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『その着せ替え人形は恋をする』14話(2期2話)感想。学校を早退して看病してくれる五条くんがスパダリすぎる。どう見ても◯◯◯なあまねの正体で脳がバグりかけた(ネタバレあり)【着せ恋】

文:米澤崇史

公開日時:

 アニメ『その着せ替え人形は恋をする』第14話(2期2話)“おっぱいは装備できるから”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『その着せ替え人形は恋をする』第14話(2期2話)の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

着ぐるみ越しのキスで盛り上がるも、まさかのオチが【その着せ替え人形は恋をする】


 喜多川さんと五条くんが付き合っているのかという、もっともな疑問をぶつけられていた前回のラスト。

 五条くんがあまりに強く否定してしまったことで、これはちょっと二人の関係がギクシャクするんじゃないか……と心配になりそうでしたが、その直後に速攻で五条くんが喜多川さんの好感度をさらに上げていて安心しました。

 ナンパと間違えたにしても、「自分の連れだから」とかではなく「代わりに自分が楽しませるから」と代役を買って出るのは、実に五条くんらしいズレ方で面白かった。

 でも他人に気を使ってなかなか言いたいことを言えない五条くんが、あそこまで思い切った行動に出られるのは、喜多川さんだったからこそですよね。

 喜多川さんも、五条くんにとってあれがめちゃくちゃ勇気のいる行動だとわかっていたからこそさらに惚れ直したのかなと。


 そして今回アニメを見ていて思わず声を上げてしまいそうになったのが、その後の着ぐるみ越しのキスシーン! あれはヤバかったですよね。

 喜多川さんって五条くんが絡むと急にウブになったりするので、今まで付き合いの中でもトップクラスに思い切った行動だったのではないでしょうか。

 ただ、その結果耳元で舌打ちされただけだと勘違いされたのには爆笑したものの、喜多川さんとしても結構勇気を出して踏み込んだと思うので、ちょっと気の毒な感じもあります。

 着ぐるみ越しのキスって、ストーリーの要所で超ロマンチックに演出して使えそうなシチュエーションなのに、それを半分ギャグシーンとしてあっさりと使っているのもなかなかすごい。

 また今回は喜多川さんが風邪で倒れるという、ラブコメの定番ではありますが、今までの『着せ恋』にはなかったタイプのエピソードでした。

 しかし、午前中返事がなくて心配になったからといって、看病のために学校を早退してまで家に来る五条くん、いくらなんでもスパダリ(スーパーダーリン)すぎます。

 五条くんを迎え入れた時に喜多川さんが玄関でぶっ倒れかけたのは、風邪ではなく「五条くん好き好き感情」が抑えきれなくなり、さらに熱が上がったという説を個人的に推したいところ。

 五条くんがお見舞いにいったのはお昼前とのことでしたがクラスメートたちが来たのは放課後になってからなので、昼からずっと看病で一緒にいたんですよね。本当に面倒見が良すぎるなと。

 あとこのシーンですごかったのが、喜多川さん役の直田姫奈さんの演技で、喜多川さんの声を維持しつつ、風邪で喉が完全にガラガラになっていて思うように声が出せない状態が表現されているのは驚きました。

 喜多川さんっていつもポジティブなので、風邪で弱っている姿はなかなか新鮮で、今までにない一面を見られた感じがあります。

まさかの“男の娘”だった新キャラクター・姫野あまね【その着せ替え人形は恋をする】


 後半のエピソードでは、新キャラクターとして姫野あまねが登場しましたが……自分は先の展開を知らなかったので、そりゃあもうビックリしました。

 途中まで、完全に新しい女性キャラクターだと思って見ていたので、まさか“男の娘”だったとは夢にも思っておらず、男だと告げられた時は、五条くんと同じようなリアクションをしていました。


 昔はこういう中性的なキャラクターって、性別が男だろうとほぼ女性声優さんがやられているイメージだったんですが、ここ4、5年くらいで声が高めの男性声優さんが担当されることが増えてきたような印象があります。

 その中でも村瀬歩さんは、とくにその第一人者……という認識までは自分も持っていたにも関わらず、男の娘だと分かるまで村瀬さんだとまったく気付けませんでした。

 完全に余談なんですが、ほんの数日前に公開された『原神』の新PVでも、イスタロトというどう見ても見た目が女の子のキャラクターの声を村瀬さんが担当していて、PVを見た後にキャスト一覧を見て驚かされていたので、この1週間で2回も村瀬さんにまったく同じ驚かされ方をされたことになります。


 また1期のコスプレイベントで喜多川さんの撮影をしていた、涼香さんも再登場。

 喜多川さんのコスプレがきっかけで『ヌル女』までプレイしていたり、なんだか喜多川さんの追っかけファンみたいになっていたのには笑いました。

 ただ、“体躾祭(たいいくさい)”という明らかにヤバそうな字面のイベントのどんなシーンで涼香さんが感動したのか気になりすぎます(アニメで再現したら放送できなくなりそうですが)。

 また、前回の“五条 新菜 15歳 思春期”に続いて、今回の“おっぱいは装備できるから”のサブタイトル回収も秀逸でした。

 今回の場合、まずサブタイトルが出た時点ですごいインパクトはあったのですが、まさか次週への引きに使われる台詞だったとは……。


 今までの『着せ恋』の中でも、トップクラスに次週が気になる終わり方だったかもしれません。

 あと、繰り返しになりますが、最後に「おっぱい」と口にするあまねの声が何度聞いても女性の声にしか聞こえないのが本当に凄いなと。

 村瀬さんの声だとわかった上で見直しても、男性の声と認識できなくて脳がバグりそうになっていました。

 装備できるおっぱいとは、一体何なのか。いろんな意味で来週が気になります。

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米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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