イザナギ・エルヴァさんは、2023年4月1日にデビューした、音楽のことなら何でもこなす個人勢のVTuberです。
活動2年目ながら、すでにアルバムを2枚リリース。2024年12月26日には3枚目のアルバム『芸術は長く人生は短し』をリリースします。
そんな精力的に音楽活動をするイザナギ・エルヴァさんに、これまでの活動や発表してきたアルバムについて聞きました。
イザナギ・エルヴァ:ぼっちを極めし音楽系VTuber。作詞作曲からMV制作までこなす。2024年12月26日には3枚目のアルバム『芸術は長く人生は短し』をリリースしたばかり。
イザナギ・エルヴァさんのルーツは?
――最初に自己紹介をお願いします。
3度の飯より音楽が好き。作詞、作曲、歌唱、演奏、MIX、MVまで1人でこなすぼっちを極めしVTuber、イザナギ・エルヴァと申します。
――すごい。なんでもやられるんですね。活動を開始したのはいつごろでしょうか。
2023年の4月1日がデビューの日です。その前にオリジナル曲を1曲だけ先行公開している状態でデビューしました。
――主な活動の内容を教えてください。
主な活動は音楽で雑談もしていますす。Twitchのほうでゲーム配信も行っています。
――どのようなゲームをプレイしますか?
RPGとかアクションゲームですね。『キングダム ハーツ』を幼いころからプレイしていました。下村洋子さんが音楽を作られていて、ゲームを通して音楽の勉強をしていたのではないかと思っています。
あとは『サイバーパンク2077』とか、『ゴースト・オブ・ツシマ』とか、『クラッシュ・バンディクー』とか。
『ペルソナ』も好きで、“イザナギ”って名前は『ペルソナ4』が由来です。そこから日本神話について調べて、矛をギターに置き換えて、自分の音楽で土地を切り開いていけたらいいな、みたいな意味で“イザナギ”という名前にしています。
あとは『サイバーパンク2077』とか、『ゴースト・オブ・ツシマ』とか、『クラッシュ・バンディクー』とか。
『ペルソナ』も好きで、“イザナギ”って名前は『ペルソナ4』が由来です。そこから日本神話について調べて、矛をギターに置き換えて、自分の音楽で土地を切り開いていけたらいいな、みたいな意味で“イザナギ”という名前にしています。
ギターは独学、TAB譜は読めない!?
――ここからは音楽の話をお伺いしたいと思います。まず、作詞作曲をされるようになったきっかけを教えてください。
ギターを始めて、いろんなアーティストの曲をコピーしている中で、自分でも何か作れたらおもしろいよなと思い、作り始めたのがきっかけです。
大きなきっかけがあったというより、自然と作り始めた感じですね。
大きなきっかけがあったというより、自然と作り始めた感じですね。
――なるほど。ギターは独学で習得したんですか?
そうですね。完全に独学でギターを始めました。
最初はコードの載っている本を買って始めたんですけど、1分で「わからん」ってなりました(笑)。
YouTube上でギターを弾いている方がたくさんいたので、押さえているところを目で見て、同じように押さえれば同じ音が出るんじゃないかと考えて、目で見て弾いてを繰り返して、後に耳コピをして弾けるようになったって感じですかね。
最初はコードの載っている本を買って始めたんですけど、1分で「わからん」ってなりました(笑)。
YouTube上でギターを弾いている方がたくさんいたので、押さえているところを目で見て、同じように押さえれば同じ音が出るんじゃないかと考えて、目で見て弾いてを繰り返して、後に耳コピをして弾けるようになったって感じですかね。
――目コピ(※1)から入ったんですね。
そうですね。入り方としては目コピ→耳コピ(※2)って感じです。だからコードが今でも読めなくて、楽譜を渡されてもたぶん弾けないですね。
――タブ譜(※3)は読めるけど、みたいな。
タブ譜も読めないですね(笑)。インターネットに、6弦の押さえるところはここ、5弦の押さえるところはここ、って見られるサイトがあるんですが、それを見ないとできないです。
――かなり直感系なんですね。ちなみにギター以外に演奏できる楽器ってありますか?
同じ弦楽器のベース、あとはシンセサイザーですね。自分で弾いて打ち込みもしています。あとはパーカッション系のタンバリンとか、ハンバーグ師匠が使うようなビブラスラップですね。
楽曲の制作は最短1日!?
――ここからアルバムのお話を聞かせていただければと思います。楽曲の制作のゴールはアルバム制作を想定したものだったんでしょうか。
そうですね。最終的なゴールとして、アルバムを出すっていうのを目標としています。2024年の目標は、アルバムを2枚出すことで毎月新曲公開するようにしているんですよ。
単純計算だと、1年って12ヵ月しかないから、毎月新曲を出してもアルバム2枚は出せないなと思って。8月にアルバムをリリースしてから必死に作って、2024年12月にもう1枚出そうとしている感じですね(笑)。
単純計算だと、1年って12ヵ月しかないから、毎月新曲を出してもアルバム2枚は出せないなと思って。8月にアルバムをリリースしてから必死に作って、2024年12月にもう1枚出そうとしている感じですね(笑)。
――1年でアルバム2枚は、なかなか聞いたことがない速度感です。
ありがとうございます。いまだに曲名と歌詞を付けてない曲もありますね。
――この速度感で未発表の楽曲もある……。ちなみに1曲をYouTubeに投稿できるようにするまでにどれくらいかかるんですか?
早いものだと1日でできてしまいますね。基本2日3日で、遅いと1~2週間くらいだと思います。
――スピード的に録りだめたものを徐々にお披露目しているのかなと思っていました。
曲を作っている途中で気晴らしに弾いたフレーズが曲になりそうだと思い、違う曲を録り始めることが多々あります。
さらに違う曲を録っている最中にも、同じ現象が起きるので、連鎖的に曲が生まれることがあったり、なかったりと……。
さらに違う曲を録っている最中にも、同じ現象が起きるので、連鎖的に曲が生まれることがあったり、なかったりと……。
――もう無限ループじゃないですか(笑)。作曲はもちろんですが、作詞も大変かと思います。何かキーワードがフックになって、そこから詞を作っていくんでしょうか?
自分は曲を作る段階で、先にいわゆるインスト部分を軽く作って、そこに鼻歌を合わせるんです。
その鼻歌のときに何か出た言葉があったら、そこから作り上げていくとか、楽曲のメロディーを聴いたときに浮かんだ情景の世界観から物語を作っていくとか、何かしらきっかけを探して言葉をまず1つはめるようにしていますね。
その鼻歌のときに何か出た言葉があったら、そこから作り上げていくとか、楽曲のメロディーを聴いたときに浮かんだ情景の世界観から物語を作っていくとか、何かしらきっかけを探して言葉をまず1つはめるようにしていますね。
1枚目のアルバム『IZANAGI ELVA』
――これまでにアルバムを2枚出されていると思うので、最初のアルバム『IZANAGI ELVA』から注目のポイントをお聞かせください。
まずジャケットの話からさせてください。“ザ・ホワイト・ストライプス”(※4)っていうバンドのファーストアルバム『The White Stripes』をオマージュしています。
バンドサウンドの曲を作っているので、アルバムのジャケットはバンドのパロディで統一したらおもしろそうだと思いました。
ほかにアルバム作りで一貫しているのが、1曲目は必ずインスト曲を入れることですね。いわゆるオーバーチュア(※5)的な役割で、このアルバムでは1曲目の『2077』が該当します。
2曲目の『個人勢Vtuberだってもっと知られたいわい!』っていう曲は題名通りです。活動を始めて1ヵ月経ったくらいに公開した曲なんですけど、自分の活動が進むにつれて、心が折れそうだなとか、何か休憩したいなとか、そういったときに自分自身のお守りのようなものがあるといいなと思って作りました。
バンドサウンドの曲を作っているので、アルバムのジャケットはバンドのパロディで統一したらおもしろそうだと思いました。
ほかにアルバム作りで一貫しているのが、1曲目は必ずインスト曲を入れることですね。いわゆるオーバーチュア(※5)的な役割で、このアルバムでは1曲目の『2077』が該当します。
2曲目の『個人勢Vtuberだってもっと知られたいわい!』っていう曲は題名通りです。活動を始めて1ヵ月経ったくらいに公開した曲なんですけど、自分の活動が進むにつれて、心が折れそうだなとか、何か休憩したいなとか、そういったときに自分自身のお守りのようなものがあるといいなと思って作りました。
個人勢VTuberの方がこの曲を聴いて、もしちょっとでも勇気付けられたらいいなと思う1曲になっています。
3曲目の『陰キャぼっちはブルーライトが親友』は、アニメの『ぼっち・ざ・ろっく』を見て作った楽曲です。
この曲のサビの歌詞を縦読みすると、「ぼざろ2期はよ見たい」っていう縦読みで構成されているんですけど、2~3人ぐらい気づいてくれた方がいて、そのときはめちゃくちゃ嬉しかったですね。
歌詞にピンクのジャージっていう、『ぼっち・ざ・ろっく』のぼっちちゃんを彷彿とさせるような歌詞も入れています。
8曲目の『音楽は僕を裏切らない』っていう曲は、このアルバムを通して歌詞に一番力を入れた曲ですね。
人付き合いとかがなかなか上手くいかない民なので、僕自身、そこで唯一信じられるものってなんだろとなったときに、やっぱり音楽とかほかのアート作品とか、そういった1対1で向き合える創作物が一番味方をしてくれていたなと思った気持ちを歌詞にこめています。
9曲目、『それでも生きていく』という曲は題名通りです。何かあっても、どうしようもなくても、それでも生きていくしかないよねという意味を込めて歌詞を作りました。
2024年の4月にNHK-FMの「ぶいあーる!」というVTuberの音楽特集番組で、個人勢VTuberの曲を流す企画が2週間連続で放送されていて、この曲はその最後に流していただきました。個人的にすごく思い出深い1曲になっていますね。
最後の曲の『なのに』はデビュー曲で、活動開始前に先行公開した楽曲ですね。
2枚目のアルバム『MIDNIGHT DAYS』
――2ndアルバム『MIDNIGHT DAYS』についてもお聞かせください。
2ndアルバムのジャケットは“ゴリラズ”というアーティストの2ndアルバム『Demon Days』のジャケットのパロディです。
1曲目の『MEMORY』はインスト曲ですね。先ほどお話しした通り、オーバーチュアの役割として収録しています。
このアルバムのリード曲である2曲目の『唯一無二』っていう曲は、今までのバンドサウンドもありつつ、ドラムやティンパニーなどの重ための打楽器を入れて、低音がどっしりしている曲を作りたいなと思って出した曲ですね。サウンドは結構ゴチャゴチャしている感じがしますが、歌のメロディーだけはシンプルにして聴きやすくしようとしています。
1曲目の『MEMORY』はインスト曲ですね。先ほどお話しした通り、オーバーチュアの役割として収録しています。
このアルバムのリード曲である2曲目の『唯一無二』っていう曲は、今までのバンドサウンドもありつつ、ドラムやティンパニーなどの重ための打楽器を入れて、低音がどっしりしている曲を作りたいなと思って出した曲ですね。サウンドは結構ゴチャゴチャしている感じがしますが、歌のメロディーだけはシンプルにして聴きやすくしようとしています。
――いろいろご自身のなかでも挑戦や実験的なことをされているのが伝わって、すごくおもしろいですね。
基本、インストだけ聴いてもカッコイイ曲を作ることを前提にしています。
冒頭でゲームが好きとお話しましたが、ゲーム音楽はインストでもめちゃくちゃカッコイイじゃないですか。ボーカルが入っていなくても、人を感動させられたり、感情を揺さぶったりするような曲を作れるのはすごいなと思って。そこからインストの重要性や大切さを活動にも取り入れています。
3曲目『未知なる方へ』は、2024年の新年1発目に公開した曲なんですけど……。特に語ることがないですね(笑)。
冒頭でゲームが好きとお話しましたが、ゲーム音楽はインストでもめちゃくちゃカッコイイじゃないですか。ボーカルが入っていなくても、人を感動させられたり、感情を揺さぶったりするような曲を作れるのはすごいなと思って。そこからインストの重要性や大切さを活動にも取り入れています。
3曲目『未知なる方へ』は、2024年の新年1発目に公開した曲なんですけど……。特に語ることがないですね(笑)。
――この流れで言いづらいんですが……実はめちゃめちゃ好きなんです(笑)。3曲目の『未知なる方』へ。
ありがとうございます。作ったときも歌メロができてすぐ録って公開した1曲なので、1~2日でできた曲ですね。速達的な感じ(笑)。
――完成が早い! いい意味でその疾走感が出ている感じがします。
そうかもしれません(笑)。4曲目の『ベストアクター』は、悔しい気持ちが溜まりに溜まって、それをぶつけた曲になっています。
どうすればこの現状を打開できるんだろうとか、どうしたらネガティブな思考をちょっとラクな方向に、いい方向に変えられrんだろうとか。でも、そんな簡単には変えられないという葛藤を歌詞に入れています。
どうすればこの現状を打開できるんだろうとか、どうしたらネガティブな思考をちょっとラクな方向に、いい方向に変えられrんだろうとか。でも、そんな簡単には変えられないという葛藤を歌詞に入れています。
――歌い方もなんというか、吐き捨てるような感じというか。ちょっと怒りが滲んでいる感じの雰囲気が出ていますよね。
もう歌っているときは、ずっと手の中指をちょっと裏のほうにして、人様には見せられない様子で収録していましたね(笑)。
5曲目の『まだ見ぬ夜明け』は、アニメ『進撃の巨人』を一気に見たあと、その感情をぶつけて作った曲です。
楽曲のジャンルとしてはシューゲイザー(※5)にして、サビも裏声で歌って、最後に裏声と表で掛け合いみたいな感じの構成で作った曲で。
自分的には、エレンとミカサの気持ちが入り交じって最後終わるような展開で作りましたね。
5曲目の『まだ見ぬ夜明け』は、アニメ『進撃の巨人』を一気に見たあと、その感情をぶつけて作った曲です。
楽曲のジャンルとしてはシューゲイザー(※5)にして、サビも裏声で歌って、最後に裏声と表で掛け合いみたいな感じの構成で作った曲で。
自分的には、エレンとミカサの気持ちが入り交じって最後終わるような展開で作りましたね。
――豆知識を入れた状態で聴くとさらにおもしろいですね。
そうですね。「おおっ!」となってほしいと思いますね。
6曲目の『ホタルノヒカリ』は、今まで作りたいなって思っていたけど、なかなか作れなかった曲をようやくここで仕上げられた、思い入れのある曲です。
今まではジャカジャカ弾いている感じの曲が多かったなか、この曲は3部構成に分かれています。1部がちょっとゆったりめで音数が少ない感じ、2部で楽器をちょっと増やして、3部でめちゃくちゃ爆発するっていう。
わかりやすい例えだと“Led Zeppelin”の『天国への階段』のような曲を作りたいなと思って、ようやく形にできたのがこの『ホタルノヒカリ』ですね。
6曲目の『ホタルノヒカリ』は、今まで作りたいなって思っていたけど、なかなか作れなかった曲をようやくここで仕上げられた、思い入れのある曲です。
今まではジャカジャカ弾いている感じの曲が多かったなか、この曲は3部構成に分かれています。1部がちょっとゆったりめで音数が少ない感じ、2部で楽器をちょっと増やして、3部でめちゃくちゃ爆発するっていう。
わかりやすい例えだと“Led Zeppelin”の『天国への階段』のような曲を作りたいなと思って、ようやく形にできたのがこの『ホタルノヒカリ』ですね。
――そうなんですね。タイトルに『ホタルノヒカリ』とつけようと思った理由をお伺いしても?
これは雑談配信のときのお話なんですが、お店が閉店するときの店内放送で流れるのって、だいたい『蛍の光』じゃないですか。そのメロディーがなかなか思い出せない話になりまして。
自分が思い浮かぶメロディーを言うんですけれども、どうしてか必ず“平沢進”さん(※6)の『白虎野』のメロディーになっちゃうんですよ。
リスナーさんもコメントで、上下上下みたいな記号とか、メロディーを必死に教えてくれるんですけど、その通りに歌っても絶対『白虎野』になっちゃって。
そこから、もう『ホタルノヒカリ』って曲を作るから、それでいいよねとなり、この曲が作られました……(笑)。
自分が思い浮かぶメロディーを言うんですけれども、どうしてか必ず“平沢進”さん(※6)の『白虎野』のメロディーになっちゃうんですよ。
リスナーさんもコメントで、上下上下みたいな記号とか、メロディーを必死に教えてくれるんですけど、その通りに歌っても絶対『白虎野』になっちゃって。
そこから、もう『ホタルノヒカリ』って曲を作るから、それでいいよねとなり、この曲が作られました……(笑)。
――なんとなく聞いてみたら、すごいエピソードがあった(笑)。
そうなんですよ(笑)。雑談配信とかでネタだったりとか、ふとしたきっかけでワードが生まれたら、「じゃあもうそれ曲にするよ!」って言って曲作ったり、その場で即興で作ったりとかもしますね。
7曲目は『また夏が来る』。これは爽やかな曲を1曲は入れようと思って作ったものです。2ndアルバムはだいぶ濃いめな曲が続いているので、口直し的にアコギを入れて爽やかな曲にしましたね。
夏特有のノスタルジーさも、ちょっと感じてもらえたらなと思うようなメロディーにしています。
7曲目は『また夏が来る』。これは爽やかな曲を1曲は入れようと思って作ったものです。2ndアルバムはだいぶ濃いめな曲が続いているので、口直し的にアコギを入れて爽やかな曲にしましたね。
夏特有のノスタルジーさも、ちょっと感じてもらえたらなと思うようなメロディーにしています。
8曲目の『初恋は芋けんぴ♡』という曲は、タイトルでわかる通りネタ曲です。ただ、音だけ聴くとちゃんとしているんですよ。
“レッド・ホット・チリ・ペッパーズ”がふざけて曲を作ったら……みたいなイメージで作曲しました。
9曲目の『これが僕の人生』は、このアルバムを作っているときに、残りの2曲で悩んでいるときにアコギを弾いていたら生まれた曲ですね。1~2日ぐらいでポンとできた、速達系の楽曲ですね。
――これも疾走感ありますよね。
今後、イザナギ・エルヴァの疾走感のある曲聴いたら速達系かなって思われちゃうかもしれないですね(笑)。
最後10曲目は、アルバムのタイトルにもなっている『MIDNIGHT DAYS』。これはチル・ローファイでちょっと気だるい感じの曲です。
この曲は特に意識をして歌詞を書きました。楽曲の雰囲気は、The・夜。深夜ではなく、帰宅する時間帯の夜ぐらいの感じをイメージしています。そこから明確な時間と場所を入れて、そんな時間帯にこの曲聴いて帰路についてもらったら、ちょっと足取り軽く帰れるんじゃないかなみたいな感じの歌詞を作りましたね。
最後10曲目は、アルバムのタイトルにもなっている『MIDNIGHT DAYS』。これはチル・ローファイでちょっと気だるい感じの曲です。
この曲は特に意識をして歌詞を書きました。楽曲の雰囲気は、The・夜。深夜ではなく、帰宅する時間帯の夜ぐらいの感じをイメージしています。そこから明確な時間と場所を入れて、そんな時間帯にこの曲聴いて帰路についてもらったら、ちょっと足取り軽く帰れるんじゃないかなみたいな感じの歌詞を作りましたね。
――では、歌詞には要注目ですね。
そうですね。ぜひ、歌詞も気にして聴いていただければと思っています。
3枚目のアルバム楽曲に迫る
――2024年12月26日リリースの3rdアルバム『芸術は長く人生は短し』の楽曲についてもお聞きしたいと思います。
まず『悪魔と踊る』ですね。この曲に関してはいろんな今まで自分の好きだった要素、好きなジャンルを全部詰め込むイメージで作りました。雰囲気的にはサイバーパンクシティー的な、ちょっとネオン色のあるような系統で作りましたね。
その次の『ランナーズハイ』を作ったきっかけは、2000年初頭のリバイバルブームが音楽であって、バンドとしては“The Strokes(ザ・ストロークス)”だったり、“ザ・ホワイト・ストライプス”だったり、その年代のギターサウンドを入れた曲を作りたいなと思ったからですね。
この歌詞の世界観は『トレインスポッティング』(※7)の影響を受けています。ただ、それだけを引用するとアレなので、他の作品入れたり、自分の話も入れたりとか、結構混ぜこぜで作っていますね。
次の『このまま全てを放り出せたら』では、今まで自分が作ってこなかったような曲を作りたいと思いました。バンドサウンドではないんだけれど、サビになるとめちゃくちゃゴリゴリの歪みがかかってバリバリしているようなノイジーな感じの曲を作りたかったんですよね。
歌詞を見てもらうとわかりやすいんですけど、どストレートに何も包み隠さず今思っている葛藤の部分だったりとか、悔しい部分だったりとか、うまくいかないみたいなところを全部突っ込んだ曲ですね。
最後に『ハッピーエンドを知らない』。これは原点回帰的な意味でバンドサウンドに戻って、キャッチーなメロディーを意識しています(インタビュー時点では『ハッピーエンドを知らない』まで公開)。
僕の歌詞はやるせない気持ちを書いていることが多いので、同じようなものを抱えている人が少しはラクになれるような言葉とか、そういったものを並べられたらなと思って作った曲になっています。
人付き合いが苦手ゆえの配信での苦労
――楽曲について詳しくお聞きしたところで、ここからは別の質問をしていきたいと思います。これまで活動されてきて、印象的だったことを教えてください。
先ほども言ったのですが、NHK-FMのVTuberの音楽特集番組“ぶいあーる!”で、自分のオリジナル曲が流れたことですね。
しかも2週目の大トリに流していただけたのが、そこも相まってめちゃくちゃうれしかったです。
しかも2週目の大トリに流していただけたのが、そこも相まってめちゃくちゃうれしかったです。
――これまでやってこられたうえで大変だったと思ったことがあれば教えてください。
僕自身が人とコミュニケーションを取るのが苦手で、人付き合いがうまくいかないタイプゆえに、コメントをいただいたときに、自分の心境で、その言葉の捉え方が変わってくるときがあるんですよ。
例えば、絵文字が付いていない何気ない文面を、自分が落ち込んでいるときに見たら悪いほうに捉えてしまうとか、普通だったらなんでもない会話だけれども、悪い風に感じてしまうとか。
顔や表情が見えないぶん、どういうニュアンスで言っているのかが伝わりにくい部分に慣れるまで大変でしたね。
例えば、絵文字が付いていない何気ない文面を、自分が落ち込んでいるときに見たら悪いほうに捉えてしまうとか、普通だったらなんでもない会話だけれども、悪い風に感じてしまうとか。
顔や表情が見えないぶん、どういうニュアンスで言っているのかが伝わりにくい部分に慣れるまで大変でしたね。
――確かに。こちらは活動をされている方ならではの大変さですね。
夢は“東京ガーデンシアター”に立つこと
――活動されるうえで大切にしていることを教えてください。
やっぱり見てくれる人がいないと活動が成り立たないので、自分によくしてくれる人とか、気にかけてくれる人はめちゃくちゃ大事にしようと活動していますね。
自分の配信で言えば、配信を見に来てくれる人って、やっぱり楽しいものを求めていると思うので、自分が配信をするときは、明るくない話題はなるべく人に見せないようにしています。
僕には音楽という表現の場があるので、そこに落とし込んだりしていますね。
自分の配信で言えば、配信を見に来てくれる人って、やっぱり楽しいものを求めていると思うので、自分が配信をするときは、明るくない話題はなるべく人に見せないようにしています。
僕には音楽という表現の場があるので、そこに落とし込んだりしていますね。
――素晴らしいですね。今後の夢や目標はありますか?
やっぱり音楽が大好きなので、まずはたくさんの人に知ってもらって、ワンマンライブをしたいですね。
音楽のライブで一番好きな会場が“東京ガーデンシアター”なので、最終的にはそこに立ちたいですね。
音楽のライブで一番好きな会場が“東京ガーデンシアター”なので、最終的にはそこに立ちたいですね。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
常日頃から配信やXで言っているんですけど、応援というものが一番力になっています。
見ている人が思っている以上に、よかったとかおもしろかったとか、そのひと言だけでも活動者さんはめちゃくちゃ励みをもらえます。
僕だけでなく、他のVTuberさんや配信者さんを見る機会があったときには、たったひと言だけでもそういった温かい言葉をかけていただけたら、僕自身もうれしいです。
見ている人が思っている以上に、よかったとかおもしろかったとか、そのひと言だけでも活動者さんはめちゃくちゃ励みをもらえます。
僕だけでなく、他のVTuberさんや配信者さんを見る機会があったときには、たったひと言だけでもそういった温かい言葉をかけていただけたら、僕自身もうれしいです。
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