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『悠久幻想曲リバイバル』の魅力からオリジナル版発売当時の思い出まで語り尽くした新旧ファン座談会の結論は…Switch本体と一緒にでも買うしかない!

文:Z佐藤

公開日時:

最終更新:

 1997年にセガサターン(SS)版とプレイステーション(PS)版を発売し、ファンタジー世界を舞台にした冒険、そして個性豊かなキャラクターたちのドラマや日常の1コマを描く独自の作風で人気を博した『悠久幻想曲』。

 その名作が28年の時を経て、12月18日に『悠久幻想曲リバイバル』として蘇ります!

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 今回は『悠久幻想曲リバイバル』の発売が間近に迫ったということで、当時からのファンと、本作を初めて知ったフレッシュな視点を持つライターによる座談会を実施しました。

 記念すべき第1作『悠久幻想曲』が発売された当時を振り返りつつ、それぞれの視点での魅力や思い出、そして『悠久幻想曲リバイバル』を遊んだ感想を語り尽くします。

<参加メンバー>
●そみん/電撃オンライン編集部 編集長。電撃SSでライターを始めたくらいの時期に『悠久幻想曲』と出会う。
●Z佐藤/ライター。電撃PSと電撃G'sマガジンで『悠久幻想曲』シリーズの記事を担当していた。
●ことめぐ/ライター。『悠久幻想曲』をプレイするのは『悠久幻想曲リバイバル』が初めて。

※本記事はタイトーの提供でお送りします。

1997年、ゲーム業界が大きく躍動し、急成長を始めた時代に颯爽と登場!【悠久幻想曲リバイバル座談会】

そみん
まずはファン歴を含めた自己紹介と、それぞれ『悠久幻想曲』との出会いですかね。

Z佐藤
ファン歴はゲームが発売された当初……いやもっと前ですね。

 電撃PlayStation(電撃PS)でライターをしてた時に趣味で遊んでいた『ウィザーズハーモニー』っていう育成シミュレーションでmooさんのイラストが好きになって、同じくmooさんがキャラデザを担当していた『エターナルメロディー』も遊んでいたらライターとして紹介・攻略記事に携わることになり。

 その流れで『悠久幻想曲』の記事を任され、そのままファンになった感じですね。

 電撃PSと電撃G'sマガジン(G's)の両方でゲームの記事と、読者の方から寄せられたイラストハガキを掲載してコメントを書く読者ページを担当してました。電撃PSはゲームの攻略がメイン、G'sはビジュアルがメインって感じの構成でしたね。G'sのほうではキャラクターイラストを掲載した付録とかも担当してました。

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※『悠久幻想曲』より
そみん
じゃあ『悠久幻想曲』が発表された当時から記事に携わっていたんですね。

Z佐藤
そうですね。当時、G'sの記事で開発スタッフのみなさんにインタビューをさせていただいた記憶があります。

 今回、『悠久幻想曲リバイバル』の件で再びお話を伺いに行った時、「28年前にもインタビューでお邪魔した記憶があるんですが……」とお伝えしたところ、開発プロデューサーの川村真也さんも「なんとなく覚えています!」って2人で記憶をたどりました(笑)。

そみん
読者ページっていうのも懐かしいですね。当時のゲーム雑誌ではわりと定番的にあって、読者のみなさんがイラストとかを発表する場になってましたが、今ではSNSで好きなだけ投稿できるようになって、そういった文化もなくなりましたね。

Z佐藤
読者の方から寄せられたイラストの中から誌面に掲載するものを選んだり、コメントを書いたり、キャラクターの人気投票をしたり、抽選で声優さんのサイン色紙をプレゼントしたり、そういったこともやってました。

 みなさんの投稿で成り立ってたページだったので毎号感謝してましたね。ゲーム雑誌とともに失われたのが残念でなりません。

 そみんさんが『悠久幻想曲』と出会ったのはどれくらいの時期ですか?

そみん
僕はもう少しあとです。『悠久幻想曲』が発売されたくらいに電撃SegaSaturn(電撃SS)のライターになったんですけど、当時メディアワークス(現・株式会社KADOKAWA)で力を入れてた花形タイトルということもあって、いわゆるエースライターの方が担当してて、僕はそれを後ろから見ながら趣味で遊んでたような感じですね。

 とはいえ『ウィザーズハーモニー』や『エターナルメロディ』は遊んでましたし、当時、好き過ぎて自分で攻略マニュアルみたいなものを作ったりもしていました。

ことめぐ
お二人とも本当に最初のころからなんですね。私は『悠久幻想曲』のことって、じつはつい先日までまったく知らなかったんですよ。

そみん
それじゃ、ゲームの内容を知ったのは『悠久幻想曲リバイバル』の情報が出てから?

ことめぐ
そうですね。Xのタイムラインを見てたら広告が流れてきて、「キャラクターかわいいな」って思ったのが最初の出会いです。その後に今回のお仕事の話をいただいて遊ばせてもらい、すぐファンになりました。

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※『悠久幻想曲』より
 ちょっと調べたんですけどかなり歴史があるゲームで、続編とかシリーズもたくさん発売されてるんですよね?

Z佐藤
1作目が発売されたあと、『悠久幻想曲 2nd Album』『悠久幻想曲3 Perpetual Blue』『悠久組曲 ~All Star Project~』が出て、さらにファンディスク的な『悠久幻想曲 ensemble』や『悠久幻想曲 ensemble2』とか、合間には『悠久の小箱 OFFICIAL COLLECTION』も発売されて、どんどん大所帯になっていきましたよね。

そみん
1作目が1997年、2作目は1998年、3作目は1999年と1年ごとに発売されました。

ことめぐ
1年ごとってすごいですね! 当時、私はまだ小さかったですし、親が厳しかったので、ゲームは友達の家でちょっと遊ぶくらいでした。

Z佐藤
若い……。

そみん
ちょっと余談になりますけど、当時は雑誌作りも大変でしたよね。掲載する画面写真もデジタルじゃなくて、ビデオプリンターっていう機械でスクリーンショットを撮るようにゲーム画面をそのつど撮影して、印画紙にプリントアウトして、それを切ってトレーシングペーパーを貼って……。

Z佐藤
電子メールとかではなく、指定紙に添付して「ここにこれを載せます!」って書いて実際に印刷所さんに送り届けるとか、かなりアナログな作業をしてましたね。

 あと私はビデオプリンターで出力した画像の写真をカッターで切って、パズルみたいに組み合わせてペーパーセメントで貼って、RPGのフィールドとかダンジョンのマップを作るマップ職人もしてました(笑)。

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※『悠久幻想曲』より
そみん
そのあとデジタルビデオカセットテープ(DV)にゲームを録画してパソコンでキャプチャーするやり方になって、それからPCのHDDとかに録画してキャプチャーする今の方式になりましたね。

ことめぐ
そう聞くと今はだいぶ便利なんですね。『悠久幻想曲』もそうですけど、ゲームの攻略方法などはどうされてたんですか?

Z佐藤
当時はまだ攻略サイトがほとんどなく、攻略用の資料とかもあんまり届かなくて、まあ当然ではあるんですけど記事の構成とか掲載するネタを考えたり、ゲームの進め方とかテクニックとか、そういったものは自分たちで実際にプレイして調べてました。

そみん
Windows95以降でちょこちょことインターネットが広まり始めたんですけど、接続方式がまだダイヤルアップの時代で、大きい画像をダウンロードするのにものすごい時間がかかり(笑)。

 原稿の受け渡しも3.5インチのフロッピーディスクの時代で、最初期はワープロで原稿を打っていて、その後、会社のノートPCを借りて書いてました。USBメモリーが出回り始めて、原稿とか撮影したゲーム画面のやり取りが劇的にラクになったのを覚えてますね。

Z佐藤
最初期ですか……私は原稿用紙に手書きでした(笑)。それで担当編集から修正を入れられると最初から丸ごと書き直すようなやり方をしてて、当時はそういうものだと思ってましたが、今思い返すと“修行”ですね。

 あとダイヤルアップで思い出すのが、家でインターネットをしてたらいつの間にか接続の番号が「0990」、いわゆるダイヤルQ2に勝手に切り替わってて、1カ月の電話料金が普段は2、3000円なのに6万円とかになって(笑)。

 あまりにも異常だったからか、この料金で間違いありませんか? って電話会社から連絡がきたっていう恐怖体験は今も忘れてません。

 さらに誌面に掲載するゲーム画面の写真ですけど、はるか昔はわざわざプロのカメラマンさんを手配して、暗室で画面を直接撮影して、写真屋さんに現像に出してポジフィルムの形にして入稿する方式でした。世の中便利になって本当によかったなって思いますね……。

恋愛だけじゃない! ファンタジー世界での仲間との友情や絆を描いた作風で人気に【悠久幻想曲リバイバル座談会】

そみん
当時、電撃PSはコアな雑誌として注目されてて、RPG系の攻略に強かったですし、あと美少女系のゲームの扱いもしっかりページを割いてやってて、それも大きな軸としてありました。その中で『悠久幻想曲』はすごくプッシュされてて、かなり目立ってたかなって印象がありますね。

Z佐藤
ですね。電撃PSはゲームの紹介にしろ攻略にしろ1、2歩踏み込んだ、より濃い、よりマニアックな内容をウリにしてたところがあって。

 『悠久幻想曲』は自社、株式会社メディアワークスのタイトルだけあって毎号ページがありましたし、電撃SSやG'sとも連動しながら大々的に記事展開をしてましたよね。

そみん
当時でいうと、発売から時間が経ってますが美少女系のゲームとしても育成シミュレーションゲームとしても、まだまだ『ときめきメモリアル(ときメモ)』が人気でしたが、あちらは現代を舞台にした学園恋愛モノで、『悠久幻想曲』はファンタジー世界で、学生じゃなくて異世界の街の住人だったり、“ジョートショップ”っていう何でも屋みたいなところで仕事をしたり、主人公は男性だけど男性キャラクターとの友情や絆のドラマも描かれたり。

 そういった部分でしっかり差別化されてて、その仲間感みたいなものが実際に遊んだ人たちに受け入れられたんだと思いますね。外観は恋愛ゲームっぽいんですけど、恋愛だけじゃなくて友情や絆も描かれて、RPGでパーティのメンバーたちと仲よく過ごしているような雰囲気も味わえましたし。そのへんが現代の学校を舞台にした育成ゲームとは決定的に違う作風になってて好きでした。

Z佐藤
キャラクターごとに主人公との関係性が違ってて、誰に対しても興味が湧くような作りになっているのがおもしろいところですね。女性キャラクターとは恋愛っぽい展開になるんですけど、ただリサは男勝りな性格で年下の主人公のことを「ボウヤ」って呼んだりして、恋愛ではなくパートナーとか相棒のような関係に。

ことめぐ
アレフは同年代の悪友、年下のクリスやピートはちょっと弟っぽく感じる場面もあって、男性キャラクターとの間で描かれる友情とか絆のドラマも良かったです。

Z佐藤
私としてはファンタジー色が濃すぎない世界観も親しみやすくて好みですね。人間以外の種族も暮らしている街が舞台だったり、敵として登場するガーゴイル、ゴーレム、ハーピー、ドラゴンと戦ったり。

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※『悠久幻想曲』より
 ストーリーも、主人公はさまざまな地域を転々としながら旅を続ける流浪者の青年で、街の外れで空腹で倒れていたところをアリサという女性に助けられた……って始まり方で。このへんはちょっと異世界転生モノみたいな雰囲気も感じられます。

ことめぐ
異世界転生モノっていうのは、確かにそんな感じですね。今は1つのジャンルとして広く知られてますけど、28年前にそんな雰囲気が感じられる設定ができあがってて驚きました。

Z佐藤
あとやっぱり私がそうだったように、『ウィザーズハーモニー』『エターナルメロディ』に続いてmooさんがキャラクターデザインを担当したゲームとして、その注目度は最初から高かったような気がしますね。

 メインキャラクターはもちろんサブキャラクターたちのデザイン、設定など、あらゆる面で前の2作品からのグレードアップが感じられましたし。

そみん
mooさんのイラストでゲームを好きになったって人もたくさんいそうですね。『悠久幻想曲リバイバル』の発売が決定したあとこの話題が出ると、じつは当時、この作風とかmooさんのイラストが好きで遊んでました! って人の話をよく聞くようになって。

 当時、美少女系のゲームが好きだった人の中で『悠久幻想曲』をプレイした人の割合を調べたら結構高いんじゃないかな? って思います。

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※『悠久幻想曲』より
ことめぐ
キャラクターの声を担当されている声優さんの豪華さにもビックリしました。みなさん主役級で、よくキャスティングできたなって思います。

Z佐藤
当時も「豪華声優陣がドラマを盛り上げる!」みたいなキャッチを入れるゲームをよく見かけましたが、その中でも豪華すぎだろ! ってメンバーで(笑)。『悠久幻想曲』は美少女ゲームの中でも声優さんに力を入れていた印象がありますね。

 ゲームのキャラクターが登場するドラマCDとか、声優さんがキャラクターとして歌うシングルCDもたくさん発売されましたし。その関係で収録スタジオに行って声優さんにコメントをいただいたり、読者プレゼント用にサイン色紙を書いてもらったりしてました。

そみん
音楽コンサートも開いてましたよね。

ことめぐ
普通にお客さんを集めてやるコンサートを開催したんですか!?

Z佐藤
ファン感謝祭とかファンミーティングみたいな感じで“悠久音楽祭 ~エンフィールドからシープクレストへ~”と、あと“悠久ファイナルコンサート 真夏の卒業式”ですね。ステージで声優さんたちの歌とか朗読劇とか、あとミニゲームコーナーとかもあってかなり盛り上がりました。

ことめぐ
すごく楽しそう! 今やってくれたら絶対チケットとって行きます(笑)。

個性豊かなキャラクターたちが登場! そして人気投票では彼女が1位に!!【悠久幻想曲リバイバル座談会】

そみん
ゲームシステムに関してなんですけど、ゲームを始めた直後、主人公に協力してくれる仲間として10人のメインキャラクターの中から3人を選ぶじゃないですか。その時に選ばなかった残りの7人も街の住人としてけっこう出てくるのもうれしいですよね。

ことめぐ
一切出ないキャラクターもいるのかと思ったら、みーんな出てきてビックリしました(笑)。そのあたりは1つの街で生活しているって雰囲気が感じられましたし、そのほかの街の住人として出てきたときに明らかになるキャラクターの特徴みたいなものもあって奥深さも感じましたね。

そみん
なので1周遊ぶ頃には、次に気になるキャラクターができていて、何度も遊ぶうちにこの世界やキャラクターがどんどん好きになるっていう(笑)。そういう人が僕の周りにも多かったです。

Z佐藤
トリーシャ、由羅、ローラ、イヴとかサブキャラクターも結構出てくるんで、初めてプレイする人は彼女たちも攻略できるキャラクターかと思ったって話もよく聞きますね。そんな中、トリーシャが圧倒的な人気になったわけですが。

そみん
今年7月に『悠久幻想曲リバイバル』の発表を記念して人気投票を実施しましたが、相変わらずといっていいのか、無事トリーシャが1位に(笑)。

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※『悠久幻想曲』より
Z佐藤
あの結果には驚きました。当時も人気でしたけど、まさか28年経って実施した人気投票で1位になるとは……。

 これって当時、ファンだった方が今も『悠久幻想曲』が好きで、『悠久幻想曲リバイバル』にも注目してて、人気投票のことを知ってトリーシャに投票してくださった、ってことですよね。

 この結果については開発スタッフのみなさんもやっぱり驚かれていましたよね。作り手としてはメインキャラクターを上回るほど何かを仕込んだり、優遇したつもりはないという感じでしたが。

そみん
メインストーリーに登場するんで、ほかのキャラクターよりも顔を見る機会が多いんですよね。攻略できそうでできないっていう距離感っていうのもあって人気になったのかなって。

Z佐藤
当時、プレイヤーの間で「救済キャラなんじゃないか?」とか「特定の条件でエンディングがあるはずだ!」ってウワサが少なからず広まってたような記憶が(笑)。

そみん
『悠久幻想曲 2nd Album』ではメインキャラクターに昇格して攻略できるようになりますし、飯塚雅弓さんが声を担当することになりますが、ただ人気が高かったのは1作目からだったんですよね。ことめぐさんは、今回プレイして好きになったキャラクターはいますか?

ことめぐ
1番はマリアですね。イベントで森を燃やしちゃった時に、主人公に抱っこされてすごく恥ずかしそうにしているのがめっちゃかわいくて。それでポイントが一気に上がりました。ビジュアル的な第一印象はメロディだったんですけど、プレイしてみたらマリアに心を持っていかれましたね。

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そみん
マリアはトラブルメーカーで、イベントは大体マリアが何かやらかしてますからね(笑)。そういった意味で世話が焼けるとか、目が離せなかったり放ってはおけなかったり、そういった存在になるのかなって思ったり。

 交友関係が広いので、メンバーに加えてると魔法が苦手なエルとぶつかったり、同じエンフィールド学園の魔法学科で学ぶシェリルと仲良しだったり、いろいろなキャラクターとのやり取りが見られますね。

 ちなみに人気投票の2位以下は、2位:メロディ、シーラ、4位:マリア、5位:パティ、6位:アレフ、7位:エル、8位:アルベルト、9位:ピート、10位:ローラという結果になりましたが、シーラとメロディはメインキャラクターとしてはトップで、この2人も相変わらず強いですね。

ことめぐ
マリアは4位でしたね。メインキャラクターでは3番目で、まだまだ十分トップを狙える位置でうれしいです。

Z佐藤
男性キャラクターの1位がアレフっていうのは順当な気がしますね。チャラいように見られがちですが頼りになる部分もありますし、あとやっぱり声を担当されているのが子安武人さんっていうのも人気の秘密でしょうね。

 アレフをメンバーに選ぶなら、クリスとピートもセットで加えるのがいいですね。それぞれのイベントに登場しますし、面倒見のいいところも見られておすすめです。

周回プレイで新発見が続出! ゲーム初心者でも楽しめる低めの難易度も魅力【悠久幻想曲リバイバル座談会】

そみん
ゲームバランスやの難易度に関してはどんな印象でした?

Z佐藤
キャラクターを育成する目的としては、GOLDを稼ぐため、イベントの発生条件を満たすため、バトルに勝つためっていうのがありますが、普通にゲームを進めてればそんなにヒドイことにはならなかった気がしますね。

 育成だったりバトルだったり、そのへんのトータルの難易度が低めで遊びやすかったように思うんですけど。

そみん
キャラクターの育成は長所を伸ばすか、短所を補うかあたりでちょっと悩む程度ですよね。基本的にキャラクターの初期パラメータを見て、長所を伸ばすように育成していけば順当に育ってくれたように思います。

 ただ結構ランダムの要素があって成功率の高い仕事でもサボったり、逆に成功しすぎて自信過剰になって”有頂天”というステータス異常が発生したり。

Z佐藤
“有頂天”はよく発生しますね(笑)。“病気”とか“ケンカ”とか危険なステータス異常は仕事の能率や信頼度が下がるのですぐに治療する必要がありますが、まあ“有頂天”はうまく進んでる証拠かなって思ってました。

 あとハッピーエンドを迎えるための条件もそれほどシビアじゃなくて、わりと目指すキャラクターと迎えられた記憶が残ってます。

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※『悠久幻想曲』より
そみん
狙ったキャラクターのイベントを成功させながらちゃんと追いかけてれば主人公とクライマックスを迎える、いわゆるハッピーエンドが見られますもんね。

Z佐藤
終盤まで完璧に進めて、条件になってるイベントの成功か失敗かでクライマックスを迎えるキャラクターを変えるっていう、1回のプレイで複数キャラクターを同時攻略するって遊び方もできた気がします。

 最後までプレイすると、クライマックスを迎えなかったメンバーたちのその後がキャラクター別エンディングとして描かれるのもいいですよね。このキャラクターにこんな一面があったんだ! って新しい発見があって、じゃ次はこっちのキャラクターとのクライマックスを目指してみよう! って連鎖的なプレイに繋がりやすいですし。

そみん
あと『ウィザーズハーモニー』からの伝統で、『悠久幻想曲』もバッドエンドになったとしても意外なキャラクターが慰めにきてくれたところも好きでした。

Z佐藤
まったく救いがないわけじゃなくて、バッドエンドなりの演出があるのはうれしいですよね。

令和に蘇った『悠久幻想曲』、格段に遊びやすくなったリバイバル版の手ごたえは?【悠久幻想曲リバイバル座談会】

そみん
最後に、リバイバル版を遊んでみての印象はいかがでしたか? ことめぐさんは、キャラクターが動くことに驚いていましたね。

ことめぐ
こんなに昔から動いてたんですか?

そみん
オリジナル版はこんなに動いてないです。当時は、相手の感情や選択肢とか、話をするキャラクターとかによって絵が切り替わる見せ方ですね。

 うまい具合に切り替わるので作風に合っていた印象もあって、それほど違和感なく遊べてました。

ことめぐ
そうなんですね! 最初はちょっとビジュアルが古いかなと思ったんですが、実際に動いているのを見たらめちゃくちゃかわいくて、ぜんぜん古さを感じなかったですね。今の時代でも普通に遊べるクオリティだと思います。

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そみん
遊びやすさもかなり向上してますね。仕事のスケジュールを入力する時に“おまかせ”ボタンが追加されてすごくラクになって。このボタンを押すと少人数で仕事の達成率が高くなるように自動でキャラクターを配置してくれるんで、あまり深く考えなくてもちゃんと成長してくれてかなりラクでしたね。

Z佐藤
オリジナル版は手探りで、このキャラクターはこういう特徴だからこのへんを上げておけばいいかな? とか、試行錯誤しながら進めてましたからね。でも思うように成長しなくて仕事をサボり始めたりステータス異常になったり、さらにメンバー同士の仲が悪くなったり(笑)。

 もちろん自分で実行する仕事を決めて入力することもできますし、キャラクターを好きなように育成できる自由度の高さはしっかり継承している印象でした。

ことめぐ
クイックセーブ、クイックロードがあるのもすごくうれしいです。既読スキップやログ表示、オートモードもあって、周回プレイがかなりしやすくなっていると思います。

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そみん
昔はすごろくの途中とかではセーブできなかったですから。一発勝負で、後半で失敗したらやり直すしかなくて手間がかかったんですよね。

Z佐藤
バトルもタイミングが悪いとライバルと戦った直後にボスと戦うことになる場合があってキツイこともあるんですけど、セーブができるんでやり直しがラクになりましたね。

 あと、ルーレットで6の目が狙いやすくなったのも本当にありがたいです! すごろくバトルはライバルたちが容赦なくて、大きい数字をバンバン出すし、フィールドで魔法攻撃してくるし、積極的にバトルを仕掛けてきて劣勢になると大変だったので(笑)。

 ただ先行逃げ切りを目指しても、結構スリリングでギリギリな展開になるバランスになってて、そのあたりも好感触です。

そみん
今回、遊びやすさにかなり気を使ったとスタッフさんもおっしゃっていました。画面表示の説明をつけるなど、前にやりたかったけどできなかったことを反映させることができた、と。

Z佐藤
過去のプレイで選んだ選択にチェックが付くのも同じ選択肢を選ばずに済みますし、会話のログから過去の会話や選択肢に戻れるのも本当に助かります。細かい部分まで目を行き届かせて改善している感じで、すごく遊びやすくなってますね。

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そみん
昔からのファンも、今回初めて知った人も、ぜひ遊んでみてほしいですね。そして、これがヒットしたら2作目のリバイバルも……と期待してしまいます。

 トリーシャ推しの人は、彼女がヒロインになる『悠久幻想曲 2nd Album』のためにも応援しないとですね! ところで僕はAmazonでプライムデーに限定特典付きの『特装版 ファミ通DXパック』を予約したんですけど、お二人ももちろん予約済みですよね?

ことめぐ
今日初めて触ってみて、あまりにも良すぎたので『特装版』を買うことにしました!! マリアグッズが手に入るのが嬉しすぎます……!(泣)

Z佐藤
私は……えーっと……じつはまだNintendo Switch本体を持っておらずでして……。

そみん
それじゃあこの機会に、Switch本体とソフトをセットで購入するということで!

Z佐藤
仕事をほったらかしてひたすら遊んでしまいそうですが……わかりました! シリーズのリバイバルがこのあとも続いてほしいって願いも込めて、セットで買いましょう!!

『悠久幻想曲リバイバル』商品詳細

『悠久幻想曲リバイバル』通常版


<同梱内容>
『悠久幻想曲リバイバル』

『悠久幻想曲リバイバル』特装版


<同梱内容>
『悠久幻想曲リバイバル』
『悠久幻想曲アンサンブルRe:R』ダウンロード番号
moo氏描き下ろしイラストの外箱
悠久幻想曲サウンドトラックCD(復刻)
悠久幻想曲 ドラマCD(復刻)
悠久幻想曲 アートブック
アクリルスタンド
クリアしおりセット
B5フライヤーセット

<特装版早期購入特典>
復刻マニュアル
プレゼントキャンペーン応募はがき

『悠久幻想曲リバイバル』ファミ通DXパック


 『悠久幻想曲リバイバル』の通常版、特装版に加え、ファミ通DXパック限定の豪華グッズや、3Dクリスタルがセットになった商品。

<通常版 ファミ通DXパック>
Nintendo Switch用ゲームソフト『悠久幻想曲リバイバル』
描き下ろしB2タペストリー
アクリルスタンドセット
缶バッジセット
アクリルチャームセット

<特装版 ファミ通DXパック>
Nintendo Switch用ゲームソフト『悠久幻想曲リバイバル 特装版』
描き下ろしB2タペストリー
アクリルスタンドセット
缶バッジセット
アクリルチャームセット

<通常版 ファミ通DXパック 3Dクリスタルセット>
Nintendo Switch用ゲームソフト『悠久幻想曲リバイバル』
描き下ろしB2タペストリー
アクリルスタンドセット
缶バッジセット
アクリルチャームセット
3Dクリスタル(シーラ)

<特装版 ファミ通DXパック 3Dクリスタルセット>
Nintendo Switch用ゲームソフト『悠久幻想曲リバイバル 特装版』
描き下ろしB2タペストリー
アクリルスタンドセット
缶バッジセット
アクリルチャームセット
3Dクリスタル(シーラ)

<特装版早期購入特典>
復刻マニュアル
プレゼントキャンペーン応募はがき

製品情報

悠久幻想曲リバイバル


・対応機種:Nintendo Switch
・ジャンル:友情育成シミュレーションゲーム
・メーカー:株式会社タイトー
・発売日:2025年12月18日(木)発売予定
・価格
通常版:9,680円
ダウンロード版:9,680円
特装版:21,780円
通常版 ファミ通DXパック:19,580円
特装版 ファミ通DXパック:31,680円
通常版 ファミ通DXパック 3Dクリスタルセット:25,080円
特装版 ファミ通DXパック 3Dクリスタルセット:37,180円
・CERO:B

悠久幻想曲アンサンブルRe:R


・対応機種:Nintendo Switch
・ジャンル:友情育成シミュレーションゲーム
・メーカー:株式会社タイトー
・発売日:2025年12月18日(木)発売予定
・価格:4,180円(ダウンロード版のみ)
・CERO:B

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