ベセスダ・ソフトワークスより12月9日に発売されたアクションアドベンチャー『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』。本作は映画『インディ・ジョーンズ/失われたアーク《聖櫃》』と『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の間を描くアクションアドベンチャーです。プレイヤーは、インディ・ジョーンズとなって、世界中の古代遺跡をつないで地球を一周する“大いなる円環”の謎を追います。
今回は、本作のレビューをお届けします。なお、本作はマイクロソフトのサブスクリプションサービス“Xbox Game Pass Ultimate”および“PC Game Pass”のデイワンタイトルとなっており、サービスに加入していれば発売日当日からプレイ可能です。
今回は、本作のレビューをお届けします。なお、本作はマイクロソフトのサブスクリプションサービス“Xbox Game Pass Ultimate”および“PC Game Pass”のデイワンタイトルとなっており、サービスに加入していれば発売日当日からプレイ可能です。
索引
PC Game Passとは?
“PC Game Pass”とはマイクロソフトの提供するサブスクリプションサービスのことです。月額料金を支払うことで、数百タイトルもの人気作品を自由に遊べます。タイトルの中には発売日からプレイできるものもあり、今回紹介する『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』もそのタイトルの1つ。人気タイトルが発売日当日から定額で遊べるなんて、いい時代になったものです。さらに、今なら初回14日間150円で試せます。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』をプレイするなら、ぜひ“PC Game Pass”に加入して楽しみましょう!
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』をプレイするなら、ぜひ“PC Game Pass”に加入して楽しみましょう!
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』レビュー:爽快なアクションや圧倒的な探索要素など、ボリュームたっぷりの超大作!
ストーリー主導と思いきや、充実した探索要素でやり応え抜群!
本作のマップは、プレイヤーが自由に探索できる余地がかなりあるオープンな空間となっています。たとえば序盤に訪れるバチカン市国では、建物の屋上から地下墓地までかなり広がりのあるマップ構成となっていて、プレイしていて飽きませんでした。
さらにマップ内にはメインストーリー以外にもサブクエスト的な位置づけの“フィールドワーク”や、マップ内のギミックを解いて報酬を獲得する“ミステリー”など、寄り道要素が豊富に用意されていて、メインストーリーの進めどきが見つからなかったりします。
インディ・ジョーンズのゲーム化ということで、筆者はプレイ前の本作について、遊ぶ映画といった趣のストーリー主導型のゲームかな、という先入観を持っていたのですが、これはいい形で裏切られました。
ちなみにこれらの探索要素は、ストーリーを進めて別のマップに舞台が移っても、その時の主人公の成長状態を維持したまま、以前のマップに戻って進められます。ストーリー主導のゲームだと、アイテムを取り逃したり一部の要素をクリアせずにゲームが進んでしまうこともあるのですが、任意のタイミングで探索を続けられるのはかなりうれしいポイントだと感じました。
探索要素で主人公を強化
探索要素の報酬で目玉となるのは、主人公の能力を強化する“冒険の書”と“アドベンチャーポイント”ですね。冒険の書は、いわゆるスキルブックで入手後にアドベンチャーポイントを消費してアビリティを習得できます。
アドベンチャーポイントは、フィールドワークなどの探索要素のクリアのほか、バチカンで入手できるカメラを使って指定されたポイントを撮影することでも獲得できます。冒険の書には、ストレートに体力やスタミナの上限を増やすもののほか、無警戒の敵をムチでからめとって気絶させたり、瀕死状態のときに落としたフェドーラ帽を拾うとその場で復活できるなどユニークな性能を持つものがあったりと、なかなかに興味深いですね。
ムチを活用してマップを縦横無尽に進むアクションが楽しい!
インディ・ジョーンズといえば、フェドーラ帽にムチがトレードマーク。本作でもRボタンで使用するムチに、戦闘以外にもさまざまな使い方が用意されています。
たとえばパイプなどに絡ませて、ロープのように使うアクション。ムチを絡ませられるポイントはよく見ると白いマークが表示されていて、ムチが届くところまで行くとマークがボタンアイコンに変化。ムチを当てるとぶら下がることができます。
ここで左スティックで体を揺らせば振り子のように勢いをつけて離れた場所へジャンプできますし、Lトリガーを引きながら左スティックで昇り降りできます。ムチを使った移動ギミックは随所に存在していて、建物を屋上づたいに移動するなどダイナミックな移動手段として利用可能。ムチにつかまっている間は三人称視点になるので、ジャンプなどのコントロールがしやすいところもいいですね。
とくに、遺跡などを探索しているときは『インディ・ジョーンズ』らしさが強く感じられてかなり楽しいアクションになっています。
適度に緊張感のあるステルスプレイがいい感じ
『インディ・ジョーンズ』は、シリーズ共通の敵でもあるナチスと競い合うように大いなる円環の謎を追っていきます。序盤のバチカンではファシスト党の黒シャツ部隊が、続くエジプトのギザでは発掘調査に派遣されたナチスの兵士たちが登場。彼らはインディを見つけると攻撃してくるほか、一部のエリアでは発砲することもあります。
このゲームでは近接戦闘や銃撃戦ができますが、ステルスや敵の監視回避など、さまざまなプレイスタイルで楽しめる作りとなっています。今回のレビューでは、中間的な難易度の“モデレート”でプレイしましたがステルス自体はそこまでシビアではなく、見つかりそうになっても相手をその場でノックアウトすれば、なんとかなる感じでした。
フライパンや工具、ガラスビンなど武器になりそうなアイテムを常に確保しておくことで、より効率よく戦うことが可能に。また、倒した敵を目立つ場所に残すと別の敵に見つかって警戒されるので、担ぎ上げて目立たない場所へ移動させることも大事なように思いました。
変装で敵の目をごまかすのもポイント
本作では、場所に合わせて変装することで敵の目をごまかしたり、特定の場所へ入れるようになります。基本である探検家の服装では、一般の兵士に見つかっても警戒されてしまうので、変装を手に入れるまではかなり苦労しますね。
序盤のバチカンでは聖職者の服装のほか、敵であるファシスト党の黒シャツ隊の変装が可能です。黒シャツ隊の変装をしていると敵が警戒している場所もすんなり入れるようになるので、かなり便利ですね。ただし、敵のなかでも“隊長”クラスの人物はインディの変装を見破ってくるので、完ぺきというわけではないところがおもしろいです。
『インディ・ジョーンズ』好きなら遊ぶべき! アクションアドベンチャーとしての完成度も高い
ここまで紹介してきました『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』。アクションアドベンチャーとしての完成度が非常に高く、ストーリーはもちろん、寄り道要素でマップを探索するプレイも非常に楽しかったです。ムチを使ったアクションも『インディ・ジョーンズ』らしくて気分が上がります。
謎解き要素も筆者的にいい感じで頭を使う難易度となっていて、しかもボリュームがしっかりあるのがうれしいところです。ストーリーを忘れてマップを駆けまわり、用意された謎をすべて解き明かしたい、そんな欲求にかられてしまう内容でした。
なお、本作には戦闘と謎解きのそれぞれに難易度が設定されているので、ちょっと難しく感じた人は細かく調整してみると遊びやすくなると思います。また、設定項目で目標地点マーカーの常時表示もできるので、困ったり不便に感じたりしたらOPTIONを開いていろいろと設定してみるといいでしょう。
本作は相当“遊べる”作品に仕上がっていて、ストーリー・アクション・探索といろいろと楽しめたので、PC Game Passに触れられる人はぜひ遊んでほしいですね。