電撃オンライン

公認心理師持ちの生シチュボ系VTuber“夢望兎らすと”さんへインタビュー! 努力家な“心のプロ”の次なる活動は「リアルイベントで生の声を届けること」

文:あみだ

公開日時:

 「声であなたを幸せにしたいっ!」をテーマに活動されている個人勢VTuber・夢望兎らすとさんのインタビューをお届けします。

[IMAGE]

 夢望兎らすとさんは、“バーチャルアイドル声優”として活動されているVTuberで、さまざまな状況やキャラクターを想定した演技を披露する“シチュエーションボイス”をメインに配信を行われています。2021年の3月14日より活動を始められ、もうすぐ3.5周年を迎えるそうです。

 実は、国家資格である公認心理師の資格を持っていたり、元・舞台役者であったりと、“心のプロ”として日々を頑張るリスナーさんへ癒しを提供するらすとさん。今回はそんな彼女に、シチュエーションへのこだわりや、配信の製作過程をお聞きしました。“リアルイベント”開催予定というお知らせもあるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

夢望兎(ゆめみと)らすと「声であなたを幸せにしたいっ!」をテーマに活動中。さまざまな状況やキャラクターを想定した演技を披露する“シチュエーションボイス”をメインに配信しています。

メインの活動“シチュエーションボイス”とは?台本つくりや演技へのこだわりも

――まず、自己紹介をお願いします。

バーチャルアイドル声優として活動している夢望兎(ゆめみと)らすと、と申します。普段は“生シチュボ”をメインに配信しています。

――いわゆる“シチュエーションボイス”とはどういったものなのでしょうか?

相手の方と会話をしている演技をするもので、恋愛シミュレーションゲームのヒロイン側のセリフをイメージしてもらえたらわかりやすいと思います。セリフは女の子側のものだけですが、「自分だったらこんな返事をするかな~」という想像も含めて楽しんでもらうものになっています。

なかでも、生シチュボというのは、生放送でシチュエーションボイスをリアルタイムで演じるというものです。音声上の演技だけではなく、別のソフトとあわせてカメラワークを切り替えるとか、効果音やBGMを付けて、臨場感あふれる演技を楽しんでもらえるように工夫しています。

――なるほど、独演形式がメインなんですね。誰かと一緒にボイスを披露することもあるんでしょうか。

掛け合いの形はないんですが、1人で複数、例えば男性1人に女性2人というシチュエーションは演じたことがありますね。コラボという形でほかのVTuberさんと一緒に演じたこともあります。

[IMAGE]
――生シチュボの切り抜き動画が100本をついに突破されたということですが、ここまで活動を積み重ねてきた感想はいかがでしょう?

正直、数にこだわったことはなく、積み上げてきた活動を振り返ったら数が大きくなっていた、という感じですね。こんなところまで皆さんと一緒に活動してこれたんだなぁと思って、感慨深く思いました。

――たくさんのシチュエーションボイスを演じられてきたらすとさんにとって、“シチュボ”の魅力とは何でしょうか。

普段はワクワク、ドキドキすると言ってくださる方が多いですね。そういった元気や癒しをお届けするために、私の活動範囲ではシチュエーションボイスが最も適していたのかなという風に思っています。

――ドキドキするのは間違いないですね! 演じるときはアドリブでやられているんですか?

アドリブ、台本どちらもやっています。台本を用意するときは、フリー素材としてアップロードされているものを使ったり、何かの記念日では自分で台本を作ったりします。配信のコメントを見ながら、アドリブで流れを変えていくのも人気ですね。

[IMAGE]
――リアルタイムでやり取りできるとは、まるで未来の恋愛ゲームみたいですね。台本つくりは大変じゃないですか?

元々、作詞活動をしていたことがあったので、“言葉を紡ぐ”ということについては、大変さの中にやりがいや達成感があります。皆さんの立場に立って「こんなシチュエーションボイスがあったら楽しいだろうなぁ」と考えると一気に筆が進みます(笑)。

――台本は1本あたりどれくらいの製作期間で作られるんですか?

1~2日くらいで台本製作はできますが、収録や編集はこだわりだすと沼にハマってしまって、10分くらいのシチュエーションボイスでも5~6時間ぶっ通しで収録することがあります(笑)。なので、あらかじめまとまった時間をしっかり確保して収録に臨むようにしています。

――なるほど。ご自身でディレクションもしているわけですね。そんならすとさんのお気に入りのシチュエーションはありますか?

あります! ヤンデレ(※)をずっと演じていますね。私個人としては優しい女の子も好きなんですけど、皆さん本当にヤンデレがお好きで(笑)。ヤンデレを演じていると皆さんの盛り上がりがみられるので、私のチャンネルの王道になっていますね。

※「病む」と「デレる」が組み合わさって生まれた、病的なまでに溺愛するタイプの女性像を示すスラング。ヤンデレ系物語の中には、こじれすぎた恋愛感情からとんでもない行動に移ってしまうようなストーリーも……。

【#生シチュボ】この指輪、絶対外しちゃダメだよ?【#Vtuber/#夢望兎らすと】

――ヤンデレが王道とはなんだか不思議な感覚ですね(笑)。

そうですね~(笑)。愛が重いのがうれしい、というような感想をいただいていますね。

好きなものは “勉強”。実は国家資格“公認心理師”を持っている心のプロ

――らすとさんは、何か好物とか好きな物事はありますでしょうか?

なんだか“意識高い系”に聞こえちゃいますけど、読書と勉強が好きですね。物心ついたころから何かを学ぶのが好きで、大人になってからも時間をみて資格の勉強をしています。

――素晴らしいですね。意識高い系ではなく、ちゃんと意識が高いと思います! ちなみに、読書はどういったジャンルをよく読まれますか?

私は臨床心理士と公認心理師(※)の資格を持っているので、心理学系の本はよく読みますね。

※心理学に基づいたメンタル面の医学的治療等を行う専門家。臨床心理士は民間資格、公認心理師は国家資格となっている。
――そういった心理学関係の勉学が台本作りなどにも生かされているんでしょうか?

そうですね。台本はもちろんですが、配信のコンプライアンス的なところでも役立っています。たくさんの人が安心して見られるコンテンツを提供するうえで心理学の知識が役に立っていると思いますね。

――なるほど、配信全体に役立っているんですね。心理学を学ぶときは、具体的にはどういったことを勉強されるんですか?

私の場合は臨床心理学という分野がメインで、これは人とお話をするときにその人の自己実現や自己理解を深めたり高めたりするのが目的なんですね。なので、その人自身とのふれあいという部分が大きいため、話を聞くときに偏見や先入観があってはいけないんです。

そういう風に“話を聞くこと”を専門的に訓練していますので、それがファンの人と交流するうえで、喜んでもらえるコンテンツを作るときの視点として役に立っていると思います。

――非常に、らすとさんならではの部分ですね。見ている側もそうとは気付かないうちに癒されていそうです。

私のファンは頑張り屋さんな人が多く、推しが頑張っている姿をみて自分も頑張ろうとするような向上心のある方が多いです。そういった方を鼓舞する意味もありますし、頑張りすぎないように癒していけるような存在になりたいと、いつも思っています♪

[IMAGE]
――毎日生活しているだけでも大変ですからね……! 好きなことではなく、苦手な物事はありますか?

VTuberとして、あるまじきことだとは思いますが、流行りを追うのが苦手ですね(笑)。自分のところに情報が届くころにはブームが終わっちゃっていることも多くて、なかなか付いて行けてないんですよ。

3.5周年を迎えた今。次なる目標は「リアルイベントで生の声を届けること」

――活動してきて、うれしかったことはありますか?

去年の夏ごろにクラウドファンディングを実施して、3D化を実現できたんです。皆さんと1つになって目標に向かって頑張れた経験として、すごく印象に残っています。

【らす誕2023】ありがとう♡念願の3Dで生シチュボ!【#Vtuber/#夢望兎らすと】

――3D化はVTuber最初の関門ですよね。実際、3D化してみていかがでしたか?

私はいつもグッズを販売するときに、もらう以上にお返ししていきたいと思っているので、クラウドファンディングのときはきちんとお返しができるか不安だったんです。でも、少しずつリターンをお返ししていったり、実際に3Dのお披露目配信で皆さんが喜んでくださったりする中で、いただいた以上にお返ししたいという思いは実ったんじゃないかなと感じました。

――素敵なお返しですね。反対に、配信活動の中で大変だったことはありますか?

芸能活動をしていた時期があるのですが、VTuberとしてのデビュー時機と少しかぶったうえに、当時は大学院生でもあったので、舞台のお稽古に修士論文に配信にと時間が物理的に足りなくて大変な思いをしたことはあります(笑)。

――三足のわらじは大変過ぎますね(笑)。

作品のオーディションも受けていたので、それはもう大変でした。なかなか頑張りましたね(笑)。

――苦労も経て今のらすとさんがあるというわけですね。そんなご自身の配信で注目して欲しいポイントはありますか?

皆さんが安心できる場所とか集まりたくなるような場所にしたいと思っていて、イメージとしては街角のパン屋さんみたいな配信を目指しています。みんながオススメできるような配信をしていきたいと思っていますし、ファンの皆さんも優しい人ばかりなので、そういった雰囲気が私の活動の大きな要素の1つかなと思います。

――ファンの方と一緒に作り上げていく配信なんですね。今後の目標は何かありますでしょうか?

11月29日当日に生誕祭としてリアルイベントを開催させていただくことなりました! 生でシチュエーションボイスや歌を聴けるような場を増やしていきたいですね。ずっとやりたいと思いつつも、皆さんに満足していただけるものを用意するのに時間がかかってしまいましたが、いよいよ開催決定となりました。

――リアルイベント、とても楽しみですね! では、最後になりますが、ファンの方や本記事をご覧の方へメッセージをお願いいたします。

今回の電撃VTuberさんへの他薦も含めて、ファンの方々はいつも応援してくれてありがとうございます! これからの活動が形に残っていくのも、応援してくださるファンの方々のおかげですので、いつも本当に感謝しています。

そして、本記事から私の事を見つけてくださった方々とも、出会えて非常に嬉しく思っています。もし興味を持ってもらえたら、ぜひ配信に来ていただいて、仲よくなれたらうれしいと思っていますので、よろしくお願いいたします!

[IMAGE]

VTuberの皆さま。告知、インタビュー、企画など記事化します!


 自薦・他薦を問わず、VTuberに関する記事化や取材希望がありましたら、注意事項を確認のうえ、下記の受付フォームバナーからお送りください。

注意事項

  • 1投稿につきおひとりのVTuberのみとなります。なお、同一内容の重複投稿はおやめください。
  • 自薦・他薦を問いませんが、他者に成りすましての投稿はおやめください。
  • 第三者の権利を侵害する内容および公序良俗に反する内容など、株式会社KADOKAWA Game Linkage(以下、当社といいます)で不適切と判断した内容が含まれる場合は投稿をお受けできません。
  • 投稿に際し発生する通信料などは、お客様のご負担となります。
  • 投稿いただいた情報は、編集部で精査のうえ、公開の可否を判断いたします。お送りいただいたものが、必ずしも公開されるわけではありません。
  • 掲載可否についての個別のお問い合わせにはお答えできません。
  • 自薦での掲載要望について、本人確認をさせていただく場合があります。 掲載が決定した場合のみ、「kgl-dengeki-vtuber@ml.kadokawa.jp(PCメール)」からお送りメールでお知らせいたします。あらかじめメールの受信ができるよう設定してください(送信先は、日本国内に限ります)。
  • 本企画は、当社が主催しています。
  • システムなどのやむを得ない事情により、本企画を予告なく変更・中止させていただく場合があります。
  • 投稿に際しご提供いただいた個人情報は、当社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります