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『その着せ替え人形は恋をする』19話(2期7話)感想。ルーズソックス喜多川さん、優勝。ビジュ&撮影シーンの微笑みでKawaiiの最高値を更新(ネタバレあり)【着せ恋】

文:米澤崇史

公開日時:

 アニメ『その着せ替え人形は恋をする』第19話(2期7話)“思い出刻むぜ!”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『その着せ替え人形は恋をする』第19話(2期7話)の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

喜多川さんにドン引きする五条くんの表情が面白い【その着せ替え人形は恋をする】


 文化祭も終わり、新たなエピソードが描かれた『着せ恋』。

 前半のメインになっていたのは喜多川さんのダイエットの話で、何度か「太った?」と指摘されてもさほどは気にしておらず、「今まで作ったコスプレ衣装が着れない」という問題に直面してから大慌てし始めるのが実にらしさに溢れていました。


 ただ、本人も言っていた通り、五条くんと出会う前の食生活と比べると、五条家での和食中心の献立はヘルシーなはず。

 なので「前よりも太ることなんてあるのかな?」とちょっと疑問だったんですが……実質1日5食くらい食べていたことが判明して流石に納得。朝食を抜く人は結構多いと思うんですが(自分も朝が弱いのでそのタイプ)、喜多川さんはこのあたりはきっちりしているのは偉いなと。

 そういう意味では健康的ではあるのですが、自分で用意している昼の弁当の残りなので、やたらと高カロリーなものを朝から食べているのも逆効果になっていそうです。

 面白かったのは、喜多川さんからその話を聞いた時の五条くんのリアクション。前回の鬼気迫る表情をした五条くんもカッコよくて良かったんですが、今回は喜多川さんに対して完全にドン引きするというまた新しい表情を見せてくれました。回を増すごとに面白い男度が上がっている気がします。


 でも、あれだけ周囲に気を遣っていた五条くんが、どんどん自然体で接することができるようになってきているのは、相手が喜多川さんだからこそだよな……と、二人の関係性にどんどん遠慮がなくなってきているなと改めて感じました。

ルーズソックスが似合いすぎる喜多川さん。かわいさがまた過去最高を更新した【その着せ替え人形は恋をする】


 後半はダイエットの話から一転、喜多川さんとの公園デートと撮影会に。

 ルーズソックスを目の当たりにした際の「初めて見た」という五条くんの台詞に、ルーズソックスブーム世代(もちろん自分で履いたことはないですが)としてはジェネレーションギャップを感じたりもしていました。

 流行が過ぎたということは理解しつつも、今でも「ギャル=ルーズソックス」のイメージを抱いている人は少なくないんじゃないかと。これがデフォルトの衣装デザインなんじゃないかと思うくらい、喜多川さんは違和感なく着こなしていましたね。


 ルーズソックスも良いんですが、そもそもの話として今回の喜多川さんのビジュアルが最高すぎて、個人的に過去最高の喜多川さんのかわいさを更新していました(ボジョレー・ヌーボー並の頻度で更新しているような気もしますが)。

 三つ編みっぽい髪型にデカいマフラーが今までの喜多川さんになかったちょっと幼い印象を演出していて、ウキウキで撮影してもらいたがっている姿がもうかわいすぎる。

 その後の撮影シーンは凄まじいの一言で、目まぐるしく変わる喜多川さんの表情とか髪や服の揺れに加えて、カメラの手ブレであったり画面の動きが僅かに喜多川さんの動きから遅れていたり、カメラのファインダー越しに見ている映像としてのこだわりがめちゃくちゃ詰まっています。

 喜多川さんも「アイドルのMV」という単語を使ったりもしていましたが、五条くんの台詞が一切なく喜多川さんが一方的に喋るような演出になっていたのも印象的で、五条くんは普段こんな風に喜多川さんを見ているのかと想像すると、そりゃあ綺麗って単語を口にするよなという納得がありました。

 なお、今回の演出は、山本ゆうすけさん&小田景門さんという『ぼっち・ざ・ろっく!』2期のメインスタッフ両名が手掛けられているとのことで、そちらへの期待も一層高まりました。


 カメラについて、喜多川さんは名前からのフィーリングでチョイスしたみたいですが、CannonのEOS Kissシリーズといえば、一眼レフカメラの入門モデルとして定番中の定番。五条くんはおそらく知らなかったと思いますが、結果的にはかなり妥当なチョイスをしています。

 実は自分がライターとして取材をするための機材として初めて買ったカメラもKissシリーズだったので、めちゃくちゃ悩みながらも勇気を出して買った当時のことを思い出したりもしましたね。

 一眼レフの性能に喜多川さん以上に興奮していた五条くんでしたが、思えば被写体である喜多川さんよりもカメラを使う機会は多かったはずなので、五条くんがカメラにハマるのも必然といえば必然でしょうか。

 造形についての知見を深めるためにSNSで連絡をとったのも、昔の五条くんからは到底考えられなかったことで、また一歩成長を感じます。感想がドン引きするくらいの長文だったのは実に五条くんらしいですが。

 喜多川さんが五条くんのお爺ちゃんを撮るシーンにほっこりもしつつ(孫が増えたみたいでめちゃくちゃ嬉しいだろうなと)、次からは二人がどんな新しい表情を見せてくれるかも楽しみです。

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米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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