三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PlayStationで2000年8月26日に発売されたRPG『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』について語らせていただきます。
何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PlayStationで2000年8月26日に発売されたRPG『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』について語らせていただきます。
『ドラクエ』シリーズで、あなたの思い出の職業は?
突然ですが、あなたが『ドラクエ』の職業で思い浮かべるものはなんですか? シリーズでは『3』、『6』、『7』、『9』に登場する転職システム。『ドラクエ7』では基本職10種、上級職10種に転職する事ができます。
基本職でぱっと思い浮かぶ職業と言えば、戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、遊び人。上級職ではパラディン、バトルマスター、賢者、天地雷鳴士あたりでしょうか。『7』の基本職には遊び人は存在せず、先の4種と、踊り子、盗賊、吟遊詩人、船乗り、羊飼い、笑わせ師に転職する事ができるのですが、その中でもPS版では上級職を凌ぐ最強の職業が存在しました…それが羊飼いなのです! 主人公は漁師の息子なのに、船乗りじゃないんかい!
くちぶえ要因からメインアタッカーへ…
羊飼いは最初の頃に覚える特技にモンスターを呼び寄せる“くちぶえ”があります。ランダムエンカウントだった当時は、これがレベル上げには必須。私は一度就いた職業は極めてから次に行くタイプなので、そのまま職業レベルMAXまで上げて行きました。敵を眠らせる“ひつじかぞえうた”、こごえるふぶきなどから身を守る“ウールガード”といった、基本的にはサポート系の特技を習得するのですが…最後に覚えるのが最強の攻撃手段の一角“どとうのひつじ”だったのです。
“どとうのひつじ”は羊の群れを呼び寄せて敵に突進させる技で、呼び出しに成功すると敵をランダムで4回攻撃します。使用者のレベルに応じてダメージも上がるのですが、レベル50前後で1撃のダメージは100を軽く超えていました。それが4回ヒットする訳ですから、とっても強い! 敵がボスなど単体なら、4回すべてがヒットするとなんと500ダメージを超えます。単体攻撃で最強格の技は、上級職のゴッドハンドをマスターして覚えられる“アルテマソード”が500ダメージオーバーなのですが、こちらの消費MPは20とちょっとお高め。対して“どとうのひつじ”はMP消費が0なのです! エコ! しかもゴッドハンドの職業レベルはマスターまで上げるのも大変長い道のりなので、覚えるのも終盤です。
比べて羊飼いをマスターするのはゴッドハンドの3分の1程度の戦闘回数で達成できるので、パーティーメンバー全員に覚えさせて、みんなで羊を呼べばもう何も怖くない! 過去だろうと海だろうと、呼べばどこからともなく羊たちが土煙をあげてやってきて、去ったあとにはモンスターは消えています。特殊部隊かな?
この技のおかげでラスボスより遥かに強い、クリア後の隠しダンジョンのボスも倒すことができました。“どとうのひつじ”それは神をも凌駕する圧倒的な力…!!
羊飼いの攻撃系特技はもう1つ“マトンアタック”があるのですが、これはひつじの如く敵に体当たりするという技です。…こっちは羊じゃないんかーい! しかも使うと自分もダメージをくらうおまけ付きです。筆者は奇跡的に幼少期に金網フェンス越しにリアルマトンアタック(頭突き)をくらったことがあり、その強さを身をもって経験済。1匹でも弾き飛ばされたもんね。本物は強い。ふわふわなので自傷ダメージもなさそう。
ちなみにこの“どとうのひつじ”『ドラゴンクエストヒーローズ2』で、『7』のキャラのガボくん(狼に乗った狼少年)が必殺技として使うのですが…、狼から羊に乗り換えて一緒に突撃します。いや、狼降りて自分も行くんかい! と突っ込まずにはいられないところも『ドラクエ』らしくて大好きです。ガボなら牧羊犬みたいに追い立てるものだと。PS版では羊の描写はなく土煙のエフェクトだけだったので、呼んだ人が乗るとは思っていませんでした(笑)。マトンアタックみたいにダメージは受けないの…?
久しぶりに『7』が遊びたくなりましたが、どうやらアプリなどのリメイク版では諸々調整がなされており、“どとうのひつじ”無双はできないようです。ちょっと残念ですが、PS版だけの特別な思い出ということで、それもまた良し。大人向けで心に残るストーリーが多い『ドラクエ7』、ぜひプレイして欲しいです!