コロプラより発売中(2026年4月23日)のNintendo Switch用ソフト『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ(ツクヨミ)』。本作の世界観・ストーリー原作、キャラクターデザインを手掛けるのは、数々の名作を世に送り出してきたゲームクリエイターの金子一馬氏です。

金子一馬氏が作り出す『ツクヨミ』の世界の深淵に迫る連載企画第1回目(1-2)は、現代のバベルの塔とも言えるタワーマンションを舞台にした独自の世界観がどのように生まれたかを聞きました。
世界観構築編1-2:THE HASHIRAの住人たちはすごい神を呼び出すための供物
建物名をTHE HASHIRAにしたのは、現実のタワーマンションの命名に合わせています。電車に乗っている時に広告を見るタワーマンションは、だいたい“THE〇〇”なんですよね。
余談ですが電車のタワーマンション広告は、「爽やかな風」的な表現が独特の構文になっていて、マンションポエムと言えばいいのか、とにかく面白いですよね。
このTHE HASHIRAは事件の影にいる存在が、すごい神を呼び出すために作り上げた施設で、住人たちは神を呼び出すための供物、人柱なんですよ。何も知らない人間が聞くとカッコいいですが、意味を考えると酷いネーミングです。
また神を数える時の単位が柱なこと、ソロモン神殿の入口の柱ヤキン、ボアズなども理由になっています。
実在の施設を舞台にする手もあったと思いますが、今の東京は昔ほどの面白味がないなと感じているんです。昔の新宿歌舞伎町や六本木は、ちょっと怖いけど、先に何があるのかワクワク感もありました。今は都市がキレイになりすぎて、その感覚がなくなった気がします。
そういう意味でも都市全体よりは、オリジナルのタワーマンション単体を扱うのがいいのかなと思いました。住めるものなら、住んでみたいですしね。もちろん、最上階に(笑)。
ただタワーマンションにも、いろいろな苦労があるみたいですけどね。電気があることを前提にして作られているので停電になったら、長時間階段をのぼる必要があったり、オートロックが機能しなくて鍵が開かない、逆に施錠出来ないとなったり。
話が少しズレますが、最近はホテルなどでも物理ロックがない場所が増えてきましたね。鍵だけでなく、最近は物理的なものがなくなってきた気がします。
都市伝説好きとしては、何らかの組織が意図的に物理に頼らない世界を作ろうとしているのではないかと想像してしまいます(笑)。

『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』とは?
プレイヤーは国家守護組織のエージェント・ツクヨミとなり、謎の結界で閉ざされた東京・湾岸エリアの超高層複合施設・THE HASHIRA(ザ・ハシラ)への潜入任務に挑みます。そのなかでは、異形の存在・神魔(じんま)が蔓延っていて……。
本作はTHE HASHIRAのフロアに登場する神魔たちと、神魔の力が込められた神魔札を駆使して戦うデッキ構築型ローグライクゲームです。
プレイヤーは国家守護組織のエージェント・ツクヨミとなり、謎の結界で閉ざされた東京・湾岸エリアの超高層複合施設・THE HASHIRA(ザ・ハシラ)への潜入任務に挑みます。そのなかでは、異形の存在・神魔(じんま)が蔓延っていて……。
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