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【ダンダダン感想】アニメ9話はド派手な水中戦が見どころ。でも、ドーバーデーモンがリゲインのテーマ曲をちゃんと歌うところも何気にすごくない?(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『ダンダダン』の第9話“合体! セルポドーバーデーモンネッシー!”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンダダン』第9話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

ピンチなのにシュールな絵面がおもしろかった【アニメ『ダンダダン』9話感想】


 少年ジャンプ+で連載中の同名漫画をアニメ化した『ダンダダン』。制作はサイエンスSARUで、監督は山代風我さん、音楽は牛尾憲輔さんが担当しています。

 第9話は学校を舞台にしたバトルの続きで、原作の21話から25話の途中まで一気に描く内容でした。通称“シャコ星人”のドーバーデーモン&念力を扱うセルポ星人との戦いのなか、レーザー攻撃をする巨大なネッシーまで襲ってくる流れで、とにかく目が離せなかったですね。

 筆者がとくに好きだったのはネッシー。誰でも知っているような有名なUMAであるネッシーを登場させつつ、しっかり不気味な怖いものとして描けるのはさすがだなと思いました。ネッシーを使い捨てのギャグとして消費しないのも、都市伝説への愛を感じましたね。


 ドーバーデーモンのボクサースタイルの攻撃に加えてセルポ星人の動きを封じる念力、さらにはネッシーのビーム攻撃も加わる苦戦必至のバトルですが、前回、セルポ星人に服を破かされたせいでオカルンは全裸。ピンチのシーンも感動のシーンも全裸になっているのでシュールでした。ただ、このワチャワチャ感こそ、ほかの作品では味わえない『ダンダダン』らしさかなと思います。

 おかしかったと言えば、セルポ星人によってエネルギーのようなものを注入されてパワーアップするドーバーデーモン。セルポ星人に動きを止められてピンチになったところにモモが駆けつけ、形勢逆転。しかしセルポ星人がオカルンに吹っ飛ばされたドーバーデーモンを復活させる流れですが、そのときにエネルギーを注入したセルポ星人と、注入されたドーバーデーモンが歌うのがリゲインのテーマである『勇気のしるし』でした。

 原作と同じ展開ではあるものの、アニメで歌うのは難しいかなと思っていたので、まさかの再現に歓喜しました。きっとリゲインを販売している第一三共ヘルスケアに許可を取ったのでしょうね。こういうこまかい部分までこだわってくれるのはファンとしてうれしかったです。

 ただ、筆者はおっさんなので元ネタが分かりますが、このCMを観たことが無い人も多そうですね。まぁ、もともと『ダンダダン』は懐かしネタが多い作品ではありますが(笑)。


 バトルに関してはモモがサポートをしつつ、オカルンとアイラが戦う流れ。アクさらの力を引き継いだアイラの戦いが本格的に描かれるのは今回が初ですが、バレエを踊るような動きで軽やかにドーバーデーモンの攻撃をかわしていく彼女の動きはとても見応えがありました。変身したオカルンと共闘するシーンは、より息の合ったダンスを観ているようで惚れ惚れとしましたね。そんなふたりの距離の近さが気になるモモもかわいかったです。

 オカルンがモモの誤解を解くシーンは真っすぐな顏でモモを見つめて真摯な言葉を伝えるオカルンが恰好よかったですね。その後にオカルンとモモが協力して溺れてしまったアイラを救うシーンは、モモの機転を効かせた意外な作戦が見どころでした。

 後半は校舎に水が溢れてきて巨大なネッシーが襲い掛かってくるほか、ドーバーデーモンも水中でさらなる力を発揮。ネッシーは敵味方関係なく襲い掛かってくる頭の悪さ、ドーバーデーモンは肺呼吸なので息継ぎをしなければいけないといった弱点がありますが、その弱点を補うために、セルポ星人、ドーバーデーモン、ネッシーが合体。圧倒的な力を披露します。


 まったく隙がない強敵を相手にオカルンたちがどう立ち向かうのか。迫力のアニメーションを含めて必見ですので、ぜひ配信サイトでチェックしてみてくださいね。

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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