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【ダンダダン感想】アニメ4話は映画のようなハイクオリティ映像に目が離せなかった! ウィリアム・テル序曲と天国と地獄が流れる演出も素晴らしい(ネタバレあり)

文:カワチ

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 TVアニメ『ダンダダン』の第4話“ターボババアをぶっ飛ばそう”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンダダン』第4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

アクションの素晴らしさに拍手を送りたい!【アニメ『ダンダダン』4話感想】


 少年ジャンプ+で連載中の同名漫画をアニメ化した『ダンダダン』。制作はサイエンスSARUで、監督は山代風我さん、音楽は牛尾憲輔さんが担当しています。


 第4話は地縛霊と融合したことで強力になっているターボババアから、その地縛霊を引き剥がすべく、オカルンとモモがターボババア、地縛霊と壮絶な鬼ごっこをする展開が描かれました。

 結論から言うと、とにかく気合いの入ったアクションが素晴らしかったのひとこと。劇場アニメのようなクオリティをTVアニメの通常回のひとつでやってくれたことに感動です。さすがサイエンスSARU。


 今回も展開自体は原作と同じであるものの、アニメならではの演出やアレンジが多く、とても引き込まれました。オープニングが流れる場面も、モモがターボババアを捕まえて地縛霊が乱入してきたあと、時間でいうと放送開始から約6分経過後となっており、自由な発想で作られているなと感じられます。実際、溜めに溜めてとても盛り上がってくるポイントでオープニングに入る流れはとても興奮しました。


 ターボババアが待ち受けるトンネルに入ったオカルンとモモが巨大なターボババアの頭に囲まれるシーンは、原作だとページを開いた瞬間に出現するよう描かれていましたが、アニメではふたりが別々の場所を懐中電灯で照らすと、ふたつの頭に囲まれていることが分かるような演出に。こちらもショッキングでよかったですね。

 いちばん好きだったのは夜の街でカニの姿をした地縛霊と鬼ごっこをするところ。アニメ版はモモの主観視点で描かれており、臨場感のある映像になっていておもしろかったです。

 地縛霊がなぜカニの形なのか、街の人たちには地縛霊が見えていないのかをモモとオカルンが話すところもお互いが早口になっていて、鬼ごっこのスピード感を表現していました。途中で通行人がモモとオカルンを携帯電話で写真を撮ったりなどこまかい部分もこだわっていて、何度も見直したくなるシーンでしたね。

 物語の緩急もしっかり存在しており、モモが機転を利かせて温泉のお湯で地縛霊の動きを止めてホッとしたあとに、ターボババアが乗っ取った大勢の人間がふたりを追いかけてきたりと、追いかけっこのなかにも異なる展開があり、見飽きることがありません。

 とくに大勢の人間が追いかけてくるシーンは、規則的でありながら、なかには邪魔な車を飛び越えて追いかけてくる女性の個体も。それぞれの動きまでしっかり考えて作られていました。

 復活した地縛霊と大勢の人間に追いかけられるシーンでは、『ウィリアム・テル序曲』からはじまり、運動会でおなじみの『天国と地獄』のアレンジが流れる演出も。誰もが聴いたことがあるであろう曲ですし、イントロが流れたところで「おっ!」となった人も多いはず。アレンジもすごくよかったですよね。

 クライマックスに至る展開も、電車に飛び乗るような派手なアクションや、ターボババアとの迫力の決着もあり、とても見応えのあるものでした。


 個人的にいちばん注目して欲しいのはモモ役の若山詩音さんの芝居。本作はオカルン役の花江夏樹さんやターボババア役の田中真弓さんも素晴らしいですが、若山詩音さんは「このセリフはこういう演技でいくんだ!」と予想外の芝居をしてくれるのでワクワク感があります。

 今回もラストでモモが一心不乱にカニを食べるシーンがありますが、咀嚼音が独特でめちゃくちゃ笑わせてくれました。原作ではポピュラーな「モグモグ」だったので、アニメならではのアレンジがとてもよかったですね。モモのヤバい顏に合わせたようなカオスな声で最高でした。


 原作ファンである自分も最高に楽しめた第4話でした! ぜひみなさんもチェックしてみてくださいね~!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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