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【ダンダダン感想】アニメ12話(最終回)、めっちゃいいところで終わるじゃんよ! 2025年夏放送の第2期へのバトンとして完璧すぎるラスト(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『ダンダダン』の第12話“呪いの家へレッツゴー”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンダダン』第12話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

気になるところで終わる!【アニメ『ダンダダン』12話感想】


 少年ジャンプ+で連載中の同名漫画をアニメ化した『ダンダダン』。制作はサイエンスSARUで、監督は山代風我さん、音楽は牛尾憲輔さんが担当しています。

 今回で最終話だった『ダンダダン』。前回の11話で描かれた人体模型の話を完結させつつ、モモの幼なじみであるジジのエピソードも描き切るのは不可能だと思っていましたが、無事に第2期が発表されましたね。さすがにあると予想していたものの、きちんと発表されてホッとしました。

 しかも、2025年の夏からスタートするそうで、あまり間を置かずに観れるのもうれしいです。……とはいえ、今回の最終話がめちゃくちゃ気になる展開で終了したため、とても待ち遠しい!


 そんな最終話は人体模型の太郎と花の純愛の話から。花を家に置かせておいて欲しいと星子に頼みこむモモとオカルン、ジジですが、集中力がないジジがターボババアにちょっかいを出していました。アニメ版はこういったこまかい描写も見逃せませんね。

 太郎と花のラブロマンスに関しては尺の都合か駆け足気味だった感は否めなかったものの、杉田智和さん演じる太郎のほとばしる愛や、その愛を受け止める平野文さん演じる花の姿に感動させられます。コミカルに見せつつ、最後はしっかり純愛で締めるところはうまいなと思いました。

 人体模型のストーリーが終わったあとは、ジジの家へ調査に行く展開。人体模型の話が早く奇麗にまとまったので、ジジの家へ向かう新幹線内の会話もカットされず、旅をしている感じが映像からしっかり伝わってきてよかったですね。


 車内のシーンは仲の良さそうなモモとジジを見たオカルンが自分も頑張ろうと積極的になるなど、彼の感情の変化を知ることもできましたね。モモの気を引こうとするために持ち出した話がツチノコだったのはおもしろかったですが。主導権はジジに奪われたものの、ちゃんとモモがツチノコに興味を持ってくれて、オカルンではないのにうれしくなりました。

 この三角関係のポイントは恋のライバルであるジジがいいヤツというところかなと。天真爛漫な性格であることはこれまでも描かれていましたが、今回は駄菓子をいっぱい買いこんでくるなど、より小学生がそのまま成長したような様子を見せていました。憎まれ役とは違う立ち位置なので、3人の複雑な恋の様子がとても気になります。

 また、そんなジジが怪異にうなされていて不眠になっているという状況もストーリーで気になる部分です。第2期でしっかり描かれると思うので、楽しみに待ちたいです。

 ジジの家がある温泉街にやってきてからは怪異も見当たらず、楽しそうな雰囲気に。一方で街の人間がモモたちを監視しているような描写もあり、とても不穏でしたね。怪異も怖いけど、なにを考えているか分からない人間も怖い。ここはそういった不気味な雰囲気があってよかったです。

 アニメの『ダンダダン』は怪異が登場すると背景の色が変わるのが特徴ですが、今回は色が変わらない状態で不穏な姿が描かれたので、日常と非日常が入り混じるような作りで引き込まれました。


 個人的に好きだったのは、モモが温泉にいったあと、オカルンとジジがふたりでサッカーをするシーン。ボールを蹴り合うという内容が本音を言い合うことのメタファーになっていて、いいなと思いました。最初は真面目にモモへの思いを語っていたオカルンとモモが結局は子どもみたいにケンカする姿が微笑ましかったです。

 終盤には温泉に入っていたモモのところに謎の男たちがやってきて彼女が襲われるピンチの展開と、オカルンとジジが家のなかに使っていない謎の空間を見つける驚きの展開のふたつに発展。正直、「ここで夏まで待たされるのか!」と思いますが、期待して待ちたいと思います……!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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