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『P5X』配信直前レビュー。膨大なコンテンツ量と恐ろしいまでの作り込み…さらに『P5』のアナザーストーリーまで楽しめる!?【ペルソナ5: The Phantom X】

文:ライターM

公開日時:

 セガから6月26日配信予定のスマートフォン・PC向けゲーム『ペルソナ5: The Phantom X(P5X)』の先行プレイレビューを掲載します。

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 『ペルソナ』シリーズの最新作にして、初のモバイル/PC対応の完全新作ゲームのサービス開始がいよいよ近づいてきました!

 リリース直前のバージョンを体験させていただいたライターMによる、プレイインプレッションをお届けします。

※記事内の画面写真はすべて開発中のものであり、正式リリース時とは異なる場合がありますのでご了承ください。

『ペルソナ』シリーズ初となるモバイル/PCゲームが出るぞー!


 本作は、基本無料ながらフルプライス作品のクオリティで配信される、『P5』のシステムや世界観を踏襲しつつ運営型ゲームの要素もあわせもった完全新作のゲームです。

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▲もう導入から『P5』。圧倒的にペルソナ。豊富に盛り込まれるアニメシーンやサウンド、細かな演出に至るまで「そうそう、ペルソナってコレよね」と感じ入ってしまいます。
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▲ちなみに、冒頭での選択肢次第では最速の結末が……。

 軽く触れたついでに、どのあたりが運営型ゲーム要素なのかを抑えておきますと……

  • プレイヤー(=主人公)のプロフィールを編集してアピールできる
  • カンパニオ(他のプレイヤーとの接点となる、いわゆるギルド的な存在)と専用コンテンツが用意されている
  • PC&モバイル問わず、ほぼ自由にタスクキルでの中断が可能
  • 怪盗や武器、ペルソナやスキルの育成素材はスタミナ消費をともなうバトルコンテンツで入手(スタミナは時間経過または課金によって回復)
  • PVPではなくPVEとして、スコアランキングを競えるバトルコンテンツがある
  • 契約(課金コンテンツ)によって怪盗や怪ドル(パーティメンバー)や武器、ペルソナがランダムで手に入る
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 といったところ。特筆すべきは、課金しないと入手できないペルソナはなし。また、メインストーリーやイベントを進める上でのスタミナの消費はないようです。

 個人的な懸念材料としては、スマホのストレージ容量でしょうか。PC版とアカウントを連携しておけば自宅ではPC、外出先ではスマホでといった楽しみ方もできるのですが、あの膨大なアニメシーンやボイス、オブジェクト満載な3D表現を考えると、どのくらいの容量を必要とされるのか……?

パッケージ作品と遜色ない前代未聞のボリューム感


 順番が前後したところで、本作の概要をザックリ説明しておきましょう。

 ある日ペルソナの能力を覚醒させた主人公は、世界から失われつつある「欲望」を取り戻すため、昼は学生、放課後は怪盗の二重生活を送ることに……。いかにも『ペルソナ』シリーズ然とした生き様を描くジュブナイルRPGとなっています。

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 開発回りの情報については過去のインタビュー記事を、また詳しいストーリーやキャラクターについては
公式サイトも合わせてご覧ください。

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 システムや世界観は『P5』を踏襲しているものの、前作未経験のプレイヤーでも問題なく遊べるようにチュートリアル含めて細部まで配慮されています。

 メインストーリーは、学園生活や日常を通じて成長を重ねる傍ら、怪盗活動を通じて奪われた自分自身を取り戻すといった流れになるようです。

 なお、本作は自由度の高さゆえにいくらでも脇道に逸れることも可能です。特に日常生活の描き込みがエグいほどに細かく、その一部を紹介していくと……。

学園生活の描き込みが細かすぎる

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 教室や校内を自由に歩き回れるのはシリーズ初期からのお約束。基本的な行動は自由ですが、ストーリーを進めるための指標は画面右上に表示され、目的地への距離や方向も矢印でナビが用意されています(もちろん、指標をガン無視することも可能)。

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▲モブとの会話と見せかけて、自然な流れで会話イベントも発生。彼女はこの時点ではまだ仲間にならないものの、後々主人公グループの一員に……。
 放課後にはミニゲームを楽しめる部活動も用意されています。今回の体験ではすでに軽音部に入部済みの状態だったためリズムゲームをプレイ。

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▲カジュアルなミニゲームかと思いきや、がっつりと作り込んでありました。

学園以外でも自由度が高すぎる

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 友人と過ごしたりゲームや勉強をしたり、バイトに勤しんだり映画を観たりと、時間や場所に応じてさまざまな体験が待ち受け、それらを通じて主人公の“人間パラメータ”が成長していきます。

 このあたりのシステムも基本的には『P5』を踏襲しているので、前作を経験しているプレイヤーであればすぐに理解できるでしょう。

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▲パラメータの数値は日常の行動を通じて変化&成長して、一定に達するとシナジー効果によって何らかの恩恵を受けることもあれば、成長不足だと選べない行動が出てくるなどさまざまな影響があるようです。
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▲放課後、ルフェルと一緒に映画鑑賞へ。『森林サッカー』の修行僧に感化されて器用さがアップするなど、もはや何がきっかけで成長するのかわかりませんな(笑)。

 また今回のプレイでは、画面内に進行ナビをともなわない突発イベントなども確認できました。たまたまSNSをチェックしていたところ、メロペ(ベルベットルームの主・イゴールの従者の美人さん)から気になるメッセージが……。

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▲要はデートイベントですね。断る理由など1ミリもないので即断即決。
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▲会話選択やプレゼントなどで好感度アップ。さすがに仲間になることはないと思いますが、今後の展開にアレコレ期待してしまいます。

街並みの作り込みが細かすぎる

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 些細な部分ではありますが、信号が赤になると人々の足が止まって、緑になると一斉に歩き出す。そんな細かすぎる日常の再現度が高いだけでなく、赤信号で交差点に接近すると「反対側に行きますか?」と表示されるなど、ゲーム進行上の不便を感じないようなショートカット処理が用意されている点も好感触。

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▲渋谷のスクランブル交差点が実際に渡れる!!
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▲街中ではカプセル自販機を回してコレクションアイテムを集めたりと、自販機も飾りではなく普通に機能します。

 校内同様、街中でも重要なキャラクターとのストーリーイベントが発生することもあります。きっかけなどは校内と同じく画面右上にナビが出現して、目的地へ向かうことで出会えるようです。

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▲イベント終了時には意味深な演出が挿入され、新たなシナジー効果をゲット。公式サイトを見る限り、この子もいずれ怪ドルとして共闘することに。

自宅での日常までも細かすぎる

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 雑司ヶ谷にある自宅での生活も事細かに描かれています。

 コンテンツの解放にはそれぞれ条件はあるようですが、庭先でガーデニングを楽しんだり、台所で料理をしたり。さらにはTVをみたりゲーム機を起動したり、特に意味もなく床の間でゴロゴロすることもできるようです(笑)。

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▲ゲームの本筋にはおよそ影響しないとは思うものの、こういった細かなギミックを逐一確かめないと気が済まないプレイヤーにとってはいくら時間があっても足りませんよね。

秘密基地感覚で楽しめるマイパレス

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 マイパレスは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)』で登場した箱庭的なコンテンツで、認知の異世界・メメントスでの拠点とでもいうべき場所でしょうか。

 カスタマイズも可能で、アイテムを購入して飾ったりと楽しみ方もさまざま。パレスは階層構造になっていて、床を踏むと外見が変身するパネルが隠されていたりと、随所に遊びが散りばめられています。

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▲詳しい条件は不明ですが、おなじみ“心の怪盗団”のメンバーもパレス内に登場していて、会話イベントなども楽しめました。

『P5』に磨きがかかったバトルシステム


 バトルについて語るにはあまりにも時間が不足していて全貌を把握し切れていないのですが、基本的には『P5』を踏襲。「弱点を突いて敵をダウンさせて1MOREを狙い、全員ダウンから総攻撃へ」といった、戦略性と爽快感を併せ持つシステムも健在です。

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 完全新規の要素としては“HIGH LIGHT(ハイライト)”が実装され、専用ゲージが貯まるとキャラクター固有のムービー演出をともなった特殊効果が発動します。

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▲アルビルダ(ペルソナ)が放った光球を打ち返し、場外へと伸びた打球が敵を直撃。スポーツ万能のクローザーらしい豪快な一撃。
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▲リンクを舞うように流れるような所作からレイピアを一閃、放たれた冷気が敵を襲う。
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▲育成素材が手に入る各種バトルを収めた“調伏の領域”や、他のプレイヤーとスコアを競う“心の海の試練”などバトルコンテンツも充実。
 また『ペルソナ』らしさとして欠かせないのがベルベットルームの存在です。今回も合体や訓練、閲覧といったペルソナ関連のコマンドが用意されています。

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▲なかなかに衝撃的だったのが合体時の演出です。ズタ袋に詰められたペルソナがメロペさんに引きずられて、怪しげな装置にポイッと……。

“心の怪盗団”と共闘できるファン注目の『P5』イベント!


 最後に『P5』ファンが特に気になっているであろうオリジナルイベントについても軽く触れておきましょう。

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 気になる内容は、さくっと楽しめるお手軽なイベントなどではなく、新録フルボイスでボリューム感たっぷりのストーリーが楽しめるという贅沢な代物。例えるなら、メインストーリーが2本入っているような感じですね。

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▲ある晩、見知らぬパレスに捕らわれてしまった主人公とクローザーは、城内で出会ったスカルとモナとともに脱出を目指すことに……。
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▲大きい猫(モナ)vsでっかいメガネザル(キャトル)、“不思議な生きモンズ”のバトル(!?)の行方は……。

 大きな見どころとしてはやはり、本作から実装された“ハイライト”でしょうか。もちろん、『P5』のキャラにも全員分用意されています。

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▲スカルの“ハイライト”は次回使用するスキルの威力を大幅にアップ!
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▲ジョーカーの“ハイライト”は、敵全体に強力な呪怨ダメージ!!

 ジョーカーたちが登場するオリジナルイベントはサービス開始時からプレイ可能。今回のゲーム画面内には開催期間が記載されていますが、運営サイドからは「常設イベントとして楽しめて、随時アップデートもされる」と説明されました。

 これはもう、もはやもうひとつのメインストーリーなのでは……? 詳細が気になるところですが、配信開始まであと数日というところで期待して待つとしましょう!

『ペルソナ5: The Phantom X』概要

名称:ペルソナ5: The Phantom X
配信日:2025年6月26日
対応機種・OS:iOS/Android/PC(Google Play Games、Steam)
価格:基本無料(アイテム課金あり)
ジャンル:心のダンジョンを冒険するRPG
メーカー:セガ

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