
この記事では日本ファルコムより2026年7月16日に発売された、デュアルディメンショナルARPG『亰都ザナドゥ -桜花幻舞-』のとあるキャラクターについて語ります。
また、一部のタイトルではSteamキーやパッケージなどのプレゼント企画を実施します。あわせてぜひチェックを!
眼鏡キャラをどうしても疑ってしまう性。『亰都ザナドゥ』の眼鏡の一人は……?
突然ですが、皆さんは「このキャラ怪しいな……さては、何かあるな?」と、プレイする前から感じることはありますか?
私はどうしても、本作の登場人物の一人である“周防 叶弥”に対してそういった感情を抱かざるを得なかったのですが、きっと同じ方もいらっしゃると思いながら執筆しています。
■周防 叶弥/声優:河西健吾(公式サイトの紹介文より)
比良坂学園の卒業生で、拳銃型の装魂霊具と体術を組み合わせたトリッキーな戦いを得意とする青年。
現在はフリーランスで各方面からの依頼を受け、異界・怪異への対応を行っている。
かなりマイペースな性格で浮世離れしており、異界化対策のために変なガラクタを収集しているが、なかば趣味と化している節も。

周防は主人公・神矢 伶(以下、レイ)が通うことになる比良坂学園の卒業生ですが、ただの優しそうなお兄さんではなさそうだということは、公式サイトのスクリーンショットからも分かります。
戦う時は眼鏡を外しちゃうタイプなのか、そうなると素の視力はいいのか……伊達眼鏡? あと途中で裏切らない? まさかラスボスになったりしないよね? などと、発売される前からあれこれ考えてしまっておりました。
周防の登場は思っていた以上に早く、序章で異界《ザナドゥ》に巻き込まれ、戦いの末に倒れてしまったレイを助けてくれます。
しかしこの時点ではレイと会話はなく、一方的に周防がレイの存在を認識しているだけでした。

周防が本格的に登場するのは少しあととなります。
レイはある日、亰極商店街のTERAYA LANDで周防がクレーンゲームをしているところを目撃。なかなか目的のものが取れず、苦戦しているようでした。

一時間も粘っているにもかかわらず、店員のアシストもやんわり断り、キャラクター紹介通りのどこかふわふわとした態度でぬいぐるみと向き合う周防。
変な人物だと認識してレイはその場を離れようとしますが、周防がレイに気づき、声をかけます。

最終的にレイのアシストでぬいぐるみを取ることに成功しますが、なぜかレイにそれを渡して、周防はその場から去っていきました。

「こ、この人、マイペース極まりない……!」というのが、ここで抱く印象です。ですが、同時に「この行動にも絶対何か意味があるぞ」と思わせてくれていました。
そのまた数日後、街中で発生した《異界化》に一般人の少女が巻き込まれる場に居合わせたレイは、その少女を救出すべく行動します。
しかし中には厄介な怪異(グリード)が多数徘徊しており、レイは徐々に押されてしまうことに。
すると、そこへ周防が現れるわけですが……




クレーンゲームの前にいた、ぽわぽわしていた彼からは想像もつかないほどの身のこなしであっという間に怪異を撃破し、少女を救出。
周防の戦闘能力の高さがうかがえる場面です。

加えて周防は予知夢に近い能力を持っており、クレーンゲームでぬいぐるみを必死に取ろうとしていたのはそれで視たものがきっかけだった、ということも語られます。
クレーンゲームに一時間も苦戦していたのは素なのか、レイの気を引くためにわざとしていたのか……と思わせますが、それを知るのは周防のみ。

明らかに何かありそうな眼鏡のお兄さん、ということで事前情報の時点で若干疑ってしまっていました。
が、それは一旦すみっこに避けつつ、強いけどゆるい天然お兄さん、という認識を強めながら交流イベントなどを見ることに。
というのも、同じく日本ファルコムが手がける『軌跡』シリーズなどでは、眼鏡キャラが物語上よろしくない意味で猛威を振るうこともちらほらあったため(もちろん、よき味方の眼鏡キャラもいました)、ついその属性を持つ人物を疑ってしまうんですよね……。
ですが、前作『東亰ザナドゥ』の眼鏡キャラことゴロウ先生は最後まで味方でしたので、周防もそうであってほしいと今から願ってしまいます。
そもそも主人公が罪深い(色々な意味で)
といった形で周防にまんまと引っ張られたワケですが、そもそもこの『亰都ザナドゥ』、主人公がだいぶ底が知れない人物であるということも記しておかねばなりません。

先述した場面で周防との実力差を実感し、戦闘技術を教えてほしいと打診するような一面もあるレイ。一見あどけない少年ですが、彼自身もいい意味でクセ者なんですよね。

序盤の話ですが、レイがクラスで挨拶する際に“ニジタマ”という道具で霊力の強さを測る場面があります。
転入手続きでこの仕様を予め知っていたレイは、配属されたクラスでニジタマの色を披露する際、わざと手を抜いて最低ランクの“青”を見せつけます。
比良坂学園は《適格者》が集う名門校で、実力がものを言うヒエラルキーが築かれている場所です。当然、レイを見下すような態度の生徒が多く現れました。
が、そうすることであえて生徒たちの本性が出るように仕向け、己の周囲を人間観察がしやすい環境に整えて、レイは学園のことを含めて冷静に状況を見定めていきます。



偽りの実力を嘲笑われるも「まあそんなもんか」といったように気にしておらず、逆にそういった生徒たちを利用するかのような形で学園生活を送っていくレイ。

計算高く、本心を裏側に隠すことがとにかく上手い彼は、“目的”のためにあらゆる手段を用いてフウカなどを勧誘していきます。

複数の犯罪組織を翻弄し衝突させ、漁夫の利を狙って(ある理由のために)証拠を残さず大金をせしめる、という17歳らしからぬことをしていた過去もあり、ある種の罪深さをド序盤から感じさせてくれます。
なお、のちほど判明することですが、レイの本来の霊力は最高ランクの“赤”を上回るもので、力を込めたニジタマにヒビが入ってしまうほど。能ある鷹は爪を隠す、と言いますが、まさにこの時のレイのことと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、1話で“ヌシ”をフウカと共に撃破したことで実力が知れ渡り、周囲のレイ(及び、同じように実力を隠していたフウカ)に対する評価は一変します。
このあたりの妙な生々しさも本作のいいところ。




そんなレイですが、年相応の部分ももちろん見られます。“ギャップ”をぶつけてくる飄々とした少年主人公、といった要素に惹かれる方は、ぜひ本作をプレイしてみてほしいです。
続編への期待もこめつつ、キャラクターの“沼”へと引っ張り込む導線のよさも兼ねて、おすすめ度は8.7点とさせていただきます!
余談の余談
最後に、私が日本ファルコム作品で一番好きなキャラクターをこっそりと記しておきます。
もしかしたらこのチョイスを見て「ああ……」と、妙に納得してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
周防と性格や設定などに近い部分はそう多くはないのですが、なにか、通ずるものがある気がしてなりませんでした。周防を疑ってしまった理由の五割くらいは彼を通っていたから、と言っても過言ではありません。
『亰都ザナドゥ』の記事なのにプッシュするのも変だとは思うのですが……クロウのことを知らない方には『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズを推しておきます!
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