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【トラウマ注意】ちょっと変わった裏ホラー漫画おすすめ10選+番外編。『見える子ちゃん』『渋谷金魚』『藤子・F・不二雄SF・異色短編』などミステリやギャグもありつつ、後味の悪さや独特な怖さが…(2024年版)

文:電撃オンライン

公開日時:

 王道・定番・話題作から変化球まで、電撃オンラインがおすすめするちょっと変わった怖いホラー漫画10選をご紹介していきます。

 純粋な怖さに特化したホラーではなく、ミステリやバトル要素、ギャグからパニックホラーなど、その他のジャンルの面白さも備えた作品を集めました。

 「そんなに怖くないじゃん」なんて読み進めていると、思わぬ場面で独特な怖さや後味の悪い話がやってきて、トラウマになってしまうことも。霊やオカルトよりも人間が一番怖い……なんて話もちらほらありますけどね……。

 前回紹介した“ガチで怖いホラー漫画おすすめ15選”とはまた違ったホラー漫画になっているので、お楽しみに!

見える子ちゃん

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漫画:泉朝樹
巻数:1~10巻
第1巻発売日:2019年4月22日
内容紹介(商品紹介ページより)
ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に。怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!

電撃オンライン編集部コメント
2018年にTwitterに投稿された漫画から連載へと繋がりました。ストーリー的には日常系でありギャグでありコメディではありますが、異形のデザインがとにかくおどろおどろしく怖いのが特徴です。

異形のデザインのおかげで、笑いと恐怖が丁度良くメリハリのある作品になっています。感動話からシリアスな話もあるので、ホラーを読みたいけどすっきり感も! という方には絶対におすすめです。

最底辺の男-Scumbag Loser-

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漫画:山口ミコト
巻数:全3巻
第1巻発売日:2012年5月22日
内容紹介(商品紹介ページより)
山田君の足を舐めろ!

クラスの底辺をさまよう臭いフェチ・村井雅彦(16)。ある日、転校してきた美少女・水沢遥と付き合うことになった、彼の口からこぼれた言葉は「水沢遥は5年前に死んでいる」という事実だった…。彼女はいったい何者なのか!? その目的は!? 心揺るがす最底辺サスペンスホラー開幕!

電撃オンライン編集部コメント
本作は、文字やセリフとちょっとした不穏な絵で恐怖心を煽ってくるという、読み手の想像力を掻き立てる怖さがあります。

そして、“サスペンスホラー”、“サイコホラー”、“恋愛ホラー”などさまざまなジャンルに変わっていくので、思っていたのと違う……という想像の上をいくストーリー展開を魅せてくれます。

最後のシーンが衝撃的といいますか、感動すら覚えるほどで、その場面を見るためだけに読む価値があると思います!

渋谷金魚

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漫画:蒼伊宏海
巻数:全11巻
第1巻発売日:2017年2月22日
内容紹介(商品紹介ページより)
【注意】この金魚、人を喰います。

平凡で、冴えない毎日を過ごす少年・月夜田初。その予定調和な日常は突如として終わりを告げる…。大都市・渋谷に大量発生した〝人喰い金魚〟! 大きい〝金魚〟も小さい〝金魚〟も、人を喰って、喰って、喰いまくる!! ハチ公も、スクランブル交差点も、センター街も。渋谷に襲い来る未曾有の大パニック!! 覚悟を決めろ。絶望に挑め。史上最悪の生存競争が始まる!!!

電撃オンライン編集部コメント
東京を舞台にした空飛ぶ人喰い金魚vs人間のパニックホラー。とにかく金魚のデザインも行動も全てがグロ怖いのが特徴でもあり、魅力でもあります。金魚は可愛くて平和的な印象があったのでかなりの衝撃でした。

最初は逃げ惑うだけのパニックホラーですが、後半になるにつれてバトル要素が出てきたり、この金魚たちは何なのか!? という謎にも迫るミステリー要素もあったりと、最後までハラハラした気持ちで読める作品です。

地獄先生ぬ〜べ〜

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漫画:岡野剛(原作:真倉翔)
巻数:全20巻
第1巻発売日:1994年1月11日
内容紹介(商品紹介ページより)
この世には目に見えない闇の住人達が、時として牙をむいて君達を襲ってくる…。だが、そんな奴らから君達を守る正義の使者がいる。あらゆるものを無に帰す力を宿した「鬼の手」を持つ鵺野鳴介は、子供達から「ぬ〜べ〜」と呼ばれて親しまれる日本で唯一の霊能力教師。普段は頼りないが、子供達を悪霊から守るために命を懸けて戦う!!

電撃オンライン編集部コメント
ギャグあり、エロあり、バトルありのてんこ盛りで、知らない人の方が少ないでは? と思える大人気の少年ジャンプ作品。シリーズ累計発行部数は2900万部を超えており、ホラー漫画史上最も売れているかもしれません。

単なるバトルものかと思いきや、本作は“花子さん”、“赤いちゃんちゃんこ”、“てけてけ”、“モナリザ”などなど数多くのトラウマ回を送り出してきた、歴然たるホラーの名作。

小学生の頃に読んでいて、大人になっても忘れられない人も結構いるのではないでしょうか。筆者も目を瞑ると……“寄生虫回”が脳裏をよぎります……。

ちなみに来年の2025年に新アニメ化が決定されています! 久々のアニメ、楽しみですね!

スマイリー

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漫画:服部未定
巻数:1~9巻
第1巻発売日:2022年5月9日
内容紹介(商品紹介ページより)
愛娘を不慮の事故で亡くしたフリーライターの鴨目友司。
絶望した彼は妻にも去られ、抜け殻のような日々を送っていた。

だがある日勧誘に来た見知らぬ宗教団体「心笑会」のチラシが彼の運命を変える。
そこには音信不通の妻の姿が映っていた…。

これは信仰と狂気の物語ーー。
邪悪な笑顔が招く教団の黒き闇とは。
戦慄の``新興宗教``サスペンス始動!!

電撃オンライン編集部コメント
“新興宗教サスペンスホラー”漫画というなかなか無いジャンル。

そのジャンル通り、なんといっても不気味で狂った新興宗教がホラー要素としてガツンと読み手の脳みそを刺激してきます。

「心笑会」という名の宗教団体が登場しますが、信者が常になんともいえない笑顔を保っており、その表情が本当に恐ろしい……。

スリリングで先の気になる展開、そして次々と明かされる真実の数々など、サスペンスとしてもかなり面白い作品なので、気になっている方は信仰と狂気と恐怖に耐えながら読んでみてください!

悪の教典

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漫画:烏山英司(原作:貴志祐介)
巻数:全9巻
第1巻発売日:2012年10月9日
内容紹介(商品紹介ページより)
先生も、生徒も、親も、みんな怪物! 頻出するトラブルを解消すべく、とびきり有能な英語教師が暗躍する。その果てに待っていたのは、犯罪史上に残る未曾有の大事件だった!! 貴志祐介の話題作を完全漫画化した、漆黒のスクール・サイコホラー。

電撃オンライン編集部コメント
ひとりの教師が起こす史上最悪の惨劇を描いたサイコホラー。貴志祐介氏の同名小説をコミカライズしたもので、実写映画にもなっているため、触れたことはなくとも名前だけは聞いたことがあるという方も多いと思います。

本作は、主人公のサイコパス教師が最初から最後までずーっとひらすら怖いです。途中で明かされる過去話も怖すぎて「ワァー」とか「あっあっ……」とか、思わず心の中のちいかわが出てきてしまうぐらい怖いです。

究極のヒトコワホラー作品なので、幽霊や異形モノが苦手でもおすすめできるホラーですね。

藤子・F・不二雄SF・異色短編

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漫画:藤子・F・不二雄
巻数:全4巻
第1巻発売日:2011年10月25日
内容紹介(商品紹介ページより)
もう一つのライフワークSF短編の決定版!

児童誌を基盤に活躍していた藤子・F・不二雄が1969年に初めて青年向け漫画誌『ビッグコミック』に発表した「ミノタウロスの皿」。その記念碑的名作を筆頭に、「劇画オバQ」、「ノスタル爺」、「やすらぎの館」など、ビッグコミック連載作品の前半17作を発表順に収録(解説/鏡明)。

電撃オンライン編集部コメント
『ドラえもん』や『キテレツ大百科』など、数々の名作描いてきた藤子・F・不二雄氏の大人向けSF短編集になります。

さまざまな青年誌に掲載された短編は『SF・異色』シリーズと呼ばれ、奇抜なアイディアや視点をもとに、人間の常識や価値観を揺さぶる傑作揃い。今読んでも色褪せず、年齢とともに新しい発見などもある作品集となっています。

その中でも、個人的に特におすすめなのが、最初のSF・異色作品である『ミノタウロスの皿』。何が怖いかと聞かれると……読み手である自分自身の倫理観や価値観、固定観念に恐怖を感じる、かつてない作品だと思います。

何をいっているのか理解できないかも知れませんが……読めばこの恐怖の意味が絶対に理解できるので、まだ読んだことがないという方は是非読んでみてください。SF(少し不思議)ホラー作品です。

アウターゾーン

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漫画:光原伸
巻数:全10巻
第1巻発売日:1991年7月1日
内容紹介(商品紹介ページより)
異常なまでに神を信じ、悪魔の実在を説いてまわる女…その息子のひろしは、人には言えない母の恐ろしい秘密を誰にも話せずにいたが…『ママと悪魔』ほか9編と、読者からのレポートをもとにして描かれた番外編を収録。

電撃オンライン編集部コメント
90年代前半に少年ジャンプで連載されていた、ホラーを中心にオカルトやSFを題材にした1話完結のオムニバス作品です。

個人的に『アウターゾーン』と出会えたおかげでホラーやオカルトの面白さ楽しさにハマっていった、とても思い入れ深い作品でもあります。

その特徴はなんといっても、後味の良いホラーが味わえるというちょっと不思議な感覚。こういったオムニバス作品はバッドエンドで終わる作品が大半ですが、本作は作者の「物語の世界だけでも希望のある結末を描きたい」という信念のもと描かれており、ハッピーエンドや救いや希望がある終わり方をする話が多いのが特徴です。

ただ、そんな中でバッドエンドとなる話ももちろんいくつか存在するので、この話はどう終わるんだ!?  という緊張感と恐怖心を丁度良く味わえる作品でもあります。

彼岸島

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漫画:松本光司
巻数:全33巻(シリーズ累計94巻)
第1巻発売日:2003年4月4日
内容紹介(商品紹介ページより)
吸血鬼が棲む孤島、彼岸島(ひがんじま)――。踏み入れたら最後、再び生きて還ることはない……。大学に合格したばかりの宮本明(みやもと・あきら)の兄は、2年前に行方不明となっていた。実は彼は彼岸島へ連れ去られ、現在一人で身を隠し生活していたのだ。そんなある日、明の前に現れた謎の美女。彼女は行方不明の兄の免許証を持っていた。それは恐るべき島への誘い。そして……忌まわしき悪夢の幕が上がる――。戦慄(せんりつ)の吸血鬼サバイバルホラー!!

電撃オンライン編集部コメント
“吸血鬼サバイバルホラー”というジャンルで、吸血鬼の操る異形の怪物たちと戦うバトル要素あり、突然のファンタジー要素あり、そんな環境下でのサバイバルホラー要素もあるという、複雑で多彩な世界観が楽しめます。

現在でも『彼岸島』、『彼岸島 最後の47日間』、『彼岸島 48日後…』とシリーズが続いており、コミックは累計94巻、累計発行部数1000万部突破という……いろいろな意味で大注目されている作品です。

本作は、何かとネットで面白いシーンが出回ったり、ツッコミ満載の漫画などいわれたりしています。

確かに一部分を切り取るとそう思えるかもしれませんが、読み続けてみると実はそんなことはなくれっきとしたホラー作品になっているので、気になっている方はぜひ最初から読んでみて欲しいですね。

ちなみに登場する異形の怪物はことごとくキモくて怖いです。しかも見た目だけではなく、行動や攻撃アクションまでキモ怖いので、異形が登場するたびに嫌な汗が吹き出ること請け合いです。

Z~ゼット~

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漫画:相原コージ
巻数:全3巻
第1巻発売日:2013年4月19日
内容紹介(商品紹介ページより)
『コージ苑』『サルでも描ける漫画教室』『ムジナ』など、日本ギャグ漫画界の重鎮的存在である相原コージが、満を持して描くゾンビ・パニック・ホラー『Z~ゼット~』。
発生初期、発生中期、発生後期の3段階でストーリーは展開されるが、その構成は毎回バラバラのオムニバス。また、ゾンビ化も人間だけには止まらないし、細分化された肉体さえもゾンビとして襲ってくるという、まさに手の付けようのない状態。
一筋縄ではいかないゾンビ・ホラーの傑作誕生!!

電撃オンライン編集部コメント
ゾンビによるパンデミックに巻き込まれた人間たちの悲劇を、さまざまな視点からユーモアやお色気も交えて描いたゾンビ・パニック・ホラー漫画。

主人公が固定されていないオムニバス形式であったり、ゾンビ化現象が発生した“発生初期”・“発生中期”・“発生後期”をエピソード毎に異なった時期の物語で描くなど、パニック・ホラー漫画にありがちな単調なストーリー展開になっていないので、最後まで新鮮な気持ちで楽しめます。

また、本作に登場するゾンビは本当に脅威すぎるて怖いです。「脳を破壊しても活動を停止せず、指1本だけになっても活動する」や「植物以外なら、あらゆる生物がゾンビになる」など首を切断しても、脳を破壊しても、バラバラにしても襲いかかってくる様はゾンビホラーの中でも屈指の強さと怖さがありますね。

ゾンビに対する設定と世界観がかなり緻密に練られている作品なので、ゾンビホラーが好きな方、パニックホラーが好きな方にぜひ読んでもらいたい1作です。

番外編:好きなホラー作品が多くて紹介しきれない!

 いかがだったでしょうか? 前回の“ガチで怖いホラー漫画おすすめ15選”とはちょっと違った嗜好のホラー作品を紹介させていただきました。が、ここで番外編として、紹介しきれなかった作品もいくつか紹介させていただきます!

ホラーというよりミステリ要素が強いけど、不気味さがあっておもしろいケース。

・『変な家』原作:雨穴、作画:綾野暁
・『近畿地方のある場所について』原作:背筋、作画:碓井ツカサ

 主にネットで話題になった作品で、新時代の都市伝説のような面白さや不気味さを味わえます。どちらもホラー小説のコミカライズ作品となります。

ホラーというより人間ドラマというケース。

・『光が死んだ夏』モクモク れん
・『空が灰色だから』阿部共実

 これらは特に人間同士の複雑な感情を描かれた人間ドラマが主軸になっています。“思春期ホラー”と名付けたくなるぐらい、心がざわつく2作品です。

とにかくホラー作品はいいぞ!と叫びたい。


 ゾンビを中心としたサバイバル系やパニック系を入れ始めるとキリがないですが、アニメ化はもちろん、実写化されるような良質なホラー漫画が近年多くなっていますよね。

 紹介しきれませんでしたが、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと』や『アイアムヒーロー』や『自殺島』をはじめ、コロナ化ならではの設定で描かれた『人間消失』などなども是非チェックしてみてください!

 最後に新ジャンルといいますか、現代社会におけるホラー“陰謀論”を扱った作品『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』をタイトルだけでも紹介して終わりたいと思います。


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