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輪廻転生メトロイドヴァニア『Karma Exorcist』を先行プレイ。360度射出フックが生み出す自在な動きが探索の楽しさを倍増!

文:シュー

公開日時:

 『Karma Exorcist』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに開発中のメトロイドヴァニア。中国の上海にてBilibiliが開催したメディア向けイベント「Bilibili First Look Games」で約3時間ほどの試遊ができた本作が、どのようなアクションなのかをお届けします。

輪廻転生を題材にした深い世界観とベーシックなメトロイドヴァニア


 本作は中国古代における死後の世界を舞台にした2Dメトロイドヴァニア。一般的な同ジャンルと同様にアリの巣のような地続きのマップ構造や、特定の武器やアクションを入手して新たなエリアを開拓していく様など、かなり基本に忠実なタイトルな印象を持ちました。


 一方で世界観はかなり濃密で、タイトルの「Karma=業」が示すように冥土や冥府、いわゆる輪廻転生の要素から引用されており、エリアの名前も黄泉路や閻魔殿など関連用語が集まっているだけでなく、血の池や針山地獄などのトラップも各所に点在している徹底っぷり。


 ちなみに主人公の目的も人間界で膨れあがった業によって均衡が崩れ、冥府の秩序が崩壊の危機に瀕している状態です。神の指から生まれ落ちた高位の存在である主人公が業を斬る人、つまり『Karma Exorcist』として均衡を取り戻す旅に出るという物語。

 メトロイドヴァニアとして独特なのが、死亡すると最大体力が半減した霊体のような状態になるソウルライクと似たシステムがある点。直前で死んだ場所にいき、魂を回収することで最大体力が戻るので、そこに行き着くまでのリトライ性や回収が困難な強敵と出くわした際のドツボにはまっていく感覚は、メトロイドヴァニアとしては特異な面かもしれません。


 またエリアの各所には休息所があるのですが、とくに罠の上や回収困難な高所などに魂がある際の救済措置として休息所でお金を支払うことで魂が戻って来る仕様も確認できました。ただ、結構な額を要求されます。


 死亡時にお金が半減する要素はなく安心しましたが、お金はショップで武器を購入したり一定時間バフを受けるお札や仙丹など消費アイテムに使用するので魂を取り戻すことだけに使えないバランス。まさに地獄の沙汰も金次第。

空中を駆けるフックによる自在な探索性


 本作独自のアクションが360度に射出可能な勾魂索と呼ばれるグラップリングフックで、壁や地面、敵に刺さるとその方向へ急速ダッシュする移動アクションです。これは、主人公に走る動作がなく序盤ではやや窮屈に感じていた移動のストレスが一気に解消されると同時に、高台の狭い足場を慎重にジャンプしていたあの頃が懐かしく思えるほど探索の幅が広がる画期的アイテムでした!


 グラップリングフック展開中は周囲の時間が遅く流れるため、ゆっくり狙いを定められますが、ホールドしておける時間もさほど長くはありません。ただ慣れたアクションゲーマーなら十分な猶予があると感じるほど。何より一気に探索の幅が広がった感覚がしたので、試遊中でも「メインの探索はここからだな……」と思うほど便利なアクションでした。


 のちに空中ダッシュも追加され、さらに機動力もアップ! 空中ダッシュとグラップリングフックでかなり探索が快適になりました。開発者によれば二段ジャンプや壁を蹴って走るアクション、傘を使った空中降下なども予定しているとのこと。後半のエリアの探索がますます楽しみになりました。


 複数の武器を使い分けていくのも本作の特徴。初期装備の斬魂刀をはじめ全部で20種類以上の武器が登場し、そのうち3つを装備して使いこなしていくスタイル。攻撃自体は上下左右に振り分けられる斬魂刀や前方に大きく振りかぶる斧などベーシックなものですが、武器によってかなり性質が異なります。


 なかでも鐘は召喚後に鐘を攻撃することで衝撃波を発生させる、まさかの設置式の広範囲攻撃というトリッキーさ。やはり霊験あらたかな存在は冥府の者どもにはよく効くのでしょうか。このほかにも3方向に投擲するナイフやブーメランのように戻って来る月輪。この月輪は攻撃すると前方に弾き飛ばし、再び自身の下に戻ってくるので跳ね返し続けると遠距離攻撃になるという代物でした。


 これらの武器の多くはボスを倒すことで入手していきましたが、なかにはショップで大枚をはたいて購入したものもあるなど、さまざまな視点から武器を集めマップを開拓していく姿は同ジャンルの基本っぽくてとてもいい感触。隠しエリアの存在もあったので、もしかしたら探索しないと獲得し得ない武器もプレイを進めていればあるのかもしれません。


 ちなみに武器の一部は敵を攻撃した際や倒した際に獲得するエネルギーを消費して使用可能になるもの(例えば投げナイフや鐘など)があります。これは簡単に遠距離攻撃ができない仕様でもありますが、斧に関してはチャージ攻撃でこのエネルギーを任意で溜められ絶大な一撃を繰り出せる特殊アクションを持っていたりと、リソースを使ったリターンも考えられていました。

 豊富な武器種のほかにはパッシブスキルを付与するアーティファクトを8種類装備でき、これらで主人公のステータスを強化していきます。レベルアップによる強化こそありませんが、最大体力を上昇させるアイテムも存在しているので、探索をメインに主人公の底上げをしていく姿はメトロイドヴァニアらしいなとしみじみ思いました。


 体力回復は瓢箪を飲むことで行えますが、飲む長さに応じて体力回復数が増えていく仕組み。細かく飲めば体力が1メモリ回復し、瓢箪のチャージ数も少ししか減りません。敵を倒したり、白い光のようなものを取得すると瓢箪のエネルギーがチャージされていくので、長旅でもいつの間にか瓢箪が溜まっていたりします。ここでもソウルライクの仕様が適用されていて、例によって休息所に立ち寄ることで瓢箪のチャージも満タンになります。

 試遊範囲内では1被ダメージ1メモリずつ減っていったので、ボス戦でも一気に体力を減らされる心配がなく慌てて体力回復をしなくていいのは、タイミングも考えやすく良かった点です。


 全体的にはエリアの広さに対して休息所が少なく、死亡した地点へ戻るリカバリーの長さに苦労する場面もありましたが、リスタート時のロードが短くそちらはストレスフリー。またボス戦前には必ず簡易リスタートポイントが設置されており、ボスへの再挑戦が早いのも好印象でした。


 全体的には20時間前後のクリア時間想定で、全要素の収集には30~40時間程度かかるそうです。エンディングも複数用意されているとのことで、最近のメトロイドヴァニアの要素もしっかり取り入れられており、かなりやり応えを感じるタイトルでした。


 Steamでは4月27日~5月5日の期間限定でプレイテストが実施されているので、そちらもぜひチェックしてみてください。

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