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【ウマ娘】新育成シナリオ“The Twinkle Legends”レビューと感想。解放感にあふれたプレイの手触りは超爽快! 推しを過去イチ強くできそうな手ごたえアリ

文:タダツグ

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 来たる2月24日に、ゲーム版のリリース4周年を迎えるCygamesのクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』。今回、記念すべきアニバーサリータイミングで実装される期待の新シナリオ“The Twinkle Legends(以下、Legends編)”を、記事制作のために先行プレイさせていただくことができました。ここでは実際に遊んでみての感触をレポートしていきます。

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新シナリオ“The Twinkle Legends”のレビューをお読みいただく前に

 新シナリオの取材のたび、電撃オンラインでナリタタイシンを育てた記事を書かせてもらっています、ゲームライターのタダツグと申します。トレーナーの皆さん、いよいよ新育成シナリオの季節がやってきましたね!

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 遊んでみての所感は後ほどしっかり書かせてもらうとして。まずは念のため、記事を読む前に知っておいてほしい情報を下記にまとめておきます。これは電撃オンラインの新シナリオレビューではおなじみの前置きでもあるので、過去のシナリオレビューを読んですでにご理解いただけている方は読み飛ばしていただいて大丈夫です(いつもありがとうございます)。

●取材時に選んだ育成ウマ娘はナリタタイシン。彼女を合計2回育成しています。
●ストーリーを見ながら進めた初回プレイは約1時間10分。スキップを用いた2回目以降のプレイ時間は約30分でした。
●今回のプレイにおいては“記事執筆のためのメモや相談をしながらのプレイであること”、および“初見のシナリオをプレイしていること”を念頭に置いていただけると助かります。
●取材陣がプレイできたタイミングは、2月22日配信の生放送“ぱかライブTV Vol.50”の配信より前で、こちらの生放送で公開された情報は知らない状態でのプレイとなります。
●本記事に使用しているゲームのスクリーンショットはCygamesからご提供いただいたもので、取材陣がプレイした内容そのままが反映されているものではありません。
●今回プレイしたものは調整段階のものであり、実際に皆さんがプレイされるものとは内容が異なる可能性があります。
●試遊にあたり、効率を求めた攻略重視のプレイはしていません。あくまで“イチ『ウマ娘』ファンが新育成シナリオをプレイしてどのような印象を受けたのか?”という視点にとどまっており、攻略の参考にはならないと思いますのでご了承ください。

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“The Twinkle Legends”を遊んでみてのファーストインプレッション

 新シナリオ“Legends編”のゲームシステムを紹介する前に、まずは自分が遊んでみてのフィーリングから述べていきたいと思います。

 最初は1プレイにおける時間の目安について。今回の新シナリオは
育成がシニアの12月で終了するようになりました。上記のとおり、取材時の僕がスキップを用いた2回目のプレイにかかった時間は約30分ほど。詳細は後述しますが、URAファイナルズへの出走がなくなる関係で、プレイ時間は直近の“走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-(以下、メカウマ娘)”や“収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭(以下、豊食祭)”と比べて短くなっている印象です。

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 育成期間が短いことに加え、
育成ウマ娘の目標レースに関するイベントは発生しなくなっているのも大きな特徴。過去シナリオでいえば“Reach for the stars プロジェクトL'Arc(以下、L'Arc)”が、プレイの感触として一番近い気がしました。目標レースへの出走自体は必須となっているなど、細かい仕様の違いはもちろんありますけどね。

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 今回僕が育てたナリタタイシンで例えると、通常なら菊花賞前に必ず発生するデバフイベントが起こりません。それに関連する日経賞の激アツイベントもまた同様です。ゲームシステムが大きく変化していることもあり、これまでとは育成プランが変わってきそうな雰囲気。ぶっちゃけデバフイベントがないのはありがたい……はずなのに、これはこれで寂しいって感じる自分もいます。あのイベントがあってこそ、タイシンへの愛おしさが募る部分は大きいですからね……。

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 さておき、取材中に実践したわけではありませんが。シーキングザパールやスイープトウショウなど、
育成中のトレーニング項目にランダムで縛りが課せられるウマ娘たちも今回のシナリオではその仕様がなくなる模様。こうなると、めちゃくちゃ強いオルフェーヴルと3回も戦うことになるウインバリアシオンの育成はどうなるのかなど、色々気になってきますね。ここらへんはタイシンよりもさらに顕著にプレイ感が変わりそうですし、新シナリオが実装されたらぜひ確かめたいところ!

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 お次は育成シナリオの適性距離について。昨今はパラメータの上限や育成終了後に選べるシナリオ進化スキルの特徴づけにより、シナリオごとに最適距離が設定されているのが恒例になっていました。たとえば“メカウマ娘”は中距離~長距離が最適で“豊食祭”なら短距離~マイルという具合。

 ですが、今回の“Legends編”に関してはその制限はなく……久しぶりに“
全距離適性”のシナリオになっています。これは一周回って新鮮でしたね。

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▲このスクリーンショットをご覧になれば、パラメータの上限が軒並み引き上げられていることがお分かりいただけるはず。スピードは約1850、スタミナは約1600、パワーは約1600、根性は約1500、賢さは約1450となっています。

 残念ながらシナリオ進化スキルは、今回の体験会の段階では未実装で触れることかなわず。こちらはシナリオが追加される2月24日のタイミングではちゃんと実装されているそうなので、僕も楽しみにしています。総じて、しばらくはこの新シナリオで育てるだけで色々なレースを走らせることができそう!

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 原点回帰である一方、過去数回のシナリオとは明確に考え方が異なるこの仕様。僕の目にはかなり思い切った舵の切り方に映りました。ぶっちゃけ“メカウマ娘”が大好きだった自分としては「もうあそこに(攻略的な意味では)戻れないのかもなあ」と、少し複雑な気持ちがあることは否定できません(苦笑)。

 しかしながら。アニバをきっかけに本作に触れる新規プレイヤーや、昔遊んでいた復帰勢の気持ちになって考えたら、この“全距離系”のシナリオはうれしいとも思うんですよね。サポカも揃っていないであろう新人トレーナーさんが、旧シナリオで距離別の育成をしようとするのは地味にハードルが高そうですし(汗)。

 総じて今回の“Legends編”をこれからの『ウマ娘』の新基準にしたいという思惑を感じるというか、つまりは
プレイヤー層を拡大していく施策の一環と解釈していいのかなあと。そう考えたらアニバみたいな節目でこういうシナリオがくるのは、大いにアリだと思えます。『ウマ娘』プレイヤーが今よりもっと増えてくれるなら、僕もイチトレーナーとしてニッコリできますゆえ。その人たち全員にナリタタイシンの可愛さを推していきたいレベルでそう考えています。

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 冗談のような本音はおいておき。そんなこの“Legends編”ですが、肝心のプレイ感はどうなのか? ってところですよね、皆さんが気になるのは。

 ぶっちゃけてしまうとこちら……僕は遊んでいてめちゃくちゃ……そう、めちゃくちゃ……楽しかったです! 大事なことだからムダに“……”を入れてタメてしまいましたけど、
ホントに楽しかったんですよ(笑)。

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 よかった部分を一言で端的に表すなら“
解放感”ですかね。ゲームシステム的にもストーリーライン的にも、推しがどんどん強くなってそのチカラが周囲に認められていく描写がしっかり作り込まれており、育成していて晴れ晴れとした気分になれたもので。これは他のシナリオでは中々味わえなかった感覚。

 ここからは、そんな僕が感じたこの“解放感”のより細かい理由について、システムやストーリーの紹介を絡めながらお伝えしていきたいと思います。

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“The Twinkle Legends”ストーリー:3人のレジェンド級ウマ娘たちとともに新たな“伝説”を目指して──

 トゥインクル・シリーズの危機に、“伝説”のウマ娘たちが立ち上がる!
 レースに関わるみんなが一丸となって、トゥインクル・シリーズを再び盛り上げよう──そして、未来へ!

 ……今回のシナリオの導入はこんな感じです。僕なんかは“
伝説のウマ娘”ってまた大きくぶち上げたもんだぜ……などと思うわけですが、そんな気持ちはキャラクター紹介を見て一気に氷解しました。

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▲セントライト(CV:能登 麻美子)
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▲スピードシンボリ(CV:沢城みゆき)
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▲ハイセイコー(CV:丹下 桜)

 やっべ……。現実の競馬界隈の知識にウトい僕ですらその名を知っている、まさにレジェンドクラスが揃っている(苦笑)。CVを担当されている
声優陣も含めて伝説級なこの3人のウマ娘たち。ストーリー中は要所で彼女らの力を借りて、人気に陰りが見えていたトゥインクル・シリーズに新風を巻き起こしていくことになります。

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 詳細なストーリーラインはぜひご自身の目で確かめていただくとして、我々トレーナーがすること自体はいたってシンプル。トゥインクル・シリーズを盛り上げるため
推しのウマ娘に情熱を注いで育成する。これだけです。彼女が実力をつけてレジェンドへの階段を登っていく姿を見守る……そんなシンデレラストーリー(スポ根風味)となっています。ある意味で“ウマ娘”という存在のアイドル的な側面にスポットが当たったシナリオといえるかもしれません。

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 この“アイドル的な側面”というのは物語的にも重要なトピック。なんといっても
要所で新規3D演出が見られるようになっており、かなりチカラが入っていました。たとえるなら“豊食祭”でお料理を食べたときに挿入される演出のようなもので、ウマ娘ごとの個性がしっかり反映されている形。思わぬところに思わぬウマ娘が登場したりと芸が細かいですし、トレーナーにとってはご褒美以外のナニモノでもないんですよね。推しのフォトブックとか俺が買いたい!!!!

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……欲しいッ!!!!!!! サイゲさんお願いしますッ!!!!!!!!!

 すみません、ちょっと本音が(苦笑)。フォトブックとかいきなり言われても読者の皆さんは困るでしょうし、たいへん失礼いたしました。詳細はぜひ本編でご確認くださいませ。きっと僕と同じ気持ちになると思いますので……。

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 ちなみに3人のレジェンドウマ娘さんが、お話に深く絡んでくるのも往年のファンにはうれしい部分かと。僕は名前こそ知っているものの世代的にあまり詳しくはないのですが。もし当時の時代背景や実際の活躍などをご存知のトレーナーさんだったら、より強く心にぶっ刺さるんだろうなあってエピソードの数々を堪能できました。シナリオのラストで見られるライブも最上級のクオリティ! 震えるカッコよさなので必見です。

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 詳細な性能の明記は控えますが、今回の育成にはこの
レジェンドウマ娘たちをモチーフとしたグループサポートカードも使用させていただきました。グルサポといえば“祖にして導く者(SSR)”を思い出す方も多いと思いますが、あちらを使っていた方なら今回のグルサポも違和感なく使っていけることでしょう。

 個人的には“Legends編”での育成のカギを握るサポカになりそうな感触。アニバでお得なキャンペーンがいくつも実施されると思いますし、ぜひそれらを利用してゲットしておきたいところですね。

 またこれら
レジェンドウマ娘たちに加え、キービジュアルにも描かれていたオルフェーヴル、メジロラモーヌ、シリウスシンボリ、スマートファルコン、ジェンティルドンナがシナリオリンクキャラとして登場します。彼女たちの活躍にもご期待ください。

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“The Twinkle Legends”プレイの流れ:レジェンドウマ娘と交流し“心得”や“導き”を獲得することで育成ウマ娘を強くしよう

 ここからは育成の流れについてお伝えします。前述したセントライト、スピードシンボリ、ハイセイコーという3人のレジェンドウマ娘たち。育成中はトレーニングやお出かけ、レースなど、さまざまな行動で彼女たちの“指南ゲージ”が上昇するようになっています。このゲージを溜めることで各々から“心得”を教えてもらい、その延長線上にある“導き”を授かる──そうして育成ウマ娘を強くしていくというのがシナリオの根幹になっています。

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 つまりは“
先達の知識を伝授してもらうことで担当ウマ娘を強くしていく”……そう言い換えることもできるでしょう。なんとエモいコンセプトか!

 前述のとおり今回はURAファイナルズへの出走はなく、
育成期間はジュニア級の春からシニア級の12月後半まで。育成期間中は要所で開催される3回の“Dream Fest”に参加することになります。

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 この“Dream Fest”は、トゥインクル・シリーズの注目度を取り戻すために開催される、あらゆる世代のウマ娘が出走するオールスターレース。
初戦の“Dream Fest Stella”がジュニア級12月末に、第2戦の“Dream Fest Pride”がクラシック級12月末に、最終戦の“Dream Fest Legend”がシニア級12月末に開催される形です。

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 “メカウマ娘”ではST-2(サティ)とマッチする目標レース“Upgrade Exam(UGE)”が半年に1回行われましたが、今回は“Dream Fest”という目標レースが年1回の周期で行われる感じです。

 冒頭やレース後などの要所に入る新演出が、めちゃくちゃ凝っているのもうれしい部分。このレースでしっかり結果を残すことで
パラメータの上昇やスキルPtの獲得、育成ウマ娘の固有スキルLvの上昇など、さまざまな恩恵を受けられるほか、前述した新規3D演出も見られるようになりますよ。1位を逃すと獲得できる報酬が減るようなのでご注意!

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 なお、最終戦である“
Dream Fest Legend”に関しては、育成結果に応じてイベント内容も変化する模様。こちらは残念ながら今回のプレイでは体験できていないので、詳細はまったくわかりませんが……。隠し要素があるとわかれば、それを暴きたくなるのがゲーマーの常。新シナリオが実装されたら色々と試していきたいところですね!

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トレーニングの新要素:各種行動で“指南ゲージ”を溜めて“心得”やレジェンドウマ娘の“導き”の習得を目指そう

 プレイのおおまかな流れをご理解いただいたところで、本シナリオならではの育成システムについて解説していきましょう。

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 今回のシナリオではトレーニングやレース、お出かけなどのさまざまな行動で、3人のレジェンドウマ娘たちそれぞれに設定されている
“指南ゲージ”が上昇していく……というのはすでにお伝えしたとおりです。育成中は6ターン経過ごとにこの指南ゲージの溜まり具合が参照され、その内容に応じた“心得”を習得可能。“心得”にはレアリティが存在し、習得することでさまざまな恩恵を受けられるため、育成結果に大きな影響を及ぼすことになってきます。

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クラシック級の夏合宿突入時(7月前半開始時)には、3人のレジェンドウマ娘のいずれか1人から“導き”を受けることが可能。その際、どのレジェンドウマ娘の“導き”を授かるかはそれまでに習得してきた“心得”の数によって決まります。当然ながらこの“導き”も“心得”と同様、ウマ娘の育成に大きな影響を及ぼす重要要素。育成中はどの“心得”を習得し、誰の“導き”を授かるのか……これを考えることが大切です。

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 詳細はここから順番に説明していきますね。

指南ゲージ:育成中はさまざまな行動でセントライト、スピードシンボリ、ハイセイコーの“指南ゲージ”が上昇

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 スクショを見ると、画面左にある冷蔵庫の卵入れのようなストックボックスが目に留まると思います。ここには6ターンごとに習得できる“心得”が表示されるのですが……今はその横にある
青、緑、ピンクそれぞれの羽根の下にある細長いバーに注目! こちらが“指南ゲージ”となっています。

 指南ゲージは
青がセントライト、緑がスピードシンボリ、ピンクがハイセイコーとレジェンドウマ娘ごとに存在。ゲージはトレーニングやレースなどのさまざまな行動によって上昇していきます。

 各行動アイコンの上に表示される羽根アイコンの色が、そのまま指南ゲージの色と対象に連動しているのが特徴。アイコンの色を見れば、その行動で誰の指南ゲージがいくつ上昇するかを認識できる寸法です。

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 上のスクショでいえば
スピード、パワー、賢さトレーニングを選べばスピードシンボリの指南ゲージが1つ、スタミナトレーニングを選べばハイセイコーの指南ゲージが1つ、根性トレーニングだとセントライトの指南ゲージが3つ上昇する状況。根性トレーニングで獲得できる指南ゲージが多いのは、友情トレーニングが発動しているからとなります。ここらへんは“グランドマスターズ -継ぐ者達へ-(以下、グラマス)”シナリオで三女神の“知識の欠片”を集めていった、あのプレイ感覚に比較的近い気がしました。

 友情トレーニングやグループサポートカード“伝説の体現者(SSR)”のイベントは、
通常より多くの指南ゲージを獲得できるので積極的に狙っていきたいところですね。

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心得:50を超える種類が存在し習得することでさまざまな恩恵を得られる

 育成中は、6ターンごとに“心得”を1つ習得できます。そしてこの“心得”にもレジェンドウマ娘3人の個性が反映されているのが、育成の奥深さに繋がっているように感じました。

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 たとえば“
セントライトの心得(青)”はやる気を上昇させることで効果が上がるものが多くラインナップされており、シンプルながら強力そう。“スピードシンボリの心得(緑)”はトレーニングを連続で成功させることで効果を発揮するタイプで、体力管理が重要になってきそうです。“ハイセイコーの心得(ピンク)”は、友情トレーニングにまつわる効果が中心で、複数人でトレーニングするほど効率が上がっていく点に注目。

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 こちらの“心得”に関しては、上記以外にも説明しておきたい項目が豊富なので、要点を列挙する形でまとめてみますね。

●“心得”のポイント
  • “心得”はレジェンドウマ娘ごとに存在。それぞれ効果に個性がある(色で判別可能)
  • “心得”は6ターンごとに出現する複数の候補から1つずつ習得していく
  • 出現する習得候補の“心得”はランダム
  • どの色の(=どのレジェンドウマ娘の)“心得”がいくつ出現するかはそれまでに溜めた“指南ゲージ”の数に起因
  • “指南ゲージ”は最大8まで溜めることが可能。それぞれゲージが2、4、8に達することで1つずつ選択できる“心得”の数が増えていく(最大9つ)
  • どれだけ候補が出現しても1回に習得できる“心得”は1つずつ
  • “心得”は最大10個まで所持可能
  • 10個以降はすでに習得したものを1つずつ入れ替えることができる
  • 同系統の性能を持つ“心得”の効果は重複する
  • (例:“得意率アップ30”を2つ習得→重複した結果“得意率アップ60”になる)
  • “心得”には3段階のレアリティが存在
  • レア1は最初から登場。レア2は“心得”を2つ以上習得すると解放。レア3は“心得”を4つ以上習得すると解放
  • “心得”は習得時にスキルヒントも取得

 いずれの“心得”も
基本的にはプラス要素となっており、所持しているだけでうれしいものばかり。デメリットやリスクがないのがありがたいなあと感じました。

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 なお、下記にすべての“心得”の表を掲出していますので、ぜひご覧ください。基本的に習得する“心得”を同色にそろえると効果の発動効率は上がりそうですが、一方で、別々の色でもシナジーが発揮される組み合わせは多岐に渡るようにも思えます。今から“これとこれを組み合わせると強そうだ……”みたいな妄想が広がりますね(笑)。

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▲タップすると拡大。

レジェンドの導き:クラシック級の夏合宿時にレジェンドウマ娘から授かる特殊効果

 クラシック級の7月前半開始時に、最も多くの“心得”を習得しているレジェンドウマ娘から伝授してもらえる特殊効果。それが“導き”です。それぞれとんでもない効果を秘めているので、順に見ていきましょう。効果の概要はテキストにまとめていますが、詳細はスクリーンショットもご覧ください。

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●セントライトの導き
  • やる気上昇効果を3回獲得すると3ターンの間“超絶好調”状態になる
  • 超絶好調中は、やる気によるトレーニング効果の上昇値がさらにアップする
  • 超絶好調中にやる気上昇効果を獲得時、ターン延長(最大2回)
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 今回の取材中、僕は2回しか育成できなかったのでこの“
セントライトの導き”は未体験。ただやる気が“超絶好調”になるという、これまでにない仕様が盛り込まれている時点でめっちゃ強そうに思えます。追加された新仕様が弱いことなんてある? って気持ちなので……って、これは“システム推理”になるのかな(笑)。やる気効果アップ系の“心得”や、特定条件を満たすことでやる気が上昇する“心得”とのシナジーがヤバそうですし、僕らトレーナー側のやる気管理能力が試されそう。

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●スピードシンボリの導き
  • トレーニングを4回成功させると“挑戦ゾーン”に突入する
  • “挑戦ゾーン”中のトレーニングは必ず成功し、効果がアップする
  • “挑戦ゾーン”は複数の条件のうちいずれかを満たすと終了する
  • “挑戦ゾーン”終了時、継続ターン数に応じたパラメータを獲得する
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 こちらの“
スピードシンボリの導き”は、取材時に2回目の育成時で選んだのですが、“挑戦ゾーン”の無敵感が相当気持ちよかったことは声を大にしてお伝えしておきたいところ。すぐ上のスクショをご覧いただければお分かりかと思いますが、ゾーンを何ターン継続させられるかがキモとなりそうで……このちょっとしたギャンブル感が個人的にツボでした。待っていたのはこの自力感(笑)! どうやら継続確率は残り体力や経過ターン数によって変化するようなので、もし消費体力を減らせる“心得”あたりを習得できてたら、なんか、すごくすごそう!

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●ハイセイコーの導き
  • 得意トレーニングを持つトレーニング協力者が新たに加入する
  • 得意トレーニングのあるウマ娘は親友ゲージと親友Lvを得る
  • 親友ゲージMAXの間、協力者は友情トレーニングを発生させる
  • 親友ゲージはトレーニングやイベントで絆ゲージ獲得時に上昇する
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 初回育成時に選んだのが“
ハイセイコーの導き”。“豊食祭”で言うところの“お料理フレンズ”のように、協力者たちがわんさと登場するようになるものです。画面がニギヤカ! この協力者たちは“親友Lv”を上げることで友情トレーニングを発生させたりと、過去イチで強力になっており、色々シャレになりません(韻を踏んだわけではないです 笑)。終盤は常にどこかで誰かが光っている友情トレーニング祭りを味わえましたし、3つの導きのなかで使いやすさというか安定感はピカイチかも?

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 いずれの“導き”もツボにはまるとエラいことになると思います。早くセントライトの“導き”もプレイしてみたい……。この
“導き”と“心得”のシナジーを考える楽しさこそがこの“Legends編”の本質かもしれませんね。

 ……ということで、新シナリオのプレイの流れ、および新要素の解説は以上となります。ここからは、遊んでみて感じたプレイフィールについて総括していきましょう。

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イチ『ウマ娘』ファンとしての個人的な見解

 ここまでお読みいただけた方のなかには、どれくらい強いウマ娘を育成できるか気になっている方も多いと思います。個人的なフィーリングとしては、ここ1年の更新で最も環境が進んだシナリオな気がしますね。僕が今まで育ててきたタイシンのなかで最も高ランクの娘はUC8なのですが、新シナリオならより高いところに連れていってあげられそうな手ごたえがあります。たった2回の試遊プレイでわかるものでもないですけど(苦笑)。

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 ここで冒頭のお話に戻しますと。あらためて、僕は今回の新シナリオをかなり楽しくプレイできました。“解放感”がものすごいということが、これまでの解説で伝わっているといいのですが。

 じつは、前回の育成シナリオである“メカウマ娘”は、僕のなかで永遠にNo.1のシナリオになる可能性が超絶高いんですよ。ストーリーのクオリティが素晴らしく、シナリオリンクの使い方もおもしろくて、何よりタイシンとライツ博士が可愛すぎますからね(笑)。ただその一方で“研究Lv”の上限や上昇値に悩まされたり、オーバードライブと出走レースのタイミングが噛み合わない瞬間があったりと、少し気になる部分もあったわけです。

 これら限られた制約のなかでいかに強いウマ娘を育成するか考えるのが“メカウマ娘”の楽しさだと思うので、“Legends編”とは方向性から異なる気もしつつ。これに慣れていた僕にとって、“心得”と“導き”を組み合わせて攻略していく今回の新シナリオは、かなり
新鮮かつ自由に感じました。

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 “UGE”ごとに評価Sを目指すといった小さな制約もなく、目標となるのは年1回の“Dream Fest”くらい。それもシンプルに強く育てて勝利すればいいだけと、システムは
直感的でわかりやすい内容だと思います。総じてプレイヤーを育成とシナジーの構築に集中させようという意志が感じられるのも、個人的にうれしかったですね。これが僕が感じた“解放感”の正体な気がします。

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 おそらく“心得”と“導き”にも正解の組み合わせはあるでしょうが、きっと1つや2つだけではないんじゃないかな……と。何より“心得”のヒキによってはその“正解”にたどり着けない局面も出てくるはず。そんなときにどうするのか? トレーナーとしての引き出しの数というか、応用力が問われる気がしてワクワクもしますし、逆にドキドキもします。僕にはなさそうなんですよね、どっちとも(苦笑)。そこを経験でカバーできればいいのだけど!

 セオリーどおりに進めづらいというか、画一的なプレイになりづらそうなシステムというのは、よくも悪くも興味深いです。ギミック的に“
ローグライクゲーム”を彷彿とさせるというか、過去イチで遊び方の幅が広がる可能性を感じました。ヒキ弱な僕としてはあまり運の要素が大きすぎないとうれしい気もしつつ、運命力で強いタイシンを育成できたときの達成感も大きそうだし。今から本当に楽しみですね。

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 ぶっちゃけベタボメなのですが、少し気になっている部分もありますよ。上にも書きましたが、育成ウマ娘それぞれのイベントはかなりオミットされているので、キャラの個性を感じられる瞬間はどうしても薄まってしまいますし。パラメータ上限が上がったぶん、インフレを感じるプレイヤーも少なくはないでしょう。

 ……それでも。新シナリオのこの自由度の高さ、そしてアニバのタイミングで選択肢の効果表示機能や“
おまかせ育成”といったユーザーのプレイ環境を向上させるアップデートの実施など、多くの方により長くこのゲームを遊んでほしいという意志が感じられたことは最高に素敵。この機会に1人でも多くの方が『ウマ娘』に新しく触れたり、離れていた方が戻ってきてくれたりすることを願ってしまいます。

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 相変わらず長文になってしまいました(汗)。ここまで駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。皆さんが実際に遊んでこの新シナリオにどんな印象を抱くのか、僕もイチファンとして楽しみです。明日からの新環境での育成、一緒にがんばりましょう! それでは、本日はこのへんで!!

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▲“メカウマ娘”シナリオについて色々書いてますが、本当に大好きなシナリオであることは間違いないです。これは前回のチャンミに出した新衣装のタイシン。頑張ってくれたけどアヤベさんに負けて2位だったので、新シナリオでリベンジしたい……。タイシンでチャンミに勝つことをモチベに日々を過ごしています(笑)。

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    ウマ娘 プリティーダービー

    • メーカー:サイゲームス
    • 対応機種:Steam・PC
    • ジャンル:シミュレーション、レース
    • 発売日:2021年3月10日
    • 希望小売価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)