グラビティゲームアライズより8月29日(木)に日本先行発売される、PS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ワールドクラフトRPG『神箱 - Mythology of Cube -』。そのSwitch版の体験版レビューを掲載します。
すでに配信されているPS5/PS4/Steam版の体験版に続き、本日6月20日(木)にSwitch版の体験版がリリース! より製品版に近い内容になった体験版について、Switchで遊んでみた感触をお届けしていきます。
なお、本作の基本的なゲーム内容に関しては以下の特集記事でもまとめられていますので、ぜひあわせてチェックしてください。
体験版だけど遊びごたえたっぷり。1粒で4度くらいおいしいRPG!【神箱】
今回プレイした体験版はゲーム冒頭から始まり、最初に訪れる町・ザンクトアリウムでのストーリーを中心に収録。ザンクトアリウムで仲間になるアルクとミナスと共に探索やボス戦を行い、次なる土地・ノーアトゥーンへ向かう途中で体験版は終了となります。
ワールドクラフトRPGと題される本作ですが、実際はRPGだけでなくパズルや土地開発シミュレーション的な要素も存在。単なるRPGとは一線を画す遊びごたえがあり、1粒で3度も4度もおいしいゲームというのが第一印象です。
世界観も女神や妖精などが登場するバリバリのファンタジー系で、この手の空気感が大好きな自分にとってはたまらない作品。ゲームを始めてすぐに、崇高な雰囲気を漂わせつつボケをかます“おもしれー女神様”が登場するのも、お気に入りのポイントです。
本作のゲームパートは大きくパズル、バトル、クラフトがあり、パズルは断片化した土地を修復する際に行います。内容はいわゆる同色のピースを2つ以上繋げて消していくタイプのもので、うまく消すとチェインボーナスが増えていきます。
個人的にパズルゲームは苦手なジャンルなのですが、そこまで複雑なルールはなく、直感でポチポチプレイしてもクリア自体はカンタンでした。ピースをうまく繋げてたくさん消せたときの爽快感も心地よく、探索の合間にちょくちょく遊びたくなります。
バトルはセミオートのターン制で進行し、攻撃は仲間が自動で行うのが特徴。修復者(プレイヤー)は仲間にマナを与えて援護するのがメインという、一風変わったコマンドバトルが味わえます。
マナがたまったときに仲間が発動できる武器スキルは、行動順を無視して即座に繰り出せるのもユニークなところ。戦闘中に武器を切り替えることもでき、多彩なスキルを駆使して戦術を練るバトルはやみつきになります!
また、バトルにはオート化や早送りも用意されており、戦闘をサクサク進めることも可能。こういう機能は地味ながらとてもありがたいですね。
クラフトは素材を集めることで装備品を作ったり、マップ上に施設を建てたりすることが可能。今回の体験版では最低限のチュートリアル部分を触れられましたが、おそらくクラフトは『神箱』の最大の醍醐味と言えるでしょう。
とくに民家や橋などを作れる施設クラフトは自由度がすさまじく、ワールドクラフトRPGの名に恥じない遊びが満喫できます。すべての土地になんでもかんでも作れるわけではありませんが、自分の好きな村や町を創造できるのは筆舌に尽くしがたい興奮があります。もちろん、作った村には名前をつけることもできます。
さらに、建てた施設によって採取物が変わったり、村同士のルートを確保することで交易が始まったりといったシステムも! まるで土地開発シミュレーションのようで、この要素1つだけでも相当長く遊べそうです。
Switchの携帯モードと相性バッチリ!!【神箱】
マルチプラットフォームで発売される『神箱』ですが、Switch版なら携帯モードで場所を選ばず遊ぶことが可能。ゲームの性質上、スキマ時間でちょこちょこ遊ぶのに向いているので、携帯モードでプレイできるのはSwitch版の明確な利点ですね。
サクッと遊びたい人にオススメの“15分でわかる神箱”【神箱】
体験版には最初から遊ぶ以外に“15分でわかる神箱”というモードがあり、パズル、バトル、クラフトなど体験版の内容をだいたい15分で網羅できます。
普通にプレイすると3時間ほど、探索やサブクエストをじっくり遊ぶとより長時間楽しめる体験版ですが、手っ取り早く概要を押さえたいなら“15分でわかる神箱”もオススメです。ただし、ストーリー部分は完全にカットされているので、世界観や物語も確認したいなら最初から遊ぶのがベストかと。
8月29日(木)の発売に向け、ますます盛り上がっていく『神箱』。さまざまなジャンルの魅力が1本で味わえる作品なので、興味がわいた人はまず体験版からどうぞ。ほかのハードの体験版もアップデートでより製品版に近い内容に変わっているので、すでに遊んだという人も要チェックです!
スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。