放送中のTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダム ジークアクス)』第11話“アルファ殺したち”の感想記事をお届けします。
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“本物”であるマチュとニャアンの対比【ガンダム ジークアクス感想】
これまでにも、毎回のように度肝を抜かれる展開が待ち受けていた『ジークアクス』でしたが、個人的に11話は今までのあらゆるエピソードの中で最も衝撃が大きかった回になりました。いやぁすごかった……・
まずイオマグヌッソ内でついに相対したマチュとニャアンの戦いでは、ようやくマチュのカッコいいシーンを見せてもらえたなと。
オールレンジ攻撃をかわしつつ、ライフルを捨ててビットを反応させ、コントロールを乱したところを捕まえるというのは、今までの『ガンダム』シリーズにはないタイプのビット対策のアクションになっていて新鮮でした。
ただこの時のビーム・ライフル、その後結局回収されていないっぽくて、装備されてはいるものの実際にはほぼ使われなかった幻の装備になりそう。ゲームで登場した時に「マチュがビーム・ライフルを使ってる!」という感動が生まれることもあるかもしれません。
まずイオマグヌッソ内でついに相対したマチュとニャアンの戦いでは、ようやくマチュのカッコいいシーンを見せてもらえたなと。
オールレンジ攻撃をかわしつつ、ライフルを捨ててビットを反応させ、コントロールを乱したところを捕まえるというのは、今までの『ガンダム』シリーズにはないタイプのビット対策のアクションになっていて新鮮でした。
ただこの時のビーム・ライフル、その後結局回収されていないっぽくて、装備されてはいるものの実際にはほぼ使われなかった幻の装備になりそう。ゲームで登場した時に「マチュがビーム・ライフルを使ってる!」という感動が生まれることもあるかもしれません。
◤アルファ殺したち◢
— 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) (@G_GQuuuuuuX) June 17, 2025
TVでのご視聴ありがとうございました!
ただいまよりPrime Videoで国内最速配信がスタート!
最新話をぜひお楽しみください!
▼Prime Videohttps://t.co/PGL92q3mKs
監督:#鶴巻和哉#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/Srq902JNgI
意外だったのは、ニャアンはジークアクスに乗ったのがマチュだと最初気づいていなかったこと。
ジークアクスがソドンを脱走して地球に向かった時、ニャアンはマチュが乗っていると確信していたっぽかったんですが、そこからマチュが宇宙に戻ってきて、戦争に参加しているとは思ってもいなかった……ということでしょうか(ジークアクスは1機だけとは限りませんし)。
しかしその会話の中で、マチュとニャアンの差も浮き彫りになっていました。
ララァの声や死んでいく人々の声を感じ取ることができたマチュに対して、ニャアンは自分の中での「気持ち悪い感覚」としか捉えられていません。
ニャアンがマチュのことを“本物”と言っていたのはおそらく正しく、ニャアンは悪意を察知したり、戦闘でサイコミュを使いこなしたり、自分が生き残ることに対してはニュータイプとしての能力を持っていますが、マチュがララァと共鳴したようなニュータイプとしてのコミュニケーション能力みたいなのはあまりないんだろうなと。
そういう意味では、マチュはジオン・ズム・ダイクンが提唱した人類の進化の形としての“本物”のニュータイプで、ニャアンはその意味でのニュータイプとしては不完全なのかもしれません。
シロウズはやはりシャア。劇場のシーンは『Zガンダム』を思い出す【ガンダム ジークアクス感想】
終盤に登場し意味深な行動を見せていたシロウズは、やっぱりというべきかシャア・アズナブルで、ここは珍しく(?)予想が当たりました。
キシリアと対面した場所は、『Zガンダム』終盤でクワトロがパプティマス・シロッコとハマーン・カーンと同時に対面したグリプス2内の劇場のオマージュだと思われます(元々人が住んでいたグリプス2と違い、イオマグヌッソ内に劇場があった理由は不明ですが、かなり大きな要塞なので兵士たちの慰労施設として作られていたのかも)。
キシリアと対面した場所は、『Zガンダム』終盤でクワトロがパプティマス・シロッコとハマーン・カーンと同時に対面したグリプス2内の劇場のオマージュだと思われます(元々人が住んでいたグリプス2と違い、イオマグヌッソ内に劇場があった理由は不明ですが、かなり大きな要塞なので兵士たちの慰労施設として作られていたのかも)。
◤キャラクター解禁◢
— 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) (@G_GQuuuuuuX) June 18, 2025
シャア・アズナブル
Char Aznable
CV: #新祐樹#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/bodVhx5O1g
シロッコポジションのキャラはいなかったものの、シャアを仲間に引き入れようとする流れは完全にキシリアがハマーンの役割をやっていました。『機動戦士ガンダム』でもキシリアはシャアがキャスバルだとわかったうえで手元に置いていたくらいだったので、ハマーンと同じようなことを言うのは納得感がありましたね。
ただ、その後落ちてきたマチュ。かなりの勢いで地面とぶつかっていたので、よく無事だったなと(おそらく、劇場内も他の区画と同じく反重力ブロックだとは思うのですが)。
公式Xでは、先行カットとしてシャアの衣装らしきものが披露されていたので、あの衣装のシャアが登場することは予想できてはいたんですが、どこでどうやって着替えるのかまったく想像がつかなかったのが、まさかゼグノヴァの影響で“変身”するのは想像外すぎました。
変身する時に出ていたファンタジーなエフェクトで、『STAR DRIVER 輝きのタクト』の銀河美少年みを感じたのは自分だけではないハズ。
◤フォロワー数38万人◢
— 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) (@G_GQuuuuuuX) June 12, 2025
先週フォロワー数37万人に到達してから1週間で、早くも【38万人】を突破しました!
たくさんの応援ありがとうございます!
いよいよクライマックスを迎える第11話「アルファ殺したち」にもご期待ください!#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/5ejtzcxBrT
また、シャアとのやり取りの中でなぜシュウジが赤いガンダムに乗っていたかが、大まかにですがわかりましたね。
ただ、シャアが自分の意思でガンダムをシュウジに託したのか、シュウジがララァを助けるために赤いガンダムを盗んでシャアの元を去ったのか、どちらなのかまでは不明。
個人的には前者じゃないかと思っていて、シャアがシュウジにガンダムを託した後、2人の目的にズレが生まれてきて決別したという流れだったのかなと。
しばらくは修理や補給の手配をシャアがしていて、シャアと決別したあとにマチュたちと出会った……と考えると、あの世間体に疎いシュウジが、サイド6に来るまでに赤いガンダムをどうやって運用していたのかに説明がつきます。
ニャアンに撃たれてもピンピンしているタフなキシリア【ガンダム ジークアクス感想】
一方、マチュとシュウジをおいかけてきたニャアンとキシリアとの会話は、これまでかなり上手く立ち回っていたキシリアらしからぬ失態でした。
おそらくは直前にシャアに誘いを蹴られことによる苛立ちがそうさせたのではないかと思うのですが、あのやりとりで「実は都合のいい道具として使われているだけなのでは?」という疑惑をニャアンの中に僅かにですが生じさせてしまった気がします。
その結果が直後の発砲で、ニャアンは自分が撃ったことも理解できていなかったので、先程の不信感とあわせて、マチュが殺されると思って咄嗟に身体が動いてしまったんだろうなと。
ちょっと『ガンダムSEED DESTINY』ラストの、ギルバート・デュランダルがレイ・ザ・バレルに撃たれたシーンを連想したりもしましたが、キシリアは当たりどころが良かったのか、その後も結構ピンピンしていたのはビックリしました(ニャアンに撃たれた瞬間は、「これは死んだ」と思いました)。
『ジークアクス』のキシリアは、ギレンを躊躇ず毒殺したのもそうですし、いい意味でも悪い意味でも生き汚いというか、とにかく生への執着みたいなのが強いなと。ニャアンに対して親身に接していたのも、そのあたりで自分と似たものを感じていたからこそだったんでしょう。
あと今回とくに良かったのが、シャリアとエグザべの戦闘シーンです。
サイコ・ガンダムやニュータイプ部隊を一瞬で壊滅させたり、とにかく他のキャラとの圧倒的な格の違いを見せつけてきたシャリア相手に互角に渡り合っていたエグザべがすごい。
オールレンジ攻撃を完璧に避けながらキケロガと高速戦闘を繰り広げるギャンは超カッコよく、現状『ジークアクス』でプラモが一番ほしいMSは断然ギャンです!
おそらくは直前にシャアに誘いを蹴られことによる苛立ちがそうさせたのではないかと思うのですが、あのやりとりで「実は都合のいい道具として使われているだけなのでは?」という疑惑をニャアンの中に僅かにですが生じさせてしまった気がします。
その結果が直後の発砲で、ニャアンは自分が撃ったことも理解できていなかったので、先程の不信感とあわせて、マチュが殺されると思って咄嗟に身体が動いてしまったんだろうなと。
ちょっと『ガンダムSEED DESTINY』ラストの、ギルバート・デュランダルがレイ・ザ・バレルに撃たれたシーンを連想したりもしましたが、キシリアは当たりどころが良かったのか、その後も結構ピンピンしていたのはビックリしました(ニャアンに撃たれた瞬間は、「これは死んだ」と思いました)。
『ジークアクス』のキシリアは、ギレンを躊躇ず毒殺したのもそうですし、いい意味でも悪い意味でも生き汚いというか、とにかく生への執着みたいなのが強いなと。ニャアンに対して親身に接していたのも、そのあたりで自分と似たものを感じていたからこそだったんでしょう。
あと今回とくに良かったのが、シャリアとエグザべの戦闘シーンです。
サイコ・ガンダムやニュータイプ部隊を一瞬で壊滅させたり、とにかく他のキャラとの圧倒的な格の違いを見せつけてきたシャリア相手に互角に渡り合っていたエグザべがすごい。
オールレンジ攻撃を完璧に避けながらキケロガと高速戦闘を繰り広げるギャンは超カッコよく、現状『ジークアクス』でプラモが一番ほしいMSは断然ギャンです!
◤メカ解禁◢
— 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) (@G_GQuuuuuuX) May 21, 2025
MS-15/H
エグザベ専用ギャン(ハクジ装備)
Xavier's Gyan Hakuji-Packs#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/uQnNf0o0sJ
作品内の扱いとしては不憫でどこか頼りないんですけど、赤いガンダムのビットを壊したり、キシリアの窮地を救ったりと、戦闘部分だけに目を向けると完全にトップクラスの活躍を見せるパイロットというギャップがおもしろいところです。
最後に登場したモビルスーツに乗っているのは誰なのか?【ガンダム ジークアクス感想】
ゼクノヴァが起こった要因は、本来世界に1つしかないアルファサイコミュが同時に存在しているからだったということも判明しました。
シャロンの薔薇(エルメス)と赤いガンダムが同時に存在していたことで、ある種のタイムパラドックスがずっと起きっぱなしだったのが、一年戦争の途中からの『ジークアクス』の世界だったということなのかなと。
シャロンの薔薇(エルメス)と赤いガンダムが同時に存在していたことで、ある種のタイムパラドックスがずっと起きっぱなしだったのが、一年戦争の途中からの『ジークアクス』の世界だったということなのかなと。
◤メカ解禁◢
— 機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) (@G_GQuuuuuuX) June 4, 2025
シャロンの薔薇
Rose of Sharon#GQuuuuuuX #ジークアクス pic.twitter.com/WuxlyPuC2Y
シャアはそのシャロンの薔薇を消滅させて、世界を正しい形に戻そうとしているようですが、もし“消滅”がララァを殺すことを意味しているのであれば、ものすごい構図になります。
一年戦争時代にシャアがガンダムを強奪しようと思ったひらめきや、ソロモン内でセイラと遭遇した際のゼクノヴァも、兄妹で殺し合うのを避けさせようとしたララァによる干渉の結果起きたものだと考えられ、例えそれが自分を幸せにするためのものであっても、他人に自分の運命が操作されていることを嫌うのもシャアらしいなと。
一方、シュウジが向こう側の世界からやってきた存在で、ララァのために行動しているというのはある程度予想の範疇ではあったんですが……まさか、『BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)』が流れ始めて、“向こう側の世界”から、我々がよく知るあの機体を呼び寄せたシーンは、度肝を抜かれた、くらいでは言い表せないくらいの衝撃でした。
ただあの機体に誰が乗ってるのかは気になるところ。
普通に考えればシュウジだと思うんですけど、本来のパイロットである“あのキャラ”の可能性も少しありそうだなと。
そうなるとシュウジの乗る機体がなくなってしまうので、普通はさすがにないかなと思うところなんですが……その普通に考えつく予想がことごとく外れてきたのが『ジークアクス』でしたからね。
もしくは、シュウジと“あのキャラ”の間に何らかの関係がある、という可能性も考えられそうです。
また、気になるのは、シュウジは“この世界を終わらせるために来た”と言っていたんですよね。
どうすればこの世界が終わるかは明示されていないので推測になってしまうのですが、ひとつの条件として考えられるのが“シャアを殺す”ことなのかなと考えています。
ララァはシャアが白いガンダムに殺されるのを避けるためにループを繰り返していていたので、“シャアが死ぬ=次の世界へのループが始まる=今の世界が終わる”とも考えられます。
ただ、これだと結局ララァは救われないまま、またループを繰り返すだけになってしまうので……シュウジのやろうとしていることはそれだけではないだろうなとも思っています。
あとはここにマチュとニャアンの2人がどう関わってくるのか。
ここまで来ても、誰が誰と戦うかの展開が読めないのが『ジークアクス』のすごいところで、最終話でもまたとんでもないサプライズが待ち受けているんじゃないかと期待しています。
米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。
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