ドワンゴは、同社が運営する“ニコニコ”のサービスが利用できない状況について続報を発表した。
これは6月8日早朝から“ニコニコ”などのサービス全般で不具合や障害が起きたことによる調査に関する情報。現状、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃によるものと確認されている。
被害の原因や影響範囲、流出した可能性がある情報、今後の対応などがドワンゴより公開されている。
停止中のサービス
- ニコニコ動画、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネル等のニコニコファミリーサービス
- 外部サービスでのニコニコアカウントログイン
- 楽曲収益化サービス
- ドワンゴチケット
- ドワンゴジェイピーストアの一部機能
- N予備校 ※N高等学校・S高等学校の生徒向けには復旧済
- 各種企画におけるプレゼント発送
流出した可能性がある情報
情報漏洩については調査中。 個人情報・クレジットカード情報等の漏洩は現時点では確認されていないが、引き続き調査が進められている。
今後の対応
引き続き、被害状況や影響範囲の究明を行うとともに、流出の可能性がある情報について調査が進められる。
実施済みの対策について
影響を受けた機器およびその可能性のある機器の利用停止
各種アカウントのリセット、社内ネットワーク通信のセキュリティ強化、管理ポリシーの見直し
各種アカウントのリセット、社内ネットワーク通信のセキュリティ強化、管理ポリシーの見直し
補償について
番組中止およびサービス停止に伴い、以下に関する補償が予定されている。補償の詳細については検討中。月額会員サービスの補償対象期間は、2024年6月と7月を予定しているとのこと。
- プレミアム会員・ニコニコチャンネル有料会員(ニコニコチャンネルプラス含む)の月額会員料
- N予備校の月額会員料
- ニコニコチャンネルおよびニコニコチャンネルプラスの運営者への収益分配
- クリエイター奨励金の分配
ニコニコ関連の番組について
7月末まで、ニコニコ生放送・ニコニコチャンネルを利用した、ニコニコ公式の生放送番組・チャンネル生放送番組を中止。
新バージョン「ニコニコ動画(Re:仮)」(読み: にこにこどうが りかり)について
ニコニコが停止している間、第一弾として、ニコニコ動画(Re:仮)を新バージョンとして2024年6月14日15時にサービスリリースした。
ドワンゴの開発チームが自発的に3日という短期間で作り上げたもので、ニコニコのサービス最初期(2006年)と同じ、動画視聴やコメントといった基本的な機能のみを備えた動画コミュニティサイトになる。
サービスの負荷を考慮し、ニコニコ動画に投稿された作品の中から選ばれた一部の動画のみが視聴可能となっている。主に2007年の人気動画が中心のラインナップで提供され、アカウントなしで無料で視聴可能だ。
ニコニコ漫画アプリについて
影響を受けなかったシステムが多いことがすでに確認できており、漫画を読む、コメントする、お気に入りに追加するといった基本的な機能が利用可能な、機能縮小バージョンでのサービス再開が検討されている。2024年6月中の復旧を目指しているとのこと。