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『キングダム』第6シリーズ3話感想。王騎将軍の想いを継ぐ者として……信がいよいよ“あの矛”を手に戦場へ!

文:タダツグ

公開日時:

 TVアニメ『キングダム』第6シリーズ3話“秦軍の陣容”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『キングダム』第6シリーズ3話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

いざ趙との決戦へ! 秦は巨大な連合軍を編成【キングダム】


 いよいよ趙への侵攻がスタートする第3話。20万を超える大軍勢となった秦軍だけに、目下の注目点は“総指揮を執るのは誰なのか?”という部分でしたが、軍総司令の昌平君(しょうへいくん)が指名したのは六大将軍・王翦(おうせん)でした。

 王翦と言えば、合従軍編で函谷関の窮地を見事な計略で勝利に導いた智将。これは納得の人選でしょう。しかも今回の戦いは王翦軍のみならず、同じく合従軍編で大活躍した楊端和(ようたんわ)と山の民の軍勢、そして黒羊の戦いで飛信隊と遺恨を残しつつも大勝利を収めた桓騎(かんき)の軍勢まで加わるというのだから、ホントにものすごい。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 これに飛信隊、そして王賁(おうほん)の玉鳳隊に蒙恬(もうてん)の楽華隊まで加わるわけで、まさにオールスターが勢ぞろいです。これだけのメンツが集まって負けるビジョンがない……。そんな頼もしさを感じる連合軍の結成でした。

 個人的に、とてもお気に入りである山の民の兵士たち。彼らの異様ないでたちに、飛信隊の新メンバーが少しビビっていたのが印象的です。そりゃあんな物々しい見た目と、仮面で顔を隠した連中が急に仲間に加わったと言われても面食らいますよね(笑)。

 一方で、他ならぬ信がバジオウやタジフら山の民の主力と気さくにコミュニケーションをとっていたのも象徴的。相手の懐にふっと入り込んでしまう信の人柄は、稀有な将としての片鱗を感じさせます。どんどん器がデカくなる彼から目が離せません。

 器のデカさといえば……今回、いよいよ信が新たな武器を手にすることになり、胸にアツいものがこみ上げてきました。何を隠そう、この出撃に備えて準備したのはあの王騎将軍から受け継いだ矛。『キングダム』のファンであれば、この矛を信が再び手にして戦場を駆ける姿をずっと夢見ていたはず!

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 信が口にした「あらためて持ってみるとやっぱすっげェ重いし、すっげェ熱い」という言葉にはグッときましたね。尾平(びへい)なんかは思わず涙ぐんでて、僕までもらい泣きしそうになったほど。この矛を信に届けるため、わざわざ嬴政(えいせい)本人が出向いてくれたところも含めて、第6シーズン屈指の名シーンだと思います。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

李牧と王翦の頭脳戦。序盤の軍配はどちらに上がるのか?【キングダム】


 意気揚々と出撃した秦軍ですが、今回の目的地が趙の大都市・鄴(ぎょう)であることを知る者はごく少数。電撃作戦を展開するため、昌平君や王翦は綿密な策をもって挑んでいます。その策のなかでもとくに重要となるのが兵糧の存在。昌平君は趙の三大天・李牧(りぼく)の目を欺くため、偽の補給部隊を動かすという念の入れようでした。

 対する李牧もさるもので、腹心である舜水樹(しゅんすいじゅ)に秦軍の兵糧の動きに注意を払うよう指示を出してくるあたり、マジで侮れない相手です。実際のところ、周到な準備をもって進行していたこの策ですが、些細な違和感から舜水樹は兵糧の動きに疑念を抱くように……。コイツの機転の利きっぷりはなんなの!?

 合従軍編の頃から僕はこの舜水樹って男に不思議な苦手意識があるので、そうそうに信たちに叩きのめしてもらいたい!(願望)

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 さておき、異変を伝えようとする舜水樹からの使者が李牧のもとへと到着し、万事休すかと思いきや……? ここでまさかの展開が待っていました。王翦をして「戦国か」と口にさせる超展開。今週の目玉といえるのであえて言葉を濁しますが、さすがの李牧も冷や汗を流すラストシーンには胸がスカッとしましたよ(笑)。いいぞ、もっとやれ!

 まだ戦端は開かれていないにもかかわらず、早くも混沌としてきた今回の鄴攻め。次週以降は更なる速度で急展開していきそうな気運で、ますます見逃せません。信たちの活躍にも期待が高まりますね。それでは、今回はこのへんで!

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