EXNOAが運営するDMM GAMESとf4samuraiが手掛けるiOS/Android向けアプリ『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』(ロススト)は先日2.5周年を迎えました。
ゲーム内では2.5周年記念イベントに加え、劇場アニメ『復活のルルーシュ』の物語を描く第3部が開始されています。
ゲーム内では2.5周年記念イベントに加え、劇場アニメ『復活のルルーシュ』の物語を描く第3部が開始されています。
今回はサンライズの谷口廣次朗プロデューサーにインタビューを実施。後編では、ナイトメアフレームとキャラクターのビジュアルに関して意識したポイントや公開中の3部に関するお話をお伺いしました。
ナイトメア&キャラクタービジュアルでのこだわり【ロススト2.5周年インタビュー】
――『ロススト』ならではのナイトメアフレームも印象に残っています。
ペンデュラムは、デザインを起こしてくれたアストレイズさんがリボルバーシステムを設定してくれたのが、非常にありがたかったです。当初からノーマル、エア、ブラスト、フルの4形態のデザインを作っていて、最終形態にあたるフルアームズまでをどのように出していこうかと模索していました。
ペンデュラムは、当初の発表からゲーム内での登場までだいぶお待たせすることになりましたが、その分の活躍はしてくれたと思います。リボルバーシステムも最終決戦では活用出来ましたし。マグダラも、幾度と渡って主人公を戦うことを決めていたので、そのたびに形態がパワーアップしていく形にして、ラストは最強形態同士で戦うようにしたんです。
――ナイトメアフレームを物語に登場させるうえで意識されていることはあるのでしょうか?
個人的に、コードギアスにおいてのナイトメアフレーム、特にワンオフ機は、キャラクターを重ねて意識できるようなデザインが必要だと考えています。
例を挙げると、雷峰が乗る王虎のデザインは、神虎に近しいデザインのナイトメアフレームで星刻の後を継ぐ役割という想いも込めています。メドラウドという1.5周年の記念機体をモルドレッドの姉妹機にしたのも、アーニャの中にいるマリアンヌの魂がナイトメアもC.C.とお揃いにしようとしたから、など。キャラクターとスタンスや思いが連動するように、ナイトメアフレームのデザインも発注をしています。
――ダモクレスがプレイアブル化された際にはSNSでも話題になっていました。
私としては正直そこまでの驚きはなくて「ダモクレスもユニット化するのか」くらいの認識でした。それでも、通常攻撃の攻撃方法についてはf4samuraiとすり合わせを行いました。さすがにフレイヤを湯水のように撃つのは違和感があったので。そこで、f4samuraiからはダモクレス自身に搭載したホーミングミサイルで攻撃する案をもらいましたが、そういった設定が存在しませんし、私の方で別案を提案させてもらいました。
ちょうど『奪還のロゼ』(※)でダモクレスが登場し、その表面に配置されたナイトメアが銃器を撃つシーンがあるので、そのイメージを通常攻撃に落とし込んでもらった形です。
――『ロススト』はキャラクターイラストのビジュアルも魅力的です。ビジュアル面では谷口さんはどのような関わり方をされたのでしょうか。
私の関り方でいうと監修です。商品化されるキャラクターのラインナップはお任せしているので、シチュエーションやデザインの監修をさせてもらっています。最も気を付けているポイントは、大きくふたつあり、ひとつは、イラストが元の作中の表現の意図に沿っているか否か、もうひとつは、キャラクター性から逸脱していないか否か、です。
――イラスト面でもキャラクターや世界観の設定を崩さないようにしたと。
もちろん、ユーザーさんが欲しくなるようなデザインにする必要があるのですが、世界設定とキャラクター性を無視しては、コードギアスという作品であったり、ルルーシュたちであったりする必要がなくなってしまいます。そこから外れているものは、監修で調整させてもらいました。
例えば、2024年3月に実施したイベント、『異国からの来訪者』では、ルルーシュが路修(読み:ろしゅう)という宦官と偽って、中華連邦に潜入する物語でした。その物語のラストに、ルルーシュは女性を弄んだ悪徳役人を成敗するために、わざと踊り子の衣装を身にまといます。その踊り子衣装のルルーシュのイラストが起こされた際、最初にいただいたラフは、女性のようにしなったルルーシュが上目遣いで男を誘うように手つきをしているものでした。
「せっかく女装したのだから、女性的な仕草をさせたい」というイラストレーターさんの意図もわかるのですが、この物語においてルルーシュは決して、そのような態度をとらないだろうと考え、監修でNGとさせていただき、現在の相手を見下す形へのレイアウトの変更をお願いしたのです。
もちろん、ユーザーさんが欲しくなるようなデザインにする必要があるのですが、世界設定とキャラクター性を無視しては、コードギアスという作品であったり、ルルーシュたちであったりする必要がなくなってしまいます。そこから外れているものは、監修で調整させてもらいました。
例えば、2024年3月に実施したイベント、『異国からの来訪者』では、ルルーシュが路修(読み:ろしゅう)という宦官と偽って、中華連邦に潜入する物語でした。その物語のラストに、ルルーシュは女性を弄んだ悪徳役人を成敗するために、わざと踊り子の衣装を身にまといます。その踊り子衣装のルルーシュのイラストが起こされた際、最初にいただいたラフは、女性のようにしなったルルーシュが上目遣いで男を誘うように手つきをしているものでした。
「せっかく女装したのだから、女性的な仕草をさせたい」というイラストレーターさんの意図もわかるのですが、この物語においてルルーシュは決して、そのような態度をとらないだろうと考え、監修でNGとさせていただき、現在の相手を見下す形へのレイアウトの変更をお願いしたのです。
――水着イベントなどではその塩梅が難しかったのではないでしょうか。
そうですね。ユーザーさんによっては、もっと際どいデザイン水着が欲しいというご要望があるのかもしれません。ですが、あくまでキャラクターが身に着けていて「どうして私がこんな水着を着なきゃいけないのよ」みたいな反応をしそうなものは、都度調整しました。
まあ、逆にいうと、キャラクターに合っていれば、セクシーな衣装でも問題なかったりします。ミレイなんか、率先してセクシーな衣装を着そうですし。
――それもユーザーさんたちがキャラクターに対して違和感を覚えない工夫の1つということですね。
当然、フィクションの作品ではあるのですが、人種間の問題や地位の格差を取り扱っている作品なので、そういった部分でも、作品性を守るようにしています。
例えば、ソーシャルゲームですと、お正月には羽織袴や振袖を着たキャラクターを実装するのが定番ではあると思うのですが、ロストストーリーズでは、ルルーシュたちブリタニア人が日本伝統のものを着させる時は、夢の中だけに留めています。支配国である神聖ブリタニア帝国の人間が、非支配国の民族衣装を着るというのは、作品的に非常に高いハードルがあるためです。
そうですね。ユーザーさんによっては、もっと際どいデザイン水着が欲しいというご要望があるのかもしれません。ですが、あくまでキャラクターが身に着けていて「どうして私がこんな水着を着なきゃいけないのよ」みたいな反応をしそうなものは、都度調整しました。
まあ、逆にいうと、キャラクターに合っていれば、セクシーな衣装でも問題なかったりします。ミレイなんか、率先してセクシーな衣装を着そうですし。
――それもユーザーさんたちがキャラクターに対して違和感を覚えない工夫の1つということですね。
当然、フィクションの作品ではあるのですが、人種間の問題や地位の格差を取り扱っている作品なので、そういった部分でも、作品性を守るようにしています。
例えば、ソーシャルゲームですと、お正月には羽織袴や振袖を着たキャラクターを実装するのが定番ではあると思うのですが、ロストストーリーズでは、ルルーシュたちブリタニア人が日本伝統のものを着させる時は、夢の中だけに留めています。支配国である神聖ブリタニア帝国の人間が、非支配国の民族衣装を着るというのは、作品的に非常に高いハードルがあるためです。
3部では劇場アニメになかった新要素も【ロススト2.5周年インタビュー】
――今後展開されていく3部についてのお話をお聞かせください。全体的なボリューム的にはどのくらいのものになっているのでしょうか。また、どのくらいの時間をかけて用意したのでしょうか。
第3部は7章構成を予定しています。2部までの構成をサービス開始前には決めていて、それがちょうど5年前の『復活のルルーシュ』の公開が始まった頃でした。その後、「復活のルルーシュ」編も実装することになったので、2部の制作を行いながら、復活編にあたる3部の構成を行った感じです。ただ、構成を組んだ時間としては、そんなにかかっておりません。元のお話が隙間がないくらいしっかりしていますしね。
――どういった部分に時間をかけたのでしょうか。
『ロストストーリーズ』の主人公であるマリオとマーヤの心情と立ち位置でしょうか。先に述べたように『復活のルルーシュ』は、余談を挟む隙があまりないので、マリオとマーヤをどう表現するかを最も考えました。カーリーを倒した後の心情はいかがなものか、ゼロ・レクイエムに対してはどういう想いを持っているのか、平和になった世界でどう生きていくのか、など。その結果は是非プレイして確かめていいただきたいと思います。
――原作アニメでは詳細に描かれなかった部分が主人公を通して見られるのでしょうか。
3部では、『R2』から『復活のルルーシュ』までの間も描いているので、そういった意味では原作アニメで描かれていなかった物語を見ることが出来ます。ですが、主人公を通して、というのは少し違うかもしれません。そこも是非プレイして確認いただきたい部分ですね。ただ、主人公もきちんと『復活のルルーシュ』の物語に関わり、主人公の物語を展開するので、そこはご心配なくとお伝えしたいです。
カーリーを倒して復讐を果たした主人公。しかし、ルルーシュ側についたために、世界を敵に回してしまいました。そんな主人公がどのように『復活のルルーシュ』の物語に関わってくるか、注目していただければと思います。
――『ロススト』で描かれる『復活のルルーシュ』のコンセプトはありますか。
原作アニメの『復活のルルーシュ』とは異なったテイストになっていると思います。理由としては、『ロストストーリーズ』の物語が、マリオとマーヤという原作アニメに登場しないキャラクターを主人公に据えているためです。原作アニメの『復活のルルーシュ』がルルーシュの区切りとなった物語とすると、『ロストストーリーズ』の3部は、それまでルルーシュと歩んできた主人公の区切りとなるのかもしれません。
――3部でも新たなオリジナルナイトメアフレームも登場するのでしょうか。
もちろん登場します。主人公も戦闘に参加するので、きっと新しいナイトメアに乗るでしょう。では、誰と戦うのでしょうか。それに『復活のルルーシュ』でルルーシュとC.C.が搭乗した月虹影には武装がありません。そんな機体が『ロストストーリーズ』で実装されるのでしょうか。色々疑問に思われることが多いと思います。ですが、きちんと楽しんでいただけるように、実装するナイトメアも色々考えているので、3部をお待ちください。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
この後に2.5周年のイベントも行われますが、それもユーザーのみなさんに楽しんでいただけるものになっています。少しだけ内容を話すなら、いろいろなリスペクトと愛情を注いだこれでもか、と盛り込んだストーリーになっています。あえて例えるならコードギアス版の『スーパーロボット大戦』(※)でしょうか。タイトルは“超王機神ゴッドリベリオン”。夢が詰まったイベントなので、ぜひプレイして楽しんでいただければ幸いです。
また、今後のメインストーリーですが、第3部以降の展開も決まっております。先ほどお話ししたように第3部となる『復活のルルーシュ』編は全7章を予定しておりますが、その先の世界も皆さんに楽しんでいただけるように制作を進めています。第3部以降の物語がどのように展開していくのか、色々想像してお待ちいただけると嬉しいです。
――それは楽しみです。今後の『コードギアス』シリーズの動きにも期待が集まっていると思います。
『コードギアス』全体としては『奪還のロゼ』も公開されて新しいユーザーさんも来てくださいました。ゲームとアニメ共々楽しんでいただけたと思っています。今後も『コードギアス』シリーズは、アニメをはじめとする色んなメディアで、新作を展開していきます。『ロストストーリーズ』共々応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
『コードギアス』全体としては『奪還のロゼ』も公開されて新しいユーザーさんも来てくださいました。ゲームとアニメ共々楽しんでいただけたと思っています。今後も『コードギアス』シリーズは、アニメをはじめとする色んなメディアで、新作を展開していきます。『ロストストーリーズ』共々応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。