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『SAKAMOTO DAYS』4話感想。武闘派コンビのボイルと帯黒が登場する回はバトルもギャグもキレッキレッで最高でした!(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』の第4話“ハードボイルド”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『SAKAMOTO DAYS』第4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

間宮康弘さん(ボイル役)の芝居が良すぎた!【アニメ『SAKAMOTO DAYS』4話感想】


『SAKAMOTO DAYS』は元・伝説の殺し屋である坂本太郎が、愛する家族との平和な日常を守るため、仲間と共に迫りくる刺客と戦う、殺し屋ソリッドアクションストーリー。


 第4話では第3話で倒した毒使いの殺し屋・タツが解毒剤を持っていることが分かり、戦いのなかで目に毒を受けたシンも一安心。

 タツの証言により、彼を雇ったのが“どんでん会”という殺し屋の会社であることも分かりました。今回はそのどんでん会から新たな殺し屋であるボイルと帯黒のふたりが登場する展開です。


 ボイルと帯黒がメインとなる話ですが、個人的にはタツが坂本をターゲットにすることをすっぱりと止めるシーンがよかった。坂本の娘である花に絆創膏を貼ってもらったり、仲良さそうに会話をする彼女たち家族の姿を観て憑き物が落ちたように殺気が無くなるタツにジーンとさせられました。

 前回はシンと死闘を演じた彼ですが、戦いが終われば憎しみ合わないのが王道マンガのスタイルのようで好きでした。

 新たに登場するボイルと帯黒は武闘派の殺し屋で迫力がありますが、ターゲット以外は殺さない人物。登場シーンでボイルが帯黒の足元にアリがいることを教え、踏まないように注意することで彼がどのようなキャラクターであるかすぐに伝わってきましたね。

 また、そんなボイルに対して心のなかで格好いいと思っている帯黒がじつは乙女のような部分があるかわいいキャラクターであることも分かります。

 ボイルに関しては過去に坂本と面識があったキャラクターでもあります。ボイルは殺し屋養成所(JCC)時代に坂本に自分と似たようなものを感じて、よく話しかけて懐いていました。

 しかし、あるとき、南雲が坂本にボイルのことを聞かれたとき、坂本は「知らん」という一言を返してしまい、そこからボイルは坂本を逆恨みするようになったそうです。

 JCCでボイルと坂本がいっしょにいるシーンではボイルだけが坂本に話しかけており、坂本はしゃべっていなかったので「まさか……」とは思っていましたが、やっぱり認識していなかったのは溜めが長かっただけにおもしろかったですね。

 ボイルと帯黒は憎めないキャラクターであるものの、バトルシーンは迫力満点。ボイル役の間宮康弘さん、帯黒役の内山夕実さんの芝居は素晴らしいですし、作画も気合いが入っていましたね。

 彼らとのバトルが描かれるのはお化け屋敷。次々と坂本を狙う殺し屋が襲ってくるなか、お化けを怖がっているルーが気を紛らわすために“魔除けの薬”なるものを飲んでいましたが、この中身はお酒。酔っぱらった彼女が閉じられていた扉を無理やり開けてしまい、なかからゾンビを装う大量の殺し屋に襲われてしまいます。

 そのなかに紛れていたボイルが坂本を襲い、戦闘を開始。一方、シンは別の部屋で気絶した葵とはなを見つけますが、そこには黒帯が。さらに酔っぱらったルーが乱入し、酔拳の蹴りで帯黒を吹き飛ばします。

 こうして、坂本対ボイル、シン&ルー対黒帯の構図が出来上がります。

 シンとルーに関してはルーの酔拳の打撃によって優勢に見えたかのものの、「ゾクゾクしちゃう」と本気を出した帯黒に捕まり、あっという間に戦闘不能状態に。帯黒はシンを縛り、ルーに対して10秒に1度、自分に攻撃を当てなければ部下のチェーンソーで彼の体をバラバラにしてしまうと挑発します。

 その言葉を聞いたルーは……まさかの大泣き! 泣き上戸の彼女は「そんなの無理ヨ~」と泣いてしまいます。この展開は予想外すぎて笑いましたね。ルーたちのやり取り続きは第5話で描かれるようなのでどうなるのかとても気になるところです。


 一方、ボイルは爆発するボール“スーパーボール爆弾(SBB)”と腕にダイナマイトをセットして、その爆風の推進力でパンチの火力を高める“ロケットダイナマイトパンチ(RDP)”で坂本を追い詰めます。

 名前こそダサ……個性的ですが、とても画面映えする派手な技で観ていてすごく盛り上がりました。ここはアニメスタッフのこだわりを感じたので、ぜひ原作派の人もチェックしてみて欲しいですね。

 そして、第4話の見どころはなんといっても最後のシーン。本気を出した坂本の姿が……!? ここはヤバかったですね~! 続く第5話が気になる完璧な引きでした!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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