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『九魂の久遠』のインティ・クリエイツらしさを語りたい。絶妙なゲームバランス、作り込まれた世界観、よきライバルキャラの存在…どれも欠かせない!

文:sexy隊長

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 インティ・クリエイツの新作『九魂の久遠 (くこんのクオン)』が5月30日に発売されました。本作は冥界で目覚めたネコ“クオン”が現世へ戻るために旅をする、切り絵調のグラフィックが特徴的な2D横スクロールアクションゲームです。

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 本記事では、『九魂の久遠』から感じる“インティ・クリエイツ”らしさをインティ・クリエイツ好きライター・sexy隊長がお届けします!

※本記事はインティ・クリエイツの提供でお送りします。


精密な操作性とゲームデザインだけじゃない! インティ・クリエイツの魅力は世界観

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 インティ・クリエイツの作品といえば、『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』シリーズや、『Bloodstained: Curse of the Moon』シリーズ、『ブラスターマスターゼロ』シリーズのような、“精密な操作を求められる硬派なアクション”と“絶妙な難易度の緻密なゲームデザイン”の2点が真っ先に挙げられると思います。

 特にレベルデザインやゲームバランスが緻密に設計されており、インティ・クリエイツならではのプレイヤースキルを試すような高難易度アクション……である一方、初心者から玄人まで楽しめるようなシステムを作り出しています!

 もちろん『九魂の久遠』も同様で、この絶妙なバランスで作り上げられた作品になっています。アクションやゲームデザインに関するシステムの詳しい話は、過去の先行プレイの記事で存分に語っているので、そちらをご確認ください。

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 ただ、今回語りたいのは、インティ・クリエイツ作品の“個性豊かなキャラクター”と“哲学的なストーリー”といった世界観こそが“らしさ”だということ。そして『九魂の久遠』はそれらがすべて詰まった、インティ・クリエイツの中のインティ・クリエイツ作品だということをお伝えしたいです!

キャラクター中心に描かれる世界観

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 インティ・クリエイツ作品に登場するキャラクターは、その人の個性や成長が物語の中心として描かれていることが多いです。主人公やメインのキャラクターのバックボーンや行動に対する動機がしっかりと描かれているので、キャラクターに感情移入しやすくなっており、プレイしながら世界観にどっぷり浸かれます。

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 本作では、アニマリヴァイヴや久遠強化によって主人公の“クオン”の個性や成長が感じられるほか、飼い主“ツクモ”との関係性を過去の記憶から追体験できたり、クオンと同じ境遇の“妖魔獣人”の絡みからストーリーの根幹が見えてきたりします。

 キャラクターに感情移入をすればするほど、ストーリーの奥行きやおもしろさを一層楽しむことができるのが大きな魅力です。

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 敵なのか味方なのか分からない……たとえば『ガンヴォルト』シリーズの“アキュラ”や、『ブラスターマスターゼロ』シリーズの“ライプニッツ”といった、ライバル的ポジションのキャラクターが出てくるのもインティ・クリエイツらしさの1つです。

 本作では、“ロック”という柴犬が変化した獣人が登場します。同じ目的を持っていたり、会話が対等に成り立ったりする不思議な存在。

 主人公のネコに対してのイヌという対比も含めて、よきライバルキャラ感のにおいがプンプンとするキャラクターです! どんな関係となるのか……!

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哲学的なテーマが感じられるストーリー

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 インティ・クリエイツ作品のストーリーには、道徳的な問いや哲学的なテーマが含まれていることが多いとも感じます。“正義と悪”、“生と死”、“人間と機械の関係”など、プレイヤーにあらゆることを考えさせるような内容になっており、それがノーマルエンド、トゥルーエンド、そして真エンドの分岐に関わってくることがあるのがおもしろいところです。

 『九魂の久遠』でも哲学的なテーマが例外なく描かれており、インティ・クリエイツらしさをここでも感じられます。

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 『九魂の久遠』は、道徳的な問いや哲学的なテーマの部分だけで考える『ブラスターマスターゼロ』シリーズに近いものを感じました。これは、『九魂の久遠』と『ブラスターマスターゼロ』シリーズのディレクターが同じ西沢智氏ということが大きいと思います。

 西沢智氏は以前インタビューで、“「ここを一番見せたいんだ!」というシーンがあって、そこに向かってステージやシナリオ演出を組み立てていく”と語っていたので、本作でもストーリー演出のこだわりが見られると思います。クライマックスはもちろん、さまざまなシーンでそのこだわりが見られそうです!

※西沢智氏への『ブラスターマスター ゼロ』インタビューは過去の記事をご覧ください!
『ブラスターマスター ゼロ』について西沢さんに質問。特徴やこだわりポイント、キャラをネタバレ有でトーク

インティ・クリエイツらしい自社コラボが本作も健在!


 DLCを始めとした追加コンテンツに自社作品のキャラクターが参戦する自社コラボを頻繁に行っているインティ・クリエイツ。『ブラスターマスター ゼロ』シリーズでは、『ぎゃる☆がん』や『蒼き雷霆 ガンヴォルト』、『白き鋼鉄のX』、『Dragon Marked For Death』とのコラボがありました。

 『蒼き雷霆 ガンヴォルト』のスピンオフシリーズである『白き鋼鉄のX2』では、『ぎゃる☆がん』や『ブラスターマスター ゼロ 3』や、当時まだ発売前だった『蒼き雷霆 ガンヴォルト 鎖環(ギブス)』とのまさかのコラボが行われたことも。

 なので『九魂の久遠』も自社コラボがあるのかな? とだいぶ前からほんのりと思っていたら……ありました!!

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 6月末頃にコラボアップデートとして、『蒼き雷霆ガンヴォルト 鎖環』より、追加ボス“雷獣ガンヴォルト”が来訪する無料アップデートの予定が発表されました。カッコよく手強いボスとして登場!  “雷獣ガンヴォルト”……デザインがとにかく良すぎる。

 しかも、アップデートで追加されるのはボスだけではないようです。ほかにどんなアップデートが入るのか、今から楽しみですね!

●雷獣ガンヴォルト(声:石川界人)
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 かつて、“蒼き雷霆(アームドブルー)”と呼ばれた永遠の少年。

 真なる暴龍の王“メビウス”との戦いの最中、“無限の星詠(アストラルオーダー)”が選択した可能性世界の一つとして、混沌の空間に飛ばされ、クオンと邂逅する。

 蒼い獣のその姿は、パートナーである“きりん”の能力により封印された姿だが、異世界への転移の影響で離れ離れになった事で、封印は維持されているものの、不安定な状態にあるようだ。

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