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『エルデンリング ナイトレイン』プレイ感想。ローグライト要素の濃い探索&バトルは中毒性がヤバい。鉄の目、無頼漢、復讐者、執行者の性能も紹介【ELDEN RING NIGHTREIGN】

文:Ak

公開日時:

 2025年5月30日に発売する『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』の先行レビュー記事をお届けします。

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 なお、先行プレイではPS5版を使用。一部ボスなども紹介していますが、ネタバレは最低限となっているのでご安心ください。


 電撃オンラインではレビュー動画も公開中です。こちらもチェックしてみてください。

概要:『エルデンリング』のシステムをベースにしつつローグライト要素ありの探索&ボスバトルが楽しめる!【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 『エルデンリング ナイトレイン』は、『エルデンリング』のシステムをベースにしつつ、ゲームデザインを大胆に変更した作品。オンライン共闘要素に重きを置いており、シングルプレイも可能ですが、基本的にはマルチプレイが前提となっています。

 まずは簡単にゲームの内容を紹介!

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 オープンなフィールドを舞台に、じっくりと探索を進めていくRPG要素の強い『エルデンリング』に対して、本作はボスを選んで出撃を行う。あらかじめ用意されたキャラクターを選択してステージに挑む、よりアクション性とランダム性の高いゲームデザインになっています。

 防具は固定ですが、武器やタリスマン、消費アイテムはステージ中でランダムで拾えます。ただし持ち帰ることはできません。いわゆるローグライト形式で、1プレイごとに変化に富む探索やビルドを楽しむことが可能です。

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 1回のプレイは約40分程度(最後のボスまで到達した場合)となっており、下記のような流れでステージを進めていきます。

■1ゲームの大まかな流れ
①フィールド探索(1日目)
②夜ボス戦(1日目)
③フィールド探索(2日目)
④夜ボス戦(2日目)
⑤大ボス戦

 フィールド探索には時間制限があり、時間経過で探索可能な範囲が狭まっていきます。バトロワ系のゲームに近いイメージですね。次に狭まる範囲はマップで確認可能で、随時確認しながらフィールドを探索する必要があります。

 フィールド探索ではダメージを受けて瀕死状態になると、味方に救助してもらうか専用アイテムを所持していないと死亡。ただしルーンを落とすだけでゲームオーバーにはなりません。

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 ボス戦では時間制限はなく、死亡はしないものの、参加プレイヤー全員が瀕死状態になるとゲームオーバーに! より仲間を救助する重要性が増しています。

 最後のボス戦に勝つとステージクリアとなり、報酬を獲得可能。そこまでにゲームオーバーになったとしても報酬は獲得できますが、長く生き残るほど多くの報酬を獲得できます。

アクション&キャラクター:必殺技感のあるアクションの追加で初心者でも爽快感がバツグン! 鉄の目、無頼漢、復讐者、執行者の性能も紹介【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 基本要素は『エルデンリング』と共通なので、『エルデンリング』プレイヤーであればすぐになじむことができる本作のアクション。

 冒頭チュートリアルで基本アクションが学べるほか、拠点で各キャラクターのアクションを練習できるので、『エルデンリング』未経験者でも安心です。

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 『エルデンリング』との最も大きな違いは、キャラクターごとのスキル&アーツの追加。どちらもFPの消費なしでスキルはクールタイムの経過、アーツは敵を攻撃するなどで、それぞれゲージが溜まっていると使用可能です。

 スキルは基本的にクールタイムが短い(orない)ので、非常に気楽に使えます。アーツはそこまで頻繁に使えるわけではないものの、まさに必殺技のように強力な効果のものが多いです。

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 アーツは無敵時間があるので、ボスへのゴリ押しや味方の蘇生にも活用可能。それぞれのキャラクターの役割がハッキリしていて、初心者でもアーツを要所で使えば活躍できるのが気持ちいいですね。

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 ちなみに初期ではレディと復讐者の2人のキャラクターは使用できないものの、ゲームを進めて特定のアイテムを入手し、イベントを進めることで解放されます。解放条件はいずれもそれほど難しくないので、初めて数時間ほどで両方とも解放できるかと思います。

 ここでは、ネットワークテストで触ることのできなかった4人のキャラクターの性能について解説していきます。

鉄の目

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 弓の扱いに長けた、遠距離攻撃型のキャラクター。

 やや打たれ弱いものの、距離をとって戦えるので、比較的攻撃を受けにくいのが強み。立ち回りがそれほど難しくないので、初心者向きのキャラクターのような印象です。

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 スキル【マーキング】を当てると与えるダメージが上昇するので、まずはスキルを当ててから追撃していく立ち回りが基本。スキルは意外と攻撃範囲が広く、複数の敵を【マーキング】するのも容易です。

 【マーキング】後は距離をとって弓でチクチクと攻撃していくのが基本ですが、弓の適正射程を意識するとより効果的。また遠距離攻撃以外でもスキルの効果は発揮されるので、入手できた武器によっては接近戦を挑むのもアリ。

 アーツはシンプルながら強力な射撃攻撃で、主に直線状の敵を巻き込んで強力な一撃を放ちます。発動時は無敵なので、敵の攻撃を回避するのにも有用です。敵や地形も貫通するので、瀕死の味方と敵と自分が直線状になったタイミングでアーツが撃てるとおトクです。

無頼漢

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 近距離での戦いに特化したパワータイプのキャラクター。

 大型の武器の扱いに長けるので、集団戦も得意です。HPやスタミナが高く、またスキルは攻防一体の性能となっているので、守護者ほどではないにせよ役割としては“タンク”に近く、打たれ強く単独で敵を引き付ける立ち回りが得意です。

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 【トーテム・ステラ】は巨大な墓石を召喚するアーツ。一見すると防御や緊急避難のためのものと思いますが、意外と攻撃力が高く攻撃範囲も広いので、ボスへの攻撃や味方の救助にも使えて汎用性が高いです。また、墓石の近くに行くと攻撃力アップの効果を得られるので、パーティ全体の火力アップにも貢献できます。

 スキル【逆襲】は戦技【踏み込み】や【我慢】のような感覚で使用可能で、構えてから攻撃までが遅いのですが、使用中は被ダメージが減り、また倒れないので強引な攻めが可能。敵の大技に合わせて使用し、スキルを当てて反撃に転じるのが基本的な立ち回りになりそうです。

 遺物でスキルのクールタイムを短縮できると、さらに積極的に攻撃できるようになっていい感じ!

復讐者

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 リラを奏でてファミリーを呼び出す、いわゆる“ネクロマンサー”のようなイメージのキャラクター。自身の火力は低めですが、ファミリーの呼び出しによって火力の底上げが可能です。

 ただしファミリーは自動で動くので、思い通りに火力を発揮するのはなかなか大変。筆者がまだ使いこなせていないのもあるかもしれませんが、ややテクニカルな印象を受けるキャラクターでしたね。

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 呼び出せるファミリーは3種類で、それぞれ下記のような特徴があります。

■ファミリーごとの特徴
ヘレン:レイピアを使う小姓的なキャラクター。動作が素早く単体との戦闘が得意
フレデリック:大槌を持ったかぼちゃ兜的なキャラクター。動作は遅めだが一撃の威力が高め
セバスチャン:巨大なガイコツ。広範囲攻撃が得意だがその場から動けない

 ファミリーは同時に1体しか呼び出せず、体力が0になると再度呼び出すのにクールタイムが必要になります。状況に合わせて呼び出すのが重要になりそうですね。

 アーツ【不死の行進】は周囲の味方とともに不死となる効果が強力。強引な攻めに使えるほか、味方の蘇生にも便利です。

執行者

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 近距離型のキャラクターで、刀などの技量武器の扱いが得意。技量と神秘の値が高く、1対1の戦いでは無類の強さを誇ります。

 アーツさえ使用できれば集団戦も可能ですが、基本的にはいかに1対1の状況を作るかが重要。うまく敵を引き付けつつ味方と標的を分散できれば理想的です。

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 スキルで【妖刀】を抜刀し、両手で持って戦うことが可能。通常の武器とは別に武器が使えます。抜刀中は移動が歩き、回避がステップになるものの、敵の攻撃をタイミングよく防御すると“弾き”が可能になり、敵の攻撃をしのぎつつ体勢にダメージを与えられます。

 “弾き”のタイミングはシビアではなく、多少ずれてもガードになるので使い勝手がいいです。さらに“弾き”を繰り返すことで妖刀が輝き、戦技が強力に! “弾き”とあわせて体勢にダメージを与えて、致命の一撃を狙うことができます。

 またアーツで獣に変身して広範囲攻撃を繰り出すことも可能。集団戦や味方の救助に便利ですが、無敵ではないので要注意です。筆者は調子に乗ってアーツでゴリ押しした結果、倒れたこともしばしばありました(笑)。

フィールド:フィールドは1種類ながら敵の配置がランダムで変化を感じられる! “地変”で大幅に地形が変化することも【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 本作のフィールドは1種類。ただし初期位置や敵の配置がランダムなので、それに合わせて攻略方法を変えていくのが楽しいです。

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 基本的な地形の雰囲気は『エルデンリング』に似ていますが、攻略拠点の配置などは異なるので、まずは地形を覚えるのが大事です。どんな攻略拠点が出るかはわからないですが、どの場所に攻略拠点が出るかはある程度固定なので、何回か出撃するうちに自然と覚えられると思います。

 とくに聖杯瓶の使用回数を増やせる教会や、武器の強化アイテムである鍛石を確定で拾える坑道、敵が豊富に出現する砦などは重要度が高めなので、優先的に場所を把握しておくとよさそうです。

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 “石剣の鍵を入手したら封牢を解放する”“教会で聖杯瓶の使用回数を増やす”などは定番の動きになりそうですが、そこまで決まった動きをしなくてもそれなりに戦力を整えられるバランスにはなっている印象。

 マルチプレイのゲームではありがちな、セオリーを完全に覚えなくては味方の足を引っ張るような感じにはならなそうです。

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 フィールドそのものが大幅に変化する“地変”という要素も。出撃を繰り返すなかでランダムで発生しますが、ボス撃破によって初回は確定で発生することもあります。先行プレイでは、火口が噴火する“地変:火口”や山が極寒の環境になる“地変:山峰”などが確認できました。

 それぞれ、特定の場所まで到達できると武器をレジェンド武器に鍛えられたり、特別な加護を受けられたりと探索で得られる恩恵は大きいです。ただし探索には時間がかかるので、計画性が大事になりそうですね。

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 またフィールド上ではランダムイベントも発生。突発的に出現するボスを倒すと特別な強化効果を得られたりします。隠れたボスを探したり、執拗にこちらを追いかけてくる“忌み鬼”を倒したりと、イベントのバリエーションが豊かで探索に変化が生まれるのが楽しいです。

 初見ではギミックの解き方が分からず、やや理不尽さを感じることもありますが……それも含めて、失敗や試行錯誤を楽しめそうな感じはしましたね。

ボス:夜ごとに出現するボスはなつかしい面子も! 夜の王は弱点属性の準備が重要【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 討伐目標となるボスは最初に選べますが、道中の1日目および2日目の夜ボスはランダムで出現。『エルデンリング』はもちろん、『ダークソウル』シリーズからの出現も多く、フロムファンにはなつかしい&楽しい!

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 ただし古竜だけは勘弁してほしい(笑)。相変わらずの攻撃範囲の広さに加えて、飛び上がって夜の雨がザブザブ降ってるところまで移動するのでなかなか大変です。

 1日目の夜ボスは誰がきてもそこまで苦戦したことは少なかったですが、2日目の夜ボスは誰が出現するかで難易度が大きく変わる印象。とくに古竜や無名の王が出現すると苦戦は必至でした!

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 ステージラストのボス(夜の王)は、ネットワークテストでも戦えた“三つ首の獣”以外はギミックが多めの印象。初見では理不尽さを感じることもありましたが、しっかり攻略方法を準備できれば一気に有利になることが多かったです。

 とくにボスの有効属性を準備することが重要で、特定の行動を妨害できることがあるので、可能な限り探索段階で属性武器を準備したいところ! 

 もちろん味方同士の助け合いも楽しく、たとえば執行者がアーツを出して敵を攻撃、ひるませて致命の一撃を入れた直後にレディがリステージを決めたり、無頼漢がアーツを出した後に、鉄の目が墓石の上からアーツを出して瀕死の仲間を助けながら攻撃したり……。「やるぅ!」と感じられるシチュエーションは毎回異なり、長く楽しめそうな印象です。

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 最も印象的だったのは、すでに映像も公開されていた“夜の魔、リブラ”。

 戦う前の選択肢によって恩恵を得られるものの、それに応じた代償もあるというボスです。取引を拒否するのが無難そうですが、気になったので「悪魔の力」を選択したところ……目みたいなものが出現して、戦闘を支援してくれました。

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 代償として支援が発生するごとにこちらにも発狂が蓄積してしまうものの、このボス戦では地面の黄色い光に触れると発狂の蓄積値が減るので、そこまで大きなデメリットではなかった印象。

 ボスの弱点が発狂なので、攻撃手段としてはけっこう有用かも? デメリット覚悟で選択肢を選ぶのもアリかもしれません。

 このように、ボスの攻略法に幅がありそうなのが攻略のしがいがあっていい感じ! もちろん製品版発売後に定番の攻略法が確立される可能性もありますが、試行錯誤するのが楽しそうですね。

収集要素:遺物収集はランダム性が強くレアものゲットのうれしさがすごい!【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 本作では、報酬として獲得できる遺物の収集が主なやり込み要素。遺物にはランダムで効果が付与されており、ステータスやスキルの強化が可能です。

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 遺物の性能は縁の下の力持ち的なものが多く、キャラクター性能や夜の王と相性のいい効果を複数乗せることでしっかり強化を感じられるバランス。ただランダム性が強く、1つの遺物内で性能がかみ合っていないものも多数出現します。そのぶん、貴重な効果の遺物が入手できたときのうれしさは脳汁が出ますが!

 序盤のうちは小壺商人のバザー(ショップ)で購入できる遺物に無難な効果のものが多いので、そこで最低限のものを集めるといいかもしれません。

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 遺物以外に報酬として獲得できるマークは通貨のようなもので、小壺商人のバザーでジェスチャーや遺物の購入に使えます。小壺商人のバザーではほかにキャラクターごとの遺物のセットパターンを増やせる器も購入できるので、まずはそれを購入するのがよさそうです。

 またマークを支払ってランダムな遺物を入手することも可能。運要素は強いですが、不要な遺物は売却してマークに変えられるので、こちらも余裕があれば試してみるといいでしょう。

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 さらに衣装(スキン)を解放するのにもマークが必要。衣装はどれも魅力的で、優先的に解放したいところですが、ほしいものが多い序盤ではけっこうな出費。そのぶん、解放できたらほかのプレイヤーに自慢できそうですね。

 ちなみに事前情報では『ダークソウル』でお馴染みのアルトリウスの衣装も登場するようですが、今回の先行プレイでは確認できず。解放条件が気になるところです。

『エルデンリング』ファンはもちろん買い! これを機に新規参入もアリ【エルデンリングナイトレイン レビュー】


 『エルデンリング』をベースにしつつ、ランダム性のある探索やバトルが楽しめるのが魅力の『エルデンリングナイトレイン』。

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 基本的にはマルチプレイを前提としていますが、シングルプレイももちろん可能。敵の強さも変化するので、頑張れば1人で攻略することもできます。シングルプレイの方法は簡単で、ステージ選択画面で“シングルプレイ”を選ぶだけでOK。

 マップの構造などもマルチプレイのときと変わらないので、いきなりマルチプレイに挑むのが不安な人は、シングルプレイで慣れておくこともできますね。

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 今回の先行プレイで驚いたのが、1周のプレイの体感時間の短さ。正直マルチプレイゲームとして1回40分前後は長いという印象さえありましたが、とにかく時間が溶ける!

 ゲームに慣れてくると自然とゲームの流れが分かってきて、それに従うだけで探索&バトルがスムーズに楽しめる設計になっているからでしょうね。

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 そんな中毒性の高さが魅力的な『エルデンリングナイトレイン』。続編に飢えている『エルデンリング』ファンにはもはやオススメするまでもないですが、『エルデンリング』は未プレイだけど、マルチプレイアクションが好きなプレイヤーにもオススメできる作品になっています。

 『エルデンリング』ファンは、ぜひこの機会に初心者を引き込みつつ新たな戦場に出向いてみてはいかがでしょうか?

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