6月26日にNintendo Switchで発売予定の『フロントミッション サード:リメイク』の先行レビュー記事をお届けします。
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リメイク版の新要素:遊びやすさを向上させる新要素を多数実装!【フロントミッション サード:リメイクレビュー】
『フロントミッション サード:リメイク』では、基本要素はオリジナル版を引き継ぎつつ、グラフィックやUIの進化などにより遊びやすさが向上しています。まずは各新要素について解説していきます。
グラフィック・UIの進化
リメイク版の最大の変化ともいえるのが、グラフィックの向上。
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冒頭のムービーシーンから、ヴァンツァーの質感や重量感、銃撃戦の迫力が段違い! 最新ゲーム機と比べても遜色ない美麗さに引き込まれますね。
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グラフィックの向上は視認性にも影響しており、バトル中のフィールドのスクエアもハッキリクッキリと表示されます。カメラワークやUIも全体的に改修されており、かなり遊びやすくなっている印象ですね。
移動範囲や攻撃範囲がオリジナル版より見やすくなっているので、戦略を立てやすくなっているのがシミュレーションRPGとしてうれしいポイントです。
クイック・コンバット
『フロントミッション セカンド:リメイク』に引き続き、バトルの新たな設定“クイック・コンバット”が実装。
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この設定をオンにしておくと、戦闘時にヴァンツァー同士の詳細な戦闘シーンを描写せず、マップ画面で簡潔なアニメーションが表示されるようになります。一瞬で戦闘が終わるので、非常にテンポよく戦闘を進めることが可能です。
また、移動時のアニメーションを短縮する“クイック・移動”も実装しているので、合わせて使うとゲーム全体をスピーディーに楽しめるようになります。
BGMのリメイク
リメイクに合わせて、BGMにも新しいアレンジが加えられました。より重厚感のあるサウンドが楽しめるようになっています。
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音楽タイプは設定画面からいつでも変更可能なので、気分に応じて変えてOK。デフォルト設定はリメイク版になっているので、原作版を聞きたいプレイヤーは設定を変更するといいでしょう。
ヴァンツァーの迷彩カスタマイズ
ヴァンツァーの迷彩カスタマイズが可能になっています。ゲーム開始時はカスタマイズできませんが、ある程度ゲームを進めてパーツの付け替えが可能になると、迷彩カスタマイズもできるようになります。
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迷彩パターンは12種類存在。機体カラーの変更と合わせれば、かなりのバリエーションが楽しめます。本作では機体の鹵獲が可能になっており、機体性能の比重も高くなっているので、用途に合わせて迷彩カスタマイズを変えるのもアリですね。
ストーリー:序盤の選択肢で大きく分岐する重厚なストーリー!【フロントミッション サード:リメイクレビュー】
『フロントミッション サード』の魅力といえば、重厚でドラマチックなシナリオ。
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実在しない国や組織も登場する架空戦記ものである点はほかの『フロントミッション』シリーズと変わらないものの、日本が舞台になるので物語に入り込みやすい印象です。
霧島重工のテストパイロットである主人公の武村和輝と、その親友であり同じくテストパイロットの草間亮五を主軸に描かれる本作の物語。そんな和輝たちが、ある強大な破壊兵器の秘密に関わってしまったことで、世界各国や組織の陰謀に巻き込まれていきます。
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序盤のある選択肢で、物語が大きく分岐するのも本作の特徴の1つ。かなり何気ない選択肢で分岐してしまうので、初見では気が付かずにサラッと選んでしまうかもしれません。まさか亮五の仕事に“付き合ってやる”か“付き合わない”かで、ここまで大きく物語が分岐するとは……。
この選択肢で物語は“エマ編”と“アリサ編”に分岐。分岐後はそれぞれのルートで独自の展開と結末が描かれます。両方のシナリオを見ることで、初めて明らかになる秘密もあり、それぞれのシナリオでは仲間になるキャラクターも異なるので、両方のシナリオのプレイが推奨です。
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エマ編では、ある事故をきっかけに物語が大きく展開。安否不明となった義妹のアリサを探しに向かう和輝と、それに亮五が陰謀に巻き込まれていきます。
このルートでは、U.S.N.に所属するエマが物語に大きく関わってきます。全体的に王道展開なので、おそらくはエマ編からプレイしたほうが、シナリオに入り込みやすい作りになっている印象。序盤で亮五に“付き合ってやる”を選ぶプレイヤーのほうが、心情的にも多そうですしね。
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一方アリサ編では、エマ編で捜索することになるアリサが序盤から登場。エマ編とは別の視点から、陰謀が描かれていきます。
さらにアリサ編の序盤ではエマが敵として登場する場面も! 複雑に絡み合う事件の全容が気になって、どんどん先に進めたくなりますね。
バトル:1ステージが短めでサクサク終わる! 戦略性の高いバトルシステム【フロントミッション サード:リメイクレビュー】
本作のバトルシステムは基本的にほかの『フロントミッション』シリーズと同様。ターン制のシミュレーションとなっており、ステージごとに敵の全滅や指定場所への脱出などの目標を達成することでクリアとなります。
人型の兵器“ヴァンツァー”を操作して、スクエア(マス目)で表現されるマップを移動して敵軍と戦うバトルシステムは、シミュレーションゲームとしてわかりやすい作り。アクション要素などもなく、クラシックな感覚で戦闘が楽しめます。
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ヴァンツァーは複数のパーツで構成され、装備した武器の種類によって、攻撃時にそれぞれのパーツにダメージが入ります。パーツごとに耐久値が存在し、破壊したパーツによってヴァンツァーの戦闘能力に大きな影響が出るのが特徴です。
ランダム性はありますが、アーム破壊で敵の武器を無力化したり、レッグ破壊で機動力を削いだりと、パーツ破壊によって有利不利が大きく変わるのが戦略的で楽しいです。
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本作ではチュートリアル段階でそれぞれのパーツを破壊する影響をわかりやすく解説してくれるので、シリーズの他作品と比べても導入が親切に感じますね。
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比較的マップが小さく、自軍の最大出撃数も少ないため1ステージが短いのも本作の特徴。それもあって、サクサクとステージを進められます。難易度変更はないものの、全体的にそこまで難易度は高くはない印象です。
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また攻撃時にパイロットが機体から降ろされる“強制排出”という要素も特徴的。
排出されたパイロットが生身で戦ったり、空になったヴァンツァーに乗り込んで鹵獲したりと、かなり大きな影響があります。スキルで“強制排出”を発生させるものもあるので、パーツや資金稼ぎにも役立つ要素ですね。逆に味方が排出されると一気に不利になるので油断は禁物です。
カスタマイズ:自由度の高いカスタマイズ要素は健在! ややパイロットよりも機体性能の影響が大きいかも?【フロントミッションサードリメイクレビュー】
パーツを組み替えて自分だけのヴァンツァーを組むカスタマイズ要素ももちろん健在。
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本作ではパーツごとにパイロットが習得できるスキルが設定されています。従来よりも機体性能の影響が大きく、ヴァンツァーを強化していけばどんなパイロットでも活躍できるのが特徴。プレイヤーごとに好みのパイロットを使いやすいのは利点です。
一見弱そうなスキルでも、複数同じものを採用すると強力になったりもするので、いろいろなスキルの組み合わせを試したくなりますね。
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複雑に絡み合う重厚な物語が魅力的なオリジナル版を、グラフィック&UIを進化させてより遊びやすくした『フロントミッション サード:リメイク』。とにかくサクサク快適に遊べるようになっているので、シリーズの入門編としてもオススメです。