スクウェア・エニックスからSwitch 2/Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam/Microsoft Store on Windowsにて12月4日に発売される新作RPG『オクトパストラベラー0』。ファンのアツい注目を集める本作について、発売に先駆けてゲームの一端を先行プレイさせていただけました。
本記事では、シリーズ全作品をプレイしているゲームライターのタダツグが『オクトラ』ファン目線でプレイしたフィーリングを書き記していきます。
本記事では、シリーズ全作品をプレイしているゲームライターのタダツグが『オクトラ』ファン目線でプレイしたフィーリングを書き記していきます。
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■関連動画:『オクトパストラベラー0』先行プレイ:バトルシステム&タウンビルド解説
この遊び心地は間違いなく『オクトラ』のそれ! シリーズファンが感じたプレイフィールとは……【オクトパストラベラー0】
ダークファンタジー色の強い世界観や物語を彩る登場人物、“セレクトアビリティ”の実装で奥深さを増したバトルシステムに新要素の“タウンビルド”など、少しずつ情報が公開されつつある『オクトパストラベラー0(以下、オクトラ0)』。はたしてどのようなゲーム性になるのか、気になっている方も多いと思います。
今回の先行プレイでは、物語序盤のダンジョンに潜入してボスと戦うまでの一連の流れ、および“タウンビルド”について触らせていただくことができました。
プレイ感を率直に述べさせていただくと「めちゃくちゃ『オクトラ』してる!」、その一言に尽きるこの『オクトラ0』。たった1回のプレイで断言する気はありませんが、少なくとも今回の先行プレイでは、そこかしこからハイクオリティに仕上がる気配がびんびんに感じられました。これは早くも発売が待ちきれない……ということで、さっそく遊んでみて気づいたことなどをしたためてまいります。
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世界観とストーリー:『大陸の覇者』の物語にも連なる“復讐編”が物語の基軸に!【オクトパストラベラー0】
今回の先行プレイでは、プレイヤーの分身たる主人公を操作してメインストーリーの一端を体験できました。兄貴分である狩人のフェンとともに訪れた砂漠の町サンシェイドで、やり手の商人であるルドと出会った主人公は、彼の話を聞いてとあるダンジョンの奥深くを目指すことになる……そんなストーリーライン。
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『オクトラ0』の復讐の物語は、先行プレイの傍らでお聞きした説明によると、『オクトパストラベラー 大陸の覇者(以下、大陸の覇者)』で描かれた“極めし者編”と並行して展開していく物語のようです。
最新情報でヘルミニアやタイタス、アーギュストといった『大陸の覇者』でプレイヤーの前に立ちはだかった強敵たちが公開されたこともあり、彼らと相まみえることになるのは間違いなさそうですね。自分としては、お話の流れ的にこの3人の先にいる“全てを極めし者”とも戦うことになるのでは……なんて想像しているところですが、いかがなものでしょうか。
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『オクトラ0』というタイトル名が示す通り、本作の物語の時間軸は初代『オクトパストラベラー(以下、オクトラI)』よりも前となっています。シリーズの初心者さんはまずこの『オクトラ0』から本シリーズに入門するのも大いにアリですね。コンシューマ機やPCで『オクトラI』や『オクトラII』は遊んでいるけど、アプリの『大陸の覇者』だけは未プレイという方も、これを機に“極めし者編”の心に残る物語に触れてみてもらいたいところ。
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バトル:“セレクトアビリティ”の追加やアイテム使用の実装で戦闘はより奥深く進化【オクトパストラベラー0】
次に、バトルを体験してみてのプレイフィールをしたためていきましょう。
『オクトラ』シリーズでは、相手の弱点属性を攻撃することで“シールドポイント”を削って“ブレイク”を誘発。“ブレイク”中の敵は1ターンのあいだ行動不能となり、防御力も低下するため大ダメージを奪うことができるという、かなり独自色の強い戦闘システムが採用されています。そしてこの基本システムは本作でももちろん健在でした。
『オクトラI』や『オクトラII』とは異なり、この『オクトラ0』ではパーティが8人編成となっています。ここは『大陸の覇者』と同様。前列に4人、後列に4人を編成し、臨機応変に前衛と後衛を入れ替えながら戦うバトルの楽しさは本作もかなり奥深そうな感触でしたね。
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すでに明かされている情報によれば、仲間に加わるメンバーは30人以上とのこと。RPGとして考えるとかなり多い! オリジナルキャラはもちろんなかには『オクトラI』や『大陸の覇者』で操作したあのキャラやこのキャラが仲間に加わる局面もあるようで、いったい誰と一緒に戦えるのか興味津々です。
なお、今回の先行プレイでは商人のトレサがパーティに参加していました! サイラスやプリムロゼ、テリオンら他の『オクトラI』のトラベラーたちの動向が気になりますね……。
ちなみに8人バトルということもあり、遊ばせていただく前は『大陸の覇者』のプレイ感に近いと僕は勝手に思い込んでいたのですが。遊んでみるとこれは先入観でしかなく、実際はそうでもなさそうな感触。ぶっちゃけ『大陸の覇者』と『オクトラI』や『オクトラII』をいいとこどりした、ハイブリッドなプレイ感覚だと思いました。
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とくに気になったのは下記の部分。
・使える武器種は8種類、属性攻撃は6種類。合計14種類の弱点が存在
本作に登場する武器種は剣、槍、短剣、斧、弓、杖、本、扇の8種類。属性攻撃は火、氷、雷、風、光、闇の6種類となっており、合計14種類の攻撃方法が存在します。これは『大陸の覇者』と同様であり、当然ながら敵の弱点も14種類となっています。
ここは『大陸の覇者』を踏襲していますね。『オクトラI』や『オクトラII』には本と扇が登場しないので、『大陸の覇者』を未プレイの方は少し戸惑うかもしれません。まあ、すぐに慣れるとは思いますが。
なお、キャラによって装備できる武器種は決まっており、たとえば狩人のフェンは弓と斧を扱うことができました。各キャラの使える武器種や属性攻撃の種類を考慮し、敵の弱点を突きやすい編成を考えるのがバトル勝利の近道になりそうです。
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・戦闘中、およびフィールドでアイテムを使用可能
『オクトラI』や『オクトラII』では戦闘中にアイテムを使えましたが、これは『大陸の覇者』ではオミットされていた部分。8人バトルでアイテムを使えるというのは難易度に大きく影響を与える気もしつつ……個人的には好印象です。
つまるところHPやSPをアイテムで回復したり、弱点を攻撃する手段が増えたりするわけで、それだけパーティメンバーや採用できる戦略の幅が増えますからね。戦闘がより多角的に楽しめるという意味で歓迎したい要素だと感じました。
・バトルアビリティの攻撃回数が少なめで効果範囲も限定的
これは個人的な感覚なのですが……最近の『大陸の覇者』と比較すると、バトルアビリティの攻撃回数や効果範囲はかなり原点回帰したように感じました。多くの技が単体2回攻撃や全体1回攻撃、ランダムで3回攻撃といった攻撃回数で、ここは『オクトラI』や『オクトラII』のバランスに近い印象です。
『オクトラI』や『オクトラII』では戦闘中にアイテムを使えましたが、これは『大陸の覇者』ではオミットされていた部分。8人バトルでアイテムを使えるというのは難易度に大きく影響を与える気もしつつ……個人的には好印象です。
つまるところHPやSPをアイテムで回復したり、弱点を攻撃する手段が増えたりするわけで、それだけパーティメンバーや採用できる戦略の幅が増えますからね。戦闘がより多角的に楽しめるという意味で歓迎したい要素だと感じました。
・バトルアビリティの攻撃回数が少なめで効果範囲も限定的
これは個人的な感覚なのですが……最近の『大陸の覇者』と比較すると、バトルアビリティの攻撃回数や効果範囲はかなり原点回帰したように感じました。多くの技が単体2回攻撃や全体1回攻撃、ランダムで3回攻撃といった攻撃回数で、ここは『オクトラI』や『オクトラII』のバランスに近い印象です。
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基本的にほぼ毎ターンバトルアビリティを駆使しながら戦う『大陸の覇者』と違い、この『オクトラ0』では通常攻撃(たたかう)も大切になりそうだな、と。ブーストゲージの管理も含めて。
もちろん、僕が遊ばせていただいたデータがまだ前半のものだからであり、後半になると強力なバトルアビリティが多数登場する可能性もありますけど(笑)。アイテムでSPを回復できる『オクトラ0』で多段技や効果範囲の広い技が揃ってしまうと、それ頼りのゴリ押しがまかり通ってしまいそうですからね。そこらへんはきちんと考慮されている印象を受けました。
総じて本作のバトルバランスはしっかり考えられていそうで好印象。慣れるとちょっと格上の敵ともしっかり渡り合えそうで(逆に言うと気を抜けば格下にも苦戦しそう)、そこはやっぱり『オクトラ』だなって気がします。
セレクトアビリティ:プレイヤーの独自色を出せる新要素が面白そう【オクトパストラベラー0】
キャラクターのカスタマイズ要素として実装された“セレクトアビリティ”も体感できました。こちらはさすがに要素として大きいので、しっかりと見出しを立ててご紹介します。
……ということでこちらの“セレクトアビリティ”ですが、具体的にはさまざまなタイミングで手に入る“極意”というアイテムをセットすることで、各キャラにそのアビリティを使わせることが可能となる要素です。
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“極意”はあくまでセットするアビリティであり、装備品と同じような感覚で付け替えが可能。たとえば仲間1人のHPを回復する“応急手当の極意”をセットすれば、剣士や狩人といったアタッカー職でも仲間を癒すことができる……といった具合ですね。
気になるこの“極意”ですが、宝箱などで入手する他に、後述する“タウンビルド”で自分の町に“訓練所”を建設することでも仲間の技を極意化することができるとのこと。すべてのアビリティを“極意化”できるのか、それとも何らかの制限があるのか。1つのアビリティに対して“極意化”の回数制限があるのかなど、気になることはいっぱいありますよね。ここらへんは今回の先行プレイでも分かりかねた部分です。詳細が待ち遠しい!
なお、バトルアビリティのみならず、サポートアビリティも“極意化”できるのも大きなポイント。育成を進めていけばいくほど、さまざまな戦略が生まれるのは間違いないでしょう。
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先行プレイでは“後衛にいるとき、前衛の状態異常を無効化する”という、かなり便利なサポートアビリティを所持している仲間も存在しました。こういった継戦能力を高めるサポートアビリティは、長期戦化しやすいボスとの戦いでじつに有効ですからね。真っ先に“極意化”したいなあ~なんて考えながら戦っていました(笑)。
プレイヤーごとに戦略が変わってきそうなこの“セレクトアビリティ”。単体攻撃系のバトルアビリティしか持たないキャラに全体攻撃系の極意をセットするのか。はたまた自身の攻撃力を一定ターン上昇させられるバフ系の極意をセットするのか。前述のように、回復系の極意をセットしてもしもの時の回復役にするのか? バトルの多様性がより深まる要素なのは間違いないので、僕は大歓迎です!
必殺技:各キャラ固有の必殺技はバリエーションが豊富【オクトパストラベラー0】
登場キャラそれぞれが固有の“必殺技”を繰り出せるのも大きな特徴。攻撃のみならず、回復やバフ・デバフの技もあるとのことで、これまた戦略を深める要素になりそうです。
面白いなと思ったのは、主人公のみ複数の必殺技を駆使していたこと。このレポートでどこまで書けるかはわかりませんが、どうやら“指輪”の力を借りることになるようでして……察しのいい方なら何を契機に使える技が増えるのかピンとくるかも(笑)。
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なお、こちらの必殺技の習得にも“タウンビルド”の“訓練所”が関わってくるようです。具体的には、主人公以外の仲間たちはこの“訓練所”を建てることで、必殺技を習得することになる形。ぶっちゃけ最優先で建てたいかもですね、この施設は……。建設条件が今から気になります。
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ダウンビルド:廃墟と化した故郷の町を復興させていこう【オクトパストラベラー0】
ここからは、これまでに何度かお話に出てきた“タウンビルド”について。こちらは主人公たちの故郷であり、今は廃墟と化してしまったウィッシュベールの町を、自分たちの力で復興させていく独自要素です。
物語を進めて住人たちを集め、ウィッシュベールの町を復興させていけば、様々な施設を作ることができるようになります。料理が作成できる“拠点”に加え、様々な素材を収穫できる“畑”や“牧場”、アイテムや交易品を購入できる“商店”に、仲間の強化に直結する“訓練所”まで、施設の内容は多彩!
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町の敷地内であればどこに何を建設するか自由に選べるようなので、ここにも個性が出てきそうですね。僕なんかは、主要施設や畑など頻繁に利用する施設は、町の入り口付近に固めたくなるタイプ。逆に住人の住居なんかは奥の方に固めてしまいそうですね。効率プレイ的な意味で……(笑)。
じつは先行プレイでもこの“タウンビルド”をちょこっと遊ばせてもらいましたが、街灯やベンチ、樽や農具といった装飾系の建築物まで自由に配置できるので、こだわる人にとってはかなりの時間泥棒要素になる予感。住人たち用の住居の外観も、主人公が訪れた町ごとに変更できるといった細かいこだわり要素も盛り込まれているようです。
町の西側はウッドランド地方の外観に、北側はフロストランド地方の外観に……みたいなこだわりの街並みを作り上げたくなりますね。
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特定の農具を配置することで、畑から収穫できる野菜の量が増えるといった特殊効果もあるらしく、めんどくさがらずにしっかり町を整備することで、ちゃんと恩恵が得られそうなところも面白そう。
ちなみに、住民はそれぞれ町の復興に役立つ“住民アビリティ”を持っており、しっかりと個性が存在します。たとえば商売系の“住民アビリティ”を持つキャラを商店に配置すれば、交易品の数が増える……といった具合。誰をどこに住まわせるかは結構センスが問われるかもしれませんね。
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各施設や住居には、複数の住民を住まわせることができるのもおもしろい部分。誰がどこに住むのかは基本的にプレイヤーが自由に決められます(一部、住む施設が決まっているキャラもいるようです)。僕なんかは、主人公を幼なじみであるスティアと同居させたいなあと今から考えてしまっていますね。
子どもの頃からお互いをよく知っていて、共に故郷の復興を誓った仲間同士である2人が、ひょんな事からルームシェアを始める。それによって2人の関係値はどう進展していくのか? 脳内で妄想が爆発するってものですよ!! ……ラブコメマンガの読み過ぎかな(笑)。
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まあ、これはあくまで妄想なんですけど。そういう楽しみ方だってできそうですよね。なんとも懐の深いシステム……ってちょっと脱線した気もしますが。とにもかくにも“セレクトアビリティ”や“タウンビルド”といった要素の実装で、プレイヤーの個性がゲームに大きく反映されることは間違いなさそうです。こういった“多様性”を楽しめるゲームが僕は大好きなので、今からとても楽しみになっています。
なお、新規ストーリーの復興の物語のシナリオを執筆したのはシリーズでメインライターを務めた普津澤画乃新さん。またサウンドコンポーザーは、シリーズの楽曲を手掛けてきた西木康智さんが務めておられます。ここの2点も期待が高まって仕方がない!
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今から12月のリリースが楽しみな『オクトラ0』。今後も新情報が公開されていくと思いますので、イチファンとして僕自身も楽しみにしています。年末年始の休みに『オクトラ』漬けの日々を送るためにも、今から仕事を頑張ろうと心に決めつつ……。それでは、今回はこのへんで!