『スーパーダンガンロンパ２×２』試遊版レビュー。演出やグラフィックが強化され、没入感が増したことが確認でき、本編への期待が大きく増した！

公開日時：2025年11月30日(日) 12:00

最終更新：2025年11月30日(日) 12:11

　2026年に発売予定のPS5/Switch/Switch2/Xbox Series X|S/PC（Steam）用ソフト『スーパーダンガンロンパ２×２』。

　この記事では、11月29日に開催されたファン参加型アニバーサリーイベント「ダンガンロンパ15周年フェス ‐超高校級の大感謝祭‐」でプレイできた試遊版の感想をお届けします。

　なお、試遊版のストーリーはこのために作られたオリジナルのもの。本編のネタバレはまったくないので安心してチェックしてください。

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試遊版の事件の被害者はまさかのあのキャラ!?

　ライターのカワチです。『スーパーダンガンロンパ２さよなら絶望学園』をベースにした新シナリオを収録している『スーパーダンガンロンパ２×２』。シリーズのなかでも『スーパーダンガンロンパ２』がいちばん好きな自分としても『スーパーダンガンロンパ２×２』はとても気になっているタイトルです。

　今回の試遊版はどのように演出がパワーアップしているか確認できるような内容になっており、プレイ時間は10分～15分ほどのコンパクトなもの。とはいえ、この短い体験のなかでも進化したグラフィックや演出はしっかり体験することができました。

　本編にはつながらないストーリーとはいえ、いったいどのような事件が描かれるのか楽しみにしていましたが……なんとゲームをはじめて登場する被害者は葉隠康比呂！　もはや『スーパーダンガンロンパ２』のキャラですらないッ!!

　と言いつつも、1作目『ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生』の試遊版で被害者でしたし、3作目の『ニューダンガンロンパＶ３みんなのコロシアイ新学期』でもゲスト死体役として登場していました。むしろ、『スーパーダンガンロンパ２』に出ていなかったのが不思議なぐらいなので、満を持しての死体ですね！

　ゲームを進めると殺された葉隠や周囲の様子を調べることになりますが、驚いたのは背景のグラフィックですね。画面がキレイであることはもちろんなのですが、部屋の外に見えているヤシの木が揺れていたりと芸が細かく、舞台にリアリティを生んでいました。

　途中からはホテルの外も探索できましたが、風景の奥まで確認できるのでジャバウォック島の広さと開放感を実感できましたね。

モノクマやモノミの新声優も素晴らしい！

　キャラクターの立ち絵も新しく描き直されています。一部の立ち絵はアニメーションが追加され、視覚的に楽しめるようになっています。

　罪木蜜柑や澪田唯吹といった賑やかなキャラクターは動きもオーバーで観ていておもしろいです。一方でゲームのテンポを崩すことはなく、演出がストレスに感じることはありませんでした。

　狛枝のように衣装のデザインが変わっているキャラクターもいるので新鮮です。この衣装の違いがストーリー的な意味があるのかどうかも気になるところですね。早く製品版をプレイしたい。

　声優陣のボイスも新収録されていますが、やはりなかでも注目なのが大代キヌ太さん演じるモノミでしょう。大代キヌ太さんが演じることはイベントで発表されましたが、貴家堂子さんにとんでもないほどそっくりでビックリ。

　大代キヌ太さんが演じるモノミはモノクマの新声優発表の動画でもすでにお披露目されていましたが、正直このとき筆者はまだ貴家堂子さんの既存ボイスを使っていると思っていました……。今回、改めて大代キヌ太さんであることを認識しながらプレイしましたが、本当に違和感がなくて驚きました。

　一方、『ダンガンロンパ』シリーズの顏とも言えるモノクマの声は水田わさびさん。水田わさびさんは2005年から『ドラえもん』の声を担当している方。初代モノクマの声を演じていたのが大山のぶ代さんなので、別作品であるとわかりつつも、やはりエモーショナルな気持ちになりますね。

　試遊版で聴けるセリフ自体は少ないですが、かわいい声と人を食ったような性格のギャップはモノクマならでは。大山のぶ代さんともTARAKOさんとも異なる水田わさびさんならではの芝居が新鮮。それでいてモノクマの核となる部分はブレてなくてさすがだなと思いました。早くいろいろなシチュエーションの芝居を聴いてみたい！