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【ダンダダン感想】アニメ11話はカオス極まる内容。杉田智和さんが全力で演じる人体模型の太郎をぜひ観てほしい(ネタバレあり)

文:カワチ

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カワチ
 TVアニメ『ダンダダン』の第11話“初恋の人”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンダダン』第11話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

ジジも太郎もフリーダム!【アニメ『ダンダダン』11話感想】


 少年ジャンプ+で連載中の同名漫画をアニメ化した『ダンダダン』。制作はサイエンスSARUで、監督は山代風我さん、音楽は牛尾憲輔さんが担当しています。


 前回の第10話のラストでモモの幼なじみであるジジが登場し、今回はその続きからとなりました。ちなみにジジについては10話ではじめて登場したと思っている人も多いかもしれませんが、第1話のモモの回想のなか(好きな男子に馬鹿にされたとき、の場面)にも登場しています。しっかり伏線が張られているのでぜひチェックしてみてください。

 イケメンかつモモが好きになるということは、ジジは硬派な青年……と思いきや、実際にしゃべり出すと陽キャの塊のような人物であることが明らかに。原作でも口調や表情、ポーズでチャラいことが伝わってきましたが、アニメ版は石川界人さんの芝居も加わって、チャラさのスケールがアップしていた印象です(笑)。

 チャラいといっても、おバカキャラ寄りの人物で裏表がないジジ。星子に気に入られたり、モモの友人であるムーコと仲良くなったりと、彼の人となりの良さが伝わりました。幼いころにモモのことをバカにしたことを素直に謝る姿にも好感が持てましたね。

 そんなジジがモモの家にやってきたのは、彼自身も霊が見えるようになってしまったから。中学のときに自然豊かな田舎に引っ越したジジですが、そこで幽霊と遭遇してしまうことに。ずっと幽霊に見られていることで体調が悪くなっていくジジ。両親が霊媒師にお祓いを頼むものの、失敗して5人中3人が死亡。最後の伝手として教えられたのが星子でした。

 ジジが幽霊に見つめられるシーンは、原作ではページをめくるといきなり出現する演出でしたが、アニメでは少しずつ歩いていくる形に。これはこれで怖かった……。また細かいところですが、ベテラン霊媒師たちの伝手で星子のことを教わるシーンは原作では黒塗りでしたが、アニメでは多彩な霊媒師の写真が。東洋と西洋の霊媒師の両方が存在しており、どんな霊媒師でも祓えなかったことが分かりやすく伝えられていました。

 中盤はジジと仲良くするモモの姿を目の当たりにしたオカルンが自分の恋を諦めようとする切ない展開……からの「諦めてたまるかー!」と叫びながら全力疾走をする人体模型が登場!


 この人体模型がオカルンのタマを持っていることにモモが気付き、能力を使って止めようとするもの、失敗。力をふり絞った人体模型がモモとジジを引っ張ったまま走っていってしまい、オカルンは変身して彼を追いかけます。

 今回の追いかけっこはターボババア戦のときにも劣らないような疾走感で見応えがあるものでしたが、さらに注目だったのは人体模型の太郎を演じる杉田智和さんの全力の演技。

 「諦めたくないんだぁー!」と彼が必死に叫ぶほどコミカルに感じてしまい、大笑いさせてもらいました。モモの超能力で捕まりそうになった太郎がいちど自分の体を分解し、逃げるために再び合体するシーンも最高。アニメだからこそ動きが映えるシーンでしたし、杉田智和さんの「合体」の言い方もよかった。

 このあとはモモの機転で太郎に追いつくことができますが、そこはぜひアニメでチェックしてみてくださいね。そして、終盤では太郎の目的がゴミ捨て場に捨てられた古い人体模型の花に会うことだったのが発覚するのですが、花役を演じているのが『うる星やつら』のラムちゃんで知られるベテランの平野文さんで驚きましたね。次回に描かれるであろう太郎と花のエピソードがより楽しみになりました! 早く観たい!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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