セガが運営するオンラインRPG『PSO2 ニュージェネシス ver.2』では、7月10日のアップデートで新コンテンツ“ラインストライク”の実装を予定しています。
この記事では、メディア向け試遊会でのプレイ内容を基に、電撃オンライン独自の分析をお届けします。
この記事では、メディア向け試遊会でのプレイ内容を基に、電撃オンライン独自の分析をお届けします。
なお、“ラインストライク”の概要は以前の記事で概要やプレイした感想をまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
7月10日アップデートで追加される新コンテンツ“ラインストライク”を徹底解説【NGS ver.2】
解説の前に
この記事では、ある程度のカードを持っていることを前提に解説していきます。まずはセントラルシティにいるカードマスター“ヴィクトリア”のサイドタスクで“カードスクラッチ補助券”を手に入れてカードスクラッチを引きましょう。サイドタスクは、“対NPCバトルの画面を開く”や“カードスクラッチの画面を開く”などカンタンな内容になっています。
カードは消費アイテムとして排出され、使用することで所持カードに登録できます。また、初期デッキとして15枚のカードが登録済み。カードスクラッチの結果にもよりますが、基本的に最初はこのデッキをカスタマイズしてバトルすることになります。“アークス構成員”は全体的に性能が控えめなので、そこを入れ替えるところから始めるといいでしょう。
初期デッキの内容
カードは消費アイテムとして排出され、使用することで所持カードに登録できます。また、初期デッキとして15枚のカードが登録済み。カードスクラッチの結果にもよりますが、基本的に最初はこのデッキをカスタマイズしてバトルすることになります。“アークス構成員”は全体的に性能が控えめなので、そこを入れ替えるところから始めるといいでしょう。
初期デッキの内容
- 炎:アークス構成員 エリスン×2
- 氷:アークス構成員 ラクーナ×2
- 炎:アークス構成員 ルキアス×2
- 氷:憎しみを抱きし者 ラヴェール×2
- 炎:熟練の闘士 ゼノ×2
- 氷:アークス構成員 アダリー×1
- 炎:幻創を絶つ刃 ヒツギ×1
- 氷:修練者 エコー×1
- 炎:六芒均衡の「六」ヒューイ×1
- 氷:六芒均衡の「二」マリア×1
基本戦略
ゲームの流れは、先行プレイレポートで紹介しています。この内容を踏まえたうえで、さまざまな角度から深掘りしていきます。
“ラインストライク”は、相手の拠点を2つ破壊したプレイヤーが勝利となります。逆に言えば、1つだけなら破壊されても問題ありません。そのため、戦力を2本のラインに集中するのが基本戦略です。
1プレイあたりの総ターン数は3~10ターン程度。ラインにカードがあれば、どちらか(ラインのATK《戦力値》合計値が同数の場合は双方)の拠点が必ずダメージを受けるので長期戦にはなりません。また、リライト召喚で消費PPを軽減できるため、カードを召喚せずにPPを温存するメリットは小さいと言えます。
“ラインストライク”は、相手の拠点を2つ破壊したプレイヤーが勝利となります。逆に言えば、1つだけなら破壊されても問題ありません。そのため、戦力を2本のラインに集中するのが基本戦略です。
1プレイあたりの総ターン数は3~10ターン程度。ラインにカードがあれば、どちらか(ラインのATK《戦力値》合計値が同数の場合は双方)の拠点が必ずダメージを受けるので長期戦にはなりません。また、リライト召喚で消費PPを軽減できるため、カードを召喚せずにPPを温存するメリットは小さいと言えます。
コスト
スキルを考慮せずにPP1あたりのATKを比較すると、コストの高いカードほどPP効率はよいのがわかります。合計消費PPが同じなら、複数召喚するよりも高コストを1枚出したほうが強いのは間違いありません。
一方で、拠点へのダメージは攻撃側のラインに召喚されたカードの枚数で決まります。拠点の耐久力は5点なので、カード1枚では5ターン必要ですが、3枚なら2ターンで破壊できます。拠点の攻撃権を得ることと、拠点へのダメージ量のどちらを優先するかでデッキの組み方が変わってくるでしょう。
一方で、拠点へのダメージは攻撃側のラインに召喚されたカードの枚数で決まります。拠点の耐久力は5点なので、カード1枚では5ターン必要ですが、3枚なら2ターンで破壊できます。拠点の攻撃権を得ることと、拠点へのダメージ量のどちらを優先するかでデッキの組み方が変わってくるでしょう。
- コスト1:ATK1~4(コスト比:1~4)
- コスト2:ATK5~10(コスト比:2.5~5)
- コスト3:ATK13~15(コスト比:4.33~5)
- コスト4:ATK19~25(コスト比:4.75~6.25)
- コスト5:ATK26~30(コスト比:5.2~6)
スキル
スキルのうち、とくに戦況に影響を与えやすいのは“味方の強化”です。カードの召喚場所は自分で決められるため、“敵の弱体化”よりも的確な場面で効果を発揮できるでしょう。一方、“敵の弱体化”には“味方の強化”にはできない技が存在。ATKが0のカードは戦闘不能扱いとなり、パッシブが無効になるうえ、拠点への攻撃に参加できなくなります。なお、“味方の強化”や“敵の弱体化”はリライト召喚で上書きしない限り消えることはありません。
敵や味方を移動するスキルはハマれば強力な効果です。ATKの合計値で大きく負けていても、別のラインに移動させれば逆転できる場面は珍しくありません。ただし、移動先に別のカードがある場合は無効となります。“味方(敵)の入れ替え”なら有効ですが、スキルを持つカードが3種類しかありません。
“スタン”は1ターン限定ではあるものの、ATKを0にできる強力なスキル。とくに高コストのカードが場に出てきやすい後半で猛威を振るいます。
“ドローカード”や“PP1アップ”の効果は補助のため、召喚した瞬間には発動しません。効果発動フェイズまで待たなければならず、スキルの恩恵を受けられるのは実質的に次のターンになります。
敵や味方を移動するスキルはハマれば強力な効果です。ATKの合計値で大きく負けていても、別のラインに移動させれば逆転できる場面は珍しくありません。ただし、移動先に別のカードがある場合は無効となります。“味方(敵)の入れ替え”なら有効ですが、スキルを持つカードが3種類しかありません。
“スタン”は1ターン限定ではあるものの、ATKを0にできる強力なスキル。とくに高コストのカードが場に出てきやすい後半で猛威を振るいます。
“ドローカード”や“PP1アップ”の効果は補助のため、召喚した瞬間には発動しません。効果発動フェイズまで待たなければならず、スキルの恩恵を受けられるのは実質的に次のターンになります。
<パッシブスキル>
- 共闘【パッシブスキル】:自分の戦力値が、味方の数だけ上がる。※自分は“味方”に含まれない。
- 救援【パッシブスキル】:戦力値の合計が相手より低い列に召喚するとき、自分の消費PPを減らす
- 拠点追撃【パッシブスキル】:自分が敵の拠点を攻撃するとき、1度だけ1点増える。
- 拠点防御【パッシブスキル】:自分のいる列が攻撃を受けたとき、1度だけ1点減らす。
- ワイルドカード【パッシブスキル】:自分に対するリライト召喚が、すべての属性で使用できる。
<支援スキル>
- 味方の強化:対象の味方の戦力値を上げる。※自分は対象に含まれない。
- 味方の移動:対象の味方を、矢印の方向に移動させる。
- 味方の入れ替え:対象の味方を、矢印の方向と入れ替える。
- ドローカード:カードを1枚引く。
- PP1アップ:PPを1追加する。
- 味方の弱体化:対象の味方の戦力値を下げる。※自分は対象に含まれない
<妨害スキル>
- 敵の弱体化:対象の敵の戦力値を下げる。
- 敵の移動:対象の敵を、矢印の方向に移動させる。
- 敵の入れ替え:対象の敵を、矢印の方向と入れ替える。
- スタン:今のターンのあいだ、対象の敵を行動不能にする。
属性
属性はリライト召喚に使用します。ルールとしてはそれ以外に影響しませんが、属性によって所持するスキルの方向性がある程度決まっています。ザックリ分けると、炎・氷・光はわずかなATK差を競り勝つ正攻法。雷は拠点へのダメージを重視した速攻狙い。風・闇は相手の手を封じるトリッキーなスタイルです。各属性の特徴と、オススメカードを紹介するので自分に合ったものを探しましょう。
■炎属性
パッシブスキルの“共闘”と、中ラインに対して有用なスキルを持つカードが多め。“味方の強化”や“敵の弱体化”が限定的なので、そこを補える氷属性や光属性との相性がいいでしょう。
<オススメカード>
キャタドラン
中ライン2マスに対して“敵の移動”を持つため、場が埋まっていない序盤に活躍します。
六芒均衡の「六」 ヒューイ
“共闘”の効果で、味方が3枚以上場に出ていればATKがトップになります。
■炎属性
パッシブスキルの“共闘”と、中ラインに対して有用なスキルを持つカードが多め。“味方の強化”や“敵の弱体化”が限定的なので、そこを補える氷属性や光属性との相性がいいでしょう。
<オススメカード>
キャタドラン
中ライン2マスに対して“敵の移動”を持つため、場が埋まっていない序盤に活躍します。
六芒均衡の「六」 ヒューイ
“共闘”の効果で、味方が3枚以上場に出ていればATKがトップになります。
■氷属性
効果範囲の広い“敵の弱体化”を持つ属性。スキルの噛み合わせが悪い闇属性を除けば、どの属性と組み合わせても戦えます。
<オススメカード>デューマンの少女 イオ
“新人アークス レダ”と組み合わせれば、9マスすべてを弱体化できます。
造龍を追う者 クーナ
“敵の弱体化”の値がトップクラス。対象がコスト1なら戦闘不能にするのも容易です。
効果範囲の広い“敵の弱体化”を持つ属性。スキルの噛み合わせが悪い闇属性を除けば、どの属性と組み合わせても戦えます。
<オススメカード>デューマンの少女 イオ
“新人アークス レダ”と組み合わせれば、9マスすべてを弱体化できます。
造龍を追う者 クーナ
“敵の弱体化”の値がトップクラス。対象がコスト1なら戦闘不能にするのも容易です。
■雷属性
パッシブスキルの“拠点攻撃”による速攻が得意。全体的にATKが低いため、光属性や闇属性でカバーするといいでしょう。
<オススメカード>アークスシップ管理官 シエラ
“味方の支援”の範囲が1マスに限定されるものの、効果量が+4と高めになってます。
射撃の先導者 リサ
右ライン3マスすべてに弱体化を与えられます。右ラインの攻防の要となるカード。
パッシブスキルの“拠点攻撃”による速攻が得意。全体的にATKが低いため、光属性や闇属性でカバーするといいでしょう。
<オススメカード>アークスシップ管理官 シエラ
“味方の支援”の範囲が1マスに限定されるものの、効果量が+4と高めになってます。
射撃の先導者 リサ
右ライン3マスすべてに弱体化を与えられます。右ラインの攻防の要となるカード。
■風属性
敵・味方どちらに対しても移動や入れ替えが得意。相手の戦法を崩すスタイルなので、“スタン”のある闇属性との相性がいいと言えます。
<オススメカード>遥かなる歌声 クーナ
コスト3のなかではATKが高く、“味方の強化”の範囲も広い汎用的なカードです。
虚空機関総長 ルーサー
“敵の入れ替え”がとにかく強力。一発逆転のチャンスを作ることもできます。
敵・味方どちらに対しても移動や入れ替えが得意。相手の戦法を崩すスタイルなので、“スタン”のある闇属性との相性がいいと言えます。
<オススメカード>遥かなる歌声 クーナ
コスト3のなかではATKが高く、“味方の強化”の範囲も広い汎用的なカードです。
虚空機関総長 ルーサー
“敵の入れ替え”がとにかく強力。一発逆転のチャンスを作ることもできます。
■光属性
“味方の強化”が得意です。正攻法の戦い方になるため、トリッキーな風属性とはとくに相性が悪く、それ以外の属性と組み合わせるのがいいでしょう。
<オススメカード>クエントの女王 ハリエット
左右ラインの攻防になりやすい光属性では“敵の移動”の効果が有用です。
エーテルの母 マザー
“味方の強化”の効果量が圧倒的。とくに中盤で活躍します。
“味方の強化”が得意です。正攻法の戦い方になるため、トリッキーな風属性とはとくに相性が悪く、それ以外の属性と組み合わせるのがいいでしょう。
<オススメカード>クエントの女王 ハリエット
左右ラインの攻防になりやすい光属性では“敵の移動”の効果が有用です。
エーテルの母 マザー
“味方の強化”の効果量が圧倒的。とくに中盤で活躍します。
■闇属性
1ターン限定で対象のATKを0にする“スタン”が強力。ATK差を“スタン”で覆す戦い方になるため、雷属性や風属性との組み合わせで長所を伸ばせます。
<オススメカード>力を求める者 テオドール
“スタン”の対象にならないマスを“敵の弱体化”でカバーできます。
過去を紡ぎし少女 マトイ
状況は限定的になるものの、2マス同時に“スタン”を与えられる強力なカードです。
1ターン限定で対象のATKを0にする“スタン”が強力。ATK差を“スタン”で覆す戦い方になるため、雷属性や風属性との組み合わせで長所を伸ばせます。
<オススメカード>力を求める者 テオドール
“スタン”の対象にならないマスを“敵の弱体化”でカバーできます。
過去を紡ぎし少女 マトイ
状況は限定的になるものの、2マス同時に“スタン”を与えられる強力なカードです。
デッキ
デッキは15枚1組で、(キラを含む)同じカードは最大3枚まで入れることが可能。初期手札は5枚で、2ターン目から1枚ずつ引いていき、4ターン目にはデッキの半分が手札に入ることになります。同じカードを3枚入れておけば、必要なときに手元にないという状況はほぼ避けられるでしょう。
基本戦略の項目でも少し触れましたが、リライト召喚という特殊なルールがあるため、デッキに入れる属性を絞れば高コストのカードを出しやすくなります。別属性の低コストはターンが進むほど邪魔になりやすく、高コストはPPをためないと召喚できないので、1~2属性でデッキ構築することを強くオススメします。
まとめ
コスト、スキル、属性、デッキのそれぞれでポイントを解説してきました。一言でまとめると、「自分が攻めるラインを2つ決めて、それに合わせたカードと属性を選ぶ」ことが重要。3本のラインすべてで戦えるデッキにしてしまうと強みがなくなり、却って負けやすくなるでしょう。
- 2本のラインに戦力を集中する。
- 攻めるラインに合わせたカードを選ぶ。
- デッキは1~2属性に絞って構築する。
自分だけの戦略を生み出して、過酷な戦いを勝ち抜いていきましょう!
開発チーム一問一答<ラインストライク編>
最後に、開発チームへ“ラインストライク”にかんするさまざまな疑問・質問を聞いてみました。
──カードやスリーブ、プレイマットの登録はキャラクター、シップ、アカウントのどれでしょうか?
回答:すべてアカウントへの登録となります。詳しくはアップデートに合わせて公開されるオンラインマニュアルをご覧ください。
──対戦中にチャットやスタンプなどのコミュニケーション機能を使用できますか?
回答:チャットやスタンプは使用できませんが、PC版とクラウド版ではボイスチャットが使用可能です。
──シップを跨いだ対戦はできないとのことですが、今後のアップデートで対応することも不可能なのでしょうか?
回答:“ラインストライク”のシップ間対戦の可否については、現時点では可能とも不可能とも言えない状況です。
──ロードマップでカード追加を予定されていますが、どのような形式で配信されるのでしょうか?
回答:原則、既存のカードスクラッチへの追加となります。そのうえで既存カードの排出率を下げて、新規カードが入手しやすくなるように排出率を高く設定して提供します。いわゆるブースターパックのような形式での販売予定はありません。
──バランス調整をする場合、どのような方法で行いますか?
回答:基本的には既存カードの調整よりも新規カード追加で全体のバランスを取っていく方針です。配信済みのカードの性能変更は可能ですが、実施の判断は慎重に行います。
──カードリサイクルで交換できるアイテムを追加する予定はありますか?
回答:スリーブやプレイマットを中心に新規カード追加に合わせて実施予定です。
──他作品とのコラボでカードやスリーブ、プレイマットが配信される可能性はありますか?
回答:はい、実際に検討を開始しています。ただしコラボカードを作成するとしても武器迷彩のように既存カードの絵違いとして実装し、コラボ期間の間しか獲得できない性能とすることはありません。また、スリーブやプレイマットも他のコラボアイテム同様にマイショップトレード可能な状態での配信が中心となる予定です。
──開発チームのオススメ属性やカードがあれば教えてください。
回答:低コストの雷を中心にした速攻デッキが初心者でも扱いやすいので、まずは拠点攻撃を持つ雷のカードを中心に集めるのが良いかもしれません。風属性や闇属性はトリッキーな能力が多いため扱いは難しいですが、ルーサーやファレグ、テオドールなど、はまると強力なカードも多くありますので使いこなせるようになるとラインストライクならではの試合が楽しめるようになると思います。
──“降参”を利用してカードスクラッチ補助券を集めることは可能でしょうか?
回答:“降参”は「自分が拠点を1つ破壊される」まで選択できず、実行した場合、負け扱いになります。それ以前に離脱した場合は無効試合となり補助券は獲得できません。そのため、補助券は普通に戦って獲得した方が結果として集まりやすいようになっています。
■『PSO2 ニュージェネシス』パッケージ版