【電撃清アター】夢の競演！みんな大好き「◯◯VS△△」映画をピックアップ！

文: 電撃PlayStation

公開日時: 2020年03月24日(火) 15:59

　こんにちは！　声優の清水彩香です。

　皆さんはタイトルを見て問答無用にワクワクする作品ってありますか？　タイトルからロマンチックなものや疾走感があるもの、おどろおどろしい恐怖を掻き立てるものなど様々な個性がありますよね！

　そんな中、私にも見るだけでテンションがあがるタイトルたちがあるんです。もう一大ジャンルといっても過言ではない。それは……

　『〇〇VS△△』……そう、VS映画です！

　キャラクターたちをVSさせる作品たち！　なんでもありな世界観！　中には「なんで戦わせた!?」っていうものもあるのがこのジャンルの愛おしさ！

　というわけで今回は、VS映画をご紹介しちゃいます！　誰でも見やすくわかりやすい有名キャラクターたちのVS映画をピックアップしましたよ！　それではどうぞ！

▲緑茶ハイvsハイボール。ぐぬぬ、選べない。

アメコミヒーロー同士が闘う！
●バットマンVSスーパーマン　ジャスティスの誕生（2016年／米）

　それぞれが持つ力で人々を守ってきたバットマンとスーパーマン。しかしあまりにも強大なスーパーマンのその力は地球人にとって脅威となっていました。そんなスーパーマンを危険視したバットマンは、スーパーマンの弱点であるクリプトナイトを手に彼に挑みます。神と同等の力を持つスーパーマンに“生身の人間”であるバットマンはどう闘うのか、闘いの果てに待ち受ける正義とは……！

　最初にハッキリいいましょう。この作品にカッコいいバットマンはいません！　真実を見ず、自分が思い込んだものに妄信的に猪突猛進突き進んでいっちゃうバットマンしかいません！
　しかし何故かそれが1周回って愛着が湧く不思議。日々の戦いに疲れ、精神的にも追い詰められ、スーパーマンを倒すという目標がないとずぶずぶと闇に飲み込まれていきそうな中年バットマンが愛しい。演じるベン・アフレックがまたいい味だしてるんです。

　対するスーパーマンは純粋で、かえってそれがあだになってしまう真っ直ぐさ。なんともその姿がもどかしく、応援したくなるんですよね。強大な力を持つが故、周りの人達を巻き込んでしまうことに苦悩するスーパーマンが切ない。

　神に等しいスーパーマンに持てる技を駆使して挑むバットマン、そんな2人のバトルシーンは必見！　メカニックの凄さやスピード感がダイナミックな迫力を生み出しています！

　DCエクステンデット・ユニバースの2作目でもある本作。この後のシリーズでも活躍するワンダーウーマンも登場しますよ！　ぜひ！

　……あと私が一時期待ち受けにしていたくらい大好きなジェレミー・アイアンズがバットマンの執事アルフレッドを演じてるので注目してほしい。この作品の誰よりもカッコいいから、マジで。

ハリウッドが生んだ2大モンスターが大激突！
●エイリアンVSプレデター（2004年／米）

　人工衛星が南極の島に大規模な熱反応を発見。調査すると地下深くに遺跡があることが判明しました。各部門のプロで編成されたチームは遺跡調査に向かったのですが、その遺跡こそプレデターが成人の儀式のためエイリアンと生死をかけて闘う闘技場だったのです。

　シガニー・ウィーバー主演『エイリアン』、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『プレデター』という世界中に根強いファンを持つこの2つの作品、そのタイトルロールにもなっている超有名クリーチャー同士が闘う！

　しかしそんな中に偶然居合わせてしまった人間たちがいたから大変！　巨大ダンジョンのような地下遺跡で散り散りになる人間チーム。現れたプレデターに襲われ逃げ惑うが、しかし敵はプレデターだけではない！　“エイリアン・クイーン”がと生み落とす卵から孵ったエイリアン達に次々と襲われ命を落とす人間たち……！

　まあプレデターからしたら大事な成人の儀式になに人間が勝手に入ってきてるんだよ邪魔だよ！　……なんですけどね。でも意図せず巻き込まれてしまった人間たちはたまったもんじゃありません！

　監督は『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソン。それぞれのモンスターのお約束もばっちり描きながら、新しい魅力を見せてくれています。最後には意外な友情に感動しちゃうかも！

　両者一歩も引かない大乱闘！　エイリアンVSプレデターの勝敗はどうなるのか？　この壊滅的な状況の中、迷路のような遺跡から脱出することはできるのか？　それぞれの運命やいかに……！

日本ホラー界のアイドル夢の競演！
●貞子VS伽耶子（2016年／日）

　女子大生の有里は偶然あるビデオを再生してしまいます。それは観ると貞子から電話がかかってきて、2日後に必ず死ぬという“呪いのビデオ”でした。一方、女子高生の鈴花は引っ越し先の向かいにある、と必ず死を遂げるという“呪いの家”に足を踏み入れてしまいます。ひたひたと迫る死の匂い……。霊媒師の経蔵はそんな彼女たちの呪いを解くべく、驚くべき秘策を実行しようとするのでした。

あの『リング』の貞子と『呪怨』の伽耶子がバトル！　もちろん伽耶子陣営には白塗り姿で有名な子供・俊雄くんもスタンバイ中！　最恐怨霊たちが威信をかけて対峙するなんとも贅沢な作品です。

こう書くとホラーでなくバトルもののようなのですが、しかしこの作品が素晴らしいのはちゃんとホラー映画としても成立しているところ。特に物語前半、有里や鈴花がそれぞれの呪いと出会い、追い詰められてしまうところは『リング』や『呪怨』で味わったあのぞわぞわ感満載でとてもいい！

ヒロインたちも豪華！　有里役には『ザ・ファブル』の山本美月、鈴花役には『惡の華』の玉城ティナがキャスティング。貞子と伽耶子に恐怖する様を熱演しています。慄く表情までもが可愛いってすごいよね……2人ともほんっとうに可愛いからそれだけでも見る価値あり！

なにより私が大好きなキャラクターが霊媒師・経蔵とその助手の少女・珠緒。多くは語るまい……というかあの愛しさは見ないとわからない！　「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」という名セリフに心を鷲掴みにされること必至です。

　貞子VS伽耶子のプロレスシーン（？）もあるかも!?　ぜひご覧あれ！

や、やばいもんを見ちまったぜ……！
●ビッグフットVSゾンビ（2016年／米）

　マッドサイエンティストが作った有害物質が漏れ出し、そのことが原因で死体が次々とゾンビ化！　町に閉じ込められ、逃げ惑う人間達。その時、あの伝説のUMA・ビックフットが現れ、ゾンビに立ち向かっていき……!?

　VS映画特集、おまけ枠のご紹介でございます。ストーリーがある映画が見たい、楽しみたい、感動したいという方は絶対見なくていいと思う。しかーし！　B級映画が好き、そんじょそこらのB級じゃあ物足りない、いやむしろ俺たちはZ級映画が見たいんだ！　というマニアの皆さん、お待たせいたしました。Z級映画界のカリスマ、マーク・ポロニア監督の作品でございます。

　2016年の作品にも関わらず、CGってなあに？　特殊メイクってなあに？　と真正面から挑んでくるその感じ、嫌いじゃない。たとえビッグフットがまんま着ぐるみにしか見えなくても、ゾンビがまんま人間でも、臓物がなんか布でも、この作品に関しては細かいことは言うまい。

　上映時間79分と短めなので、タイトルを見て気になるという方は1度この世界を覗いてみてはいかがでしょうか？　Z級映画体験をぜひ！