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『着せ恋』20話(2期8話)感想。作中で一番濃いオタクだった疑惑が出てきた涼香さん。ラストのあのキャラの再登場で心が踊った…!(ネタバレあり)【その着せ替え人形は恋をする】

文:米澤崇史

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 アニメ『その着せ替え人形は恋をする』第20話(2期8話)“感謝の伝え方が課金しか思い付かない”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『その着せ替え人形は恋をする』第20話(2期8話)の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

一気に面白キャラになった涼香さん。課金に関する発言に闇を感じる【その着せ替え人形は恋をする】


 衣装のサイズが合わなくなってしまったため、今回は初めて撮影専としてコスプレイベントに参加した五条くんと喜多川さん。

 開幕、一緒に参加することになった姫野がすごい行列で合流ができなくなってしまいましたが、あれってコスプレイベントあるあるですよね。

 自分も撮影する側なので分かるんですが、撮影が始まっていない時に「撮影お願いしてもいいですか?」って声かけるのってちょっと勇気が必要で。知り合いとかと話してたりするタイミングだと尚更。

 一回列が形成されると撮影OKであることがすぐ分かるので、一気に撮影をお願いするハードルが下がるんですけどね。そのときはそのときで、一瞬で行列が出来がちですが。

 それはさておき、今回も村瀬さんの声がかわいすぎてヤバかった。

 以前に登場した時以上に、女装している時の声の違和感がなくなっていて、前情報なしにこの回をみて、男性声優さんが姫野の声をあてていると気付ける人って相当少数なんじゃないでしょうか。


 あとはなんといっても、涼香さんの印象が大きく変わりました。まさかここまで濃いオタクだったとは……。

 今までも、喜多川さんに影響されて『ヌル女』にハマる、コスプレイベントのカメコ参加率が異様に高い、一眼レフを所持しているなど、「この人って実はかなりレベル高いのか?」という疑惑は頭の中でずっとあったんですが、今回でそれが確信へと変わりました。


 人畜無害そうでおっとりとした見た目に反して、口から飛び出すワードの数々がいちいち面白すぎる。

 姫野に対して言った「えっちすぎて捕まるんじゃないかと心配になる」は、むしろ涼香さんが大丈夫か心配になりましたが、エロスは直接的じゃないところからも感じられるという点については心底同意します。


 タイトルにもなっている「感謝の伝え方が課金しか思いつかない」の言葉からは、ちょっと社会人オタクが抱えがちな闇も感じました。推しの配信者に赤スパを投げまくっている光景が目に浮かびます。

旭さんが喜多川さんを避ける理由は? ジュジュ様の再登場でテンションが最高潮に【その着せ替え人形は恋をする】


 一方、一緒にコスプレイベントに参加していた五条くんの方は、造形師である旭さんと実際に会うことに。

 お互いに性別を勘違いしていたようですが、確かに“新菜”ってかなり女の子っぽい名前なんですよね。五条くんを下の名前で呼ぶのってお爺ちゃんくらいなので、今まであまり意識していませんでした。その後も五条くんのことを「新菜」と呼んでいたのが新鮮でした。


 前回、めちゃくちゃ長文の感想をDMで送っていましたが、あれはほんの一部で、まだ続きがあったことも判明。わざわざ言おうとしていたことを一度全部メモでテキストにしている馬鹿真面目さが実に五条くんらしいです。

 ここで今まで『着せ恋』ではあまり触れられていなかった、職業コスやオリジナルコスといった版権以外のコスプレにも言及されました。イベントとかに参加しても、版権モノではないコスプレもかなり見かけるので、かなりジャンルとしては大きいんですよね。

 ただ、喜多川さんの方は「作品が好き」というモチベーションでコスプレをしているからか、五条くんほどは興味を示していなかったり、二人の間でオタクとしての方向性の違いみたいなのが垣間見えるのも面白いところです。

 気になったのは、旭さんが徹底して喜多川さんを避けようとしていた点。

 喜多川さんの反応からして知り合いというわけでもなさそうですし、ある程度事情を知っていそうだった涼香さんが喜多川さんも合わせの撮影に誘っていたくらいなので、何かネガティブな理由があるわけではなさそう。

 涼香さん経由で話を聞いているかもしれませんし、喜多川さんはモデルとしての活動もやっているので、何らかの形で以前から存在を知っていたということでしょうか。


 そしてラストで、ようやく2期でも“ジュジュ様”こと乾紗寿叶が再登場してテンションが上がりました。そもそもツンデレ系なヒロインが好きなのもあるのですが、お化けが苦手だったり魔法少女が好きだったり、性格に反して子供っぽさがたくさんあるギャップもかわいいキャラクターです。

 1期でのエピソード以降、喜多川さんとの関係性がどうなったのか密かに気になっていたんですが、こういうタイミングで気軽に電話がかけられるくらいには関係性が続いていたことが分かったのが嬉しかったですね。


 ただ、今回喜多川さんが持ちかけたのはホラーゲームの合わせなので、廃墟でビビリまくっていたジュジュ様が受けてくれるのかはちょっと不明なところ。できれば妹の心寿も一緒に、また五条くんとも再会して欲しいなと思います。

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米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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