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【戦場のフーガ】子どもの命の犠牲を迫られるソウルキャノンに絶句。『3』発売前に『1』デビューをした女性ライターが心を削られたお話(ネタバレあり)

文:ことめぐ

公開日時:

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 サイバーコネクトツーの『戦場のフーガ』(以下、『フーガ』)シリーズ最新作『戦場のフーガ3』が5月29日に発売されます。本記事では、その発売を前に『フーガ』シリーズを初めてプレイしたライターによる感想をお届けします!
※本記事には『戦場のフーガ1』のネタバレが含まれています。

 4月のアップデートでザコ敵スキップ&ボス瞬殺の物語特化で遊べるファストモードが追加されたので、『3』に備えてサクサクと物語を体験・復習しておくのもおすすめです!


 シリーズ完結作となる新作『戦場のフーガ3』は待望のNintendo Switchパッケージ版もあり、パッケージ版3本と豪華グッズがセットになったトリロジーボックスも同時発売されます。

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 なお、下記6点がセットとなったエビテン限定セットのファミ通DXパックも予約受付中です。

・ゲームソフト『戦場のフーガ1・2・3 トリロジーボックス』
(①戦場のフーガ1・2・3 ②書き下ろし小説3冊セット ③トリロジーアートブック ④トリロジーサウンドトラック ⑤タラニスメタルフィギュア)
・「戦場のフーガ1」LINEスタンプマグカップ
・「戦場のフーガ2」2層アクリルパネル
・「戦場のフーガ3」キャラクター缶バッジ12個セット
・インターミッションスチル:カレンダー風ポストカード12枚セット
・3Dクリスタル:マルト

『フーガ』をプレイしようと思ったきっかけは?【戦場のフーガ】


 以前推しキャラになった“カイル”への愛を熱量たっぷりで語らせてただきましたが、実は筆者……あえて言わせてください。

 今までケモノキャラが苦手でした。

 しかし、とある作品のとあるキャラとの出会いで一変したのです。
 
 それは『原神』などでお馴染みの“HoYoverse”の最新作『ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)』に登場します。この作品に触れたことがきっかけで、一気にケモノキャラ好きになってしまったんです。

 そこに登場する“ライカン”というオオカミのシリオン(獣)があまりにも紳士でカッコよくて……!(※画像は載せられないのでぜひ検索してみてください!)

 ライカン以外にもケモノキャラが結構出てきまして、どのキャラもマジでカッコいいし、可愛いんです。『ゼンゼロ』のおかげですっかりケモノキャラ好きになった筆者。

 そんな中、編集長から「『フーガ』をプレイしてみませんか?」と言われ、本当にタイミングが良かった……! 公式HPを見てみるとすっごくイラストが可愛くて、即「プレイします!」と返答。

 というわけで、ここからはケモノキャラ好きになりたての筆者が『フーガ』シリーズ第1作目をプレイした感想を好きに語っていこうと思います!

こんなに罪悪感に襲われたゲームは『フーガ』が初めてかも……。可愛い絵に反した重すぎる展開に恐怖、そして絶望【戦場のフーガ】


 恐縮なのですが、編集長に教えてもらうまで『フーガ』を存じておりませんでした。……今思うと、こんなにも素晴らしいゲームを知らなかったなんて人生損してました。

 美麗で可愛い頭身をした子ども達の“見た目”だけを見て、即プレイ開始した筆者。

 ……これが間違っていたのです。

 スタート画面のイラスト可愛い〜!! きっとほのぼのしたゲームだろうな〜とウキウキわくわくしながらゲームスタート!

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▲可愛さがありながらカッコいいイラストに再度、惚れ惚れ。バックに流れる音楽も超カッコいい。
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 始めてビックリ。いきなり戦ってない!? 後ろにあるのって戦車……? 大雨の中、戦車に乗り前進していく子ども達。会話から察するに、マジで戦っているらしい。え、いきなり不穏。やめてよ。

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▲ある日子ども達はこの“タラニス”という戦車を見つけ、乗ることに。
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▲ゲームの進め方としてはルートがあり、タラニスで進んでいきます。マスによってバトルがあったり、休憩が可能です。
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▲『フーガ』のバトルは戦術性が要求される“タイムラインバトル”。敵と味方の攻撃順を考慮し、味方の編成を切り替えながら闘っていきます。
 初っ端から子ども達と大人が戦っているという状況がなんとも奇妙で、怖い。戦況が全く読めない中、プレッツェルという見た目から強そうな軍人にボコボコにされ、子ども達は窮地に陥ります。

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 追い詰められる子ども達。そんな中、女性の声が聞こえてきます。

 「あなたの魂をみんなにささげてーーーー」

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 ?!?!?!? ちょっと待って。何この展開。画面がおどろおどろしい。

 これは『フーガ』の要と言ってもいい“ソウルキャノン”。なんと子ども1人の命を犠牲にして使う兵器なのです。

 録画を見返すと何十秒もこの画面から動かずにいて、その後ソウルキャノン選択前に戻っていました……(苦笑)。でも「選ぶ」しか選択肢がないんですよね……はぁ……。

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▲いやああああああ!!!! 選びたくないいいいいい!!!!(大泣)この紫色の配色が禍々しくて目眩がしてきます。

 本当に怖すぎて心臓がバクバクになり、吐き気まで襲ってきました。だって、こんなチュートリアルで子どもの命を犠牲にしろなんて、あまりにも残酷で残虐だ……。

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 ここで誰か1人を選ばないと、ストーリーが進行できません。筆者はボロンを選択しました。大きな体だし1番丈夫そう、という理由です。ですがものすごい罪悪感が襲ってきます。いや、でもボロンなら大丈夫だよね? と、思ったのですがこれは遺言にしか聞こえない。そしてボロンは乗り込みます。

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 放たれるソウルキャノン。砲台に職種のようなものが絡みつき、ものすごい音を鳴らします。敵は殲滅。喜んだのも束の間、子どもたちはボロンがいないことに気づきます。

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 ……。

 探してもボロンはおらず、残っていたのは彼が持っていたタオルだけ。

  絶望に打ちひしがれていると、マルトの頭の中で声が聞こえてきます。それはボロンが犠牲になった結末をやり直そうというもの。“インターミッションからやり直す”を選ぶと、ボロンが犠牲になる前に戻っていました。

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 元気そうなボロンを見て涙が……。あぁ、もう誰も犠牲にしないぞと筆者は心の中で誓い、再びマルト達と進み始めました。ストーリーが進むと仲間も増え、どんどん敵を殲滅しながら子どもたちは脅威に立ち向かっていきます。

 筆者は、ストーリーが早く知りたくてバトルは疎かにしてしまうタイプなのですが……(苦笑)。どうしても、とあるボスキャラに勝てないという状況に。でも、記事を書くには進めなきゃいけない!!!! ということで、使ってしまいました……ソウルキャノン。

 あぁ……絶対使わないと決めていたのに。

 使ってしまった時の演出にも絶望。ボロンの時みたいに吐きそうになってしまいました。しかもソウルキャノンを使った後の演出が怖すぎるんです。

 いなくなった子どもはイラストだと黒塗りになり、いなかったことに。もちろん子どもたちも落ち込み、タラニス内はお葬式状態に……。ガチで辛いです。

 なんででしょう。今までたくさん人が死ぬゲームはやってきたのに『フーガ』での死が1番胸糞が悪い。

 ものすごく落ち込んでゲーム中もずっと引きずってしまう。「なんで使ってしまったんだろう?」という後悔ばかりが襲ってきました。

 編集長曰く、『フーガ』シリーズは周回プレイが基本で、1周目はソウルキャノンを使いながらゴリ押しするのがいいのだそう。アイテムがめちゃくちゃ強いらしくジャンジャン使うのがイイというアドバイスもいただきました。バトル系アイテム、1回も使ってませんでしたわ……売却しちゃってました(苦笑)。

 なので、その後はアイテムをじゃんじゃん使いまくり! そうしたら、敵をスムーズに倒せるようになりました。あぁ……ソウルキャノンを使う前に聞けばよかった〜!!(泣)

 エンディングはかなりのパターンが存在するようで、全員生存のトゥルーエンドはもちろん、全滅エンドもあるのだとか。某ゲームのGルートやらなかったみたいに回避したかった……。平和がいいのです……。でもこのゲーム、そうはいかないよう。

 なんでこんなにキャラが可愛いのに救いがないんだーーーーーーー!!(大泣) 制作者鬼畜! 辛い! 絶望! ……でも大好きという矛盾。

 カイルがイケメンだし、バトルは戦略を立てるとめちゃくちゃ楽しいし、仲間との交流も楽しいからやるもんね!

 というわけで、『戦場のフーガ』初プレイの感想でした。次に、ストーリー以外に推したい本作のポイントを2つ語らせてください!!

1.イラストがどれも可愛くてマジで癒やし。


 筆者が『フーガ』にまず魅せられたのは、可愛い“イラスト”。……ストーリーとギャップがありすぎて痛い目にあったのですが(笑)。

 タラニス内でのミッションで食事等をする時や、章が終わるごとにエンドカードが入るのですが、それがどれもめっちゃくちゃカワイイ!!!!!

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▲みんなでお食事中のイラスト。なんて平和なのでしょう。
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▲こちらはエンドカード。ほんわかしているタッチでとっても可愛いです。

 あまりにも重すぎるストーリーの中で見られる可愛いさ溢れるイラストは、本当に癒やしでした。

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▲中にはカッコいいイラストも! キリッとキメるマルトがカッコいい。

2.子ども達の会話がより楽しめる“絆イベント”の充実度がすごい!


 子どもたちにはそれぞれ「親愛度」があり、インターミッションで交流を重ねると“絆イベント”が発生します。

 絆イベントとは、特別な会話のようなもので、かなりのパターンがあります。癒やされる会話もいっぱいで必見です!

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▲話しかけたりすることで親愛度は上がっていきます。
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▲親愛度が既定値に達すると、“絆イベント”が発生。
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▲イベントはかなりのパターンが存在し、回収するのも楽しみ方のひとつ。

 親愛度を高めると、バトルで“協力必殺技”を使えるようになるのも素晴らしい! お気に入りの絆イベントは、ボロンと他の子どもの会話かも。どの子にもボロンはおおらかで、どの
絆イベントもめちゃくちゃ癒やされます。

 こちらもイラストと同様、重いストーリーの合間の超癒やし要素。ぜひいろんな組み合わせで会話を楽しんでみてほしいです。

 1作目に続けて続編の『2』もプレイしたので、そちらの感想も後日アップ予定です。いやぁ、『2』も超良かったです。前作よりパワーアップし、遊びやすくなっていたのでかなり快適にプレイできました。ちょっぴり成長したカイルも良かったです。

 次回も『フーガ』への愛をたっぷりでレビューしたいと思います。お楽しみに!
 
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