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『SAO ガンゲイル・オンラインⅡ(GGO2)』4話でついに特別ルール発動。裏切り者システムがゲームに与える影響について考察してみた(ネタバレあり感想&考察)

文:Ak

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 現在放送中のTVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』。その第4話“特別ルール、発動”の感想記事をお届けします。

[IMAGE]【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』第4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

順風満帆のレンチーム! 《SHINC》の即断即決っぷりも惚れる【アニメGGO2期感想】

 前回、敵チームがつぶし合ったおかげで危機を脱したレンチーム。貨車のなかからトラックを見つけて移動手段も確保と、いろいろ順調に進んでいます。このままいけば、ほぼ敵なしで《SHINC(アマゾネスチーム)》と戦うことができそうですね。

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 つわものどもが夢の跡。前回の激戦のあと、死体が水面に浮かんでいるのがちょっと……エグい! シャーリーとクラレンスの死に顔がどこか安らかなのが見る側にとっては救いかも。あれだけ大暴れしたわけですし、楽しかったんだろうな~。
 でもこれで、一応シャーリーとクラレンスがピトフーイたちにしっかり認知された感じですね。おそらくあるであろう、次回以降のスクワッドジャムのときに2人がどう関わるかが楽しみです。それと、エムがシャーリーを「ピトを狙撃したやつ」で覚えているあたりは、彼の忠誠心と愛と有能さを感じました。

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 一方《SHINC》も順調な流れ。ボスの的確な指示出しで、光学銃だけを装備する《RGB》を難なく撃破。相変わらずの見事なチームワークです。ちょっと戦いを振り返ってみましょう。

 《RGB》は、銃を乱射しては攻撃が通らずにいたのですが、直前に距離も測っていたし、あの距離が光学銃が通るか通らないかのギリギリの位置だったんでしょうね。その距離を見極めたボスがお見事――ということでしょう。

 逆に《SHINC》はあの距離でも有効な武器を持っています。観客が説明した通り、光学兵器の弱点のひとつである“射手の位置がモロバレ”になってしまうことを最大限利用する立ち回りはカッコよかったですね。“敵の得意を潰して自分の得意を押し付ける”。最高の立ち回りだったんじゃないでしょうか。

 《SHINC》にやられたチームのなかでも、蛮族衣装や骸骨面で統一したチームがちょっと気になるところ。戦闘スタイルがわからないままやられたのが残念なので、もしも機会があるのであれば、彼らがどんな個性を発揮して戦うのか見てみたいですね。

 この戦いは、第1期の終盤以来でショッキングな撃破シーンが多かったのも印象的。トーマが対戦車ライフルを使っているせいですね。すっかりライフルを支える土台としての役割が板に付いてきたソフィーにも笑いました(笑)。

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 そのほかのチームで印象深いのは、やっぱり全日本マシンガンラバーズ。マシンガンヒャッハー! で、もう見ているだけで楽しいです。楽しそうにしている人を見るとそれだけで楽しくないですか? 乗り物に乗ってマシンガンを乱射する空想絵が楽しすぎ。誰か、こいつらに車をあげてくれ!! あとありったけの弾もだ!

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▲実に楽しそうな一同(※画像は彼らの空想です)。
 それはさておき、カートを盾にしてマシンガンの射撃を浴びせるあたり、意外と知的な戦い方もできることがわかりました。もし彼らが本気で勝ちにきたら、レンたちにとっても意外と手強い相手になるのかも?

ゲームシステムで気になるところ! 対人戦で光学銃を使うメリットはある?【アニメGGO2期感想】

 そういえば第4話では、ゲームシステム的に気になるポイントがいくつかありました。

 まずは光学銃を使うメリットについて。《GGO》ではプレイヤーに対しては防護フィールド(プレイヤーが使う防具のようなもの)によるダメージ減衰があるため、対人戦では使われる機会が少ないことは、『SAO』本編でも出ていた情報ですね。

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 しかも今回の戦いでは上でも書いたように射撃時に光るせいで的になったりして、いいところなしのようにも思えます。あんなに近未来的な恰好をしている《T-S》のメンバーですら、使っているのは実弾銃です。

 一方光学銃のメリットといえば、弾道が落ちない=射程が長い、エネミーに強い、軽量などがありそうです。そう考えると、サブウェポンとして牽制用に使うには便利……という可能性もなくはなさそうです。もしくは、マップ内にエネミーも出現する、PvPvEのようなルールになった場合には活躍するかもしれませんね。

 それともうひとつ気になったのは、ステルスキルの可能性。今回は《MMTM》が活用していましたが、結果的には無傷で多人数を倒せているあたり、かなり有効な戦術に見えました。森林など隠れ場所の豊富な場所限定ではありますが、実質一撃で敵をナイフでキルできるので、それをメインにした待ち伏せ戦術なども面白そうです。実際、アニメ1期1話でもレンが地面に転がっているトランクに潜んで……という戦法で複数人を一気に倒していましたし。

 ただ、その戦術が流行るとメタが回って“潜伏できそうな場所を先に潰す”という形にはなりそうですけどね。

裏切りのゲーム的なメリット・デメリットについて考えてみた【アニメGGO2期感想】

 ついに特別ルールが発動! “裏切り者”が強制的に指定されるこの特別ルールは、正直そこまで立てた戦略が丸ごとひっくり返ってしまうので、プレイヤー視点から見ると理不尽極まりないもの。レンのリアクションがとでもよかったです。混乱しているレンはカワイイですね。かわいそうはカワイイ。

 視聴者や観戦勢からすると、ゲーム展開に変化が生まれて楽しいですね。加えて、あらかじめルールの詳細を知らせておけば、それを含めた戦略が立てられそうな気がするので、スクワッドジャムのサプライズ重視な運営はグッジョブかもしれません。

 下記、“裏切り者”システムのメリットとデメリットについてもざっと考えてみました。総合的に考えると、初見こそ理不尽感の強いシステムですが、マンネリ防止としてはなかなかいいシステムのように思えます。

■メリット
・戦略バランスをミックスするので強豪チームの1人勝ちになりにくくなる
・誰が裏切り者かわからないワクワク感
・初見のプレイヤーと組むことになる新しい出会い

■デメリット
・戦略が台なしになる。特に引き抜かれたプレイヤーによってはそのチーム戦力がガタ落ちになる。
・相性の悪い相手と組むとグダグダになりそう


 そして“裏切り者”に指定されたピトフーイが敵に! 展開自体は意外ですが、なんだか元々ライバルキャラっぽい印象が強いので「あの人がまさか敵になるなんて!」感は少ないですね。むしろしっくりきます。

 しかし“裏切り者”が選ばれるのは他チームも同様。ということは各チームでメンバーが誰かは抜ける以上、万全の《SHINC》と戦うというレンの希望はかなわなくなったわけで、そこはちょっと可愛そうです。

 特別ルールが生むゲームへの変化。次回は他チームの“裏切り者”が誰かも判明するので、そこも気になるところですね!

“野郎上映会”がめちゃんこ楽しそう【ガンゲイル・オンラインII】

 すでにご存じの方も多いと思いますが、11月17日に“野郎上映会”が開催されるとのことです。何この楽しそうな企画。

 内容は、第6話コメンタリー上映+トークイベントとのことで、エム役の興津和幸さんを筆頭に、沢城千春さん(コール役)、木島隆一さん(ピーター役)、古屋亜南さん(エルビン役)、水中雅章さん(ラックス役)が登壇されるとのことです。どんなトークが繰り広げられるのか、めちゃくちゃ楽しみなところです。

アニメ『SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』放送情報

放送・配信情報
TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11・MBS・テレビ愛知・AT-Xにて10月4日(金)24:00より放送開始
ABEMAにて地上波同時・単独最速配信
その他サイトも順次配信予定

スタッフ
原作:時雨沢恵一(電撃文庫刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白
原案・監修:川原 礫
監督:迫井政行
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫
メカニカルデザイン:石口 十
デザインワークス:あきづきりょう
グラフィックアート:荒木宏文
美術監督:橋本 巧(草薙)
美術設定:伊良波理沙(草薙)・森川篤
色彩設計:手嶋明美(Wish)
3D 監督:小川耕平(Marco)
テクニカルディレクター:後藤春陽(旭プロダクション)
撮影監督:青木睦希(旭プロダクション)
編集:本田優規(旭プロダクション)
音響監督:明田川 仁
音響効果:上野 励
音響制作:マジックカプセル
音楽:DAITA/篠田大介
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:GGO2 Project

主題歌
オープニングテーマ:『GG』ReoNa(SACRA MUSIC)
エンディングテーマ:『Little Dancer』レン starring 楠木ともり

キャスト
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

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