

 そうして環境レベルが上がると、作れるものも増えてまた夢中に。止めどきはだいたい建築物の「明日完成予定」を待つ時です。

 最初は「すぐに完成したらいいのに。」と思っていましたが、あれがなかったらハマりすぎて危険だった可能性もあります。

 増えたポケモンたちに協力してもらい、家を建て、どんどん街が元の姿を取り戻していくのがうれしいんだもの…!


 でも、ニンゲンはいない…。世界を探索するうちに手に入るニンゲンたちの記録からは、ポケモンたちを大切に思う気持ちが伝わって来るのに、一体何が…。

 このちょっとした不穏さが、個人的に気になって仕方ないポイント。街を復興させればニンゲンたちは戻ってくるかな? というポケモンたちと同じ期待からプレイがやめられませんでした。

 健気に頑張るポケモンたちの行く末が気になる! なんじゃこの、かわいいのに仄暗さも感じるエモい世界観は!

▲環境レベルを上げて物語をすすめると、伝説のポケモンに出会えることも…。
▲どこからか鳴き声が聞こえて空を見上げるとホウオウが…! はじめて見たときは感動しました。
▲光る水面や土からレシピや落とし物をゲットすることにも没頭しました。

ポケモンが“話している”姿が新鮮!


 これまでのポケモン作品では、ポケモンの鳴き声や表情、動きによって感情が表現されていました。

 もちろん、それによって想像を膨らませる楽しさがありましたが、本作ではポケモンたちのコミュニケーションに新しい魅力があります。それは、ポケモンたちと会話できることです。だって主人公はメタモンだもん。

 この子ってこんな喋り方だったんだ…と納得したり驚いたり。特にバラエティ豊かな一人称の解釈一致度が高くてなんだか笑っちゃいました。ヤドンはオデ、ゴンベはオラなど、わかりすぎる事例をあげたらきりがありません。

 しかし同じピカチュウでも性別や性格で、シャリタツもすがた違いで一人称が違うので、本当にこのポケモンは唯一無二の1匹なんだな…と、実感してさらにポケモンたちが愛しくなります。

▲お嬢様のようにお上品なうすチュウ。
▲元気で愛らしいピカチュウ。
▲ナルシストなフクスロー(笑)。
▲プライドの高いポッチャマ。転んでも堂々としてかっこいい子です。

 発売直後には、フシギダネの一人称が"ウチ"でギャルっぽい口調だと話題にもなりました。筆者もフシギダネは一人称“ボク”でおとなしめな子をイメージしていたので、明るく元気な『ぽこポケ』のフシギダネの可愛さにメロメロになりました。

▲この子と話すと元気をもらえます!

 ポケモン同士がどんなやり取りをしているのか、どんな気持ちで行動しているのかを知ることができ、これまで以上に「ポケモンにも日常がある」という感覚を味わえます。

 モーションだけでなんとなく内容のわかるやりとりをしている時もあれば、組み合わせによって特別な内容の会話も聴くことができます。

 この内容がほっこり系から知られざる謎に迫るものまでさまざま。ポケモン同士の会話は、まだ見つけられていないものも数多くあり、本編クリア後もこれだけで楽しめてしまう!

▲コントのようなイルミーゼとバルビートの会話。
▲「腕にイシツブテ 乗ってんのかい!」

 長くポケモンシリーズを遊んできた人ほど、「こんな姿が見られるなんて!」という新鮮な驚きを感じられるポイントです。

ポケモンたちにも暮らしがある。生態をより理解して、もっと仲良く!


 ポケモンたちは出現後それぞれが個性を持って動き回り、なかには街づくりに協力する行動をしてくれるポケモンもいます。

 例えば“みんなのボックス”にまるたを入れておけば、“きをきる”の特技を持ったポケモンが材木に変えてくれます。

▲”ぐにゃぐにゃねんど”を”レンガ”に加工してくれています。

 かくとうタイプのポケモンがトレーニング系のアイテムを置くと自己鍛錬に励んだり、ほのおタイプのポケモンの近くに焚火や暖炉などのアイテムを置くと「あったか~い!」と嬉しそうに火にあたったり、バトル中では見られない自然にくつろぐ姿がかわいくて、もっと喜ぶ何かを置いてあげたい! と、すみかの発展にも力が入ります。

 ポケモンたちが特別な行動をしているときは、システムで「近くのポケモンがシャッターチャンス!」と教えてくれるので、素材集めや建築に夢中になっている時でも気づかせてもらえるのが親切です。

 ポケモンの好みは“かたい”“布でできている”“あまい”“くらい”と具体的なアイテム名を指定しているわけではないので、これはやわらかくて布で出来ているけど、あの子は気に入るかな? とドキドキしながら置いたものを気に入ってもらえると胸に起こるうれしい気持ちは、大切な人へのプレゼント選びに似ています。環境が合わずに困っているポケモンがいれば助けたくなりますし、優しさが自然と育まれる素敵なゲームだと感じました。

▲願いを叶えてみんなで笑顔に!

おはようからおやすみまで。推しポケモンと同居生活!


 くさむら生活も悪くはありませんが、ゆっくりくつろぐには雨風がしのげるお家が必要不可欠。

▲得意を活かしたポケモンを集めて、レッツけんちく!

 協力して作ったお家では、最大4匹のポケモンと一緒に住むことができます。好きなポケモンと一緒に住めるなんて夢のよう! 最初の自宅では大好きなヒトモシとの共同生活を開始。家に帰るとヒトモシが「おかえり~」と声をかけてくれたり、メタモン用に用意したベッドで寝ていたり…。かわいすぎて癒されます。

▲ヒトモシの写真ばかり撮ってしまう。ヒトモシスナップ。
▲写真を撮っていたら、「いつもありがとう」と感謝のしるしにニンジンをもらいました。
▲リアルタイムの時間にあわせて挨拶してくれます。

 同居するポケモンの組み合わせを考えるのも悩ましくて楽しいです。進化前と進化後のポケモンは好みが一緒なので、すぐに快適な同居が始められますし、素材を落とす“ちらかす”と、それを拾ってみんなのボックスに“しわける”ポケモンに、しわけた素材を加工するポケモンに一緒に住んでもらったら、必要な素材を効率よく作成してくれます。素材を作りつつ、なおかつ快適に暮らしてもらうには…と考える、ポケモンライフプランナーの私が爆誕。やりがいのある仕事です!


 バトルしているかっこいいポケモンが好き! という人には物足りないかもしれませんが、ポケモンたちを愛でたい! という人には最高のゲームです。ワーカホリック気質な人間がプレイすると、やることが多すぎて忙しいというスローライフゲームあるあるですが、本作でももちろんやることは多いです。のんびりプレイするのも、忙しくするのも自由に楽しめます。

 小さいお子さんでも楽しくプレイできますが、ここで、私が出会った小学校低学年のお子さんの話をひとつ。その子は苦労して建築した“つきよのダンスぞう”を使ったすみかに、来て欲しかったポケモンが来なかった…、すごく大変だったからもう1つ同じすみかを作るのは無理かも…。と落ち込んでいました。その落ち込みっぷりは、もう遊ばなくなってしまうのでは、と思うほど。

 私は「先に来たポケモンに、空き家か、とりあえずくさむらでもいいから引っ越してもらえば、抜けた生息地に今度はお目当てのポケモンが来てくれるよ。」とアドバイス。すると、「すごい! ありがとう!」と目を輝かせて嬉しそうにゲームプレイを再開してくれました。

 『ぽこポケ』やっていてよかった~! 出現した生息地がそのポケモンの快適な暮らしの拠点だと思いがちなのは、けっこうあるのかもなぁ。

 まだ幼いニンゲンと交流して助けられた自分、ニンゲンとしてちょっとは進化しているかも?

▲何をすればいいかわからなくなったら、メニューの“おねがいごと”をチェックするか、モジャンボ博士に聞いてみよう!
▲期間限定イベントもあり、飽きることがありません。今後の追加マップなども楽しみ!
 
 強敵を倒したり、冒険を進めたりする楽しさとは違う、“好きなポケモンと一緒に過ごす楽しさ”。ポケモンたちの日常を見守るだけで、自然と笑顔になれる作品でした。ポケモンが好きな人はもちろん、癒やされるゲームを探している人にもおすすめしたい一本です。

▲もし写真をゲーム内で提出することになったら、なるべく多くのポケモンを連れて一緒に撮ることをおすすめしたいです!

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