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レビュー:リップルアイランド新作『カイルとキャルのレストラン』は原作をアレンジしたストーリーと音楽が神すぎて涙。令和になっても、キャルは最高!

文:カワチ

公開日時:

 サン電子のゲームブランド“SUNSOFT”より11月27日に発売予定のレストラン経営ゲーム『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』のレビューをお届けします。

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原作『リップルアイランド』をアレンジしたストーリーがめっちゃよかった!


 どもです。ライターのカワチです。先日、連載記事で『リップルアイランド』の魅力をお伝えさせていただきましたが、今回、最新作の『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』のレビューも担当させていただくことになりました!
 もともと趣味でプレイテストには参加していたのでありがたい限り。(あ、ちなみに発売前拡散キャンペーンの抽選に当選し、“もりけん先生直筆サイン入り色紙”もゲットできました!)ここでは原作ファン目線で本作の魅力にお伝えさせていただきます。

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 プレイテストでは1章のストーリーを体験でき、原作の内容を踏襲しつつ料理を題材にした“クッキングバトル”が主題になることが分かりました。その続きとなる製品版のストーリーではゲロゲールが襲来! クッキングバトルに乱入したゲロゲールがナサレル王女をさらい、カイルとキャルのふたりが原作同様に“神器”を手に入れる旅に出るストーリーが展開します。

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 原作ではカイルとキャルのふたりでしたが、本作では移動レストラン“ムスタハウス”を引っ張るムスタも同行することになります。マイペースでおっとりした雰囲気でありながら、現金なところもあるキャラクターでいい味を出しています(笑)。

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 カイル、キャル、ムスタの3人での旅は原作に沿った流れであるものの、しっかりアレンジされています。リトナ村の村長や森に棲むオスギツネなど、原作ではぶっきらぼうだったキャラクターもきちんとフォローされていて丁寧だなと感じました。

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 また、原作ではゲロゲールに捕まっていた少女の兄が重要なキャラクターに昇格しており、“神器”とはどういうものなのか解説する役目にもなっているのがいいアレンジだなと。

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 そして、なんと言っても今回のアレンジでよかったのがカイルとキャルの関係。カイルがキャルに惹かれていく様子がしっかり描かれており、感情移入しやすくなっていると感じました。

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 個人的にはキャルがカイルのニガテなニンジンを「あーん」で食べさせようとするシーンはヤバい。このシーンのためだけに本作を購入してもいい……と筆者は思っています(笑)。

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 後半の展開もすごくいいアレンジで……ネタバレになるので伏せますが、「この先どうなるの!?」とドキドキさせてくれました。


 原作の雰囲気は壊さないようにしながらも、“料理”というテーマでアレンジされたストーリーは原作以上に温かさが増していて自分は好きでしたね。また、原作BGMをアレンジした曲の数々も素晴らしい。

 使っている楽器の種類が増えて音に深みが増していますし、アップテンポになって雰囲気がガラリと変わっていたりととても聴き応えがあります。は、早くサントラを発売して欲しい!

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 また、ちょっと余談ですが、原作でゲロゲールに囚われていたキャラクターの名称がもともと“ヒゲ”“デブ”だったものが“しょくりょう1”“しょくりょう2”になっているなど、余計にひどくなっているんじゃないかとつっこみたくなったりするものもありますが、そういったゆるいところも『リップルアイランド』らしくていいな~と。

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▲写真は『リップルアイランド』のもの。
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 『リップルアイランド』を知らない人はもちろん、好きだという人にこそ遊んで欲しいストーリーでしたね。なお、個人的にうれしかったのは料理のステージをクリアしなくてもストーリーを最後まで進められるところ。

 新しいストーリーを読み終わると、新しいステージがオープンしますが、こちらをクリアしなくても物語を読み進められる仕組み。筆者は物覚えが悪く要領も悪いので、この仕様は本当に助かりました。ストーリーが気になるけど、ステージがクリアできなくて先に進めないという悪循環に陥ることはないので安心です。

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クッキングアクションは最大16人で遊べる!


 ゲームのキモとなる協力型クッキングアクションですが、1人用でのプレイのときはワンオペで対応。ボタンでキャラクターを切り替えながら対応していくことになります。

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 本作のキャラクターはそれぞれスキルを持っているので覚えておくことで有利に立ち回れます。マルチプレイの“みんなでレストラン”では好きなキャラクターを選べるので自分の好みで選べますが、キャラクターが被った場合はランダムで別キャラクターになるので、ほかのキャラクターのスキルもある程度は把握しておいたほうがいいですね。

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 ステージでは料理を作る以外に野菜を育てたり魚を釣ったりといった食材も用意する必要があります。ひとり用のゲームはチュートリアルにもなっていてクリアすることで作業を覚えていけます。

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 なお、料理の作り方は食材を持ち上げたときなどに表示されるので覚えなくてもOK。ただし、覚えておいたほうがスムーズに作ることができます。テーブルや食器を置いておく場所なども重要なので何度もプレイしてベストなポジションを考えるといいでしょう。マルチプレイでうまい人のプレイを参考にするのもアリだと思います!

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▲写真はクローズβテスト時のもの。

 先に進むことで料理の種類が増えていくほか、床が滑る雪のステージなど特殊なギミックも増していきます。マルチプレイはキッチン、ホール、ファーム、トレハンという役割に分かれていてゲームプレイ前に自動で役割が割り振られるので毎回新鮮な気持ちで遊べます。

 最初に役割は決まるものの、絶対にその役割をこなさなければいけないわけではないので、作業に手間取っているプレイヤーを助けたり、自分の作業が手隙になったときにほかのプレイヤーを助けたりすることも可能。臨機応変に立ち回ることができます。

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 ちなみにそれぞれの役割について解説するとキッチンがオーダーされた料理をレシピ通りに作る役目で、ホールがお客さんのオーダーを聞いて料理を提供する係、ファーマーは農場で食材となる作物を育てることになり、トレハンはキッチンから離れた森や湖から食材を採取する役目です。

 レストランの回転率がよくても食材が足りないことに気付いて大慌てになることもありますし、逆にお客さんを捌き切れなくて怒って帰らせてしまうこともあります。みんなで協力してレストランを切り盛りしていくのが重要ですね。まぁ、ソロプレイではぜんぶひとりでこなすことになるのですが(苦笑)。

 オンラインだと最大16人で遊べるのでめっちゃワチャワチャして楽しいですし、オフラインでも4人で遊べるので年末年始の集まりで遊ぶのもいいな~と思いました。

 ストーリーもほのぼのしていて和みますし、クッキングアクションも賑やかで楽しいのでぜひみなさんチェックしてみてください~!

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