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9月の月間VTuberオススメ動画5選。夏が終わり秋の始まる季節を彩る面白動画をピックアップしてみました

文:こひき庵

公開日時:

 VTuberの主な活動が“生配信”にシフトして久しいですが、まだまだ世の中には“面白い動画”も出て来ています。

 このコーナーでは、そんな中で個人的に「ちょっと観てほしい」と思ったものについて、月に1回ピックアップしていきます。今回は“9月編”となります。

9月のオススメ動画5選

 前回の反省を踏まえ、少しレギュレーションは緩めました。どうしても月末にアップされた動画をピックしづらいのです。

 話題になるのが月を跨いでになったり、単純に気付くのが遅れたり、後で観ようと思って翌月になった観てたら予想以上に面白かったりといったことが起こりがちになります。

 このため、今回で言えば8月末の5日ほどにアップされた動画も対象に含めることとしました。

おじさんたちの青春部門


 こちらは、にじさんじの旅番組“Google Pixel presents ROUTE2434”の第2回として公開された動画になります。

 月ノ美兎委員長、葛葉さん、叶さんの3人がMC役とリアクション芸人役を兼ねてゲストの動画を見守るような構成になっています。今回“見守られる”側になったのは、舞元啓介さんとジョー・力一さん。

 仲良しコンビとして知られるおふたりは、葛葉さんの言葉を借りると、「並々ならぬ関係」、「言葉では言い表せないような関係」ということ親友同士。そのふたりが“ガチキャンプ”に繰り出し、挑戦していくという流れです。

 AIに薦められたちょっと突飛なキャンプ料理に挑戦したり、川原で石を探す遊びに興じるおじさんふたりを眺め、眺めているだけで楽しい気持ちになれることでしょう。

 休養期間から復帰するタイミングの舞元さんに、キャンプファイアーの前で力一さんが率直な質問をぶつける一幕は、ふたりの関係性あってこそでもあります。

 VTuberの現地ロケ番組はある種の限界が伴うものですが、それを逆手に取ったような演出も光りましたし、何よりふたりの滑らかな語りが途切れずに続くので気にならないのも凄いですね。

 また、この動画がファンを驚かせた理由の一つは、アウトドアのアクティビティが好きでないと公言していた力一さんと、他人と一緒に寝るのが苦手であることを明かしていた舞元さんのチャレンジだったことでした。

 そのあたりの裏話はそれぞれの配信で語られていたりもします。動画の後は、そちらもチェックしてみると、2度楽しいかもしれません。

至高の座談会部門


 MonsterZ MATEさんは「狼男のアンジョーと吸血鬼のコーサカによる音楽ユニット」(公式紹介文より)です。

 そのYouTubeチャンネルが音楽一色かというとそうではなく、多彩なゲストを迎えての3Dでのバラエティ番組が日々アップされています。

 これはそんな数ある動画の一つ。ある意味、“いつもの構成”なんです。ゲストを交えていろんな遊びをするんですが、男女6人が一つの部屋で駄弁っているところを切り取った座談会動画のような形式もお馴染みです。

 漫画アプリをどう選んで使うかといったアンジョーさんの素朴な疑問を皮切りに、『ボボボーボ・ボーボボ』に至るさまざまな話が語られていきます。

 なんでもない話を取り留めもなくしているようでいて、コーサカさんの鋭い感性と知識量に支えられて刺さる話も出てきます。ただ変に真面目ぶるのではなく、ひたすら“ゆるさ”が貫徹されています。

 詳しくは動画を観てほしいんですが、漫画好きなら面白いと思うか、「俺もこういう話を誰かとしたいな」と思うはずです。個人的には大男たちが、かわいく小さきものを語り合う「ちいかわの話」も好きです。

学びがありました部門


 キャラデザからすべて自前という完全セルフ受肉VTuberという独自過ぎる立ち位置を誇る、ミリプロの甘狼このみさんによるショート動画。

 ライブ2Dの新モデルを自ら“描く”、“作る”、“動かす”過程を非常にコンパクトにまとまった動画の中で、観る側にある種の実感を持って感じさせてくれる素晴らしい構成になっています。

 先日はイラスト術の書籍も出版されていましたが、甘狼流「かわいいの作り方」の一端を垣間見ることができます。

ショートのダンス動画の新機軸


 アルバムにソロライブ、新曲も繰り出しつつ、“ホロライブGTA”の主催者としても存在感を見せたのが9月のさくらみこさんでした。

 ホロライブで複数人説がささやかれると言えば白上フブキさんと博衣こよりさんが有名ですが、みこさんも相当な活動量と幅広さですよね。

 紹介するのはオリジナルソング『DAI DAI DAI ファンタジスタ』のダンスを入れたショートです。さまざまな方向性からVTuberの3Dモデルの“かわいさ”を追求されてきたわけですが、超初期から日常的に3Dモデルを使った表現をしてきたみこさんがその“使い手”として抜きん出ていることをあらためて感じさせてくれます。

 新曲
『SUNAO』のMVの3Dモデルを使った表現の完成度にも驚愕させられました。

 また、こうした“踊ってみた”を意識したプロモーション自体は最近珍しくありませんよね。みこさんは加えて、ホロライブでは鷹嶺ルイさんもやっていた実写の“踊ってみた”にチャレンジした方に、“後方腕組みおじさん”としてコメントするタイプのショートも挑戦していて、言ってる内容はともかく、WIN-WINの仕掛けで素晴らしい試みだなと思っています。

ショートの遊び心部門


 最後に、ある意味で“しょうもない”ショート動画を一つしょうかいしておきましょう。

 ホロスターズの夕刻ロベルさんと、にじさんじの夢追翔さんは箱の枠を越えて交流を深めてきた親友同士。今年はロベルさんの記念日動画にも駆け付けました。

 そこでふたり仲良く雑談のショート動画を撮影されたりしてもおかしくないわけですが、何か様子がおかしい……。

 こういうのもまた、いいもんです。

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