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『OCTOPinbs(オクトピンブス)』先行レビュー:議論ナシの殴り合い人狼ゲーム!? 消防士に紛れて放火してるヤツを見つけ出す新感覚バトルが楽しい

文:電撃オンライン

公開日時:

 アニプレックスが、2026年春にSteamにて配信を予定しているオンラインマルチプレイアクションゲーム『OCTOPinbs(オクトピンブス)』。

 配信に先駆けてメディア向け体験会が行われ、人狼系アクションとも言われる本作の詳細がはっきりと理解できました。この記事では、まるで炎のように激しい騙し合いが繰り広げられた対戦会の様子をお届けします。

消防士対アーティスト。消火対放火【OCTOPinbs先行レビュー】


 ポップなデザインから火災現場を舞台にした消火活動を行うシミュレーション系に見えますが、じつはジャンルはソーシャル・ディダクション。いわゆる人狼系ゲームで、火災現場で消火活動を行うタコの消防士と消防士に偽装して火をつけて回るイカのアーティストが紛れ込んでいるというユニークな設定です。


 勝敗は、まず消防士(タコ)側は火災現場の火をすべて鎮火するか、紛れ込んでいるすべてのアーティストを見つけ出してタコツボで無力化すること。続いてアーティスト(イカ)側はビルの完全炎上か消防士を全員無力化すれば勝利となります。


 大まかな流れとしては、ゲーム開始時に参加者の中からランダムでアーティストを選出。現場に到着するとすでに火が燃え広がっており、消防士は急いで消火活動をスタートします。アーティスト側は消防士に化けており、消防士と同じアクションができるため、消火活動をしていると見せかけながら、火をつけて建物を炎上させて勝敗を競うという流れ。


 と説明だけだと簡単に感じるかもしれませんが、火を消しながら怪しい動きをしている人物を見抜かなくてはいけないし、消防士側は忙しい忙しい! プレイヤーが確認できるのは自分のいる1部屋+カメラ移動で見ることができる隣接した部屋のみ。建物の部屋数はルールにもよりますが、かなり多めとなっています。そのため、目の前の火を見つけたらとにかく消火していかないと、建物の炎上をおさえることができない印象でした。


 一方のアーティストは見た目は消防士と変わらないので、消火活動をしていると偽装しつつ人気のないところで火を付けていく感じ。誰かに見られたらすぐさま攻撃してタコツボに放り込み目撃者をなかったことにできちゃいます。


 というように、ゲーム展開が読めない&アクション性もある内容。そしてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、本作には人狼系のジャンルにありながらも会話や議論の時間や猶予がなく、怪しい行動をする人物がいたらすぐさま攻撃して無力化するという"疑わしきは罰せよ"を地で行くのが素敵な部分です。

気遣いが疑心暗鬼を生む。目まぐるしく変わる状況から真実を見極めろ!!【OCTOPinbs先行レビュー】


 駆け引きやアクション性の部分はかなり奥深い! 消防士、アーティストともに共通してHPの概念があり、HPが0になるとボディ破損状態として人間形態から小さなヘルメット状態になってしまいます。この状態になると移動は可能ですが最低限の消火しかできなくなり、またタコツボに放り込まれ無力化されてしまう危険な状態。ただ、スタート地点の消防車に戻ることで元の姿にリフレッシュできます。


 何度も出てきているタコツボは、消防士かアーティストかを判別するものであり、対象を人間形態に戻れない無力化状態にするための装置。要は怪しい人物をゲームから除外するための装置ですが、除外といっても本作では小さなタコorイカになってエリア内を自由に動けるので退屈しません。むしろ怪しい人物を見つけ出してアピールするのも大切かも。

 ちなみに、明確な会話や議論のシーンこそありませんが、簡単なエモートを出すことは可能でした。誰かとすれ違う際に、ちょっとしたコミュニケーションをして良い人感を出しておけば疑われずに済む……のかもしれません。


 HPは火に触れる、消防士(敵味方問わず)からの放水を受ける、モンスターから攻撃を受けるなどで低下し、建物内にあるアイテムで体力回復が可能。とくに放水による微ダメージが正体を見破るうえで重要だと感じました。たとえば消防士同士が狭い部屋で火を消していると消火効率は良いのですが、どうしても放水が当たってしまいがち。そうなると「お? 狙っているのか?」と疑心暗鬼になったりして、味方同士のハズなのに疑ってしまう場面が何度もありました。


 味方への放水を避けて別の部屋にササっと行くのも「火を消さない消防士……妙だな?」とこれまた疑心暗鬼になり勝手に駆け引きが発生するので毎ゲーム異なるシチュエーションの疑いを楽しんでいました。とくにアーティスト側の目線だと勝手に疑念の輪が広がっていくのを横目に炎上させたりして非常に楽しい瞬間です。

 また消防士複数人で消火活動に取り組んでいるため、少人数のアーティストで炎上させているとどうしても完全炎上が間に合いません。そのためゲームを始めて一定時間が経過すると強力なモンスターがどこかの部屋に出現するようになっており、制限時間内に倒せないと周囲の部屋が大炎上する(炎上範囲内にいる消防士は問答無用でボディ破損)という要素もありました。


 ここもまた駆け引きで、強力なモンスターに立ち向かう人、その間に別の部屋の消火活動を行う役割分担を意識する人、その隙に部屋を炎上させるアーティストも当然います。そしてモンスターを倒していると見せかけて消防士を狙うアーティストもいるなど、さまざまな思惑が重なってくるので、1人の行動を皮切りに一気に状況が変わってくるのが、人狼系のゲームをしている空気感そのもので最高でした。


 なお、アーティスト側は変身で別の誰かに一定時間化けられます。これは自分の正体が見破られそうになったとき、別の誰かに変身することで見失わせる効果がありますし、変身中にあえて火を付ける瞬間を目撃させることでヘイトを別の誰かに向けさせる効果があるなど、なかなかテクニカルな遊びができます。

 さらに、アーティストは自分の正体を全員に明かす代わりに強力な炎をばらまける"トランス"も使用可能で、炎上率を一気に上げるだけでなく複数の消防士相手にも戦えるほどアクションも強くなります。自分に注目を集めることで仲間のアーティストが動きやすくなるケースもあり、最後の最後まで気の抜けない消火活動人狼が楽しめました。

独自ルールで遊べるほど、かなり豊富かつ自由なルール設定【OCTOPinbs先行レビュー】


 最大10人で遊べる本作ですが、部屋のルールをかなり細かく調整できるのもポイントでした。アーティストの人数をはじめ、タコツボの数。放水の攻撃力や速度、延焼の速度や炎の成長速度など、かなりの項目数が用意されています。


 実際、プレイした際もアーティストの人数を変えたり放水の威力を上げるほか、移動速度を最大にしてカオスなゲーム環境を作ったりといろいろな遊びを試すことができました。ルールが細かく設定できるので、基本の消火活動中の人狼ゲームだけでなく「超強い"トランス"アーティストを制限時間内に倒しきれるか?」みたいな遊びもできると思います。

 紹介してないアクション面についても壁に張り付いて放水できるタコorイカっぽい要素も取り入れられていたり、消火を行うとドロップするアイテムを集めることで水風船のようなボールを投擲できるようになり、広範囲の消火に役立てるほか、怪しい人物に投げてペイント弾の役割を担ったりと、ほかにもさまざまな要素が細かく存在しています。


 今回のメディア先行試遊は全5人でのプレイでしたが、それでもアーティスト2人になった瞬間の戦略性や駆け引きの熱さが火災現場以上にヒートアップしていたほど、やはり人狼系は盛り上がります。それを思うと、より大人数になり複数のアーティストが紛れ込んだ現場がしっちゃかめっちゃかになっていくさまを想像するだけでもワクワクが止まりません!


 トークが苦手な人でも怪しい人物に向けて放水や攻撃することで狼を暴き出せるアクション性の高い新感覚ソーシャル・ディダクション『OCTOPinbs(オクトピンブス)』。カジュアルだけど奥深い駆け引きが味わえる本作が気になった方はぜひプレイしてみてはイカがかな?


 なお、本作は4月25日に放送されるアジア最大級のインディーゲーム情報番組“INDIE Live Expo”にて、新情報を公開するとのことなので、そちらもお見逃しなく!

“INDIE Live Expo”の詳細はこちら

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