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【ホロライブ】大空スバルさん、同期の湊あくあさん卒業について秘めていた思いを明かす。「いずれ2期で、と思っていた」

文:こひき庵

公開日時:

最終更新:

 8月29日、VTuberグループ“ホロライブ”の2期生・大空スバルさんは『7DAYS TO DIE』のゲーム実況配信に先駆けて、これまであえて沈黙を守ることを宣言していた同期の湊あくあさん卒業について言及。

 嗚咽とともに溜まった思いを吐き出し、今後への決意を語りました。

明るい口調でスタートするも……

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 「ちわーっす! ホロライブ2期生、大空スバ〜ル!」

 いつもの挨拶で始まったスバルさんの配信。何か神妙な話が始まるのではないかと身構えていたチャット欄からは「元気な声だ!」「元気そうで何より」と、少し安心した声が漏れます。

 その前日の28日には、短いポストをしたのみだったスバルさん。あくあさんに対して強い思いを持っていることは、これまで彼女の配信を観てきたファンにとっては自明のことだけに、心配の声も聞かれていました。
 「ちょっとみんなと“スシロー”に行ってお寿司など食べたんですが〜」

 そんな明るい口調の話から、「Twitterで『スバルちゃん大丈夫かな?』みたいなのが結構あったので、ぜんぜんスバルは大丈夫という話をしに来ました」と続き、「あくあについては言いたいことを全部言ったし、聞きたいことは全部聞いたし、なんかスバルにはモヤモヤしたものはない」と断言します。

 卒業の発表されて以降も一切コラボをしなかったことについては「5年、6年近くあくあを観ていて、あくあは自分のしたいことがハッキリ見えていて、なんかそれが凄いところなんですけど、見えているから、あくあのしたいようにするのが一番いいんだろうなと思って、横で見守るスタンスを取っていただけ」と、まず説明しました。

 「(あくあさんとの関係は)大事だから、大事なモノをみんなに見られるような形にできるかな。せっかくなら楽しく配信を観てほしいのもあって、『うう、できる自信がない』となって(コラボを)やめました」

 また「不仲とか言い出すやつはホントに……。ぜんぜん不仲じゃないです」と言い、一部で悪意を持ってささやかれた噂をまず一蹴しました。

 そして、「心配してくれたスバ友(スバルさんのファン)の皆さんに」と切り出します。

 「そもそもスバルって休まなかったじゃん、配信を。あれって何で長日休まなかったか」

 そんな話から、スバルさんの独白が始まりました。

 「スバルって2期生でいっちゃん、落ちこぼれだったのね、マジで。いっちゃん人気なくて、落ちこぼれ過ぎてて、配信も長時間できないし、すぐ休んじゃうし、マジ落ちこぼれだった。そんなときに、あくあを筆頭にみんなが引っ張っていってくれてという感じだったんですよ」

 当時はホロライブの黎明期。デビューすればすぐに何十万登録が見えてくる今とは大きく異なります。今でこそスバルさんはホロライブ有数の人気メンバーですが、デビュー当初の様相はかなり違っていたわけです。

 そのときのあくあさんのホロライブにおける立ち位置はエースの一角というもので、そのあたりの感情についてはスバルさんも過去の配信で何度か触れてきていました。

 だからこそ、あくあさんが長期の休みに入ったり、他の2期生が活動頻度を減らすという時期でも、「自分が」という意識で活動してきたことも明かします。

 その間にスバルさん自身も大きく成長。徹底して自分を見直したという努力の姿勢が実り、ホロライブにとっても大きな存在になっていきました。だからこそ抱いた思いがあったわけです。
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▲スバルさんにとって一つの転機になった3周年ライブでの、あくあさんへのメッセージ。「あくあが同期でよかった」
 「みんなさ、あくあが復帰したときめっちゃうれしかったじゃん? スバルも、みんなと一緒くらいうれしかったわけ。『やっと帰ってきてくれた!』、『あくあ!あくあ〜!』ってなっていたわけ。心の中でね。変に反応するとまたプレッシャーかなと思ったから」

 「スバルも2期生好きだから、ライブとかイベントとか、曲も出したかったし。みんなも待っていたけど、スバルも待っていたの。ぜんぜん待てたし。その待てた理由はデビュー当初、引っ張っていってもらったから」

 そんな思いがあったがゆえに、「いつかスバルもみんなを支えられるような人になれたらいいなと思っていたから」と言います。

 そしてここで、当時のことを思い出してしまったのか、元気で明るい声が崩れ、嗚咽が漏れ出します。

 「いずれ2期でライブとかイベントとかできるんじゃないかと頑張ってたんだよね、ああ、泣いちゃったあ……」

 涙声に変わり、こう続けます。

 「ここでスバルが休まずに踏ん張ってたら、スバルがもっと強くなって、配信者として成長してみんなを引っ張れる存在になったら、もっと2期生としてイベントもできるし、あくあも帰ってきてくれるんじゃないか。あくあ帰ってきてうれしくて、そうしたらあくあ辞めるってなって、もう『何だったろ』ってなっちゃって」

 つらい思いを吐き出した上で、奮い立たせるような声でこう語ります。

 「すごい落ち込んだりもして、なんかやっぱり何だろうな……。同期が誰も(活動して)いない時期とかも結構あったりして。それを責めてるとかじゃなくて、でも寂しかったりもした」

 あらためてそれを実感したのは今年5月に行われた、
ホロライブ・ゲーマーズのイベント“超超超超ゲーマーズ”だったそうです。

 このゲーマーズのメンバーとスバルさんは大の仲良し。

 「スバル、ゲマズかもしれねえ」とも思っていたと言いますが、実際に“ゲスト”としてこのイベントに参加して「『スバルはゲマズじゃねーんだ、やっぱり』ってなって、クソ落ち込んだりもしていた」と振り返りました。
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▲あくあさんのスバルさんへの最後の手紙。真っ先に書かれたことは「2期生を大事にしてくれてありがとう」
 あくあさんの卒業ライブは観られなかったそうです。

 「どうしようこの気持ちどうしようってなりながら、一ヶ月過ごしてた。8月地獄だったわ、マジで。だから正直さ、卒業ライブとか観られてなくてさ……。観られなかったよ、怖くて」

 ライブ翌日の昼に、“スシロー”で会ったメンバーが「目をパンパンに腫らしてた」(スバルさん)ことに驚いていたほどだそうですから、コントロールできない感情があったのでしょう。

 「すごいなと思った、みんな。『いってらっしゃい』みたいな感じだったじゃん? 言えねえよ! そんな綺麗に言えねえよ! 言いたくないよ! 無理だろ!ってなったわ」

 少し冗談めかして、しかし真に迫る雰囲気でそう語ったスバルさん。

 配信の中ではこうしたことを「話したくなかった」とも語っていました。理由はスバルさんらしいもの。

 「疲れて帰って来ている人に、泣いているスバルを見せるのが嫌だったから話したくなかったんだよ、くそぉ」

 自分の配信を観て元気になってほしいということはスバルさんが繰り返し語ってきたことでもあります。そのポリシーに反する配信はしたくなかったということでしょう。

 それはつまり、あくあさんのことに触れると、必ず悲しい気持ちがあふれ出してくることがわかっていたからということなんでしょうね。

 唯一後悔を語ったのは、2期生のグループとしてのオリジナルソングを作れなかったこと。一度構想は持ち上がっていたそうですが、いろいろなタイミングが合わずに実現しなかったそうです。

 このあたりは休養に入るメンバーも多かった2期生ならではの難しさもあったのでしょう。

 ただ、だからこそ「無理矢理にでも進めておけばよかった」という悔いも残ったようです。

 その中で“2期生ソング”とも言えるのが、スバルさんのオリジナルソングである『スターライト』でしょう。2期生全員の名前が織り込まれたこの曲は、そうしたスバルさんの同期への深い愛情が込められたものでした。
▲スバルさんの5周年ライブでは、2期生全員集合での合唱を披露しています
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「持つべきものは友」

 「スシローに行って、みんなから元気もらって、『がんばって話してくる!』と言って送り出されて今、という。そういう感じなのでわりと元気ですし、あくあ頑張ってくれよ、スバルも歩いて行くし」

 スバルさんはそう振り返ります。昼にホロライブの仲間たちと会うまで「今日絶対配信できないわ」と思ってたそうで、「やはり持つべきものは友」と、あらためて仲間の存在も意識したそうです。

 「目がパンパンに腫れた状態でスシロー行ったから、ぼたんちゃん(5期生の獅白ぼたんさん)引いてたんだよ。『え?』って。でもぼたんちゃん優しいから(何も)言わなかった」

 あらためて時間を置き、仲間と話して、一つの結論が出たようでした。
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▲昨年のあくあさんの5周年記念ライブでも、2期生全員集合が実現しています
 「あくあはあくあなりに前を向いて歩いて行ったから、スバルもスバルなりに歩いて行こう。その先がどこに向かうとかわからないけど、歩いて行ったら答えはあるかなと頑張っていこうかな、と」

 そう言って、「スバルも頑張って乗り越えるから。頑張っていきましょうというか、一緒に楽しいことしようね」としつつ、「もう2度と話さないから!」と強調したスバルさん。いつもの元気なモードに切り替えて配信に戻っていきました。本当にすごいガッツの人です。

 ここでちょっと面白かったのは「この流れで(ゲームの)サーバ入るの恥ずかしいな」と言い出し、「『みんな今から言ってくる!』って大騒ぎしてここに来たからさ〜」と照れ出したこと。

 「久しぶりに行く学校みたいだよ」と言って勇躍参加したゲーム配信は、まったく違った面白さがありますので、ぜひそちらも合わせて実際にご覧になってみてください。

 「人生って不思議なもんでさ。気がついたら、交わってる。でも(あくあさんと)交わったら、一発かますけどね? さすがにもう一回交わったら『おまええええ!』ってかますけどね」

 そう笑って言い残し、スバルさんは日常の配信風景へと世界を切り替えていきました。

思い出の動画

▲2期生への思いがあふれる3周年ライブ
▲あくあさんの5周年記念ライブ、2期生による『五等分の花嫁』
▲あくあさんのスバルさんへの気持ちが聞ける最後の手紙
▲「揃わない」と言われてた2期生が集合した初オフコラボ
▲なんとなく恒例っぽくもなったりもしましたね

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