三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売された『F1 レース』について語ります。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売された『F1 レース』について語ります。
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『F1 レース』とは?
本作は、1984年11月2日に発売されたファミコン用レースゲームで、発売から41年を迎えました。
タイマーが0になる前にコースを2周するのが目的で、ゴールすることで次のコースにチャレンジできます。
3種類の難易度から選択が可能で、コースは全部で10種類。なかには、実際のレースで使われているサーキットに似たものもありました。
小学生のあいだで話題になった裏技、“ターボ”にとりつかれたあのころ【F1 レース】
男の子って、動く鉄の塊が好きなものですよね。それはロボットだったり、鉄道だったり。そして、自動車や自動車のレースにもロマンを感じたりしませんでしたか?
自動車レースのなかでも有名なのは、やはりフォーミュラ1(F1)でしょう。日本でF1と言えば、1987年に中嶋悟さんが日本人でフルタイムF1ドライバーになったのが印象的ですよね。
それより遡ること3年前、ファミコンで発売されたのが『F1 レース』です。当時、図鑑などでしか見たことがなかったF1のマシンを操作してレースができるなんて、小学生だった筆者には夢のような出来事でした。そもそも車の運転ができませんけど!
今でこそ、コーナーに進入するときに減速したり、アウト・イン・アウトで曲がるとかもわかるのですが、そのころはまったく知らないわけで。アクセルベタ踏みでコーナーに突っ込んでポールにぶつかって爆発しながらも、楽しくプレイしていたのを覚えています。
そんなある日、“時速が416kmに到達するとターボがかかる裏技がある”というウワサを小耳に挟んだのです。
シンプルなオーバルコースとなっているコース1がやりやすいと聞いて挑んだのですが、なかなか難しくて何度も何度も練習に練習を重ねました。
第2コーナー出口手前でタイヤを鳴らさないようにインを攻め、バックストレートでイン側の路肩にタイヤを半分ほど乗せながら走り、第3コーナー入口でコースアウトを覚悟して突っこむように攻め……、ついに時速416kmに到達!
すると突然エンジン音が甲高くなり、最高速度が一気に時速497㎞ほどまで急加速! しかも、グリップ力も大幅に向上してノーブレーキでもコーナーを曲がりやすくなりました。成功した喜びに、思わず大声を出して喜んだのを覚えています。
一度コツを掴んだら、あとはもう何度でも出せるようになって、ひたすらコース1を走り回ったものです。でも調子に乗ってると、ライバル車がコーナーを塞いで失敗することも!
あと2kmってところでライバル車に激突してクラッシュしたときの絶望感、きっとあのころの子どもたちならきっとわかってくれますよね!?
うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。