9月26日~29日に千葉県・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2024(TGS2024)”に出展されていた、Warframe(ホール7 07-C01)の最新アップデートとブースレポート、そしてディレクターインタビューをお届けします。
索引
幸運と運命をテーマにしたギャンブル性の高い新フレーム“koumei”実装【Warframe/Koumeiと五つの定め】
9月28日のイベントステージで公式配信を実施した本作。そこで最新コンテンツ“Koumeiと五つの定め”の詳細やゲームシステムの調整内容の発表など、さまざまな情報が公開され、会場にいたプレイヤーたちが大いに湧き上がっていました。
とくに盛り上がったのは新フレーム“koumei”の紹介。新フレーム追加前にラフデザインを公開することの多い『Warframe』運営ですが、なんとこの“koumei”は今回の公式配信まで完全に隠された状態で情報解禁が行われた経緯があり、プレイヤーの喜びもより大きなものだったと思います。
“koumei”はアビリティを使用する度に自動で振られる5つのダイスが特徴で、このダイスの出目の大きさのほか、6が3つ以上出た際はより強力な効果が発生するギャンブル性を持っています。
状態異常付与や広範囲拘束、防御系アビリティなどが揃っており、支援寄りですがかなり面白そうな遊びができるフレームであることは間違いなさそうです。
1つ目のアビリティ“KUMIHIMO”は前方に組紐を展開する範囲攻撃。組紐に触れた敵にランダムな状態異常を受ける効果がありますが、6の目が3つ以上の際はすべての状態異常を受けるという強力なものに変化します。
2つ目のアビリティ“OMIKUJI”は条件を満たすと恩恵を得られる布告を獲得します。布告の効果は非常に強力なものの内容は非常に多岐に渡り、パワーアップへのランダム性が強くなっています。条件を満たさない限りアビリティも再使用できない仕様ですが、6の目が3つ以上の際は達成条件をスキップして即時に布告を得ることができます。
3つ目のアビリティ“OMAMORI”は自身の周囲にお守りを展開し、被ダメージを確率で軽減する効果に加え、ヘルス吸収も行える強力な内容。6の目が3つ以上出た際は、効果中は無敵になるとのこと。
4つ目のアビリティ“BUNRAKU”は敵を吊り下げる広範囲拘束系の効果。賽の目の数によって敵に付与する状態異常の数が変化します。6の目が3つ以上出た際は自身の後方にも効果が及ぶようになる範囲強化が行われるようです。
Calibanのアビリティリワーク
新コンテンツの追加のほかには、Calibanのアビリティが一部リワークされました。なかでも3つ目のアビリティでセンティエントを3体同時に召喚可能に。召喚できるセンティエントも3種類に増え、近接型、遠距離型、支援型と性質が分かれるようになりました。
4つ目のアビリティの効果も一部変更。さらに召喚したセンティエントが4つ目のアビリティを同時に発動してくれるため、攻撃面も強力になりました。
Novaのアビリティリワーク
Novaもアビリティに微調整が加えられ、パッシブによるヘルス/エネルギーオーブが出現するようになったのをはじめ、全体的な生存性の強化が行われました。なかでも4つ目のアビリティによる敵の移動速度低下と速度上昇を切り替えられるようになったことに、多くのプレイヤーが歓喜していました。
コンパニオンの調整
コンパニオンを調整が加えられており、なかでもコンパニオン本体と近接攻撃を別に用意することで、より多くのMODを適用可能になった点は大きいです。ビルドの幅が広がり、コンパニオンの性能も大きく上がりそうです。
その他、微調整&追加要素
このほか、HildrynやWukongに調整が加えられたり、新インカーノン武器の追加。PC版のログイン工程の緩和、全プラットフォーム間でのトレード機能追加など、さまざまな面に調整が加えられました。
各項目の詳細は公式サイトの”Koumeiと五つの定め”にて記載されているので、各テンノはしっかり確認しておきましょう。
PC&PS5版が試遊可能。特製グッズも貰えるおまけ付き!【Warframe/TGS2024】
“TGS20204”のwarframeブースではPC版とPS5版どちらかを選んで試遊することができました。試遊をすると特製グッズの入ったガシャポンを回せるおまけ付き。ガシャポンの中にはゲーム内で手に入る5種類のレリックを模したアイテムが用意されているなど、こだわりを感じる作り。
超クールなArthurとアトミサイクルの立像
またブース真ん中には2024年冬に配信予定のアップデート“Warframe: 1999”の代表的なキャラであるArthurとアトミサイクルの等身大立像が置かれていました。フルフェイスの強化外骨格が基本デザインの本作において、人間の顔が付いたフレームは珍しい存在。
フレームの造形から武器に至るまで精巧に作られていることもあり人気も高いようで、Arthurの前には写真撮影が絶えませんでした。
大盛りあがりのステージイベント
9月28日の一般公開日では、イベントステージが行われていました。11時からの公開にも関わらず、多くのWarframeプレイヤー=テンノたちが集まっており、会場は高い熱気に包まれていました。
ステージには『Warframe』を制作しているDigital Extremesの社長Sheldon Carter(シェルドン・カーター)氏。そしてお馴染みクリエイティブ・ディレクターを務めるRebbeca Ford(レベッカ・フォード)氏とコミュニティ・ディレクターを務めるMegan Everett(メーガン・エベレット)氏。通訳にEdwin(エドウィン)氏を迎え、行われました。
新コンテンツやアップデート内容を公開する度に会場からは大きな声があがり、その反応をみる度にレベッカ氏とメーガン氏は喜んでいたのが印象的です。
後半には今冬公開予定の新コンテンツ“Warframe: 1999”にて、Aoiのモデリングを担当されたアルファ・タカハシ氏が登壇。“Warframe: 1999”についても色々と語られ、テンノたちは情報量の多さに圧倒されていました。
Warframeの根幹を担う2人のディレクターにインタビュー【Warframe/Koumeiと五つの定め】
本作でクリエイティブ・ディレクターを務めるRebbeca Ford(レベッカ・フォード)氏とコミュニティ・ディレクターを務めるMegan Everett(メーガン・エベレット)氏に“Koumeiと五つの定め”を中心にインタビューを行いました。
――“koumei”というフレームだけでなく、新武器にも“higasa”と和名が目立ちますが、これには狙いがあるのでしょうか?
レベッカ氏:「Warframe」を立ち上げた際に全体の核となるイメージは、やはり日本のニンジャのイメージでした。それからさまざまとアイデアを膨らませていって11年目を迎えた我々ですが、今回原点に立ち返るという意味で日本のカルチャーを多く取り入れた結果、“koumei”や“higasa”の名前の採用に至りました。
とくに“koumei”のデザインに関しては日本人のデザイナーに協力してもらい、着物や帯、髪の雰囲気など細かくアイデアを出し合って作りました。
――この“koumei”という名前に込められた意味もあるのでしょうか。
レベッカ氏:彼女のイメージはDestiny、Fate、Luckyといった運命に関連するものから成り立っています。なので、特定の何かを指しているわけではなく、“幸”運と運“命”を合わせた造語になりますね。
――毎回、新フレームにはユニークな仕掛けが用意されていて感動します。そんなフレームを考える際、どの部分の取っ掛かりから考えを広げていくのでしょうか。例えばギミックから、今回は男性型、女性型から、アルファベットの頭文字から選ぶなど色々あると思いますが……。
レベッカ氏:遊び方を最初のきっかけにすることは多いかもしれません。そこからイメージを膨らませていって、結果的に男性型、女性型になるといった流れです。今回の“koumei”のアビリティは我々にとっても大きなチャレンジで、ダイスロールというランダム性を取り入れるのは難しいことでした。
――“Warframe: 1999”を楽しみにしているテンノも多いと思います。このコンテンツは星系マップに新しいノードが増えるのでしょうか。
レベッカ氏:星系マップではなく、“Warframe: 1999”の世界にアクセスできる専用の端末がオービターに追加されるので、そこから遊べます。10月17日にはデモ版がリリース予定ですので、思う存分、アトミサイクルを乗り回してくださいね(笑)。
レベッカ氏:「Warframe」を立ち上げた際に全体の核となるイメージは、やはり日本のニンジャのイメージでした。それからさまざまとアイデアを膨らませていって11年目を迎えた我々ですが、今回原点に立ち返るという意味で日本のカルチャーを多く取り入れた結果、“koumei”や“higasa”の名前の採用に至りました。
とくに“koumei”のデザインに関しては日本人のデザイナーに協力してもらい、着物や帯、髪の雰囲気など細かくアイデアを出し合って作りました。
――この“koumei”という名前に込められた意味もあるのでしょうか。
レベッカ氏:彼女のイメージはDestiny、Fate、Luckyといった運命に関連するものから成り立っています。なので、特定の何かを指しているわけではなく、“幸”運と運“命”を合わせた造語になりますね。
――毎回、新フレームにはユニークな仕掛けが用意されていて感動します。そんなフレームを考える際、どの部分の取っ掛かりから考えを広げていくのでしょうか。例えばギミックから、今回は男性型、女性型から、アルファベットの頭文字から選ぶなど色々あると思いますが……。
レベッカ氏:遊び方を最初のきっかけにすることは多いかもしれません。そこからイメージを膨らませていって、結果的に男性型、女性型になるといった流れです。今回の“koumei”のアビリティは我々にとっても大きなチャレンジで、ダイスロールというランダム性を取り入れるのは難しいことでした。
――“Warframe: 1999”を楽しみにしているテンノも多いと思います。このコンテンツは星系マップに新しいノードが増えるのでしょうか。
レベッカ氏:星系マップではなく、“Warframe: 1999”の世界にアクセスできる専用の端末がオービターに追加されるので、そこから遊べます。10月17日にはデモ版がリリース予定ですので、思う存分、アトミサイクルを乗り回してくださいね(笑)。
――アトミサイクルのカスタマイズもできると伺ってます。こちらはアーセナルから行うのでしょうか?
レベッカ氏:それはまだ秘密! カラーリングを自由に変更できるので思い思いのアトミサイクルが見られることを楽しみにしてます。ちなみにギアスロットに装備して使うものなので、アークウィングやネクロメカのようにシータスやフォーチュナーでも召喚可能です。
――あの広い地形を走り回せるのは楽しそうですね! 気になったのですがアトミサイクルとGaussはどちらが速いのでしょうか?
レベッカ氏:面白い質問(笑)。直線速度ならさすがにアトミサイクルのが速いかも!
――色々と楽しみです! ありがとうございました!
長らく本作をプレイしていて、ついに実現した『Warframe』へのインタビュー。いちゲーマーとしての細かな質問にも快く答えていただいて、とても楽しい時間でした。
新コンテンツのメインとなる“koumei”の能力もギャンブル性があって面白そうですし、何より端々に日本への愛を感じるのが嬉しいですね。パペットのようなアイドリングモーションや丁半博打の如く賽の目を振るエモートなど、相変わらず細かなモーションにもこだわっているのも好きな部分です。
『Warframe』の世界に新たな広がりを見せてくれそうな“Warframe: 1999”も、デモ版が間もなく公開されるとのことで、“koumei”を作り上げつつアトミサイクルを乗り回せる日を楽しみに待とうと思います!!
レベッカ氏:それはまだ秘密! カラーリングを自由に変更できるので思い思いのアトミサイクルが見られることを楽しみにしてます。ちなみにギアスロットに装備して使うものなので、アークウィングやネクロメカのようにシータスやフォーチュナーでも召喚可能です。
――あの広い地形を走り回せるのは楽しそうですね! 気になったのですがアトミサイクルとGaussはどちらが速いのでしょうか?
レベッカ氏:面白い質問(笑)。直線速度ならさすがにアトミサイクルのが速いかも!
――色々と楽しみです! ありがとうございました!
長らく本作をプレイしていて、ついに実現した『Warframe』へのインタビュー。いちゲーマーとしての細かな質問にも快く答えていただいて、とても楽しい時間でした。
新コンテンツのメインとなる“koumei”の能力もギャンブル性があって面白そうですし、何より端々に日本への愛を感じるのが嬉しいですね。パペットのようなアイドリングモーションや丁半博打の如く賽の目を振るエモートなど、相変わらず細かなモーションにもこだわっているのも好きな部分です。
『Warframe』の世界に新たな広がりを見せてくれそうな“Warframe: 1999”も、デモ版が間もなく公開されるとのことで、“koumei”を作り上げつつアトミサイクルを乗り回せる日を楽しみに待とうと思います!!