【電撃清アター】私の推しはマジ最高! 声優・清水彩香が愛する映画の住人たち

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 こんにちは! 声優の清水彩香です。

 このコラムも残すところあと2回。なにを紹介しよう……あれもいいな、これもいいな、でもやっぱりあっちもいいな、と迷いに迷いました。だって好きなものがいっぱいあるんだもん! そんな中から選ぶなんで至難の業……でもね、私ひらめいちゃいました。決められないなら欲張って全部まるっと好きを詰め込んじゃえばいいんですよね! というわけで今回ご紹介するのはズバリ、 

『清水が好きな映画キャラクターたち』

 名作から知る人ぞ知る傑作まで、魅力的な映画に不可欠なのはその作品に登場するキャラクターたちではないでしょうか? 今回は数多のキャラクターたちの中から清水おすすめキャラたちをご紹介します! まあ簡単に言えば、清水の推しの紹介でございます。私の推しマジ最高だから……!

最高にかっこいい女スパイ!
●ローレン(『アトミック・ブロンド』2017年/米)

 東西冷戦末期のベルリン。イギリス秘密情報部MI6の凄腕女性エージェント、ローレンは世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストの奪還を命じられます。ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィットとタッグを組み任務を遂行するローレンでしたが、彼女には二重スパイ“サッチェル”を見つけ出すというもう1つのミッションがありました。リストを狙いベルリンに集結する世界各国のスパイ。誰が味方で誰が敵なのかわからなくなる状況下、ローレンと世界の運命はいかに?

 このローレンが痺れるくらいに格好いい! ローレンを演じるのはオスカー女優、シャーリーズ・セロン。この役を演じるため、過酷な肉体改造を行ったそう。冒頭、氷を張った浴槽から起き上がってくるその鍛え上げられた背中は、まるで野生動物のよう。アクションシーンもほぼスタントなしで挑んだというからすごい! 追手を次々と倒していくその姿は圧巻です。

 私元々シャーリーズ・セロン大好きなんですが、本当この映画で惚れ直しちゃった。なにより最初から最後まで色気が尋常じゃない! 目が合ったらそのまま吸い込まれてしまいそうな魅惑の眼差し……こんなん誰でもメロメロになるじゃん! 私はなったわ!

 誰が敵か味方かわからない中、巧みに駆け引きするローレン。一挙手一投足にドキドキが止まらない! その唯一無二の美貌が危険な匂い纏った時の破壊力といったら……! 豹のようなそのしなやかな姿に目が釘付けになること必至です。

 綺麗なお姉さんが好きな仲間たち! 絶対見てくれ!

アメコミ界の愛しすぎるヴィラン
●ロキ(『マイティ・ソー』シリーズ)

 全能の神オーディンの息子である兄ソーと弟ロキ。しかしロキは敵国から拾われてきた子で2人は実の兄弟ではありませんでした。それを知ったロキは荒れ、兄を殺そうとしたり、地球を破壊しようとしたり、悪事に手を染める不良な弟になっちゃうのでした。

 ものすんごくざっくりとした説明だけど間違ってない気がするぞ!(笑) マイティー・ソーって正義のために! とか、悪を倒す! とかっていうより結局はものすんごくはた迷惑な兄弟喧嘩なんですよね。それが愛しいのよ……!

 なにを隠そう清水が1番好きなキャラクターがロキです。映画だけじゃなくて漫画もアニメも全部まるっと含めて堂々の1位。もう初登場からいままで愛が募るばかりだよ……! ひねくれてて、どっか抜けてて、でも自分は頭いいとか思ってて、家族嫌い兄上嫌いとか言ってて、でもなんだかんだ家族大事な超ブラコンとか尊いかよ!!! 好き!!!!!

 そんなロキを演じるのはトム・ヒドルストン。実は彼、オーディションではソー役を受けていたそう。しかし監督は彼の適性を見出し、トムをロキ役に抜擢! トムが演じたからこそ、ロキはあんなにも愛されヴィランになったのです! ありがとう監督! ありがとうトムヒ!

 そんなロキたんの魅力が特に爆発しているのが『マイティー・ソー バトルロイヤル』(2017年/米)です! ソーとロキの兄弟間のやりとりがコミカルで、ほんっとうにかわいいから見て欲しい! 兄弟の絆も垣間見えて最高ですよ!

 ヒーローを凌ぐんじゃないかってくらいの人気愛されキャラ、ロキをぜひ!

ギャングを叩きのめす強烈美少女ヒーロー
●ヒット・ガール(『キック・アス』2010年/米・英)

 アメコミオタクのデイヴは憧れから自ら“キック・アス”と名乗り、ヒーロー活動を始めます。しかしなんのスーパーパワーも持っていないデイヴは案の定悪党から返り討ちに。そんな時、彼を救ったのがヒット・ガールとその父、ビッグ・ダディだったのでした。

 このヒット・ガールがめちゃくちゃ可愛い! 主人公のキック・アスを完全に食っちゃうその存在は鮮烈。父親であるビッグ・ダディによる徹底した教育により、卓越した戦闘能力を身につけたヒット・ガールは、紫のおかっぱを靡かせ、罵詈雑言を吐きながら颯爽と悪党を倒していく姿は痛快の一言です!

 だけど中身は11歳の可愛いらしい女の子でもある彼女。金髪のツインテール姿で無邪気で愛らしい笑顔を見せ、誕生日プレゼントをねだったりします。……まぁねだるものはバタフライナイフっていう無邪気さゼロのものなんですが(笑)

 演じるのは『キャリー』や『モールス』でも好演したクロエ・グレース・モレッツ。いまや実力派女優として活躍する彼女の知名度を一気に押し上げたのがヒット・ガール役でした。続編では成長した彼女が再びこの役を演じるのを見ることが出来て、なんだか感無量でした。個人的には私クロエのお芝居や雰囲気はもちろん、お顔が、お顔がものすんごく好きなんですよね。ほんっとう可愛いずっと見てたい。ものすんごく美人に成長した今現在のクロエも大好きです。

 一味違う美少女ヒーローの活躍が光る作品ですよ!

007を支えるメカニック!
●Q(『007 スカイフォール』2012年/英 以降)

 007といえば「007」をコードネームにMI6の敏腕スパイ、ジェームズ・ボンドが活躍する言わずと知れた超有名スパイ映画! 長きに渡って数々の名優たちがボンドを演じてきました。ボンドといえばその優れた能力とそしてそれをサポートするハイテクなアイテムたちなのですが、そのボンドが使う武器たちを開発し支えているのがQuartermaster(需品係将校)、略してQなのです!

 007シリーズのQといえば、頼れるベテランおじいちゃん博士として描かれることが多かったのですが、ダニエル・クレイグ版ボンドのQはそんなイメージを一新! 生意気で、オタク気質、ボンドよりもかなり年若い青年なんです!

 彼が初登場した時は衝撃でした。若くしてQ課の課長な天才メカニックなQ、ボンドに対して皮肉や小言も言っちゃうQ、ボンドにめちゃくちゃ振り回されながらも懸命に支えるQ……昔からメカニック担当キャラにわかりやすく激弱だった私、こんな設定てんこ盛りにされて心奪われないわけはない。あぁ、その野暮ったい眼鏡も最高にかわいいよQ……好き。

 そんなQを演じるのはベン・ウィショー。『リリーのすべて』や『メリーポピンズ リターンズ』にも出演する実力派です。このベンがねぇ、もうほんとかわいいのよ。なんともいえないあどけなさと危うさ、愛くるしさは天使! 滲み出るその小動物感に庇護欲が掻き立てられる。しかも彼自身は実はQとは真逆で機械音痴だそう。そんなとこもかわいい。

 ボンドとQの軽快なやりとりも楽しい! 続編公開も決まっているので、まだ観てない方はこの機会にぜひ!

キュートすぎる主人公!
●アメリ(『アメリ』2001年/仏)

 厳格な両親の元、外の世界とは隔離され育ったアメリ。大人になってカフェ働くようになった今もいつも空想の世界に生きていました。そんな時、住む部屋で前の住人の宝物を発見した彼女は、元の持ち主を探し当てそれを返します。その出来事から他人を幸せにする喜びに目覚めたアメリは、不器用ながら周囲の人たちの幸せを願い、おせっかいを始めていくのでした。

 想像力豊かな反面、コミュニケーションが苦手なアメリが奮闘する姿がとってもチャーミング! それ犯罪でしょっていうこともアメリがするとなんだかキュートになるから不思議。

 作中、アメリはニノという男性に一目惚れをするのですが、その様子がもうたまらん! 初めての恋を前にどうすればいいのか悩むアメリはストレートなアプローチが出来ず、遠回しに自分をアピールします。その姿がいじらしくて可愛らしい。もどかしすぎるくらいにもどかしいのですが、それがアメリの純粋さを引き立てていて最高!

 アメリを演じるのはオドレイ・トトゥ。『ダ・ヴィンチ・コード』でヒロインを演じたことでも有名です。オドレイのアメリのなんと可愛いことか。あの髪型があそこまで似合う人見たことない。表情ひとつひとつが魅力的で、特にその大きくて感情豊かな瞳が美しい! いつのまにか彼女が演じるアメリの虜になっちゃうんです。

 この映画はセットや衣装も素敵すぎる! 特に女性におすすめしたい作品です!

外道といえばみんな大好きこの人!
●ノーマン・スタンフィールド(『レオン』1994年/仏・米)

 殺し屋のレオンはある日マチルダという少女に出会います。同じアパートの同じ階に住むマチルダは麻薬の運び屋である父親に虐待されていました。そんなある日、父親が麻薬をくすねたことからマチルダの家族はスタンフィールドとその一味に惨殺されてしまいます。たまたま外出していたマチルダはレオンに助けを求め、レオンは止むを得ず彼女を匿うのでした。

 このスタンフィールドの清々しいまでの外道っぷりったらない! 麻薬取締局の刑事でありながら麻薬密売組織を牛耳り、女・子供も迷わずに殺す悪人中の悪人です。

 彼の登場シーンはどれも強烈。自身も麻薬に手を染めていて、ケースを耳元でシャカシャカ言わせ、麻薬を噛み砕くシーンはファンの間ではとても有名。あれフリスク食べる時に真似した人いっぱいいるはず……! エキセントリックな行動とその画面にまとわりつくような狂気とが相まって、唯一無二の存在感を放ってるんです。

 演じるのは名優ゲイリー・オールドマン。清水が最も好きな俳優の1人です。『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラックや『ダークナイト』3部作でゴードン警部を演じるなど近年は主人公を支えるキャラクターでお馴染みの彼ですが、やっぱり狂気じみた役をやらせたら彼の右に出る人はいないと思う。視線、声、手の動き、変わる表情、全てに目が釘付けになる凄さ! スタン役はそれが詰まってるんですよね。

 世界中にファンを持つ名作中の名作、未見の方は見なきゃ損ですよ!

今回の清アター推し○○

【ゲイリー・オールドマン】

 1958年にロンドンで生まれたゲイリーは演劇学校で演技を学び、舞台俳優として活躍していました。映画初出演は1982年の『Remembrance』。1986年の『シド・アンド・ナンシー』ではセックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスを演じ注目を集めます。

 今回ご紹介した『レオン』を始め、『フィフス・エレメント』『ハンニバル』などエキセントリックな役を多く演じる彼ですが、本人は役柄とは対照的に謙虚で子煩悩な性格だそう。最近は穏やかだったり、いい人を演じることも多く、また違った魅力のゲイリーを見ることが出来て嬉しい限りです。

 その徹底した役作りから生み出される演技はまさに至高。ゲイリーは同業者からの人気が高いことでも知られていて、彼の影響を受けたと公言する俳優にはブラッド・ピット、クリスチャン・ベール、ジョニー・デップなど豪華すぎる名前ばかり……! それほどにゲイリー・オールドマンって人は凄いんですよね。彼が出演しているだけで作品の格が上がるような気がします。

 清水的ゲイリーおすすめ映画は『裏切りのサーカス』。スパイ映画なのですが、静かな中にある重厚さや繊細さ、緊張感が素晴らしい。共演にコリン・ファース、トム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチなど役者好きにもたまらん作品ですよ!

 『裏切りのサーカス』続編の話もあるし、まだ公開を控えてる映画もあるしで、ゲイリーファンとしては彼の作品を見られる今後が楽しみです!

 さて、次回はいよいよ電撃清アター最終回。最後まで是非お付き合いくださいね! 次回の電撃清アターは来週、4月28日(火)公開予定です。お楽しみに~!

これまでの【電撃清アター】は!?(バックナンバー)

【20】レディ・プレイヤー1
【19】みんな大好き「◯◯VS△△」映画特集
【18】オススメのPS Video配信タイトル特集【17】ホアキン・フェニックス特集
【16】犬鳴村
【15】バッドボーイズ フォー・ライフ
【14】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
【13】ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
【12】飯テロ必至! グルメ映画特集
【11】ゾンビランド:ダブルタップ
【10】バーフバリ
【9】IT/イット“それ”が見えたら、終わり。
【8】最高の人生の見つけ方
【7】最凶のヴィラン“ジョーカー”を演じた俳優たち
【6】死霊館
【5】癒やされる! 動物映画特集
【4】ハングオーバー
【3】夏といえば! サメ映画特集
【2】天使にラブ・ソングを
【1】アイアンマン

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 清水彩香
 AIR AGENCY所属の女性声優。
 好きなものは猫。趣味は映画鑑賞、麻雀。
 代表作は『スカーレッドライダーゼクス』麻黄アキラ、『ハイスクール・フリート』若狭麗緒、『Tokyo 7th シスターズ』臼田スミレなど。

【告知】
 新作オリジナルアニメ『まえせつ!』に、藁猪野あらし役で出演!

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