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アートディレクター陣が語る『ヘブバン』制作へのこだわり。魅力的なクリエイティブの数々はどのように生まれ成長したか、その軌跡を知る【ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2】

文:電撃オンライン

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 先日発売されたドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』の公式画集第2弾『ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2』。

 本書はストーリー・世界観をテーマに、500点以上にのぼるギャラリー内のイラストや、各種イベントのイラスト、2023年7月までの企業コラボ用描き下ろしイラストなどを416ページにわたって掲載した、『ヘブバン』ファン必携の1冊となっています。

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 ボリューム満点のイラストの数々に加え、『ヘブバン』のキャラクターデザイン/原案・メインビジュアルを担当しているゆーげんさんと、アートディレクターを務める3名のスタッフへのインタビューも見どころの1つ。

 この記事では書籍に収録されているアートディレクターの方々へのインタビューから、一部を抜粋してお届けします。

■ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2

アートディレクター・大神田 彩、上野 亮、菊池 景伍インタビュー【ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2より】


■インタビュー参加者
●大神田 彩:2Dアートディレクター。主にスタイルやスチル、ちびキャラの作画を統括
●上野 亮:2Dアートディレクター。主にキャラクター表情のディテールやセラフデザイン、スチルの作画を統括
●菊池 景伍:3Dアートディレクター。3Dにおける画作りと、背景全般などを統括

※文中は敬称略。

『ヘブバン』の生まれる所


――どういった形で各々の業務に携わっていらっしゃいますか?

上野
『ヘブバン』はビジュアルアーツさんとライトフライヤースタジオの協業タイトルですが、僕たち3人はライトフライヤースタジオ側のアート分野を統括しています。

大神田
アート分野の担当スタッフだけで約100人のグループとなっています。2Dと3Dのグループがありまして、それぞれ50人ずつぐらいですね。

――多くのメンバーが在籍されているようですが、チームに分かれてそれぞれのセクションを担当されているんですか?

大神田
2Dチームはスタイルイラストやイベントのスチル、表情のバリエーションなどを描くキャラクター中心のチーム。そしてUIチーム、背景チームという構成になっています。

菊池
3Dチームは、おもにアニメーション、モデラー、エフェクト、3D背景のチームがあります。それぞれの職域をまたがる形で、スキル演出やストーリー中のシネマティクスを担当するチームが構成されていたりもします。エフェクトは2D用の素材を制作することもあります。

――それぞれの作業にはどれくらいの時間をかけるんでしょう。

菊池
メインストーリーでいうと、配信される約一年前から準備をしています。

 ビジュアルアーツさんとライトフライヤースタジオで、麻枝 准さんが描くドラマシーンを中心としたシナリオを、どのようにゲームに落とし込んでいくかというキャッチボールが何度も繰り返されるのですが、アートスタッフもコンセプトアートを制作するという形で初期段階から関わっています。

 そして大枠が固まりますと、探検マップや遊びの体験の部分、そしてボス戦ではどのようなキャンサーを登場させようか、どのシナリオをシネマティクスとして演出しようか、どのようなコンセプトにしようか、といったことを順次詰めていきます。

 イベントの場合も大きな流れは変わりませんが、準備にかかる期間はおおよそ半年くらいですね。

大神田
スタイルイラストも半年ぐらい前から準備を始め、ギリギリまで制作をしています。

 ですから、夏にクリスマスなどの、冬シーズンの衣装やレイアウトを描いているような感じですね。

上野
毎月新しいイベントやスタイルをリリースしているので、複数のプロダクトを並行して動かしています。



 今回お届けするのはここまで。以降のインタビューでは進行の流れやストーリーを彩るスチルの制作工程、衣装のこだわりなど、『ヘブバン』を魅せることへの挑戦を語っていただいています。

 『ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2』は全国の書店やECサイトでの販売に加え、電子書籍版も展開中。見応えのあるイラスト、そしてゆーげんさんのインタビューやアートディレクター陣のインタビューの続きなどは、ぜひ実際に本を手に取ってご覧ください。

■ヘブンバーンズレッド 公式アートワークス Vol.2

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