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『龍が如く』の今後のヒントは最新作に隠されている!? 「冠婚葬祭展」に駆けつけた龍が如くスタジオ代表・横山昌義氏にインタビュー

文:ハチ

公開日時:

 現在、東京・渋谷で開催中の『龍が如く』20周年の想いが詰まった「冠婚葬祭展」。

 この記事ではメディア内覧会で行われた、龍が如くスタジオ代表であり制作総指揮の横山昌義氏のインタビューをお届けします!

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――2025年12月8日に『龍が如く』20年周年を迎える今のお気持ちは? また、「冠婚葬祭展」を実際に見てどのように感じられましたか?

横山氏
じつは20年経ったことはあんまり実感はなくて。僕は来年で50歳になるのですが、あまり50歳になった自覚がないまま、50歳になろうとしているんです。気持ちはこのシリーズを始めた頃の20代のまま、ずっとやってきた感じがしていて。

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 さっき、改めて年表を見てびっくりしました。こんなにいっぱい出来事があったんだなと。

 今日「冠婚葬祭展」を見て回ってしまったことで、現実を知ってしまって、明日から老けそうな気がします。これまでは現実を見ないで生きてきたんですけどね(笑)。

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▲『龍が如く0 誓いの場所』の物語でカギとなる“カラの一坪”を再現したフォトスポットもあります!
――疑似結婚式をご覧になっていかがでしたか?

横山氏
きれいだなと思いましたね! 結婚式の疑似体験にこだわったのは僕だったんです。

 すごくキャラクターを愛してくれているファンの方がご自身で結婚式を挙げているのを見る機会があって、それを参考にしたんですよ。フォトウェディングのようなものが実現できるといいなと。

 でも、そういうのって、自分で実行できる人とできない人がいるじゃないですか。

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 じつは『龍が如く』シリーズって、「背中を押してあげる」ようなことがしたいなと思って作ったゲームだったんです。

  例えばキャバクラは、何年か前はみんなが行ける時代じゃなかったんですよね。それをゲームの中だと行けるというか、普段だったら開けない扉をゲームの力で開いてあげるような。

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 なので今回もある意味、公式が提供することによって、ちょっと背中を押してあげたいなと思ったんです。ユーザーさんが「やってみたいんだけど、ちょっと勇気がない」とか「準備するのも大変」とか、そう思うことについて公式がちょっと力を貸して、「一歩やってみる勇気を出してみませんか?」というつもりで提供させていただきました。

 実際に疑似結婚式を見て、楽しそうでよかったです。

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――今回年表をご覧になられていましたが、横山さんが開発において印象に残っているタイミングはいつ頃になりますか?

横山氏
うーん、どうだろうな。並べて見てみると、どれもそれなりに忘れているんですよね。特段“ここ”っていうポイントはないまま、ここまで来ちゃったのかな(笑)。

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 でも、やっぱり年表の中に“春日一番”という文字が出てくるあたりが一番印象に残っていますね! あの辺りはすごい大転換期でした。

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 僕の中ではゲームがRPGになることよりも、主人公が春日一番に変わる方が大きい出来事でした。そこがユーザーの皆さんに受け入れられたからこそ、まだ『龍が如く』が続けられていると思います。

 RPGかアクションか……といったことよりも、主人公の変更が一番デカかった。正直、あそこを乗り越えられたからこそ「ここからは何でも変えられるな」と感じました。

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――見どころが満載の「冠婚葬祭展」ですが、個人的な推しポイントはありますでしょうか?

横山氏
僕が一番よかったのは、やはり年表でしょうか。ゲームの中とリアルの時系列を並べてみることができるので、おもしろいですね。『クロヒョウ』のドラマがやっている時に脱獄したんだ、みたいな(笑)。

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 『龍が如く』は人によって楽しみ方や好きなポイントが相当違うタイトルですが、これまでの登場キャラクター約1,500人が壁にズラリと並ぶ様子を見て、今日改めてそれを感じました。

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  結婚式の申し込みの際に聞いていた「どのキャラと結婚したいですか?」という質問の回答状況を見ていても、全然想定通りじゃないです。

 来年舞台化する上でキャラクターの総選挙もやりまして、まだ順位は発表してないのですが、こちらも結果は想定外でした!

 なんかもう、こちらの想定するものは、全部お客さんが想像を超えてきちゃうんですよ。ですから今回の展示もある意味「ここが見どころ」というより、どの人でもハマってくれるものを散りばめたという感じでしょうか。

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――キャラクターのパネルなどが展示されていますが、イベントの中で新たな発見などはありますでしょうか?

横山氏
やっぱり、みんなスタイルいいですよね。

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 そして、よくこんなおじさんたちや、むさくるしいキャラクターたちが登場するのに、人気のシリーズになったなと。普通、キャラクターで飯食えるタイプのゲームじゃないですよ!(笑)

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 『龍が如く』のようなゲームの場合、当初からキャラ人気は狙っていませんでした。なのに、これだけおじさんを並べたイベントで、お客さんにお金を払ってもらえるということが幸せですね。

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『龍が如く』シリーズ今後のヒントは今後は新作の中に……!?


――『龍が如く』シリーズ今後の方向性について、現時点でどのような構想をお持ちですか?

横山氏
龍が如くスタジオとしては『STRANGER THAN HEAVEN(ストレンジャー・ザン・ヘブン)』というタイトルを開発中で、『New VIRTUA FIGHTER(ニューバーチャファイター)』プロジェクトにも取り組んでいます。

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 『龍が如く』シリーズという意味合いでいうと、2026年2月12日に『龍が如く 極3/龍が如く3外伝 Dark Ties』が出ます。この作品には、今後のシリーズの方向性を指し示すヒントが隠されているんです。


 じつは、これについてはまだ具体的に何も発表していませんが、遊んでもらえれば“この先『龍が如く』シリーズが何をやっていくつもりなのか”がわかると思います。

 『龍が如く 極3 』をただのリメイク作品だと思っているなら大間違いですし、『龍が如く3外伝 Dark Ties』もかなり衝撃的な内容になっていますので、楽しみにしていてください!

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『龍が如く』冠婚葬祭展 概要

東京

会期:2025年11月28日(金)~12月22日(月)
開催時間
  • 平日:11:00~21:00
  • 土日祝:10:00~20:00
※最終入場は閉場の30分前まで
会場:渋谷BEAM 4F BEAMギャラリー(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2)

大阪

会期:2026年2月6日(金)~2月24日(火)
開催時間:全日10:00~19:00
※最終入場は閉場の30分前まで
会場:大阪南港 ATC Gallery(〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北2丁目1-10 ITM棟 2階)

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