MLMEDIAが手掛ける『Rooftops & Alleys:The Parkour Game(ルーフトップス&アリーズ:ザ・パルクールゲーム)』。すでにPC版(Steam)で発売している本作ですが、PS5、Switch版の配信が10月23日より開始。本記事ではPS5版でのレビューをお届けします。
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何にも縛られず自由にパルクールを追求【ルーフトップス&アリーズ:ザ・パルクールゲーム レビュー】
本作は広大なマップを自由に駆け巡りながらパルクールを楽しめるパルクールアクションに特化したゲームです。
そもそもパルクールとは都市や自然環境の中を走る、跳ぶ、登るといった移動をスムーズに行う運動を指すようで、それに加え本作ではひねりながらのジャンプやバク宙、壁走りといったトリックを決めることもできるスポーツ系の要素も取り込まれたアクションとなっています。
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ゲーム自体は非常にシンプルで6つのステージから1つ選択し、その中で自由にパルクールを決めるというもの。とくに制限時間なども決まっておらず、飽きるまでパルクールを堪能できます。
個人的には、めちゃくちゃ格好いいクラブミュージック系の曲や、疾走感のある曲、透明感のある曲がランダムで流れているのがポイント高かったですね。
そういったノリノリの音に合わせてトリックを決めているだけでも、SNSで見られるようなパルクール動画っぽいスタリッシュな雰囲気になっててすごく気持ちいい!
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ステージを自由に駆け抜けるだけでなく、タイムトライアルとトリックラッシュというチャレンジミッションが用意されています。
タイムトライアルは黄色い輪っかをつぎつぎと通り抜けていくもので、トリックラッシュは制限時間内にどれだけトリックを決めてポイントを稼ぐかというもの。どちらのルールも規定スコア以上を達成すると羽を獲得できます。
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この羽はキャラクターの見た目を変更できるコスチュームをアンロックする条件になっているので、見た目を変えたい人は積極的にチャレンジミッションを追求していくのがいいですね。
ゲーム的にはなににも強制されていないので、やるもやらないも自由なのがパルクールの自由さと相まっていい雰囲気です。気が向いたら遊ぶ的な。パルクールアクションが上手くなったら再挑戦してもいいし的な。
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筆者はい衣装もこだわり派。まだまだ収集はこれからですが、少なくともステージの雰囲気に合わせて6つぶん用意しようかなと思っています。
地形からパルクールを想像するようになったら一人前!?【ルーフトップス&アリーズ:ザ・パルクールゲーム レビュー】
パルクールアクションはパターンが非常に多いものの、操作自体はかーなーりシンプル。✕ボタンのジャンプとR2ボタンでスプリントの2つを基本に、□ボタンと△ボタンはエアトリック用のジャンプモーションに割り当てられています。
ちょっとした段差を飛び越えながらトリックジャンプを決めているだけでもパルクールっぽい動きを楽しめます。
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難しい部分は着地をミスったり、ジャンプしながら壁にぶつかるとすぐラグドール化してしまう点。スピード感は落ちるし、単純にダサいしでパルクールのスタイリッシュさのかけらもなくなります。
それをうまく回避しながらスピードマシマシで建物を駆け抜けたときは身体が軽くなった感覚があって、すごく気持ちいい瞬間。まさに風になる爽快感が本作の面白さ。
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うまくなれば壁走りからジャンプで簡単に高台に乗ることができるほか、ちょっとした支柱を足場にジャンプして飛び移ったりとかなりトリッキーな動きが可能になります。
最初のころは壁にぶつかりまくり、着地をミスりまくるでしょう。しかしその先に、日常を超えたスタイリッシュなパルクール道が待っている気がします。リアルと違って痛みはないのが救いですね! 何度だって挑戦出来ちゃいます。
どんなに高所から落下してもダメージがなくラグドール化するだけで済むので、痛みや恐怖がフィードバックするような感覚は一切ありません。キャラクターが悲鳴を上げたりうめき声が聞こえてくることもないので、この辺りはパルクールに集中できるため嬉しい配慮だと思います。
実際のパルクール映像などでは、失敗集みたいなものもありますし。あれ見てるだけでもなんか痛いんですよね……。
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遊び続けていると平坦な道をただ走るだけでは飽き足らず、いたるところでトリックジャンプを決めまくるようになってきました。
ある意味、そういう落ち着きのない状態や建物のちょっとした段差を見て、「あそこからうまくトリックジャンプできるな……」という思考になり始めたら立派なパルクールランナーな気がします。
しばらくこのゲームを続けたら、実際の街中でもそんな妄想にとらわれちゃうかもしれません(笑)。
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またゲームは基本三人称視点ですが、一人称モードにも視点変更可能。一人称視点でのパルクールは難易度が高くなりますが、臨場感はかなりもの!
とくに高台からの景色は解放感もあって圧巻の一言でした。臨場感に加えてとんでもない恐怖、そして爽快感が同時に味わえるので、そういった感覚が好きな人にはおすすめです。
個人的には問題ありませんでしたが、けっこう怖いので嫌いな方は三人称視点のママがおすすめですね。そういった方でも平地では楽しめると思うので、ぜひ一人称モードも試してみてください。
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ちなみにステージ内にいるハトに触れるとハトを操作できるようになります。「なぜ唐突にハト!?」となると思いますが(筆者ももちろん思いました(笑))、公式HPやsteamの販売ページなど探ってみましたが、残念ながらわかりませんでした。
とにかく、操作キャラが人間とハトを自由に切り替えられるようになり、ハトのときは自由に飛びまわることができます。おかげでステージの地形を簡単に把握できるようになり、チャレンジミッションの位置も見つけやすくなるのですごく便利。
多人数で楽しんでいるときなんかは、空中からほかのプレイヤーの動きをみることもできます。
ハトと人間はいつでも自由に切り替えられるので、ハトで高台に移動してから人間に戻って練習するみたいなことも可能です。ハトはステージごとに発見が必要ですが、ステージをくまなく走り回って見つけるというのもある種、パルクールの練習も兼ねているのかなと。
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ゲームとしてはとてもシンプルながらも自由にパルクールアクションを追求できるストレスフリーなタイトル。
軽快な音楽とともに街中や工事現場、ときにはコンテナまみれの大型タンカーのなかを華麗に疾走していくパルクールの面白さ、風になる感覚を体験してみてください。
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