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『SAO ガンゲイル・オンラインⅡ』“野郎上映会”出演声優陣インタビュー。興津和幸や沢城千春が語る印象的なシーンや好きなキャラクターは?【GGO2インタビュー】

文:Ak

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 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ(GGO2)』で、野郎上映会に参加したキャストへのインタビューを実施。エム役の興津和幸さん、コール役の沢城千春さん、ピーター役の木島隆一さん、エルビン役の古屋亜南さん、ラックス役の水中雅章さんに作品の魅力や好きなキャラクター、クライマックスの見どころについて聞きました。

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▲左からピーター役の木島隆一さん、コール役の沢城千春さん、エム役の興津和幸さん、エルビン役の古屋亜南さん、ラックス役の水中雅章さん。
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――『GGO2』の中で印象的なシーンや好きなシーンについて教えてください。

木島
第4話で《ZEMAL(全日本マシンガンラバーズ)》の隊長であるヒューイの「今回は市街戦か!」から始まる一連のチームのセリフですね。台本を読んだときはどんな感じでセリフを言っていいか、まったくわからなかったんですけど、伊丸岡篤さんのヒューイのセリフ聞いたら、“風を感じた”というか……(笑)。

興津
風を感じちゃいましたか(笑)。

木島
確かに流れている戦場の風を感じたんですよ! そのセリフを聞いたら「あっ、こういうのがいいんだ」と思って、その後の私の「風が強い! マシンガン有利!」というセリフもすごく言いやすくなりました。自然とチーム全体で戦いの風を感じるセリフになっていったので、ぜひ注目してほしいシーンですね。

 あとは第1期では、自分の出身地である帯広が舞台になるシーンで、今はもう潰れてしまった有名チェーン店をフィーチャーしたようなお店があったのも、なつかしくて印象的でした。

沢城
僕は第5話でコールが心の声で「へへっ、オレは違うけどな」って言ったシーンですかね。これが出た瞬間に「ああ、近いうちに退場するんだな……」って漠然と思いました。自分でフラグ立てちゃダメでしょ! 案の状すぐバーンって撃たれて、体が半分なくなってしまいました(笑)。

 《TOMS》でいうと、「自分たちはスピードで勝負する」みたいなセリフを言っていたのも印象的でした。でもスピードで勝負するところ、一回も見ない間に消えてしまいましたけどね(笑)。まともに武器を持っているところすらなかったので、実際にスピードがどれくらい速いかは気になります。

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▲チーム《TOMS》の面々。
古屋
第5話でビトレイヤーズのみんなが集まっていくシーンが、すごくワクワクしました。その前の、迎えのフライング・プラットフォーム(F・P)が来たときの《T-S》のコントみたいなやり取りも好きでした。あと印象的だったことは、自分は『GGO2』から参加したんですが、なんだか参加した直後からエルビンたち《T-S》がすごく他プレイヤーから嫌われてるなと……。

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興津
そりゃそうだよ! 前回のスクワッドジャム(SJ2)であんな漁夫の利を狙ったような勝ち方したんだから嫌われるよ!

古屋
最初はSJ2でそんな勝ち方をしたと全然知らない状態で台本を読んだので、なんでこういう反応されるのかがサッパリわからなかったのですが、第1期のストーリーを見たら、なるほどそういうことだったのかと理解できました(笑)。でも嫌われているなかでもどこか愛らしいところがあるチームで、そんなチームの雰囲気も含めて、コントみたいな彼らのやり取りが好きになれましたね。

興津
《T-S》のなかでは、エルビン1人だけ名前が付きましたしね。

古屋
公式の関係図でも、エルビン以外の《T-S》メンバーは“その他”になっているんですよ(笑)。

沢城
それ、コールも同じだ……。

興津
とはいえですよ。ここでそんな二人がインタビューを受けているということは、12月のクライマックスまでに活躍の機会があるということでは?

沢城
なるほど……。そういえば、アフレコって今はどんな感じなんですか?

興津
先週、最終回を録り終えました。

沢城
じゃあもう出番ないじゃないですか!!(一同笑)

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水中
自分はやっぱり裏切り者の選出シーンが印象に残っていますね。オールスターみたいな感じなメンバーが選出されていて、彼らがどういう戦いをするのかが気になりました。とくにピトフーイはいろいろと悪いことをしていましたね。

興津
いやいやいや……一応擁護しときますけれど、ピトフーイは悪いことをしていたわけじゃなくて、勝つためのことをやっていただけですよ? と言いつつ、僕も印象的だったのはピトフーイの裏切り者チーム内での裏切りシーンですね。まさかあんなことをしてたなんて、誰も気づかなかったでしょう? それがわかったうえで改めてもう一度見てみると、こいつら嘘つきばかりだなと(笑)。そんななかで健気に《LPFM》のリーダーとして頑張っているエムはカッコいいなあ……と思いましたよ。

――こいつら嘘つき、の“こいつら”というのはどこまでのキャラクターを指すのでしょう?

興津
全員嘘つきでしょ! いや、そんなことないか。《SHINC(アマゾネスチーム)》のみんなはステキです。とくに第7話のラストでボスがレンを助けにくるシーンはカッコよすぎて、ちょっと泣けましたね。

 まあ、あのとき僕……というかエムは首を絞められて大変でしたが! あのシーンは奥歯を噛みしめながら演じていたので、奥歯砕けたらどうしようかと思いました(笑)。あの首絞めシーンが、エムにとっては見どころナンバーワンなシーンですね。すぐに振り返ればレンに助けてもらえたのになぜ振り向かなかったかは……想像にお任せします。

古屋さんのドM発言に興津さんが共感!?【GGO2インタビュー】

――一番印象深いキャラクターは誰ですか?

沢城
デヴィッドはいいなと思いましたね。一番真面目にゲームに取り組んでる感じとか。

水中
《ZEMAL》を見ていると、とくにね(笑)。

木島
ある意味、僕らが一番楽しんでますよね。

興津
第6話で強敵倒したから自分たちで撃ち合おうってなったのは……あれどういう気持ちでやっているんでしょうね?

木島
いやぁ……僕が一番聞きたいんですよ(一同笑)。

沢城
正直、全然理解できなかったですよ。なんでこれ撃ち合って全滅しちゃったんだろう? って。中継を見ていた人たちもそんな感じでしたよね。

木島
あくまで想像ですけど、“楽しいから”なんじゃないかと。あのシーン、ヒューイが最後にマシンガンの引き金を引いたまま、一言も発さずに退場していくのも印象的でした。僕だったらあそこは声入れたくなっちゃうんですけど、ただマシンガンの音が鳴り響いてるだけのあのシーン……さすがは伊丸岡さんだなって。ムードメーカー的な意味でもチームの基軸なので、自分はヒューイが好きです。伊丸岡さんの芝居によって《ZEMAL》は成り立っている感じがします。

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興津
《ZEMAL》の皆さんがああいった芸風なのは伊丸岡さんの影響が強いってことですか?

木島
影響は確かにあるかもしれませんね(笑)。シノハラ役の川田さんも最初はもう少し大人しめの演技でしたが、いつの間にかどんどんと声量が大きくなっていた気がします。

興津
《ZEMAL》のメンバー、多分マシンガンの音がすごいから、あれくらいのボリュームでやり取りしないと聞こえないのかもしれないですね。

沢城
あとはエヴァもいいですよね。いいキャラですし、演じる朝井さんのふだんの声とのギャップがすごいです。あんな声も出せるんだなって。最初にご挨拶した時とのギャップがすごくてびっくりしました。すごい可愛らしい声でご挨拶してくださったのに、アフレコになったらもうすごい太い声で……。

古屋
印象深いキャラクターは、やっぱりピトフーイさんですかね。エルビンとの関係性が、常に先輩にいびられてる後輩みたいな空気があって。

興津
ということは……君も“こっち側”かい?

古屋
はい、ドMです。

興津
素直な返答! そういうの好きだよ。

古屋
ピトフーイさんにひどいことされているときも、不思議とイヤな気がしなかったんですよね。キャラクターとして好きだから許せるというか。何事に対しても中途半端ではなく、振り切っている感じがいいんですよね。

 最初に裏切り者チームで集まったときに「敬語じゃなくていいよ」みたいにフレンドリーに接してくれたのもうれしかったんだと思います。多分一番ピトフーイさんがエルビンにやさしいんじゃないかな……いやまあ、別にやさしくはないか。やさしかったのはデヴィッドですね。その2人が印象深いです。

興津
だまされても利用されてゲームオーバーになっても、受け入れるって覚悟を感じましたね。

沢城
興津さんが言うと説得力があるというか……重たい!(笑)

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水中
やっぱりピトフーイには言語化できない魅力がありますよね。立ち振る舞いとか風貌にカリスマ性があります。人を引っ張っていく能力みたいなものがすごくありそうだなと。

興津
ピトフーイを褒めてもらえるだけで、それだけで僕は満足です……。ちなみにピトフーイ以外で印象深いキャラクターといえば、フカ次郎ですね。船内で左右を間違えていたのも含めて、とっても可愛いヤツです。

――ご自身のキャラが所属しているチームに対する印象はいかがですか?

木島
ここまで話していても伝わっているかと思いますが、《ZEMAL》はとにかく楽しそうなチームって印象です。いつか彼らの日常回も見てみたいですね。

沢城
“全日本”マシンガンラバーズなのは、北海道出身のメンバーと沖縄出身のメンバーがいるかららしいですけど、どういうコミュニケーションをとっているのか気になりますよね。みんなで沖縄の海に行く話とか見てみたいかも。

興津
脱ぎたがりですしね、みなさん。海が似合いそうです。

沢城
《TOMS》はみんな、脚が速いんだろうなって思ってるんですけど……。見たことないので、想像ですが。

興津
小学校のときとか、モテモテだったろうね。

沢城
ほぼ何も描かれていないから、それ以外わからないんですよね(笑)。あとは、コールだけかもしれないですけど、ズル賢いようなイメージもありますよね。まあそれでもチームはすぐにやられてしまいましたが……。

木島
あれは……マシンガンが好きだって答えていれば、なれたんですよ。仲間に。

沢城
ですよね。そういう意味でも、すごく根が正直な人たちだったんですよ。どこかズル賢いんですけど、ピュアな一面もあるようなチームですね。

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古屋
正直なところ《T-S》全員の顔はわからないんですよね、いつもヘルメット被っているので。唯一、2期序盤のバーの場面では顔出しして悪い顔してましたが。そのときはとても後々コントをやるようなキャラたちとは思えない顔で(笑)。彼らのコントが印象深くて、面白い人たちってイメージですね。

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▲バーに並ぶ《T-S》のメンバーたち。彼らの顔が見える貴重なショット。
水中
《MMTM》は、デヴィット主体のチームで、リーダーを信じている感じがしますね。よくも悪くも目立ちはしないけれど、チームメンバーの実力は平均以上で、チームワークもいいチームだと思っています。

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▲チーム《MMTM》の面々。
興津
うちの《LPFM》は、みんなバラバラですから。僕が要となりましょう。

水中
エムがいないと成り立ちませんからね。

興津
いや、ピトフーイとレンが走っていってフカ次郎が後ろから援護して……意外とエムなしでもなんとかなってしまうかもしれない。

入ってみたいチームで人気なのはやっぱり《ZEMAL》?【GGO2インタビュー】


――この場にいるメンバー同士でチームの入れ替えがあったとしたら、どのチームに入ってみたいですか?

興津
《ZEMAL》で!(即答)

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▲チーム《ZEMAL》の面々。
水中
《ZEMAL》はいいですよね。雰囲気もいいしみんな入りたいと思います。《MMTM》は……。

興津
ちょっと真面目すぎるかもしれませんね。

沢城
《T-S》もチームとしてはいいかと思いますけどね。

古屋
でも、ヘルメットを被っちゃうから誰かわからなくなりますよ?

興津
だけどヘルメットのおかげで防御力は高そうですよね。そういえば《T-S》メンバーって、ふだんは何しているんですか?

古屋
何をしているんだろう……。でも、日常ではヘルメットを脱いでいて、みんな仲はよさそうですね。

沢城
僕自身が入るとしたら、殺伐としてない雰囲気が合ってそうなので《T-S》がいいですね。コールが入るとしたら、いっそ《LPFM》に入って何とか生き残れたらいいかと(笑)。

古屋
エルビンの場合、どこのチームに入っても馴染めそうな気がします。でも入るとしたら《ZEMAL》に入って、プロテクターの固さを生かしてマシンガンを撃ちまくりたいです。

水中
ショッピングカードの代わりに盾にされそうですけど大丈夫?

古屋
その可能性があるのか……。次の候補としては、外から見てて楽しそうな《LPFM》ですね。

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興津
個性豊かですからね。見間違えることもないですし!

水中
今いるのが統制がとれているチームだから、刺激がほしいかなぁ。となるとやっぱり《ZEMAL》でしょう! 真面目なラックスがどう影響されてしまうのか見てみたいです。

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――ご自身が演じるキャラにどんな武器を持たせてみたいですか?

沢城
コールは性格的に、設置型の爆弾なんかで罠にハメるのが似合いそうですね。

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古屋
エルビンには光学銃を装備させたいです! 見た目的に合いそうなので。でも、確か光学銃って《GGO》だとあまり強くないんでしたっけ? 火力が弱いので実用性がないかもしれませんが、見た目重視で! エルビンなら使いこなしてくれそうな気がします。

木島
《ZEMAL》にとってのアイデンティティなので、ピーターにマシンガン以外の武器を持たせるのは可哀そうな気がします。だって《ZEMAL》って、ああいうゲームでは定番であろうRPG(ロケットランチャー)のことを知らなかったぐらいですからね? それくらいマシンガン以外は頭にない人たちなので、マシンガンを取り上げてしまったらもうゲームにログインしないかもしれません。

水中
そこまで(笑)。ラックスの場合は、もうスナイパーライフルに持ち変えていましたね。それ以外だと、ナイフみたいな近接武器も持ってみたいかな。格闘が好きなので。《MMTM》には近接武器使いが1人しかいないので、もう1人いても面白そうですよね。あとは乗り物がありなら、戦車を使って地形を変えてみたいです!

興津
僕はもちろんマシンガンです。なにせ、エムは《ZEMAL》の質問に「大好きだ」と答えてますから。あの質問に答えているときのエムが、第1~2期を通して一番幸せそうでした。

――最後に、クライマックスを楽しみにしている読者に向けたメッセージをお願いします。

木島
《ZEMAL》たちのマシンガン愛に打ち抜かれてください。最後までお楽しみに!

沢城
《TOMS》の足の速さを知る展開は来るのでしょうか?(笑) それはともかく、楽しい作品になっていますので、ぜひここからでも見ていただければ!

古屋
《T-S》は、もしかしたら何かやってくれるかもしれません……。みなさんもぜひ楽しみにしていてください。

水中
《MMTM》は最強です! 誰にも負けません! M=みなさん、M=メチャクチャ、T=楽しんで、M=見てください!

興津
6年お待たせした『GGO2』ですけれども、いよいよ最後のクライマックスに突入していきます。これまでモブだったと言われていた敵チームのみなさんと、今回なんと協力作戦を行って、それぞれのキャラクターの個性がより深掘りされています。最終回まで、みなさんお見逃しなく! そして、改めて第1期から、彼らの活躍を振り返ってみてください。

アニメ『SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII』放送情報

放送・配信情報
TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11・MBS・テレビ愛知・AT-Xにて10月4日(金)24:00より放送開始
ABEMAにて地上波同時・単独最速配信
その他サイトも順次配信予定

スタッフ
原作:時雨沢恵一(電撃文庫刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白
原案・監修:川原 礫
監督:迫井政行
シリーズ構成・脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫
メカニカルデザイン:石口 十
デザインワークス:あきづきりょう
グラフィックアート:荒木宏文
美術監督:橋本 巧(草薙)
美術設定:伊良波理沙(草薙)・森川篤
色彩設計:手嶋明美(Wish)
3D 監督:小川耕平(Marco)
テクニカルディレクター:後藤春陽(旭プロダクション)
撮影監督:青木睦希(旭プロダクション)
編集:本田優規(旭プロダクション)
音響監督:明田川 仁
音響効果:上野 励
音響制作:マジックカプセル
音楽:DAITA/篠田大介
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:GGO2 Project

主題歌
オープニングテーマ:『GG』ReoNa(SACRA MUSIC)
エンディングテーマ:『Little Dancer』レン starring 楠木ともり

キャスト
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

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