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【にじさんじ】“ROF-MAO 2ndライブ”(加賀美ハヤトさん、剣持刀也さん、不破湊さん、甲斐田晴さん出演)は、音と光と笑顔に満ちた“らしい”祭典に(セトリ、MVあり)

文:こひき庵

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 バーチャルライバーグループ“にじさんじ”の加賀美ハヤトさん、剣持刀也さん、不破湊さん、甲斐田晴さんの4人で構成する人気ユニット“ROF-MAO”が、Kアリーナ横浜にて“ROF-MAO 2ndライブ”を7月20日に開催しました。

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にじさんじの大人気4人組“ROF-MAO”

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 にじさんじの“ROF-MAO(ろふまお)”とは加賀美ハヤトさん、剣持刀也さん、不破湊さん、甲斐田晴さんの4人で構成するユニットです。

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▲加賀美ハヤトさん
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▲剣持刀也さん
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▲不破湊さん
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▲甲斐田晴さん

 2021年からそれぞれ個別の活動をしていたライバー4名が集まる形で結成され、「体を張ってなんでもやります、見た目だけじゃないカッコよさ」を追求してきました。

 2024年10月にはユニットのチャンネルがYouTube100万登録を達成するなど、大きく躍進してきました。

 “ROF-MAO(ろふまお)”そのものとここまでの軌跡についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

 歌って踊れて笑いも取れてカッコイイ4人には女性ファンも多く付き、グループとしての“歌”も大きな人気を博してきたため、“アイドルユニット”のような印象もあります。

 ただ、メンバーで最も先輩である剣持さんは古くからのインターネット文化の継承者としての気風を持ち、ことあるごとに「媚びるな!」と主張してきました。

 “アイドル”(あるいはアイドル的な売り出し方)に対する他の3人との温度感、スタンスの差は“ROF-MAO”においてある種の定番ネタになっています(剣持さんは「ネタじゃねえから!」と言いそうですが)。

 そもそもこのユニットは剣持さんが「アイドルならやらないよ」と念押しした上で始まったという歴史的な経緯もあります。

 このことはちょっと覚えておいてください。

 もっとも、最近の剣持さんは頑なに拒んできたメンバーシップを始め、誕生日グッズを出し、さらにライブも行うなど、だいぶ考え方に変化がありそうな気配も漂わせています。

 そんな4人は2024年4月、初のリアルライブを行っています。


 大阪城ホールを舞台にして、独特のカッコ良さと面白味を押し出したパフォーマンスは大好評で、この時点で早くも「セカンドライブも」という声が出ていました。

 そして今年7月20日、Kアリーナ横浜という大キャパシティの舞台で“ROF-MAO 2ndライブ”が実施されることとなりました。

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Kアリーナ横浜という舞台を活かしたハイパフォーマンス

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 会場となったKアリーナ横浜は、約20,000席のキャパシティを持つ巨大なアリーナ施設です。

 メインステージから扇状に配置された独特の客席を持っており、後方に行くほど高くなり、アリーナからレベル7まである“高さ”を備えた階層構造を含め、どの席からもステージが見やすい構造になっています。

 リハーサル直前(つまり講演前日)にROF-MAOメンバーが会場を視察した様子を撮影した動画を観ていただけると、会場の構造や雰囲気がよくわかると思います。

 ちなみに神奈川県民である剣持さんはこの会場ができたときから「行ってみたい!」と強く思っていたそうですが、「初めて来たのが演者側!」というオチになりました。

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 そんな会場に入っていくだけでワクワク感のあったライブは、指折りの人気曲『New street, New world』からスタート。

 アカペラスタートという、静寂からの熱狂を生み出しやすいこの曲の力で、いきなりクライマックスでした。

ROF-MAO - New street, New world (YouTube Edit)


 その後はお茶目なMVが人気の『情熱的ボーイ』をちょっとコミカルな演出も入れつつ演じつつ、『ガム』、『一撃』と温度の高い熱い曲で、配信で「飛ばしすぎでは!?」というコメントも出るほどの熱量をもってのスタートとなりました。

ROF-MAO - 情熱的ボーイ

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 その後のMCパートでは、
楽屋で食べた“ばいきんまん”のパンがイチゴジャム味だったことにショックを受けていた“社長”こと加賀美ハヤトさんの涼やかな声からスタート。

 この日のライブではブレスレット型のワイヤレスで操作可能なライトが客席に配布されていたのですが、その説明から始まりました。

 今回、ペンライトなどの使用は禁止されており、遠隔操作で明滅、色が切り替わる仕様のライトを使っての演出が“映える”ような構成になっていました。

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 レーザー光線を使った光の演出と、客席側の統一された色のライトが生み出す効果で、“空間”そのものを光で演出することが可能になっていたわけです。

 生バンドが生み出す“音”の力と合わせ、圧倒的な異空間を作り出すことに成功していました。

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 ライトを“点灯する”だけでなく、“消す”、“暗くする”こともできるため、静かな曲でステージに強く注目させるといった効果も生み出すことができるため、ライブ全体の構成の起伏を強めることにも成功していたように感じます。

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 また、ペンライトで色を変える操作というのは存外神経を使いますし(色を間違ったりしたら申し訳ない気持ちにもなりますし)、そちらに頭のリソースを取られてライブに集中できないのでは本末転倒という感覚もあります。

 そういう意味でも「勝手に切り替わる」このライトの仕様は快適なものに感じられました。

 もちろん、「“推し”のカラーを振りたい」というのも当然のファン心理なわけですが、今回は最後の曲に限って操作を切り、各自が自由に好きな色を振れるようにしてエンディングを迎えるという演出がなされました。

 これは素晴らしいバランスだったように感じました。

 その後は、日曜朝番組の主題歌である『勝利の歌~最強無敵ナンバーワン~』から、“2nd LIVE Specialメドレー”(『Follow Your Heart』『ラックハック』『HANABI』『Do or Die』『Let's Get The Party Started!』『Challengers』『前進宣言』『ウィーアーポップスター』)へ流れ込む怒濤の勢いで、これまた会場の雰囲気が上がりまくっていました。

【勝利の歌~最強無敵ナンバーワン~】ROF-MAO/アニメ「最強王図鑑~The Ultimate Tournament~」オープニング


 MCを挟んで『Refresh.exe』、『感情BONDING』、『Bring it on』と続く流れはボリューム満点。

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 「あれ?まだ半分もいってないよな?」と思わず時計を確認してしまったほどでした。

ROF-MAO – 感情BONDING (#ROFMAO_1stライブ Special Edit Ver.)

ROF-MAO - Bring it on


 その後も『布袋尊』、『AGATTA』、『Hands Up』と人気のオリジナルソングを熱唱。考えてみると、これだけオリジナルソングが出ている時点で、彼らが積み上げてきたものの大きさがわかりますね。

ROF-MAO - 布袋尊

ROF-MAO - AGATTA

Hands Up

バラエティ集団としての“ROF-MAO”も魅せる

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 筆者は彼らが無人島で過ごしていたときからのファンなので、音楽ユニットとしてのROF-MAOよりもバラエティ集団としてのROF-MAOにより深い思い入れがあったりします。

 しかしそんなファンの需要も、しっかり満たしていくのがこのエンタメユニットなのでした。

 最高のしっとりソングである『知っている手紙』、『今日みたいに』を歌い終え、雰囲気がガラリと変わってエモい感じになっていったん終幕となったところからのスタートでした。

ROF-MAO - 知っている手紙 (YouTube Edit)

Kyoumitaini

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 アンコールも出る中で、唐突に人気定例番組“木10!ろふまお塾”のテンションで始まった動画が流れてきます。

 そこで展開されたのは、ゲームで負けたら番組の中で製作された曲である甲斐田晴さんの『古傷マーモット』と、不破湊さん『哲学ニンゲン』の歌唱をするというもの。

 案の定、あっさり負けた2人はある種のネタ曲であるこの歌を披露することとなりました。

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 甲斐田さんのいろいろな“古傷”が歌詞に織り込まれてる『古傷マーモット』がまず披露されます。

 抜群の歌唱力で、ちょっとアレな歌詞を歌い切ると、次は不破さんのターン。

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 疑問を抱きつつ、全部「かんけーねー!」と絶叫して終わる流れで、コーレスで観客も巻き込んでのパフォーマンスとなりました。

 途中のアドリブも含め、圧巻の“不破湊ワールド”となりました。

甲斐田晴 - 古傷マーモット

不破湊 - 哲学ニンゲン


 その後はアンコール曲として『I wanna! You wanna!』を4人で披露。

ROF-MAO - I wanna! You wanna!


 指折りの人気曲で会場のボルテージを上げまくったところで、ある種の“本番”が始まりました。

 ここで流れ出したのはYOASOBIさんの『アイドル』です。

 そう、“ROF-MAO”はアイドル……と認められない1人がいるグループです。

 この曲はかつて“ROF-MAO without 剣持刀也”による“歌ってみた”も公開された一曲。

【歌ってみた】アイドル covered by ROF-MAO without 剣持刀也


 最高のドッキリ劇として動画化されていたという流れがあります。

【アイドル】without 剣持の真相!番組史上最も壮大なドッキリ…!?

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 高難度のフォーメーションダンス(3人)も披露しつつ、「やめるんだ!」と絶叫し続ける剣持さんを差し置いてのパフォーマンスとなりました。

 ひたすら邪魔し続ける1人がいるため、非常に難易度は高かったそうですが、見事にやり切りました。

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 そして「最後に剣持さんをセンターにしてしまおう」という加賀美さんの計略により、他の3人がハートマークを作って取り囲むエンディングまで完璧な流れとなりました。

 このパート、剣持さんには「“ダイカガミ2”を見せる」と伝えていたそうで、見事なドッキリに。

 なお剣持さんは,「どんなROF-MAOのダンスより難しかったじゃん……」と、裏で行われていた練習を思って人間不信になりつつも感心した様子でした。

 その後は8月に海外ロケ番組が控えているといった告知を実施。

 ティザームービーを見る限り、無人島ノリが戻ってきたような感じもして、非常に楽しみになりますね。

 その後はフィナーレへ向かう曲として『フルカウント』、そして『DiVE !N』を披露。最高のライブを次への期待感に繋げつつ、終幕へとまとめ上げました。

ROF-MAO - フルカウント

ROF-MAO - DiVE !N

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 最高潮の雰囲気の中で幕を閉じた、2ndライブ。メンバーからは早くも「3rd」に向けての声も聞かれました。

 彼らであれば、また今回とは違う景色を、カッコ良く、そして面白く楽しく魅せてくれるのだろう。そんな確信も抱かせる、横浜の夜となりました。

 まだライブを観ていない方は無料パートが公開されていますので、まずはそちらをチェックしてみるといいかもしれません。

 そこで続きが気になった場合、有料パートも8月3日までは購入可能となっています。

配信アーカイブ(無料パート)

【ライブ本編】ROF-MAO 2nd LIVE - Limitless / 無料パート #ROFMAO_2ndライブ

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“ROF-MAO_2ndライブ”セットリスト

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  • 01 『New street, New world』
  • 02 『情熱的ボーイ』
  • 03 『ガム』
  • 04 『一撃』
  • 05 『勝利の歌~最強無酸ナンバーワン~』
  • 06 2nd LIVE Specialメドレー(『Follow Your Heart』『ラックハック』『HANABI』『Do or Die』『Let's Get The Party Started!』『Challengers』『前進宣言』『ウィーアーポップスター』)
  • 07 『Refresh.exe』
  • 08 『感情BONDING』
  • 09 『Bring it on』
  • 10 『布袋尊』
  • 11 『AGATTA』
  • 12 『Hands Up』
  • 13 『知っている手紙』
  • 14 『今日みたいに』
  • 15 『古傷マーモット』(甲斐田)
  • 16 『哲学ニングン』(不破)
  • 17 『I wanna! You wanna!』
  • 18 『アイドル』(without剣持)
  • 19 『フルカウント』
  • 20 『DiVE IN』

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