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【護縁(ごえん)先行レビュー】可愛らしいアニメ調でも中身は本物! 多くのネトゲをプレイしてきたライターが語る本作の魅力とは?

文:電撃オンライン

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 NCSOFT CorporationがiOS/Android/PCで8月28日正式サービス開始予定のドラマティック縁バトルRPG『護縁(ごえん)』。

 PCオンラインゲーム『ブレイドアンドソウル』の3年前の世界を舞台にしたタイトルです。

 この記事では、オンラインゲーム好きの視点から『護縁』の先行レビューをお届けします。

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老舗オンラインゲームメーカーが手がけたMMO RPGをベースにした新作タイトル『護縁』をネットゲーム大好きライターが先行レビュー

先行レビューの注意点


 まずはじめに、今回の試遊ではPC版のみ触れています。iOS/Android版とは、操作方法が異なる点はご了承ください。

 『護縁』のインターフェースはキーボードとマウスのみ。キャラクターの移動はWASD、カメラ操作は方向キー、またはマウス入力+ドラッグで、昔からPCでオンラインゲームに触れてきたプレイヤーにはなじみのある基本操作です。ゲームパッドは非対応で、この部分はやや好みの分かれるところかもしれません。

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2種類のバトルはまったく別モノ


 バトルは、『護縁』で最も特徴的なシステムと言えるでしょう。バトルには“フィールド戦闘”と“戦術戦闘”の2種類があり、前者はアクション、後者はターン制RPGがベースになっています。

 “フィールド戦闘”では、リーダーを操作して戦います。チームメンバーは武功で支援するのが役割で、一般的なMMO RPGで言えばスキルのようなもの。英雄の組み合わせ=スキル構成といった感覚で、戦うモンスターに合わせたカスタマイズが重要です。もちろん、チームメンバーを育成すれば武功は強くなるのですが、バトルの主役はリーダーと言えるでしょう。

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 アクション性のあるバトルですが、複雑な操作をしなくてもいいようにサポートされているのは好感触。ターゲットした相手に対して自動で接敵や攻撃を行うため、プレイヤーは回避行動に集中できます。一般的なMMO RPGでは、バトルに貢献するためのスキル回しと、敵を妨害する回避行動が同時に求められます。一方で『護縁』は、スキル回しによる操作の負担を軽減。そのぶん、回避行動による攻略を重視している印象です。補足ですが、回避行動はダッシュによる受け流し、条件を満たして敵の武功を遮断、AoE(攻撃範囲予兆)を避けるなどを指します。

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 一方、“戦術戦闘”ではリーダーとチームメンバーに区別はありません。チームの5人全員が参加するターン制のコマンドバトルで、武功や奥義を使って戦います。こちらはアクションがない代わりに、英雄たちの武功が攻略のカギになるのが特徴。

 敵の強力な武功を封じるために特定のデバフを求められたり、倒す順番が重要になるなど“フィールド戦闘”とは別方向での攻略を求められます。バトル前に攻略情報が見られるので、それに従って戦えばいい……のですが、推奨戦闘力を満たしていてもギリギリ勝てる絶妙なバランスになっているがポイント。強キャラでゴリ押しできず、英雄や武功の特徴を理解して戦うスタイルは“戦術戦闘”の名に相応しいと言えます。

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▲ドラゴンとの戦いでは、戦闘中に時限爆弾を解除するギミックが登場します。

コツコツ育てる楽しみ


 英雄たちの育成方法は多岐に渡ります。レベルや装備といったオーソドックスなものだけでなく、連合(いわゆるギルド)によるバフ、フィールドモンスターを倒すことで得られる能力値なども存在。

 1レベル上げてもわずかに能力が上がるだけで、劇的に強くなるわけではありません。育成要素を広く伸ばしていくことで、徐々に強くなっていくバランスです。育成だけでも大ボリュームなので、数カ月単位でコツコツ育てていくことになるでしょう。

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 一方で、60人以上もいる英雄を1人1人育てる必要はありません。レベルや装備の共有システム、所持している英雄全員に反映されるバフなど、多くの育成要素はシステム側でフォローしているからです。ただし、この共有を使いこなすことを前提に作られている点は理解しておきたいところ。戦うモンスターによって有用な英雄が異なるので、共有する英雄を入れ替えて対応することになります。

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 ちなみに、育成の種類は下のとおり。神獣牌は装備のようなものですが、共有システムの対象外。英雄書庫は、指定の英雄を集めるとその英雄たちの能力が上がります。

育成の種類
  • レベル(個別/共有システム有り)
  • 英雄強化(個別)
  • 武功レベル(個別)
  • 超越(個別)
  • 装備(個別/共有システム有り)
  • 神獣牌(個別/取り外しや付け替えは可能)
  • 守護霊(全体)
  • 絆レベル(個別)
  • 英雄業績(個別)
  • 地域業績(全体)
  • 神獣鏡(全体)
  • 家門特性(全体)
  • 家門秘技(全体)
  • 造形(全体)
  • 英雄書庫(グループに所属する英雄のみ反映)
  • モンスター書庫(全体)
  • 連合神器(全体)
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マルチプレイやPvPは未知数


 マルチプレイやPvPといったオンラインゲームならではの要素については、今回の試遊では未知数と言わざるを得ません。なぜなら、テストサーバでは限られたメディア関係者しかいないため、人数が揃わないからです。なんとかパーティネームドはプレイできたので、別記事でのレポートをご覧ください。

 PvPは比武行と比武対戦の2つがあります。比武行はいわゆるアリーナで、CPUが操作するほかのプレイヤーのチームと疑似的な対戦をする方式。比武対戦は2vs2と4vs4があり、こちらはリアルタイムでマッチングして戦うコンテンツです。

 チャット機能もありますが、テストサーバではシステム側で使用できない設定にされていたため、使い勝手は正式サービスでしっかり確認したいところ。

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オンラインゲーム好きから見た『護縁』


 序盤はソロプレイ中心で、ほかのプレイヤーの存在を意識することはありません。ですが、エピック(ストーリー)9章でパーティネームドが解放されると状況は一変。パーティネームドはマルチプレイを前提としたHPやギミックがあり、必然的にパーティを組むことになります。生粋のオンラインゲーマーがやり応えを感じる難度なので、マルチプレイを好まない人が躓いてしまう部分かもしれません。

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 各コンテンツの主な報酬は、経験値を獲得する秘薬は心象修練、お金が必要なときは公開ダンジョン、装備が欲しいならネームドといったように細分化されています。多彩なコンテンツをプレイする必要があり、オンラインゲームでよくある「遊び尽くした」という状況になりにくいのは嬉しいところ。

 個人的に良いと感じたのは“月魂”システム。自動戦闘が可能な公開ダンジョンなど一部のコンテンツで、ゲームを終了しても自動戦闘を行うので、格下狩りに便利なことに加えて、マクロなどの不正行為を抑止する役割を担っています。また、マルチタスクが可能な“スイッチプレイウィジェット”もユニークで、技術の進歩を感じることができました。

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 全体的な印象としては、スマホで「も」遊べるMMO RPGといったところ。マルチプレイの難度やコンテンツのボリューム感は、時間をかけて遊ぶPCゲームに近いです。スマホで毎日たくさんのゲームに触れる人向けではなく、1本をじっくり遊びたい方にオススメするタイトルです。

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