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【ドラクエの日】『ドラクエ4』仲間が集まり変化するフィールド音楽に感動。逃げる8回の裏技は謎のローカルルールで伝わっていました【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち:メモリの無駄づかい】

文:電撃オンライン

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ファミリーコンピュータで発売されたRPG『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』について語らせていただきます。

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 人生で初めてプレイしたRPGが、『ドラクエ4』でした。読書が好きだった私は、自分でプレイできる物語に大興奮! すっかりゲームとRPGのとりこになりました。『ドラクエ4』は全5章のオムニバス形式なのですが、章仕立てなのも本好きにはたまらないものがありました。ゲーム初心者には、レベルを上げれば勝てなかった敵にも勝てる、という所も魅力だったのかなと思います。鳥の雛が初めて見たものを親と慕うかのように、はたまた初恋のように、私にとって『ドラクエ4』はそんな特別な存在なのです。

 という訳で、そんな思い入れの強い作品を、各章ごとに振り返っていきます! 今回は第5章です。

※この記事には『ドラゴンクエストIV』のネタバレが含まれています。

第5章 導かれし者たち【ドラクエ4の思い出】

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▲主人公は男女選べます。筆者は女勇者にしました。

 まず、5章はついにタイトル回収でテンションアップ。しかし、不完全燃焼で終わった4章に続き、5章はいきなり村が全滅。幼なじみのシンシアが勇者として身代わりに討ち取られるという、とびきり悲しいスタートをきりました。村の殲滅を指示した者の名は、2章で耳にしたデスピサロ……、この名前、絶対忘れないぞ! と1人旅立つ勇者。フィールド曲の“勇者の故郷”も、寂しく切ないメロディから、決意を秘めた勇者の強さが感じられる名曲です。

 スーパーツンデレな木こりのおじさんに宿を借りつつ、1つ目の町ブランカ城で聞き込み調査をすると、西に3章でトルネコが開通させたトンネルがある事、それが原因でトルネコは魔物に追われる身になった事などがわかりました。つまりそこを抜ければお馴染みのエンドール! 4章ラストで姉妹が到着していた! と早速向かいます。

各章を遡るように仲間が集まるのが嬉しすぎた


 エンドールでは、早速ミネアに会いました。占ってもらう事で勇者と気づき、すんなり仲間になってくれます。そして「姉のマーニャはカジノでスッてますわ」との事。向かえばそこにはミネアの稼ぎどころか、4章クリア時に持っていたけっこうな額のゴールドをすべて使い果たしたマーニャがおりました(笑)。ガックリしつつも姉妹の元気そうな姿に嬉しくなります。

 トルネコ、アリーナ一行、ライアンと、章を遡るように集まる旅の仲間。みんなが揃った時に、フィールド音楽がめちゃめちゃ格好良い“馬車のマーチ”になるのに感動しました。なんかもう、無敵! って気持ちになるような、勇ましい行進曲です。各章の音楽を聴いているだけで、当時のプレイが蘇るくらいに物語とリンクした楽曲たちには、今をもっても尊敬と感謝の思いで胸が一杯になります。

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▲馬車を引くパトリシアも大事な仲間です。今でもゲームの馬はパトリシアと名付けがち。

 導かれし者たちではないですが、キングレオ城でホイミンと再会したのも嬉しかったなぁ。ここまで来るまでの、ライアンとホイミンの旅がとても気になりました。

主人公の対となるような魅力的なラスボス


 主人公の村を焼き払った憎き相手のデスピサロですが、彼が人間を激しく憎むようになったエピソードなどもあり、シリーズでもかなり深堀りされているラスボスではないでしょうか。その悲しい背景には、どこか主人公と通ずるものがあり、進む道を間違えたもう1人の主人公の姿とも思えます。

 リメイク版ではなんとクリア後に彼を救えるエピソードが追加されました。10年以上経って物語をよりハッピーなエンディングへと導けるこの展開に、大興奮しました。リメイクにあたり改めて描かれたキャラクターのなかで、一番驚いたのも魔剣士ピサロでした。銀髪で長髪で紅い瞳の魔族(エルフ耳)の美形。こんなん人気出るじゃん……! 最近では『ドラクエモンスターズ3』で主人公にもなりましたね。ラスボス戦でもザラキを唱えまくるクリフトと共に、どれだけ愛されているのかと。

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▲クリフトはどんな命令でも余裕があればザラキを唱えるイメージ。

超有名裏技のローカルルール


 FC版で有名な裏技に“逃げる8回で、その後の攻撃がすべてかいしんのいちげきになる”というものがありますが、当時の私にはこのように伝わっておりました。“デスピサロ戦で両腕を破壊した後に、逃げるを8回するとその後は全部かいしんのいちげきになる”というものです。ネットなどもない時代に、どのように田舎の小学生にこの情報が伝わったのか、今思っても不思議ですが、わりと最近まで筆者はこの内容で裏技を認識しておりました。

 2021年にFC版のチーフプログラマーである内藤寛さんがご自身のYouTubeチャンネルで、同じくチーフプログラマーの山名学さんとこの現象についてのお話をした動画を公開し、”逃げられないボス戦で、逃げるを8回すれば起きるバグだった”と知り驚愕しました。ラスボスに勝てない時用の救済措置裏技だと思っていました。そして私の知っているあのルールは、一体どこから伝わったのだろうか……。とくにあの”両腕を破壊してから”の部分が謎すぎます。

 もしかしたら、ほかにもローカルルールが存在するかも!? ちょっと周りの同年代ゲームプレイヤーに聞いてみて、『ドラクエ4』の思い出話に話を咲かせようと思います。

 ゲーム好き、RPG好きのきっかけとなった『ドラクエ4』と天空シリーズには、並々ならぬ思い入れがあるので、コントローラーで遊べる現行機に来てくれる日を、アプリ版をしながら“さそうおどり”で待ち続ける日々であります。

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